グルグル伝説 ブラッククローバー   作:ラルク・シェル

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勝負、2つの剣で

ようやくみんなと再会できたククリだったが、なぜかアスタは疑ってしまう。

 

「ちょっとアスタ。アンタ、何言ってるのよ?」

「だって、俺の知っているククリは…これだ!」

 

アスタはククリのお尻のイメージを出して宣言した。

 

「お前…まだそのイメージを?」

 

全員は呆れてしまい、ククリは顔を赤くした。けれども、なんとかアスタはボケた認識をまともなのに取り戻して、ククリとの再会を最初から始める。

 

「ククリ、助けに来たぞ」

「勇者様…」

 

2人はお互い見つめ合って無事を認め合う。周りの目など気にしないが

 

「貴様らぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

当然、さっきから勝手に話を進めてたせいで、カセギゴールドは2人に怒鳴りつけた。それから再び台本を読み。

 

「わははははは!よくぞ来たな勇者よ」

「さっきから居るけどな?」

 

などと軽くツッコむアスタだが、気にせずカセギゴールドは台本を読んで台詞を言った。

 

「俺様の強力な水中バレエで笑止した暁には、魚も泳ぐ戦国風呂を味らわせてやる」

 

しかしなぜかカセギゴールドの台詞が変だったが、本人は気づかずに喋り続けた。これにはアスタ達もモンスター達も引いたりする。するとタテジワネズミは台本を用意した方のタテジワネズミに声をかけた。

 

「おい、なんだこの台詞は?」

「マズイ!どうせ勇者なんて来ないと思って、適当に書いた部分だ!」

「なに!?」

「そして…俺が貴様らの鼻水を飲み尽くして、耳たぶも舐めつくしてやるわ!!」

 

その勇者は来ないから適当に書いた部分が、今カセギゴールドが言っている台詞だった。しかしながら、違う意味で迫力のある台詞。

 

「てっ、なんだこれは!誰がそんなことをするか?!」

「すみませんボス!」

 

今頃変だと気付いてタテジワネズミに怒鳴りつけながらも台本を捨てた。

 

「とにかく、殺すぞ。お前らを、俺は、いいか?」

「やっぱ台本って大事だな?」

 

台本がないから上手く台詞が喋れないカセギゴールドに、アスタ達は少し同情した。

 

「だが、ここでボスを倒すのは得策だ!」

「そうだな。元々そういう任務だったし」

「あっ、そういえば…そうだったっけな!」

 

クラフスとユノが魔導書と星屑の剣を構えたので、アスタも本来はモンスター退治だと気付いて大剣を手に持った。それからノエルもラックも戦う姿勢となって、ミモザはザザとトマとミグを守るように前に出る。

 

「あの…私の杖は?」

 

ここでククリが自分の杖はどこにあるのか全員に聞いてみる。するとアスタはとんでもない事に気づいた。

 

「つ…杖が、ククリの杖がないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」

「いつの間にか杖を落としちゃったのぉぉぉぉぉ!!?」

 

ククリの魔法陣の杖を無くしてしまって慌てるアスタとノエル。

 

「う~~~ん、やっぱり挿絵がないから…どこに落としたのか分からないね」

「なんですか…そのアイテムは?」

 

ラックはどこからかタブレットを手に持って、これまでの話を読み返していた。そして完全に世界観を無視というより、ズル技をしているラックにトマは戸惑っている。

 

「おい、お前達が言っている杖はこれか!」

 

するとカセギゴールドは右手に持ったククリの杖を見せながら言って来た。

 

「それ、私の?!」

「なんでお前が!」

「マヌケな奴らめ。通路に落ちてたのを部下が拾ってきてくれたのよ」

 

などと部下が用意した台詞が書かれたノートでカンニングしながら喋った。だが、アスタ達はそんなの気にせずにピンチと言うのに変わらない。

 

「まさか、うっかり敵にククリの…」

「さぁ、どうする?」

 

などと勝ち誇ったかのような態度を取るカセギゴールドに悔しがるアスタ達。

 

「待てぇぇぇぇ!!」

「ん?」

「このわしが助太刀いたす!!」

 

ここにキタキタおやじが踊りながら登場。

 

「なんだ、アイツは?さっさと捕まえ…ん?」

「あ…」

 

カセギゴールドは部下におやじを退かせるように命令したが、その隙にアスタはうっかり落としたククリの杖を手に取った。

 

「じゃ、これ返してもらうから」

「あっ!卑怯だぞ!!」

「どっちがだよ!」

 

そのまま走ってククリに杖を渡した。

 

「それじゃあ、さっそく!!」

 

それからアスタは大剣も持ちながらジャンプしてカセギゴールドを斬りつけた。

 

「ぐおっ!!」

「どうだ!」

「掠っただけで、この痛み…これが反魔法を使う勇者か?」

 

浅かったがかなりのダメージを受けたカセギゴールドは、アスタが完全に勇者だと確信しながらも手下が持ってきた剣を手にする。

 

「言っとくが、剣を使えるのはアスタだけじゃない!」

「「「「「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

するとユノも星屑の剣から突風を発射して周りのモンスターを蹴散らした。そんなユノに近づくアスタ。

 

「ユノ!お前も剣を使えこなしているな」

「当たり前だ。俺だって、それなりに特訓しているんだ」

「でしたら、私も日頃の特訓によるとっておきの踊りを見せますぞ!」

「「う……」」

 

などと、少し余裕に話しているといつの間にかキタキタおやじが入って来た。しかしカセギゴールドもある程度までダメージを回復させて

 

「おのれ…調子に乗るな!」

「熱っ!!」

「うわっ!?」

 

カセギゴールドは口から火を吐いて攻撃してきたので、すぐに2人は素早く避けた。

 

「なんだと、奴は火を吹くのか!?」

「どうだ。俺には火吹き竜の血が半分流れているのさ」

「うわ~~~助けてくれても、無駄足にはなるまい!!」

「この炎はかくも熱く、我を…」

「あ……」

 

自分の力を自慢するカセギゴールド。

だが、モンスター達も燃えていた事に気づく。

 

「火を吹くなんて…だが、こんな事で怯んで溜まるか!!」

「バカな奴だ!」

 

負けずに飛び掛かるアスタにカセギゴールドは再び火を吹いて攻撃。すぐに大剣で斬ろうとしたが、斬れなかったので盾にして防ぐ。しかしカセギゴールドは高温の炎を吐き続ける。

 

「マズイ!勇者さんが」

「でも…なんでアスタの剣が効かないの?!」

 

ノエルはアスタの反魔法が聞いてない事に気づくが、クラフスはすぐに状況を把握する。

 

「どうやらアイツの炎は魔法じゃなくて元からの能力。つまり彼の反魔法は効かないってことか?」

 

反魔法はその名の通り魔法を打ち消したり斬りつけることが出来る。だが、カセギゴールドの吐く炎は体質によるもので、反魔法の効果がない。

 

「さぁ、どうだ?」

「く…クソ!」

 

高温の炎攻撃にアスタはかなり体力が消耗してきたが、突然カセギゴールドの背中を誰かが攻撃。

 

「うおっ!誰だ!?」

 

振り向くとそこにはククリが立っていて、足元にはツチヘビの魔法陣。

 

「勇者様に手を出したら、許さないんだから!!」

「ほぅ…それで?」

「ぜ…全然効いてない…」

 

完全にビビるククリで、足元には緊張で色々と失敗した魔法陣が多数。ドシドシと近づくカセギゴールドに、恐怖で動けなかった。

 

「マズイ!ククリ」

 

慌ててククリを助けようとするアスタとユノ。だが、その時。

 

「待て!!」

「ん?」

 

声がした方に顔を向けると、そこにはカッコつけるザザが立っていた。

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