お姉ちゃんは0番改め機人長女リリカルハルナA's   作:Y.Sman

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昔書いた小説を発掘したので晒しておきます。



誕生編
第1話『お姉ちゃんはオリ主』


「クックック・・・ついに、ついに完成だ・・・!」

暗い室内に若い男の声が木霊する。

ここはとある管理世界に秘密裏に置かれた研究所。

その一室、そこに置かれたシリンダー状の水槽の前で男、ジェイル・スカリエッティは不気味に笑う。

シリンダーの中は液体で満たされ、気泡でよく見えないが中に人のようなものが浮いている。

「戦闘機人、その栄えある第0号・・・彼女の完成をもって世界は変わる!彼女の力を使い最高評議会を亡き者にし、時空管理局を下し、私は理想の世界を手に入れる!」

狂気に満ちた目でスカリエッティは熱弁を振るう。それに応えるかのごとく、シリンダーの中が一層泡立ち始めた。

「さぁ、目覚めたまえ!私の最初の作品にして最高傑作!戦闘機人『ナンバーズ』、ナンバーゼロ!」

その声と同時にシリンダーが破裂し、中の培養液が床にぶちまけられる。

もうもうと立ち上る蒸気、そこに浮かび上がる影・・・

蒸気が晴れ、そこに現れたのは・・・

「・・・ふぁ?」

可愛らしい赤ちゃんでした。

ぷっくりしたほっぺ、ツンツンはねた銀髪、くりくりした金の瞳、どれをとってもプリチーな赤ちゃんです。

「・・・・・・・・・」

叫んだときと同じポーズのまま硬直しているスカリエッティとそれをつぶらなおめめで不思議そうに見つめるベイビー。

10秒経ち、20秒経ち、そして30秒程経った時、スカリエッティが口を開く。

「で・・・」

『で』、ハッキリ言って言葉どころか単語にすらなっていない物を発っするスカリエッティ。心なしかその身はワナワナというか、プルプルというか、とにかく小刻みに震えていた、そして・・・。

「出来るかぁぁぁ!!」

大絶叫である。

「こんな小さい子にそんな危ないことさせられる訳無いだろうがぁ!てか、自分の娘を計画の道具にするなんて何考えてるんだ!私の馬鹿ヤロー!」

叫びながら壁に頭を打ち付けるスカリエッティ、彼の絶叫に驚いたのか、シリンダーの中で座る赤子はぐずり出し、ついにはわんわん泣き出してしまった。

「ああぁ・・・!すまない、驚かせてしまったね・・・よ~しよしいい子でチュね~・・・オシメじゃないし、ミルクか?あぁ~ほらほら、面白い顔でちゅよ~・・・」

慌てふためきながら顔芸百面相するスカリエッティの手の中でなき続ける赤子、彼女は確かに歴史を変えた。

彼女の存在が後に起こるはずだった大事件を事前に解決したのである。

 

機人長女リリカルハルナ

第1話「お姉ちゃんはオリ主」

 

こんにちは、始めまして。

私?プロローグに登場したプリチーベイビーことゼロちゃんです。

あれから3年、私はすくすくと育ち、赤子から幼女へとレベルうpしました。

後一つ、お知らせがあります。

どうやら私、転生系のオリ主のようです。

つい先日、私が3歳になった前後に知らない記憶が流れ込んできたんですよ。

おかげでこんな身体は子供、頭脳は大人を地でいく性格になってしまいました。

ちなみに生前?前世?の自分についてなんですが記憶が欠落しており、死因はおろか自分の名前や性別すら不明なんですよ。

んで、その不確かな記憶が本当なら、この世界は魔法少女リリカルなのはと呼ばれるアニメの世界で私の父さんはアニメ3期の事件の黒幕らしいです。

まったく持って胡散臭い限りです。

父さんは確かにマッドで変態ですが家族思いな父親です。まぁ、マッドで変態な部分が全てを台無しにしていますが・・・。

記憶にしたってタイトルの通り『なのは』と言う女の子が主人公な事と一部の父さん関連情報、主にアニメ3期の知識くらいであとは靄がかかったように思い出せません。

しかし父さん・・・12人も娘こさえるとか・・・それ何てシ●プリ?

その事を父さんに説明したのですが原因は分からず物語の作られた場所、つまり第97管理外世界『地球』のネットワークに侵入して色々調べてみたんです。

残念ながらリリカルなのはに関する情報は見つけられませんでしたが、興味深い資料を見つけました。

『笛吹』と言うインターネット上の小説投稿HPに私のような前世の記憶を持ったまま生まれ変わった主人公達が活躍する二次創作作品が多数見つかりました。

気になったので父さんと二人でこれを閲覧してみたんですが・・・。

結論だけ言いましょう、二人ともドップリとはまってしまいましたw

仕方ないでしょう!?面白かったんですから!

それ以来私は父さんと二人でそれら二次創作の原作のアニメや漫画を観ては一緒に笑ったり泣いたりと非常に充実した時間をすごしました。

最終的に私は転生系のオリ主の一種だと結論が出た以外まったく分からずじまいでした。

それ自体はあまり気にしないのですが問題は今後の展開です。

記憶の通りに時間が進むなら父さんは今後生まれるであろう妹達、ナンバーズを率いてJS事件を起し、管理局に御用となります。

そう・・・実の娘にピッチリスーツ着せてテロ起こした挙句肌色部分の多い魔法少女にホームランされると言う、それだけ聞いたらわけ分からん結末に・・・。

しかし、今の父さんを見ていると半信半疑です。今もニコ動に謎の技術で編集した神動画を投稿していますし・・・。

とは言え今後もこのままと言う保証はありません。

こうしている間にも父さんはホームランエンドへのフラグを知らずに築いているのかもしれません・・・それだけはなんとしても阻止せねば!

この時、私の今後の行動方針が決定しました。

父さんを更生させ、妹達に真っ当な人生を送ってもらう・・・。

原作ブレイクとか知ったこっちゃありません。

新暦53年…家族を守る私の戦いの火蓋が今、切られたのです。

 

おまけ?

 

「そうだ、父さん?」

「ん?どうしたね、ゼロ?」

聞き返した来た父に私はビシッと指をさします。

「そう、それ!その名前、どうにかならないの?」

ゼロとか、釘宮ボイスの虚無な魔法使いやら福山ボイスな反逆する仮面の王子様じゃないんですから・・・。

「フム・・・確かに、このままだと私もオレンジ博士とか言われかねないし・・・分かった、今から君の名前を決めよう」

そう言って父さんは何処から出したのか、本の山を私の前に置きました。

一冊を手にとって表紙を見ると『MCあ●しず』と書かれたタイトルと萌え萌えなイラスト

「・・・・・・」

他の本にも『世界●艦船』やら『ドイツ戦車パ●フェクトバイブル』やら・・・

「さぁ!好きな名前を選びたまえ!」

ドヤ顔で自信たっぷりに言う父さん。

取りあえず結構本気でパンチ。

ぶっ飛び壁にめり込む父さん。

全く、せっかくならスカリエッティ繋がりで某パスタな国の高級車のカタログでも持ってきてくれればよかったのに・・・。

動かなくなった父さんを尻目にページをめくること30分。

「決まりました」

「い、意外に早かったね・・・」

思いのほか早く復活する父さん、結構しぶといですね。これなら金髪の露出過多な魔法少女(19さい)にホームランされても生きていられそうです。

「それで、何にしたんだい?」

「うん、ハルナにしようと思う」

ハルナ(榛名)、金剛級戦艦の3番艦。

何かリリカルなのはのキャラクター名が車とか航空機から来てるから私は艦船にしようと思いまして・・・。

ちなみに強くて、それで居て女の子らしい名前なのが選考理由。終戦まで生き残ったところもポイントです。

さて、と言うわけで№ゼロ改め、ハルナ・スカリエッティ、家族のために頑張って行こー!

 

お姉ちゃんは0番改め、機人長女リリカルハルナ・・・始まります。




はい、ハルナは大丈夫です。
この頃は艦これとかアルペジオなんて予想だにしていなかった・・・。
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