オラリオに暴獣が来るのは間違っているだろうか   作:チミチャンガ

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女性キャラのセリフって書くの難しいんだお


豊穣の女主人

 

ヘスティアとの話のあと部屋を出た次郎はベルに、「なんの話をしてたんですか?」と聞かれたがスキルの件を言うわけにもいかず、「これからのファミリアのことで色々難しい話をしてただけじゃよ」と適当な言い訳をついた。

 

正直誤魔化せるか不安だったがベルは笑顔で納得していたため、結構ベルって厄介事に巻き込まれやすいほかに騙されやすいタイプかもしれないと思う次郎であった。

 

 

 

 

「じゃあ神様 行ってきますね!」

 

「多少帰りが遅くなるかもしれんが勘弁な」

 

「ああ、僕のことなら気にしないで二人とも楽しんできておいで!」

 

 

ヘスティアから見送られ二人はホームを出てシルの言っていた酒場へと向かった。

 

...そしてシルと出会った辺りのところまで辿り着き、酒場らしきものをしばらく探していたがベルが見つけたと声を上げた。

 

 

「あ、ジロウさん!ここじゃないですかね?シルさんの言っていた酒場って」

 

「確かにここっぽいのう.....ほんじゃ入るとするか?」

 

「はい!」

 

 

そう言いベルと次郎は店の扉を開け中へと入るとそこは一言で言うならいい意味で騒がしい場所であった。

 

 

 

豊穣の女主人

 

迷宮都市オラリオに存在する、主に冒険者向けの酒場であり上級冒険者から木端冒険者が毎日のようにたくさん訪れる人気店だ。

出される料理や酒が美味しいのは勿論のこと、働いてる従業員がみな女性であり容姿のレベルも高いのが人気の理由の一つでもある。

 

 

 

「うわぁ!凄いですねジロウさん、こんなに色んな人たちが飲んだり食べたりしてるところに来るのって僕初めてですよ!」

 

「そうじゃのう、こうまで賑やかな酒場もそうそうないから楽しみじゃわい」

 

 

お互い酒場に入ったときの感想を言い合っていると、自身達を呼ぶ声がした。

 

 

「あ!ベルさん、ジロウさん 来てくださったんですね!」

 

 

そう言うとシルが可愛らしい笑顔でベルと次郎のところへきた。

 

 

「こんばんは、シルさん!」

 

「約束通りきたぞいシルちゃんや」

 

「はい!お待ちしていました お客様二名入りまーす!」

 

 

元気な声で賑やかな店内にそう言うと向き直り、

 

 

「ではお二人とも、こちらへどうぞ」

 

 

そうして席に案内された。

 

案内された席はカウンター席で、二人は座ると向き合った先にいた恐らくこの店の女将であろう人物がでかい声で話しかけてきた。

 

 

「アンタたちがシルの言っていたお客さんかい? よくきたねぇ!」

 

「ど、どうも ベル・クラネルです...」

 

「シルちゃんから聞いとると思うが次郎という、よろしくの」

 

 

目の前にいるドワーフの女主人、ミア・グラントに自己紹介をした。

 

 

(豪快な人だなぁ...)

 

(....元気の塊みたいな人じゃのう)

 

 

とても豪快な人物に二人が面食らっているとシルが小声で次郎に話しかけてきた。

 

 

「ミア母さんにお二人のことを話したら凄い張り切っちゃったみたいで」

 

「母さん?」

 

「ええ、面倒見がいいですし色んな人から慕われてるのでみんな母さんって呼んでるんです」

 

 

なるほど、確かにフローゼ様とは違うタイプだが母親みたいな感じだなと次郎は納得した。

 

 

「二人とも冒険者なんだって? それにしては白髪の坊主の方は可愛い顔してるねぇ、女の子みたいだよ」

 

 

意外と気にしてることを言われたベルは、

 

 

「お、女の子.....」

 

 

結構落ち込んだ。

 

 

「元気出せい、ベル君.....オッサンみたいと言われるよりマシじゃろう?」

 

「励ましになってないですよ..それ」

 

 

次郎の少しズレたフォローにベルはジト目を向けた。

 

 

「アッハッハ!面白い坊主だねぇ、それで........あんたは何もんだい?」

 

 

ミアはまたも笑うが、ふと隣に座っている次郎の方を険しい表情で見てきた。

 

 

「今日冒険者になったばかりの只の人間じゃが?」

 

「とぼけても無駄さ、これでもうちの店にきた冒険者がどれほどの奴なのか見ればだいたい分かる....でもあんたが初めてさ、今まで会ってきた冒険者の中で一番得体が知れないのは....昨日今日冒険者になったばかりの纏う雰囲気じゃないよ」

 

 

ミアは感じていた。

この男は強い、それも底が知れないほどに.....。

 

 

かつてはミアもとあるファミリアにて団長を務めていた経験もある冒険者であり、その実力は確かなものだ。

 

それだけではない。

 

この店ではエルフやヒューマン、獣人など、様々な種族の女性従業員が働いているがその可愛らしい見た目とは裏腹にほとんどが一癖も二癖もある実力者で、レベル1や2程度の冒険者なら相手にならないほどの強者なのだ。 ゆえにこの店で問題を起こすような愚か者はそうそういない。

 

 

 

だがそれでも確信をもって言えた。

 

"この男には全員でかかっても勝てない"と

 

 

「全くもって謎だよ 正直、あんたがどうやってそこまでに至ったのか知りたいところだ。」

 

「ま、想像にお任せするわい」

 

「想像つかないから知りたいんだがね」

 

 

ミアは溜め息を吐きながら言い、隣でシルと談笑しているベルを見て次郎に問いかけた。

 

 

「この子とあんたは同じファミリアなのかい?」

 

「ああ、そうじゃ」

 

「ならちゃんと守ってやんな、冒険者ってのは死と常に隣り合わせな仕事だからね...あんた程の強さならできるだろう?」

 

「当たり前じゃ、ベル君は大切なファミリアの仲間じゃからのう」

 

 

次郎はそう笑いながら告げた。

 

そんな次郎を見てミアも笑いながら「そうかい」と言った。

 

 

「ま、別にあんたが何者でもここにきたなら客だよ! うちは料理も酒も最高さ、遠慮しないでジャンジャン食べてっておくれ!」

 

「切り替え早いのう、まあワシらもそのためにきたからええか....ほれ、ベル君 せっかくきたんじゃしそろそろ食おうかい」

 

「あっ、はい!」

 

「シルも話はそこまでにしてそろそろ仕事に戻りな」

 

「はい じゃあベルさん、ジロウさん楽しんでってくださいね♪」

 

 

そう言ったシルは他の冒険者の客たちのところへ接客しに行った。

 

 

「よし、じゃあ二人とも酒はいけるだろ ほら!」

 

 

ドンッとカウンターの上にエールが置かれる。

 

そうしてしばらくエールで喉を潤していると(特に次郎はこの世界にきて初めての酒なためとても美味しそうに飲んでいた)次々と料理が運ばれてくる。

 

パスタや揚げ物など色々な料理がどんどん運ばれる中、それを見た二人はいただきますと料理を食べ始めた。

 

 

「美味しい! ジロウさん、これすっごく美味しいですよ!」

 

「確かにこれはイケるな! 酒も美味いし最高じゃのう」

 

 

 

どれも絶品な料理や酒にベルと次郎が舌づつみを打っていると、猫人のウェイトレスの声が店内に響いた。

 

 

 

 

「ご予約のお客様、ご来店にゃ!」

 

 

 

 

 

 




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「ロキファミリア」
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