また勉強したり色々してましたぁ!!
...どうしよう。
何を言えばいいんだこれ。
「じゃあ、青野君から自己紹介、どうぞ。」
先生に言われ、席を立ち、話すこと定まらぬまま自己紹介することになってしまった。
「...あ、あの~、先生?」
深が少し悩みながら質問する。
「ん?どうかしたか?」
先生がこちらの様子をうかがう様に質問する。
「これって...何話したらいい...んですか?」
「思いついたままテキトーでいいよ。」
深の困惑しながらの質問に対し、
「なんだそんな事か。」と言わんばかりに言葉を返す。
左斜め後ろに向き直り、
深は戸惑い、言葉を詰まらせながらの自己紹介をする。
「えーっと、俺の名前は青野 深と言います...。アーエットォ…。
好きなものはゲームで...趣味でプログラミングの勉強してます。
よ、よろしくお願いします。」
...これでよかったんだろうか。
不安を覚えながらも着席し、次の人たちが自己紹介を終えるまでただただ待つ。
そこから数時間のうちに自己紹介、入学式。その日の行事が全て終わり、
やっと家路...というより下宿先に帰る道につく頃には
「あ゛~...もう疲れた...。」
「「そんな疲れることしたの?」」
一緒に帰ることになった千夜とココアに同時にツッコまれる。
「それで...えーっと。宇治松さん...でいいのかな?
いいの?こんな死んだ目してる男と一緒に帰って...。」
深はなぜだか申し訳なさそうに千夜に尋ねる
「ココアちゃんもいるし、別にいいのよ?
あと、そんな気を遣わないでいいのよ?呼び方も千夜でいいわ。」
共に家路につくことを快く許してくれた千夜は続けて
「そういえば自己紹介の時プログラムの勉強してるって言ってたけど、どんな勉強なの?」
突然の質問に少し困惑した深はたどたどしげに質問に対する答えを返す
「あ~...。プログラミングの勉強にはこれってものがないんだよ。
プログラミングに使うプログラミング言語なんて200種類以上あるらしいからね。
まぁ、実際に使われるのは大体10種類ぐらい?」
「え?なんで200のうち10ぐらいしか使われないの?」
「さすがにそこまでは知らないって...。」
話しているうちに何か香ばしい香りを感じた。
その香ばしい香りのさきにパン屋を見つけ、
ココアたち三人がパン屋に近づき、品ぞろえを眺めていると、
「かわいい...」
「かわいい!?パンがぁ!?」
パンがかわいいという。食品がかわいいだって!?
深にまったく理解できない感性に驚きを隠せない。
「そういえば、私の家はベーカリーでね、よく作ってたの。パンを見てるとパン魂が高まってくるんだよ!」
「サ〇ヤ人かおまいは」
ココアの職人的発言にツッコミをいれた直後に千夜が
「わかるわ!私も和菓子を見てるとアイデアが溢れてくるのよね!」
千夜が同調してしまった。
こうなってしまえば完全に蚊帳の外、何故か感じる疎外感。
(あ、ついていけねぇわもう。感性がが独特な子たちだわ。)
深がそのテンションに、感性に置いてけぼりにされてしまった。
「あ、ああ、俺パン買ってくる~」
とパンを買って、帰り道に楽しそうに帰る二人を後ろから眺めていることしかできなかった。
後日パンをつくったり、和風喫茶店に行ったりしたのだが、それはまた別のおはなし。
パン作りと和風喫茶の下りはまた今度作ります。