グルグル伝説 ブラッククローバー   作:ラルク・シェル

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一番楽しみに考えてるのは、キタキタおやじをどんな風にして出そうかと。それからグルグルの話とブラッククローバーの話を混ぜたりするのでご理解を。もちろん、ギリのモンスターも新しい設定も出します。


行け、グルグルと黒い剣

ここ魔導書塔では大変な事が起きてる。アスタの幼馴染でライバルのユノが元魔法騎士団のレブチの鎖魔法に縛られていた。レブチの目的はユノが手にした、レアな四つ葉のクローバーが付いた魔導書。

 

「分かってるのか?魔導書は持ち主じゃないと意味がないと」

「そんなの関係ないさ。これをどっかの魔導書マニアに売るのさ。そうすれば大金が手に入る♪」

「待てぇぇぇぇぇ!」

 

するとそこにアスタが大きくジャンプしながら現れたが着地に失敗。だけど、すぐに起き上がった。

 

「テメェ、なにしてんだ!?」

 

大きくレブチに向かって叫んだが、彼はすぐに笑い出す。

 

「誰かと思えば、魔導書貰えなかった哀れなガキか?」

「うっ!そうだよ。哀れだけどもよ…盗賊になった奴にユノが折角手に入れた魔導書を奪われてたまるかァァァァ!」

 

そのままアスタは猛スピードでレブチに突っ込む。しかしすぐに鎖魔法で捕まえようとしたが、普段から体を鍛えてたので身体能力が高く軽くかわした。

 

「バカが」

「なっ!?」

 

だが、いつのまにか地面から鎖を出して捕まってしまう。そして鎖を操って、アスタを壁に叩きつけたりして痛めつけた。

 

「ぐおっ!がはっ!」

 

抵抗できないままアスタは頭から血を流してしまうほどに傷だらけになる。そしてしばらくするとレブチはアスタに近づいて蹴り付けた。

 

「ぐはっ!」

「残念だな?今は魔王だとかモンスターだとかで騒いでいるからこそ。俺のような歪んだ奴も出てくんだよ♪」

 

歪んだ顔で大きく笑い出す。

 

「うごっ!?」

 

突然、レブチはとてつもない大ダメージを受けた。それはククリが後ろから杖でレブチの股間を強く叩いたから。これが効いたのか、鎖魔法は解除されてアスタとユノは自由になる。

 

「ククリっ!?」

「なんだ、お前は!?」

 

情けなく内股で股間を抑えるレブチはククリに向かって叫ぶ。だけど、ククリは少し怖がりながらも負けずに言い返した。

 

「勇者様をイジメたら、ダメなんだから!」

「ゆ…勇者?コイツが?」

 

レブチはボロボロになりながらもククリに近づいたアスタに目を向けるが、そのまま大笑いし始める。

 

「お前、冗談言ってるのか?こんなのが勇者だって」

「本当に勇者様だもん!」

 

負けずにククリは言い返す。しかしレブチがあることを口走った。

 

「コイツはなぁ、魔力が全然ないんだぞ」

「なっ!?」

「え?」

「魔力が無くて魔導書のないお前なんて、この世界じゃあ負け犬当然の存在さ。そんな役立たずのクズが勇者だと?」

 

大笑いしながらペラペラと喋りつづける。これにはさすがのアスタもショックを受けた。今まで筋トレを中心とした様々な特訓をし続けてのに魔法が使えないのは、自身に魔法の元の魔力が無かったから。もう諦めてしまおうとしたその時。

 

「そんな事ないもん!」

「え?」

「ああ?」

 

ククリがアスタの前に立って叫んだ。

 

「私だって、魔導書は持ってないだもん!だけど、この人は私を連れだしてくれた勇者様なんだもん!アンタなんかすぐにやっつけてくれるんだから!」

「ククリ…」

「彼女の言う通りだ!」

 

さらにユノも走って来るとククリと並んで言い返した。

 

「コイツは俺が認めたライバルだ!それに…コイツは誰よりも諦めない心の持ち主。だからきっと彼女の言う通り勇者かもしれない!」

 

2人の目はアスタを心から信じる強い目で叫ぶ。そしてそんな2人の言葉に諦めかけていた自分が恥ずかしくなってくる。

 

「俺ってば…すっかり諦めかけたぜ」

「あ?」

 

「お前みたいな奴は、絶対に倒す!」

 

ククリとユノの想いがアスタに再び闘志と諦めない心に火が付いて、2人の前に立ちながら宣言。すると魔導書塔の一部の壁が壊れて何かが飛んできた。

それは黒くボロボロで5つ葉のクローバーのマークが付いた魔導書でアスタの前に出現。しかも魔導書が開くと、文字が書かれているページから黒い大きな剣が出てきた。

 

「なっ、なんだそれは…魔力がない筈なのに!」

「やっぱりな。お前って本当に信じられないぜ」

「本当におばあちゃんの言ってたとおりだ」

 

レブチは驚愕のあまりユノから奪った4つ葉の魔導書を落とす。でもユノは驚きながらも少し笑って、ククリはオババの言った通りに、諦めない心と特別な魔導書を手にした者が勇者だという話が本当だったと感動する。

そしてアスタは黒い大剣を手にしてみると、握った瞬間に凄く重いと肌で感じる。

 

「重い…だけど、関係ないぜぇぇぇぇぇ!」

 

筋トレのおかげて大剣を持ったままレブチに向かって再び走るアスタ。

 

「この…クズがぁぁぁぁぁ!」

 

怯えたレブチは鎖魔法を発動したが、アスタの大剣は魔法で出した鎖をバッサバッサと斬り裂いて消滅。どうやらこの大剣は魔法を無効化出来る。

 

「諦めないのが…俺の魔法だぁぁぁぁぁ!」

「ごわぁっ!」

 

そしてアスタは大剣でレブチを大きく叩きつけて壁に激突させた。

 

「へへへへ、筋肉が役に立ったぜ」

「勇者様!」

「おわっ!ククリ」

 

すぐにククリがアスタに強く抱き着いた。それからユノも近づく。

 

「アスタ、大丈夫か?」

「ユノ…これ位平気♪」

「だと思ったよ」「ところで、アナタは?」

 

 

初めは気にしたいなかったが、ククリは改めてユノを尋ねた。

 

「俺はユノ、アスタの幼馴染だ」

「ユノくんなのね。私はククリ、よろしくね♪」

[か…カワイイ…]

 

思わずユノはククリの無邪気な笑顔に惚れてしまう。

 

「うう…」

「「「あっ!!」」」

 

しかしレブチが立ち上がってアスタ達を睨みつけた。

 

「よくもやってくれたな…もう許さねぇ…テメェをぶち殺してそんな変な魔導書は燃やしてやる!」

「勇者様、危ない!」

「ククリ?!」

 

アスタに強い殺意を向けながらレブチは再び魔導書を開いて魔法を発動しようとした。するとククリはアスタの前に出ると杖で地面に魔法陣を描き始める。

 

「邪魔するなら、お前から!」

「いっけぇぇぇぇぇぇ!」

 

ククリが魔法陣を描き終ると杖で叩いた途端、突然地面から物音が鳴り響くと巨大なモンスターが現れた。

 

「なっ、なんだこれっ!?」

「モンスターが現れた!?」

「これは!?」

「ゴワァァァァァァァァァ!」

 

いきなりモンスターが出現して驚くアスタとユノとレブチ。モンスターは大きく叫んでいたがレブチの方を見ると、そのまま鋭い牙のある大きな口で足に噛みついた。

 

「うわっ!なんだこりゃ、放せ!?」

 

必死で抵抗するレブチだったがモンスターは、彼の足を噛んだままおもちゃのように振り回したり地面に叩きつけたりする。だが、しばらくするとボンっと消えた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

当然、レブチは落下して地面に激突し伸びてしまう。そしてあまりにも信じられない光景にアスタとユノは固まった。

 

「えっと…勇者様」

「スゴイなククリ!今のがグルグルか!」

「グルグル?村に伝わるあの?」

「あの、今のは…」

 

いち早く動いたアスタが好奇心丸出しな目でククリに質問してきた。これにはユノも驚いて質問してくるので、ククリは対応に困ってしまう。

 

「やっぱり気になったので来てみたら!」

「おばあちゃん!?」

「オババ!」

「あっ、暗黒オババ!?」

 

いきなりオババが現れたので驚く3人。でもオババは怖い顔でククリに近づくと

 

「また失敗しおったな?」

「ゴメンなさい」

「ん?失敗って?」

 

怒られたので謝るククリ。しかしオババの言った失敗という言葉にアスタは気になったので尋ねる。

 

「ふむ、言い忘れていた事があるんじゃが…グルグルの恐ろしいところは失敗することじゃ」

「まさか…さっきのモンスターが失敗か?」

「そうじゃ、未知の力を使う故になにが出てくるかわからん」

「もしかして、たまにオババの森に出てくるモンスターは?」

 

ユノはさっきの話を聞いて思い出したことがある。それはオババの家がある森で夜中に訳の分からないモンスターが現れて、村人を驚かせたりしているという噂。なのでオババの家はモンスター屋敷と呼ばれていた。

 

「はい、私の失敗」

「「やっぱり…」」

 

2人の思った通りモンスターの正体がククリの失敗と判明。

 

「おまけにこの子は物覚えが激しいからの」

「ええっ!?」

 

その時、アスタは気づいた。自分が今とんでもない爆弾に近い危険なものを背負っていることに。

 

「まっ、という訳でアスタよ。本当に魔導書を手にすることが出来たから、これからも勇者としてククリを頼んだぞ」

 

のん気に言いながらオババは逃げるかのようにこの場から去った。

 

「そうだな。アスタ、お前にしか出来ないみたいだからがんばれよ。という訳で、先に教会に帰るから」

 

まるで他人事のようにユノもそのまま帰る。

こうして反魔法という特殊な力を手に入れた勇者アスタと、グルグルという不思議な魔法を使うミグミグ族の生き残りククリは、これからどんな茨の道を進むのかさっぱり分からなかった。

 

「は~~~さっぱり、さっぱり」

 

そして謎のさっぱり妖精が夕日を背に飛んでいた。

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