唐突に思いついたネタです。
唐突だが、転生者だ。
そう、サクラ大戦の世界に転生した転生者だ。
何気に、この大日本帝国の内閣総理大臣だ。
若槻麗次郎、それが今の名前だ。
正直、まさかと思ってた。
自分の子供のころから、蒸気併用霊子機関と言うものが存在していたが、霊子と言うオカルトな物質に関しては、正史でもあの時代はオカルトとか神秘が学問になっていたので、いずれは廃れるもんなんだろうと思ってた。
大蔵省時代に欧州大戦の前にスタアとか言うスチームパンクの人型蒸気が出てきた時点でこれはって思った。
いろいろ思い返すと飛び級を繰り返して、17歳で大蔵省に入省して、尋常じゃない速さで出世した。
その途中で、帝国初の霊子甲冑の予算組まされた辺りで、サクラ大戦だって気が付いた。
実際、自分でも引くくらいに頭脳明晰だったが、自分のあずかり知らぬところで転生特典があったようだ。18で政界入りして、この時点で自分が間違いなく原作関わりそうな気がしてきた。さらに19で鬘内閣の大蔵大臣に就任した時点で、もしかして重要キャラポジなのかと思い始めた。
ついでに、帝国陸軍対降魔部隊の面々とは太正3年の大熊内閣時代に大蔵大臣として視察する機会があった。当時、いわゆる降魔戦争の最中でかなり重要視されていた存在だった。化け物自体は、その前の鬘内閣時代から現れていた気がする。
その際に、政界の超新星として米田中将と交友を持った。ただ、サクラ大戦の前日譚は全く知らんかったし、物語も大筋しか知らんので、対降魔関連予算をこれでもかと言わんばかりにぶち込んでおいた。
そのおかげなのか。大帝国劇場には政界の友人の高梨氏と顔パスで裏口から入れるくらいには友好的な関係を気付くことに成功した。
そして、自分が政権与党の副総裁をしている最中に始まる原作。原作が始まってすぐに加藤内閣が組閣、自分は内大臣に就任した。この時の大蔵大臣の浜口氏とも交友関係を持って予算を帝劇にぶち込んだし、自分の管轄の警察なんかも全面バックアップの状態だった。
自分と言う特異点のおかげもあって、黒之巣会とか言う厨二感がある悪の組織は原作以上に軍部も警察も協力して乗り越えられた。その直後に加藤総理が肺炎こじらせて死んで、棚ぼた的に総理大臣に就任したわけだ。
人生最盛期だって思ってたわけなんだけどね。
内閣の親しい連中と、深川の料亭でお祝いも兼ねた宴会をしていたんだ。
その最中に、思い出しちゃったんだね。サクラ大戦2の大筋の内容を…。
内容がねニ・ニ六事件を一部もとにしてるの…。
ラスボスがね…。うちの内閣の陸軍大臣なの……、今日の宴会に呼んでない、省いた陸軍大臣の京極慶吾氏。
それでね、今自分の周りにいる閣僚を紹介するよ。
左隣は海軍大臣山口和豊、こいつは原作キャラで死なない。
後はもうだめだ。
真向かいにいるのは外務大臣犬養弱、「話せばわかる」たぶんわかんないよ。
内務大臣浜口雄幸、このあとは特急燕で国帰りですか。天の国にお帰りですか。
司法大臣原慶、何?帰りは電車で帰る?たぶん君はここで死ぬ。
大蔵大臣高橋有清、友人の誼だ。君も軍縮の事は今は話さない方がいい、死ぬぞ。
でゲストにも棺桶に片足どころか全身を突っ込んだ人ばかりだ。
四井財閥総帥団宅間とその側近武藤三治、団総帥はドルの動向より命の動向を気にした方がいい。武藤さんは時事新報の新聞を捨ててきた方がいいと思う。
保田財閥総帥保田善次郎、ここは60畳あるそうだよ?致死率が10倍になったかもね。
日銀総裁井上淳之介、軍部の予算削減の話はやめにしようか。
渡部錠太郎陸軍教育総監、腰の拳銃は役に立たないぞ。
そして朝鮮総督斎藤稔だ、こいつに限ってはここに来る前にアメリカ公使館で浮かれ花嫁を鑑賞して自ら死にに来てる。
俺の後ろで控えているのは松尾電蔵首相秘書官。そして、陛下より祝いの言葉を賜り伝えに来たという名目で参加している鈴木勘太郎侍従長。
それと、たぶんサクラ大戦3に対する秘話なのかな。光武のフランス輸出交渉団代表の元国民議会議長ポール・ドメール氏が参加しており、5の布石なのかアメリカからは政治家のヒューイ・ストロング氏がダグラス・スチュアート社の社員を連れて無人蒸気甲冑ヤフキエルの売り込みのためにこちらに向かっているそうだ。
どうしよう!?死亡フラグが森のように乱立している!?
帰りたい!!
誰か!?助けてください!!
サクラ大戦2 〜俺、死にたもうことなかれ〜