グルグル伝説 ブラッククローバー   作:ラルク・シェル

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今回の妖精村の話では、ダイヤモンド王国のマルスとロータスも出ます。


妖精村、長老からの頼み事

いきなり妖精村に召喚されたアスタとククリとユノは、グリエルに案内されて妖精の村にやって来た3人。そこはキノコの家や切り株の家が立ち並び、珍しい植物も生えた所。

 

「うわ~~~可愛いお家♪」

「たしかに、ククリが好きそうな家だな」

 

珍しいものだらけてククリは目を輝かせる。すると妖精達がアスタ達に近づく。

 

「あっ、グリエル!もしかして彼が?」

「そうよ。私が言ってたクローバー王国の魔法騎士団。ついでのその2人もよ。所属先が違うけど」

 

グリエルが分かりやすくアスタ達の説明。それからすぐに妖精達がアスタ達に質問をし始める。

 

「うわ~~~本当にクールな感じでカッコいいわね!!」

「こっちは背が低いけど、熱血漢な感じで味が出てる!!」

「この子も可愛い♪」

「うわっ!ちょっと!?」

「そんなに集まらなくても!?」

[鬱陶しいな…]

 

妖精達から質問攻めをされる3人。

 

「ほらほら、今3人は長老の所に行くんだから邪魔しないの」

「そうなんだ。ゴメンね」

「またあとでお話ししましょう」

 

グリエルが全員に何とか説得して妖精達は離れた。それから長老が住んでいるキノコの家に到着。

 

「やぁ、君達かね?ノコギリ山でグリエルを助けた人間は」

 

出迎えたのは白くて長いひげを生やしてとんがり帽子をかぶった老人の妖精。

 

「ああ、俺はクローバー王国の勇者アスタだ」

「私はククリです」

「ユノだ」

「そうか、わしは長老のフェイフェイじゃ。さぁ、中にお入り」

 

長老のフェイフェイは3人を自宅に招待した。家の中も珍しいものがたくさんあって、アスタもククリも興味満々。

 

「あっ、これなに?凄く良い匂い♪」

 

ククリは良い匂いがする何かの機械を見つけて聞いてみる。

 

「それは花の蜜を搾り取る機械じゃ。よろしい、ご馳走してやろう」

 

さっそくフェイフェイは3人に花の蜜のジュースをふるまう。

 

「甘くておいしい♪」

「本当に美味い!」

「蜂蜜みたいなのだと思ったけど、後味サッパリな甘さ」

「あっ、その言葉は!」

 

3人はジュースを気に入ったがユノの言葉にフェイフェイは慌てた。

 

「は~~~さっぱり、さっぱり」

「やはり、出てしまったか」

「え?何が?」

 

いつものようにさっぱり妖精が現れて、フェイフェイ以外気付かずに通り過ぎる。じつは妖精村の妖精達と、さっぱり妖精&ドサクサ妖精は仲が悪い方らしい。

だけど、しばらくするとフェイフェイはアスタとユノの魔導書に興味を持つ。

 

「それはそうと、少しお2人の魔導書を見せてくれませんかね?」

「え?なんでいきなり?」

「わしは500年も生きとるからの、魔導書がどれだけ強くなったのか見る目は相当高いがどうかな?」

 

などと、魔導書を調べられると言って来たので2人はお互いに目を見合って

 

「じゃあ、せっかく来たからお願いします」

「俺達もどれぐらい成長したのか気になりますし」

 

そう言ってテーブルに魔導書を置いてお願いした。

最初にフェイフェイはユノの四つ葉の魔導書を見て見る。

 

[ふむ…ページが増えてるの分かるが、風の精霊が宿っておるな。今はまだ未熟だが、彼が成長すればお互いに強くなるな]

 

精霊が宿っていると気付いてユノがもっと成長できると確信する。それから次はアスタの五つ葉の魔導書。

 

[なんだこれは?!五つ葉は悪魔が宿ると聞いた事あるが、これに宿っているのは悪魔に近いが別の何かだ!しかも魔力を打ち消す反魔法…]

 

魔導書から出ている何か別の力にフェイフェイは冷や汗をかく。

 

「あの…それでどうですか?」

「え?まぁ、2人共。これからもそれぞれ成長すれば、きっと強くなるぞ。がんばりなさい」

 

これ以上検索してはいけないと感じで、2人に魔導書を返した。けれども、しばらくすると今度はククリに目を付ける。

 

「お嬢さん。アナタはミグミグ族ですな?」

「はい…そうですけど……」

 

一瞬でククリがミグミグ族だと見抜いたフェイフェイを3人は息を飲む。そしてとてもシリアスな雰囲気が漂ってきて

 

「……そちらの2人のどちらが本命ですかの?」

 

手帳とペンを持ったフェイフェイがストレートに尋ねたので3人は大きくズッコケる。

 

「アンタもそれかよ!?」

「あれ?違ったかの」

 

外の妖精達と同じ事だったので大声でツッコむアスタ。

それからククリはフェイフェイに今の悩みを話した。

 

「そうですか…グルグルの事ですか?」

「はい、私このままだとダメだと思います。だから、色んなグルグルを覚えないと」

「それから、あの魔法陣は一体なんだ!グルグルなのか?!」

「さっきの反応も、もしかしてミグミグ族と関りがあるのか?!」

 

3人はそれぞれの質問をフェイフェイにしてきた。当然、一度にそんなに聞かれたらかなり面倒な感じだった。

 

「落ち着きなさい。まぁ、聞きたいことがあるのは分かります…そこで、わしの頼みを聞いてくれんかの?」

「「「頼み?」」」

 

フェイフェイは3人に頼みごとをしてきた。

 

「じつはな…最近、妖精村近くの森でダイヤモンド王国の者達がいるんじゃよ」

「ダイヤモンド王国の?」

 

ダイヤモンド王国とはクローバー王国の隣にある国で、荒れ地が多くて資源が少ないことから侵略活動をしている。

 

「まぁ、今は見つけられずに悪さをしないのじゃが…連中の目的はわしらなんじゃ」

「どういうことですか?」

 

なぜダイヤモンド王国が妖精を狙っているのか気になるククリ。

 

「じつはな。わしら妖精の血や生き胆には、魔力を極限まで上げられるという言い伝えがあるんじゃ」

「えっ!それって本当!?」

「ウソじゃよ」

 

驚くアスタだが、はっきりウソって言うので扱けてしまう。

 

「ウソって……」

「ああ、妖精の血と内臓にはそんな力はないから食べても飲んでも無駄じゃよ。だがな…たまにそういう迷信や伝説を本気で信じている連中がいるんじゃ」

 

つまりダイヤモンド王国は民間療法みたいなことを信じて、妖精狩りをしようとしているらしい。

 

「たしかに…ダイヤモンド王国は、名前に反してかなり貧乏な国だからな…国民の半分が兵士や魔導士として出稼ぎをしてるって話だし」

「ああ、恐らくより強い魔力を得るために妖精の力を使おうと考えておるのじゃな。全く、そんな迷信を信じて迷惑も良いところじゃよ」

 

ユノはそれなりのダイヤモンド側の事情を聞いていたので理解してた。そしてフェイフェイもそんな理由で、狙われているの迷惑する。

 

「ようするに、そのダイヤモンド王国の連中をなんとかすればいいんだな?」

「はい、そうすれば我らが知っているミグミグ族の事を教えます」

「分かりました。妖精さん達をイジメる人達は許せないからね」

「終わったら俺達を、ハージ村に帰すのも約束しろよな」

「もちろん、そうします」

 

フェイフェイと約束した3人はさっそくダイヤモンド王国を追い出す為に家を出た。家の外には話を聞いたグリエル達がいる。

 

「じゃあ、私が奴らが潜伏している森まで案内するからね」

「ありがとうグリエルちゃん」

 

グリエルが妖精村の外まで案内をしてくれる。すると他の妖精達がククリに近づいた。

 

「ククリちゃん、がんばってね!」

「応援するからね!」

「ありがとう、ダイヤモンドの人達は強いの?」

「ヤダ~~~何言ってるの!アスタくんとユノくんの事よ!」

「えっ!?」

 

しかし妖精達の応援はアスタとユノのどちら選ぶかの事。

 

「そうよ!2人のうちのどちらを選ぶのよ!」

「どっちにするの!熱血系なアスタくんか、クール系なユノくんにするか!」

「ほら、アスタくんもユノくんも気持ちをぶつけなさいよ!」

 

妖精達はククリをあおったりアスタとユノにどっちが先に告白しろと問い出した。

 

「ちょっと待って!俺達はダイヤモンド王国の奴らを追い出す為に!」

「ダイヤモンド王国なんてどうでもいいのよ」

「そうよ。今はラブラブ三角関係が一番だから」

「で、どっちにするの!」

[そもそも俺達は、お前達の為にやってんだぞ]

 

優先順位がめちゃくちゃな妖精たちにユノは心の中でツッコむ。

 

「コラコラ、それはダイヤモンドの連中を追い出せば分かるかもしれないでしょ?そんな今すぐじゃなくても」

「ん~~~たしかにそうね」

「この戦いで、どちらがカッコよく活躍するかで決まるかもしれないし♪」

 

しかし呆れながらもグリエルの言葉に全員は納得して離れる。

 

「助かった…」

「妖精って、ああなのか?」

「まぁね。噂話や恋話には敏感でね」

 

妖精の性格を改めて知るアスタとユノ。すると別の妖精が、ククリに近づく。

 

「ねぇねぇ、ククリちゃん」

「なに?」

 

その妖精は木製の短剣をククリに渡した。

 

「これは妖精の短剣。一振りすれば、不思議な事が起きるのよ」

「そうなの!ありがとう」

 

ククリは短剣を貰ってさっそく村の外に向かった。

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