グルグル伝説 ブラッククローバー   作:ラルク・シェル

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登場、ノコギリ山ボス

牢から抜け出したククリとミグだったが、その途中で扉の前に大事な鍵と大きく書かれた鍵付きの看板を首にぶら下げたカセギが立っていた。

しかし2人はカセギの姿に疑問を持ち始める。

 

「なんであんなに大きな看板を掛けているのかしら?」

「きっと大事な鍵なのよ」

「そこにいるのは誰っシュ!」

 

こそこそと2人が話している様子を聞かれてしまった。

 

「マズイ!」

「捕まえてやるっグッ!おおお…」

 

すぐに捕まえよう走りだしたが、ドアノブに鍵の輪が引っかかって強く首をグっと絞めてしまい。そのまま情けなく気絶。

ククリとミグの目を合わせて

 

「私達で、モンスターを倒したね!」

「大事そうな鍵も手に入ったね♪」

 

2人は喜んで鍵で扉を開けて先に進んだ。

一方、アスタ達は

 

「腹ごしらえ終了。ククリを助けに行くぞ!」

「ようやく終わったか…」

 

焼肉を食べ終わったアスタ達も先に進もうとした。しかしミモザはある疑問を持つ。

 

「それにしても、随分といつもよりやる気ですね?ユノさん?」

「え?」

「もしかして、ククリさんが好きなのですか?」

「うっ!」

 

ミモザの言葉にユノは思わず顔を赤くした。この反応にいち早く驚いたのがアスタ。

 

「ユノ…お前、本当にククリが?」

「いや、それは…だが、お前だって」

「え!俺はククリの事は大切な仲間だと思ってるけど、俺にはシスターって大切な人が!」

 

少し混乱しながら言い返すアスタ。この様子にノエルは

 

[やっぱりアスタはククリの事が…いや、なに諦めているのよ!まだまだ先がって、なに下民に変な感情を]

 

などと少し変な妄想を始める。

 

「ねぇねぇ、君もミグって子を随分心配しているみたいだけど」

「ふえっ!ラックさん、いきなり何を!?」

「トマ…まさか僕の妹のことが?」

「ちょっとなんですかその目は!」

 

挙句にラックとザザとトマも恋バナをし始めて、とてもカオスな状況になってしまった。

 

「おい、お前達」

「ストォォォォォォプ!」

 

クラウスが止めようとしたところ、いきなりおやじが大声を上げた。

 

「そんなラブラブ話よりも、早く女の子を助ける方が大事ですぞ」

 

おやじは全員に最優先はなにかを強く叱り始めた。

 

[たしかにそうね…だけど]

[さっきまで踊ってた奴には]

[凄く、言われたくない]

[なんか腹が立つ]

 

おやじの言う事は正しいが全員はとても悔しい気分となった。

 

「じゃあ、改めて行くがボスの弱点は?」

「肩車して後ろ向きに乗り2本のゴボウを持った歌舞伎顔の男ですかね?」

「また、さっきと全然違うような…」

 

なんとか先に進みだすアスタ達。

その頃、ククリとミグはまた新しい扉を見つける。

 

「あっ、また扉」

「よ~~~し、がんばろう」

 

さっそく扉を開けて入ったククリとミグ。扉を閉めると張られてた紙が剥がれて【ボスの部屋。ノックしてね♡】の文字。

部屋は広くて薄暗く、とても不気味な空間だった。

 

「ククリちゃん…」

「うん、ボスの部屋って感じだね」

「早く出ようよ!」

 

少し余裕な言い方をして部屋を出ようとする2人。しかし目の前にはライライが立っていた。

 

「ふふふふふ、そうはいかんぞ」

「「あっ!?」」

 

その時、突然スポットライトが照らされてスモークも発生。さらには床が上がり始めながらも、どこからかBGMが流れた。

当然2人はこの展開に驚き。

 

「もしかしてヘビメタ?」

「アホ!このダンジョンのボスだ!」

「なんか悪趣味な登場シーン」

「それは言わない約束だ!」

 

それぞれの反応や感想にツッコミを言えるライライ。ちなみに床の仕掛けとスモークとボスの歌はタテジワネズミ達が行っていた。しかしボスは2人に向けて声をかけだす。

 

「よく来たな人間達よ。お前達が逃げ出したのは百も承知だ!とりあえず、勇者が来るまで俺と話さないか?」

 

ついに現れたのが巨大な身体で鎧を着込んで、背中に2本の角を生やしたカセギがパワーアップしたモンスター。

ノコギリ山のボス、カセギゴールド。

 

「く、ククリちゃん」

 

2人はお互い手を握り締める。

 

「えっと…次の台詞は?」

 

などとせっかくカッコよく登場したのに、右手に持った台本を読み始めるカセギゴールド。これにはククリもミグも情けない目をし始める。

 

「勇者たちが来る前に…聞いておきたいことが」

 

本当に情けない姿にミグは笑い出し。

 

「マヌケなボスね!」

「シー!」

「質問に答えろ!」

「「はい!」」

 

聞こえていたらしく大声で黙らすと質問した。

 

「…グルグルとはなんだ?」

「えっ!?」

「ん?」

 

カセギゴールドはグルグルについて質問してきた。ククリは幼いころからずっと暗黒オババにグルグルは絶対秘密と教えられた。しかし実際のところ、ククリ本人もグルグルは分からない様子。

それからアスタ達も、着々とククリ達の所に近づいていた。

 

「それで、そのククリという彼女。どういう魔法が使えるのだ?」

 

クラウスは一応、ククリの魔法についてアスタ達に質問した。

 

「じつはよく分からないけど、ククリはグルグルって魔法を使うんだ」

「グルグル?」

「そうよ。しかも魔導書を持たないの」

「魔導書を持たない?そんなバカな事が!」

 

当然、クラウスも信じられなかった。

 

「仕方ないさ。俺達だって分からないんだから…」

 

アスタが念入りにクラウスとミモザに言う。

さらにククリの方も

 

「ギリ様が唯一恐れる存在が、グルグルだ。勇者を知っているという事はグルグルを知っているんだな?」

「えっと…」

「答えろ!グルグルは何だ?」

 

念入りに問いただすのでククリは緊張とかで目を回し知恵熱になりかかった。

 

「待て!」

「なっ!?」

「その声は勇者様!」

 

するとアスタの声が響いたので目を向けるククリとミグと、それからカセギゴールド達。

扉から肩車して後ろ向きに乗り2本のゴボウを持った歌舞伎顔の男が現れた。

これにはククリもミグもカセギゴールドは固まってしまう。ユノに後ろ向きで肩車をしてもらって、両手にゴボウを持った歌舞伎メイクのアスタが出てきたから仕方のない。

だが、すぐに切り替えて

 

「なんだ、貴様は!一体それは何の真似だ!?」

「とぼけんな~~~これがお前の、弱点だろうが~~~」

 

歌舞伎口調で言い返すアスタ。

 

「え?あれが弱点なんだ…」

「変な弱点」

 

タテジワネズミが引いたり変な目で見たりするのでカセギゴールドは少し傷ついた。さらにノエル達も扉から現れる。

 

「あのデカいボス、効いてるみたいだね?」

「いや…明らかに怒りでパワーが二倍になっているような…」

 

ミモザの言う通りかなり怒っているカセギゴールド。

 

「お兄ちゃん♪」

「ミグ!大丈夫か?」

 

喜びながらザザに抱き着くミグ。そしてザザもミグが無事で安心した。

それからククリもユノから降りて歌舞伎メイクを落としたアスタに駆け寄ろうとする。

 

「勇者様!」

「ククリっ、ん?」

 

しかしアスタは何故かククリをジロジロっと観察し始める。

 

「勇者…様?どうしたの?」

「お前、ククリじゃないな?」

「えっ!?」

 

アスタの口からとんでもない言葉が出た。

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