ガンゲイル・オンライン~バトルレコード~   作:Distortion

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前回からお察しの通り、バトル回です!
いつもより文字数も多いです。乞うご期待!

それでは、第7話です。どうぞ(`・ω・)ノ


~第7話~ 飛躍

ーーplace 湿地帯ーー

 

少し湿気ったフィールドを踏みしめて歩く。

なんか、ぬかるみとかありそうであまりテンションをあげられない。まさかこんなとこでクエスト目標のmobが湧出するとは‥‥‥

「ん、そろそろかな‥‥‥」

クエスト目標との交戦開始区域に入る前に、

現在の装備銃である《M16A1 (Masterkey)》を構えられる状態にしておく。

「セーフティは‥‥よし、解除したな。それじゃ、やりますか!」

一人で準備確認をした後、交戦区域に突入する。

対人戦闘と違って心理戦の必要がないため、思いきって踏み出せるのだ。

現れたカエル型の半機械mob、《マッドフロッグ》に

銃口を向け、着弾予測円が収縮すると同時に引き金を引く。

『タタタン!』

複数の弾丸が放たれ、半機カエルに命中する‥‥‥はずだったのだが、放たれた5.56mm弾は大地に突き刺さった。あれ?

一方、狙われ、仕留められたかと思われていた半機カエルはというと、一発も被弾する事なく俺ーーラプターの左側へ跳ねていた。

「いつの間に跳んだんだよ!?」

どうやら、跳躍する事で射撃を回避していたらしい。

そのまま半機カエルは俺に向かって跳ねる体制に移行。体当たりする気のようだ。

まったくの初心者ならあわてふためくかもしれないが、無駄に1週間mobと戦ってきた訳ではない。

事前に練習したように銃身下部、マスターキーに指を掛け、引き金を引く。

『ズダン!!』

今度は逃がさないとばかりに、12ゲージショットシェルが半機カエルを捉える。

半機カエルは、ノックバックを受け、地に転がると

その体をポリゴン片へと変えた。

「ふぅ、危なかった。これを何回もやらなきゃならんとは‥‥‥なんで受けたんだろう、このクエ‥‥」

敵を倒したのにテンションが下がるという不思議な現象に見舞われながら、目標mobとの戦闘に明け暮れるのだった。 

 

~~1時間後~~

ーーplace 湿地帯(安全地帯)ーー

《マッドフロッグ》を目標数倒し終え、一息つく。

「そろそろ街に帰るか‥‥‥」

帰投する事にして、もときた方角へ歩き出す。

 

~~10分後~~

ーーplace 砂原ーー

『タタタン! パチュン!!』

銃声が響いている。どこかで戦闘が起こっているのだろうか?

「うーん、偵察がてら、少し見ていくか。」

そう呟いて、交戦予想地点へ歩を進める。

‥‥‥なんか今日は独り言が多い気がするな‥‥

 

ーーplace 砂原(オアシス付近)ーー

『タタタッ、パンパンッ』

「や‥‥体り‥‥‥」

交戦地点が見えてきた。見つからないように‥‥‥っと。

切れ切れに声が聞こえる。一体戦況はどうなっているのだろうか。

「見えにくいな‥‥双眼鏡使うか。」

双眼鏡をオブジェクト化する為にストレージを操作する。‥‥面倒いな、今度から装備しとこう。

双眼鏡を装備して、のぞきこむ。すると‥‥‥

『カシャーン!!』

見知らぬ3人PTの内1人が身体を散らした。

まさか《死に戻り》を直に見るときが今来るとは‥‥

それを皮切りに、壊滅へとおいやられてゆく。

と、その時背後に不快な痺れが走る。

「!?‥‥‥クソッ、しまった!」

思わず見入ってしまった為に、後ろからエンカウントしてくるmobに気づかなかったようだ。

しかし、この程度のmobなら‥‥‥

『タタタン!』『カシャーン!』

急いで撃破した。これで大丈夫。さて、さっきのPTは

‥‥‥と、思いっきり油断しているときが俺にもありました。

混乱していた残りの2人をあっという間に倒し終え、

こちらに向かってくる敵影がお1つ。

さっきの戦闘でバレてしまったのだろうか?

‥‥そんな思考をしている間にずんずん近づく敵。

《ガーディアン・ザ・ギアゴーレム》‥‥‥と言うらしい。ネームドって‥‥フィールドボスじゃないですか!

しかし、驚いてばかりというわけにはいかない。

敵の頭部に狙いを定めて‥‥‥

『タタタタタタタン!』

発砲。殆どの弾丸は有効といえるダメージを与えられないで終わったのだが‥‥2,3発が クリティカルヒットした。HPバーが数ミリ減少、さっきの連中が与えたダメージと合わせて、残りは3分の1ってところか。

だが、アサルトライフルではディレイやノックバックといった仰け反り効果は殆どない。

ゴーレムはダメージを意に介さないかの如く突進してくる。近距離なら避けられないがこれだけ距離が開いていれば‥‥‥‥っ!

「‥‥‥せっ!」

間合いを見極めて右に跳ぶ。

直後、さっきまで俺がいた場所はゴーレムの鉄拳が貫いていた。危ねぇ!

‥‥だが、これはチャンスだ。ゴーレムは攻撃後の膠着で動くことができない。プラズマグレネードを直撃させれば、大ダメージを与えられる。

そう考えた俺は、焦ってミスしないように気を払いながらプラズマグレネードを投げる。

『ドォォーン!』

大きな爆発音と閃光がゴーレムを包む。いいぞ、もう少しで‥‥‥

『ドッ、ドッ、ドッ、ブォン!』

「!!‥ぐぁぁ!?」

数メートル程吹き飛ばされた。しまった‥‥‥油断してた!‥‥爆発の光でゴーレムのプレモーションを見落としてしまった。一発殴られるだけでこんなにくらうとは‥‥‥

でも、いつまでも後悔していられない。

ゴーレムは膠着から解放され、こっちに向かってきている。そのHP残量は‥‥残り、数ミリ。

それを確認し、不快な痺れが残った身体に鞭打って迎撃体制に入る。これでもう逃げ場はない。

どちらかが砕けるのみだ。

『タタタタタタタタタン!』

ゴーレムを全力で迎撃する。しかし、ダメージは殆ど受けていないようだ。ドット規模でしか削れていない。ゴーレムが攻撃のプレモーションに入ると同時に、俺はマスターキーに指を掛ける。最後の一撃だ。

『ダンッ!』

 

ゴーレムの拳は、俺の目の前数センチのところで静止、色を水色に変えて‥‥‥‥

『バシャァァァン!』

無数の欠片となって散っていった。訪れる静寂。

「勝った‥‥‥のか?」

脱力感がすごい。それもそうだろう、それだけ厳しい戦闘だったのだから。

俺はlvアップのファンファーレにもドロップ品の知らせにも反応できずに、その場で2分程硬直していた。

 

ーーplace 市街地(公園)ーー

「はぁぁ、疲れた~」

思わず、声が出てしまう。あの後、新たなmobにエンカウントしないように気を払いながら移動して帰ってきたのだ。それに、弱っていたとはいえソロでフィールドボスと戦闘‥‥‥今となってはどうかしているとしか思えない。

「さて、ステ振りとドロップ品チェックを済ませて、さっさと寝よう。どれどれ‥‥‥」

ストレージを見て、思わず目を疑ってしまった。

ドロップ銃が2つだ。さらに、所持金も結構増えている。とりあえず、ドロップ銃を挙げると、

《ベレッタ M93R》と、《IMI ガリル》。

特にガリルは要求STRが高めだ。当面はSTRの方に振るポイントを多くしないとダメそうだな。

正直、ものっそい嬉しい。早くスピットに自慢したいぐらいだ。‥‥‥楽しみだ。どんな反応をするだろう?

「‥‥‥そろそろ、寝ないとな‥‥」

眠気と喜びを抑えながら、俺は仮想世界から現実世界に戻っていくのだった。




どうだったでしょうか?
筆者的には、これまでで一番書けたと思ってます。

とりあえず、最後にちょびっとだけ出演した両銃の設定を紹介しておこうと思います!

《ベレッタ M93R》
M92Fをベースに、グリップや三点バースト機構などを盛り込んだマシンピストル。
GGO内ではハンドガンに分類される。
使用する弾薬は9mm パラベラム弾で、共有性も高め。通常マガジンの装弾数は21。

《IMI ガリル》
AK-47を参考にして開発されたイスラエルIMI社製のアサルトライフル。
使用弾薬は5.56x45mm NATO弾。
通常マガジンの装弾数は35。
頑丈で耐久性に長け、アタッチメント次第で中遠距離狙撃も可能。

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M93Rのマガジンは、本当は20発(wikiより)らしいのですが、三点バーストで20発だときりが悪いので、21発に変更しています。

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