ダンジョンに四角い鉄ドアがあるのが間違いだ   作:Silas

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なんで俺の文は書き始めた時より悪化してるの...?

あとスティーブの前に一つ視点を入れて書こうと思ってましたが、ちょっとした事情で時間が吸われたので、スティーブ単体です。

何故俺は書き溜めしてから作品を公開しなかったのか...

許してくださいお願いしますなんでもしませんから!


コマンドしか使ってないなお前な(呆れ)

―スティーブside―

 

ランダムスポーン発覚直後、戦闘途中に『/kill』を使った俺は、『死んでしまった』の文字を前で悪態をついていた。

 

過去の俺を責める言葉が心に浮かんでは消えていく。

 

――なんでコマンド使った?と。

 

 

 

コマンドを避けるためにクリエイティブ使ってないのに、『/kill』なんて使ったら意味ないやん!

何故だ、何故コマンドを使った!?

 

というか何故よりにもよって、キル判定を発生させるコマンドなんて使った!?

 

これがモード変更コマンドならまだログに残らない設定かもしれないが、流石にデス条件を記録しないなんてことはあるまいて。

 

なのになんでキルコマンドを一切の躊躇なく使ってるんや...!

 

俺のバカヤロー...

 

どう甘く考えても、この世界のクラフターに(侵入者)の存在がバレただろうなぁ...

しかもコマンド使用もとい、不正を行っているときた。

 

 

 

通 報 不 可 避

 

 

 

これは詰みましたね間違いない。

いやー、一体何がいけなかったんでしょうかねぇ(白目)

 

そもそもの話、俺が一週間もサーバーから追放されていないというこの奇跡的な現状は、ほとんどコマンドを使用しなかったことによる執行猶予であったことは想像に難くない。

 

コマンドを使ってしまった今、その慈悲もないだろう。

通報=BAN間違いなしの構図が成り立ってしまった。

 

運営がサボっているとかなら、まあ、大丈夫なんだろうけども。

 

こんなサーバーをまともな運営無しで、制御出来るわけないだろいい加減にしろ。

ハイクでも詠むかぁ...

 

 

上記の理由からBAN不可避、QED証明完了(ガバガバ証明)

 

俺は今、将棋やチェスで言うチェックメイトに嵌まったのだ...!

今すぐにも俺はソロにはじき返されるだろう。

 

初マルチ生活終わり!閉廷!解散!

 

本当になんてことをしてくれたのだ俺は...!?

 

 

 

 

 

...はい、反省終わり。

こうやって自暴自棄になってても、何も始まりはしないから(ハンター)

 

過ぎたことは過ぎたものだから仕方ない、考えるべきは常に最善の未来ィ。

たとえBANの未来が果てしなく近づいていても、諦めなければきっと道はあるんだよなぁ...?

 

多分。

 

 

おそらく。

 

 

ダメだ、BANされる未来しか見えぬな(予言)

 

 

...ああ、うん。

 

よし!(思考放棄)

今日も張り切っていこう、明日はきっと晴れだ。

 

外見えないけどきっと晴れに違いない!

 

見えないもの、手に入れられないものほど美しいってそれよく言われてるから。

 

でも探せば多分F3に書かれてる...(失意の底)

 

 

さて、気を持ち直してリスポーンせねば!

 

おそらく当サーバー最期のスポーン、楽しまなければ損さ!

 

きっとこんな素晴らしいサーバーは数えるほどもないだろうからね、せめて目に焼き付けよう!

神対応でもうすでにBAN対応されてるかもしれないが!

 

生き返れ生き返れ...(祈祷)

 

あっ、成功した、やっぱまだ対応されてないんすね。

ガバガバ神運営ってどういうことなの...?

 

はてはて当サーバーにおける俺追放場所になるのは一体どこか。

地形のロードが終わったとき、視界に開けた場所が俺の墓場だ!(悲哀)

 

ボス戦でもなんでも来るが良い、バグステータスで殴り飛ばしてくれよう。

どうせBANされるならコマンドを使って暴れてもいいかもしれない...

 

まあ世界観壊れそうだからやらないけども

 

 

さて、どこに蘇ったかですることも変わるが、如何に。

 

 

 

 

視界が、開ける。

 

まず目に飛び込んできたのは、スティーブを囲うよう広がった鬱蒼と茂る木々の『森』だった。

 

この世界に入ってから初めて見る自然のそれは、薄暗い夜の闇に包まれている。

 

辺りに乱立するそれらは平凡な木々だが、これらの幹はやけに細く、削っても大した量の木材も入手できなさそうだ。

 

この森の木々はスティーブに街路樹を髣髴とさせたが、木の傍に突き立てられたように生えた水晶が生み出す幻想的な光景が、ここが現実離れしたファンタジーだと訴えかけていた。

 

 

深く張り巡らされた木々の根は足元にまで及んでおり、この根のひとつひとつに判定が作られているのだろう、少し足の置く場所を間違えればすぐにでもグラリと倒れてしまいそうだった。

――凹凸のある地面というのは、あまり慣れているものでもない。

 

辺りを見渡せば同じように水晶と木が見える。

 

明らかに今までと毛色が違う様相に、スティーブは多少の困惑を覚えていた...。

 

 

 

うむ、知らない場所だ(冷静)

 

当然探索した場所の方が少ないから、既知の場所に飛ぶとは思ってなかったけども。

まさかここまで未知の場所にとばされるとは思わなんだ...(遠い目)

 

しかし、なんか静かですn...なんか今までの探索した場所と雰囲気が全然違う。

そもそも明度が低い。

というか夜だ。

 

おかしいと思いませんか?あなた

 

 

まるでダンジョン内じゃないみたいだぁ(直喩)

 

絶対こ↑こ↓屋外だぞ。

 

でもちょっとばかし遅いんだよなぁ!?

あと一回早くここに出てたら『/kill』なんて使わなかったんだよ...

病気で死んで成仏しかけてるところで、ブラックジャックでも来たような気分だ。

 

...いや、今のは例えが上手くなかったな。

 

 

まあ兎にも角にもクラフター兄貴たちがいるわけだし、拾った命で談笑でもして楽しみましょうかね。

 

思い出作りは大事(戒め)

丁度遠くにうっすらと幾つか気配(ネームプレート)が見えているからね、BANされるまでに話を聞くぐらいは間に合うと思うのです。

 

 

やったね、スティーブ話が聞けるよ!

 

ご都合主義万歳!

万歳エディション作らなきゃ(使命感)

 

...っと、そういえば時間ないんだった(阿呆)

じゃけんササっとネームプレートを指標に進みましょうね~

 

あっそうだ(唐突)

どうせだからコマンドで空飛んでいこうか。

 

「/gamemode 3」

 

フワーッ

 

 

思っていたより目標は近かった...。

間に合うかどうかギリギリだと思ってた俺が馬鹿に思えるほど早く着いたゾ。

 

森を抜けた先は、身長の低い建造物が立ち並ぶ、街っぽい何かでした。

いや、街ですねクルォレハ(確信)

 

鎧を着こんだ人々が行きかう街中には活気があふれていて、実に生き生きとしている。

良い街だと思う(適当)

 

 

良い街、なんだが。

 

でもこれはなんというか。

 

「なんか規模小さい...小さくない?」

 

スペクテイターで浮かぶ俺は、クラフターの街を見下ろして呟いた。

 

この規模のサーバーにしては、多少小さく感じる。

いや大きいんだけども、ところどころ建築が質素というか、控えめと言うべきか...ボロい?

 

人もいて活気もあるのに、建築が粗い。

どうも見た目は悪くないんだが、ボロボロの掘っ立て小屋のような印象を抱かせられる

 

 

あの建物なんか、木材傷んでないか?

 

建材の痛みまで表現するマインクラフトとは...?

 

 

マインクラフト要素どこ?ここ?

見れば見るほどとんでもないサーバーだよなぁ...どうやって作ったんだか。

 

 

一度建築が気になってしまうと、内部構造も気になってしまうのがマインクラフターの性。

全員がそうかは知らないけど俺はそうだ。

 

というわけで観光としゃれ込もうと思いました。

他にすることないし敵MOBもいないからね、仕方ない仕方ない。

 

では端から一気に建物を貫通して見てみましょう。

...すごいパワーワードを言った気がする。

 

ええと、まず高度を下げて壁にめり込みます。

するとこのように壁が透けて、中が見えるのでこうやって観光をします。

 

この状態で前方方向へ移動することで、素早く壁を抜けて多くの建物を見れるぞ。

 

 

ー以上。

 

何を言ってるか分からないと思うが、本当にそうでしかないから他に言いようがないのだからしょうがない。

 

実際にスペクテイターをやってみればなんとなくわかってくれるだろう。

 

 

 

 

――パッと見た限り大抵の建物の中身はしっかりしていた。

思っていたより快適そうな構造だ。

木造だが風が抜けるような穴もない。

 

特に気になる場所もなし、期待外れと言っては悪いが、普通としか言いようがない。

強いて言えば皆一様に鎧を持っていたのは印象的だったな。

 

当然だが、ここでいう『普通』は異世界モノのように『普通(大嘘)』ではなく平凡という意味だゾ。

 

 

...見た限り建物は普通に部屋割りがされて、普通に機能している。

一部を除いて、普通の生活を送っていた。

 

 

本当に一部以外は普通に食事したり談笑したりで楽しそうだったんだ...

一部が本当に殺伐としてらっしゃったが。

 

とある建物の一部屋に男女が2人入って会話をしていたんだが、ちょっとおかしかった。

具体的に言うと、殺人事件でも起こりそうな雰囲気?とでも言えばいいだろうか。

すぐにでも武器を抜いて戦でも始めそうなノリだったのだ。

 

それがどこか気になって、ついその部屋まで戻ってきてしまった。

 

実際、今俺の目の前で繰り広げられてるこれは、明らかに『そういうやつ』じゃない。

流石にこんな殺気を迸らせてたら、楽観的に考えられないだろう。

というか男の方は死にかけてないか?

 

...どうも俺は今、いわゆるPK(プレイヤーキル)の現場に立ち会っているらしい。

MMO鯖っぽいからこそ起きる現象なのだろう。

 

要はイジメだ...嫌だねぇ全く(鬼)

 

 

俺の観察によると、男に軽く話しかけている女の方が高レベルで、倒れている男の方が低レベルから中堅程度だ。

ベテランと脱初心者ってところかな。

これは間違いない。

 

重心の揺れ方が全然違う。

ずっと重心も何もない場所で生きてきたからこそ、こういう変化には敏感だ。

動きの一つ一つに目が行ってしまい、なんとなくわかるものだ。

 

さて、PKが発生するということは、このサーバーにデスペナルティがある程度存在することに他ならない。

アイテムドロップとかレベルダウンとか。

それを悪意の下に起こさせようとしているのだ。

 

 

...嫌だねぇ。

 

 

まあわざわざ戻ってきて何がしたいかというとだな。

『PKを止めさせたい』。

 

サーバー最後の観光で、PKを見過ごして終わりとか、純粋に寝覚めが悪い。

 

強者を挫いて、弱者を救うのは大事ってそれ。

 

 

 

男をちょっと救って気持ちよくサーバー生活を終わらせたい。

こんな素晴らしいサーバーを嫌な印象で終わらせるのなんてごめんだね。

 

なにより戦意のないヤツを一方的に嬲るのがいただけん!

 

某PVP鯖を思い出すのでやめてくださいお願いします。

 

 

というわけで戦闘の時間だゴルァ!

 

「/gamemode 0!」

 

 

 

俺はスペクテイターを解除して女に殴りかかった。

 

 

 

 

アッ、拳掴まれた。ヤベーイ




付け焼刃でしかないですがちょっと小説の勉強してきます...
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