オラリオに暴獣が来るのは間違っているだろうか 作:チミチャンガ
皆さんのご指摘通りだと思ったのでレベルは1しました!
さすがに106はやりすぎたなと自分も反省しております
(土下座)
「さぁ! 着いたよ、ここが僕たちのホームであるヘスティアファミリアさ!」
「.......」
「.......」
ヘスティアに案内され、ホームに着いたベルと次郎は驚愕していた。
そう......ホームのあまりのボロさに。
「えっと、神様?...ここが僕たちのホームなんですか?」
「むっ、なんだいベル君! ボロいとでも言いたげな顔だね」
「いっ、いえいえ! そんなことはありませんよ!..なんて言うか....とても年季が入ってると思います!」
基本的に優しい心の持ち主であるベルはヘスティアの言葉に対して精一杯のフォローをするが...。
「ボロいのう」
次郎の容赦ない発言により意味のなさないものとなった。
「ちょ、ちょっとジロウさん! そんなにハッキリ言わなくても」
「うぐっ! な、中々遠慮なしに言うじゃないかジロウ君.......そうさボロいさ! でも仕方ないじゃないか......僕は最近地上におりてきたんだけど直そうにも今まで誰一人として眷族になってくれなくてお金が無かったし、バイトでもそこまで稼げる訳じゃないんだ..」
「眷族がいなくても、お前さんが自分でダンジョンに潜って稼げばいいじゃないか? 神なんじゃし」
バイトをしている理由を聞いた次郎はヘスティア自身にダンジョンに赴いてモンスターを倒して稼げばいいと言うが....。
「いや、それは不可能なんだ」
「不可能?」
「僕たち神はルールにより神の力を封印されてるんだ、だから力は一般人と変わらない....それに神はダンジョンに潜っちゃいけないというルールもあるからね」
「なんじゃ、神といっても意外と不便なもんなんじゃな....(それにしてもベル君が買ってきてくれたじゃが丸くんとかいうコロッケみたいなの美味かったのう.....酒のつまみに良いかもしれん)」
この世界の神が想像よりも違った感じということを知った次郎は、ここにくる途中でベルに貰ったじゃが丸くんの味を思い出していた。
「そう、だから僕たちができるのは子供たちに神の恩恵を刻みダンジョンでモンスターと闘える力を授けることと、闘うことで稼げる経験値をステイタス更新したりして眷族を更に強くしたりすることくらいなのさ」
「ほ~ん...」
ヘスティアの説明により次郎は、やはり冒険者になるには恩恵を貰わなければいけないなと再認識した。
「大丈夫ですよ!神様、僕たち冒険者になってダンジョンでいっぱいモンスターを倒して強くなります! それにたくさん稼いで神様がもうひもじい思いをしないよう頑張りますよ!...だからこれから一緒に頑張りましょう!」
「そうじゃのう、こんなオラリオに来たばかりの新参者を迎えてくれたヘスティア君の為にもワシらが頑張らんといかんな」
ベルと次郎は快くファミリアに入れてくれたヘスティアの為に自分達が冒険者として頑張っていくと告げる。
「うぅ...ベル君!、ジロウ君! 君たちはなんて良いやつなんだ!...初めての眷族がこんな良い子達なんて僕は幸せものだ!」
ベルと次郎の励ましによりヘスティアは泣き叫ぶ。
それを見てベルは「大丈夫ですか!?」とかけより、次郎は「神の威厳全然ないな」とヘスティアを見つめる。
「グスっ...とにかくありがとう二人とも! じゃあ入ろうか僕たちのホームに!」
落ち着きを取り戻したヘスティアはホームのドアを開け二人を中に入れる。
だが、内装も中々に荒れておりとても人が住めるような状態ではなかった。 ベルと次郎は最初と同じく驚愕していたが、それを見たヘスティアは。
「安心しておくれよ! ベル君、ジロウ君 僕たちが生活するのはこの下さ」
そう言ったヘスティアは数あるうちのドアを一つ開けるとそこには下に続く階段があった。
「これって....」
「もしかして地下かいの?」
「そうさ! ここと違って安定してる場所だから意外と住みやすいよ」
そうして三人は階段をおりていきドアを開けると、そこにはヘスティアの言った通り割りと綺麗な部屋があった。
「わぁ! 凄いですねジロウさん!」
「ほうじゃのう、思ったより綺麗で安心したわい」
生活に必要なものは一通り揃っており、これなら基本的な生活はできると思った次郎は安堵する。
「それじゃあ、早速だけど眷族になった以上は君たちには恩恵を刻まなきゃいけないんだけど....どっちからにするんだい?」
「ワシは後でええ、ベル君から先にやりなさい」
漸くきたかと思った次郎は、取り敢えずどうやって恩恵を刻むのかを確認するためベルから先にやらせることにした。(決してベルを犠牲にしたりとかいう考えではない)
「本当ですか! ありがとうございます」
「よし、じゃあベル君は上を脱いでそこのベッドにうつ伏せになってくれ」
「ん? なんで恩恵とやらを刻むのに上着を脱ぐ必要があるんじゃ?」
上着を脱ぐ意味がわからない次郎はヘスティアに質問する。
「恩恵は背中に神の血を垂らすことで刻まれるんだ、だから眷族には上着を脱いで貰うんだよ」
「ほほう、そりゃ面白い」
「分かったかい? それじゃあベル君も準備できたようだし始めるよ、ベル君いいかい?」
「はい! 神様、お願いします!」
返事を聞いたヘスティアはベルの背中に乗り自らの血を垂らして恩恵を刻み、それを羊皮紙に写す。
神の文字は眷族には基本的に読めないため、紙に写すことにより認識できるようになる。
「はい、終わったよベル君 これが君の冒険者としての最初のステイタスさ!」
そう言ったヘスティアは写したベルのステイタスを見せた。
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ベル・クラネル Lv,1
力:|0
耐久:|0
器用:
敏捷:|0
魔力:|0
《スキル》
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「なにも書いてないですね」
「なにも書いてないのう」
「最初は誰だってそうさ! そこからダンジョンで強くなれば基本アビリティだって上がるし、魔法やスキルが発現することだってあるんだぜ!」
「そうなんですね! じゃあ、これからダンジョンで頑張ってモンスターを倒していけば強くなれるってことですね!」
恩恵を刻み念願の冒険者となったベルは、改めて強くなると決意する。
「そういうことさ、じゃあ次はジロウ君の番だね...同じように上着を脱いでくれるかい?」
「ほいほい.....よいしょっと、これでうつ伏せになればええんじゃな?」
「う、うん そうだけど凄い体だね...引き締まってるというかなんというか....」
ヘスティアは服の上からはわからなかった次郎の鍛え上げられた肉体に驚くが、すぐにベルにもしたように恩恵を刻む。
「よしっ じゃあこれを写してっと............ぇ?」
「ん?どうした、なんか問題かい?」
「どうしたんですか、神様?」
突然動きを止めたヘスティアに次郎は質問し、ベルも心配して声をかけるが。
「....いっ、いや何でもないさ! ほらジロウ君、これが君のステイタスだよ確認しておくれ!」
少し声が上ずっているヘスティアに疑問を覚えるも次郎は羊皮紙に写された自身のステイタスを見る。
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次郎 Lv,1
力:|0
耐久:|0
器用:
敏捷:|0
魔力:|0
《スキル》
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「ワシもベルと同じか」
「ま、まあ当たり前さ! さっきも言ったけど誰だって最初はそんなものなんだからこれから強くなっていけばいいんだよ! あははは....」
「ふーん、そうかい....(少しくらい表記されとると思ったんじゃが....まあこの世界はワシのいた世界ではないし、どんな強者でもこんなもんなのかのう...)」
"偽のステイタス"を確認した次郎は一応納得した。
「ジロウさん、どうでしたか?」
「ワシもベルと同じじゃったよ、ほれ」
「あ、ほんとですね! じゃあ晴れて冒険者になった訳ですし同じヘスティアファミリアの団員として頑張っていきましょうね、ジロウさん!」
「ほうじゃのう、頑張らんとな」
恩恵を刻み冒険者となった二人はお互いに喜び合っていた。
「...じゃ、じゃあ今日はもう遅いしそろそろ寝るとしようじゃないか、二人はそこのソファーでいいかな?」
「はい!大丈夫です」
「ワシも問題ないな」
「それじゃあ、二人とも明日から頑張ってくれよ! お休み」
ベルと次郎が部屋から出ていったのを見届けたヘスティアはドアを閉め寝転がると、さきほど羊皮紙に写した次郎の"本来のステイタス"を見て溜め息を吐いた。
「はあ...全く、なんなんだいこのステイタスは....」
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次郎 Lv,1
力:SSS 4582
耐久:SSS 3220
器用:SSS 7560
敏捷:SSS 5800
魔力:
《スキル》
【暴獣二狼】
・自身の封印を解放することでアビリティが超上昇
【ノッキングマスター】
・全ての生物をノッキング可能
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次回タイトル
「ダンジョンへ」