お姉ちゃんは0番改め機人長女リリカルハルナA's 作:Y.Sman
ごめんなさい!石投げないで!
本編突入する前に主人公のステータスとかの説明を挟みたいのでそれから本編に入ります。
遥か後方でパトカーのサイレンが響く。
あの後私達は迎えに来たアリサの家の執事、鮫島さんの運転するリムジンに揺られてすずかの家、月村邸に到着した。
「すずかっ!」
到着するなりすずかをそのまま大きくしたようなお姉さんがすずかに駆け寄ります。
今までの経験からして彼女はすずかのお母さんと見ました!
「お姉ちゃんっ!」
・・・外れです、母親ではなく姉でした。
彼女の姿を見るなり泣きながら駆けて行くすずか。
今まで若々しいお母さんばっかりに遭遇してきましたがここに来てまさかのフェイントとは、中々やりますね。
いやホント、てっきりすずかのお母さんかと思っていましたよ。
明らかに実年齢と乖離した前例を何件か目の当たりにしてますからね。
お姉さんの腕の中で泣きじゃくるすずかをみてようやく私も方の力が抜けました。
「ふぅ、これで一件落着かな。さて、それじゃあ・・・」
帰ってホテルでアニメでも見ようと思ったのですが・・・。
「待て」
予想はしてましたが案の定店員のお兄さんに捕まってしまいました。
機人長女リリカルハルナ
第12話「いい加減本編入れと言う友人からの無言の圧力により今度こそ本当の解決と芽生える友情と新たな出会い」
「君には聞かなきゃならない事がある」
何でしょう、今まで事情聴取する側だったせいか偉く新鮮な気分です。
「君は何者だ?何が目的で二人に近づいた?本当に犯人とは無関係なのか?あのビームのような物は・・・」
おぅふ・・・機銃掃射のように飛んでくる質問で射殺されそうです。
「恭也、そんな質問攻めしたら答えられないわよ・・・」
そう言って助け舟を出してくれたのはすずかのお姉さんでした。
「始めまして、すずかの姉の月村忍です」
「あ、ご丁寧にどうも。ハルナ・スカリエッティです」
すずかのお姉さん・・・忍さんが挨拶されたのでこちらも返す。
「・・・なんだか俺と扱いが違わないか?」
そう文句を垂れるお兄さん・・・恭也さんですがそれはお互い様です。
廃ビルからここまで、車内でずっと私の事監視してたでしょ。
警戒するのは分かりますけれど得物持ったまま睨まれればこちらも相応の態度に出ますよ。
こうして月村亭まで睨めっこ(ガチ)を続けることになり一緒に座ってたアリサとすずかがめっちゃビビってました。
「そうは言うけれど挨拶は大切よ?」
そうです、挨拶は大事です。挨拶を蔑ろにする輩はセプクすべしと古事記にも記載されているらしいですから。
「自分の名前も名乗らないであれこれ聞いてくるなんて失礼でしょ?ホラホラ、自己紹介っ」
「・・・高町恭也だ」
忍さんに促されて憮然とした様子で名乗る恭也さん。
「さて、それじゃ場の空気も和んだことだし・・・」
いや、和んでない。和んでないよ忍さん。
「お話、聞かせてくれるかしら?」
何やら先ほどの氷村君の様に目から不可視光線を照射しながら質問してくる忍さん。
微笑みながら投げかけられる妖しげな視線・・・なんというか、エロいです。
「いや、私にも守秘義務というものがありまして・・・あと申し訳ないけどその眼から出てるエロビームですが私には効かないんで・・・」
「え、エロくないしっ!いや、まって・・・私の目が効かないの!?てか分かるの!?」
「え?あっ・・・」
やばいです、自分で墓穴掘りました。
エロビームが効かないって、それ自分が普通の人間じゃないってカミングアウトするようなもんじゃないですか!
「・・・あなた、何者なの?」
忍さんが私から距離を取り身構えます。
「洗いざらい話してもらおうか・・・」
そんな忍さんを守る様に私の前に立ちふさがる恭也さん、手にはしっかり小太刀が握られています。
「・・・」
しかし先ほど言いましたが私も答えるわけにはいきませんので黙秘権を行使します。
総じてジリジリと緊張が高まっていく月村邸。
軽く意識を全周囲に巡らすとどうやら死角から誰かが私を狙っているようです。
恭也さん以外にも戦える人がいたことに驚き半分焦燥半分です。
これホントどうやって突破しよう・・・。
強行突破は無理ですね。
恭也さんに足止めされている間に死角から攻撃されてアウトです。
一目散に逃げるのも手ですが逃げ切れるかは微妙な所です。
何せ追手は目の前にいるリアルニンジャの恭也さんですから・・・。
そうなると忍さんを人質に?
論外ですね。
すずかの家族に危害を加えるなんてできません。
よしんばできたとしてもそのあとの恭也さんの怒りの矛先にゲイ・ボルグ(心臓を捧げよ)されるのがたやすく想像できます。
そんな八方ふさがりな状況下でにらみ合っていたのですが・・・。
「全く、何をやってるんだいハルナ?」
本来聞こえるはずのない声に振り向くと、やっぱりいるはずのない父さんがあきれ顔で立っていました。
「え?父さん、何で?」
「何でも何も帰りが遅いから探しに来たんじゃないか」
「うぐ・・・」
至極真っ当な回答にぐうの音も出ません。
「・・・あなたは、一体?」
そんな私とは裏腹に突然現れた父さんに忍さん達は困惑しています。
恭也さん突然気配も無く表れた警戒しているのか、忍さんを守りながら父さんにも意識を向けています。
「ん?ああ、突然の訪問で申し訳ない。私はジェイル・スカリエッティ、そこにいるハルナの父親さ」
それを聞いた忍さん達は「親子ぉ?」と怪訝そうな顔で私を見ます。
うん、分かるよ。似てないもんね。
ぶっちゃけ目の色と髪が癖っ毛な所くらいしか共通点ないもんね。
とりあえず言ってることは本当なので頷いておきます。
「何やらすっげー不名誉な事を心の中で言われた様に感じるが・・・まぁ、そう言う事だ」
「それで?その御父上が当家になんの御用でしょうか?」
警戒を解くことなく忍さんは父さんに問う。
「御用も何も、さっき言った通り娘の帰りが遅いから迎えに来たんだがね・・・」
「ふざけるなっ!」
期待していた応えが返ってこないことに痺れを切らしたのか、恭也さんが父さんに噛みつきます。
「ふざけるも何も事実だよ。それで探してみれば愛娘が見知らぬ男に刃物を向けられている・・・君こそ自分が何をしているのか分かっているのかね?」
対して父さんはおどけた仕草で返していますが、あれかなり怒ってますよね?
それが恭也さんに対してなのか一人で無茶した私に対してなのかはわかりませんが・・・。
「それは、彼女が・・・」
「うちの娘が君たちに何をしたのかね?ぜひ説明を願いたい。何某かの被害を被ったというのならば父親として謝罪しなければならないからね」
「ぐぅ・・・」
言葉に詰まる恭也さん。
よっぽど知られちゃ困る秘密があるようです、まぁ私も人のことは言えませんが・・・。
「回答無しかね?ならばこちらもこれ以上答える義務はないな」
そう言って父さんは踵を返そうとする。
「ま、待てっ!」
慌てて父さんを引き留めようとする恭也さん、しかし私と言う脅威が未だ健在なためか強くは出られないようだ。
「一つ、我々の名誉の為に言わせてもらうが私も、私の娘も、君たちに対して一切の悪意も害意も持ち合わせてはいない」
「・・・本当なの?」
父さんからの言葉に問い返す忍さん。
その表情はやはり訝し気に警戒したままです。
「勿論だよ、第一今回の一件は偶発的な物だ。君たちの能力に興味がないと言えば嘘になるが、リスクを冒してまで手にする価値は無い」
父さんがそう言うと恭也さんの目が鋭く細められる。
忍さん達の力に興味があるといったのが原因か、それともそのあとに価値が無いと貶されたのが原因か・・・。
どっちにしてもここまで煽るなんて、父さんやっぱり怒ってますよ。
「話は終わりだ。先ほども言った通り、君たちから何かしない限り我々は金輪際現れることも無い。では失礼するよ、帰ろうハルナ・・・」
そう言って今度こそ踵を返し正門に向かって歩き出す父さん。
後ろ髪惹かれる思いですが私も後に続きます。
「・・・・・・」
恐らくもう二度とこの地に立つことは無いでしょう。
でもその方がいいでしょう。
この世界では私の存在は異物そのもの、どんな厄介ごとを呼び寄せるか分かったものじゃありません。
今回恭也さんが私を警戒していたのだって私の普通じゃない部分に気づいたから、あの時私に注意がいってなければ翠屋で襲われた時に恭也さんの手で誘拐犯は撃退されていたでしょう。
今回は都合よく二人とも無事助かりましたが今後もそんなご都合主義が罷り通る訳がない。
だからこれでいいんです。
「さよなら。アリサ、すずか・・・」
決して届くことのない二人への別れの言葉を残して私は月村邸の門を・・・。
「待って!!」
潜ろうとしたところで後ろからかけられた聞き覚えのある声に足を止めてしまいました。
「すずか・・・」
振り向くとそこにいたのは予想通りすずかでした。
彼女のすぐ後ろにはアリサもおり、ここまで走ってきたのか、肩で息をする彼女達の額にはうっすらと汗がにじんでいます。
「すずかちゃん!?アリサちゃんまで!?」
「何してるのすずか!?危ないから下がって・・・」
「お姉ちゃんたちは黙ってて!」
下がらせようとする恭也さんと忍さんにすずかが一喝します。
「っ!?」
「なっ!?」
物静かな雰囲気の通り普段はあまり自己主張な少ない子だからでしょうか、大声を上げたすずかに二人は驚いたまま固まってしまいます。
「どうしてハルナちゃんを疑うの!?ハルナちゃんは私たちを助けてくれたんだよ!!?」
「すずかっ!」
最初こそ驚いた忍さんですが、すずかが疑念を訴えていると今度は彼女が大声を上げます。
「っ!?」
「あなただってわかっているでしょう?私達の秘密は知られてるわけにはいかないの」
「でも、でも・・・」
諭す様に説明する忍さんにすずかは涙目になりながら食い下がります。
むぅ・・・他所様の家庭環境に首を突っ込みたくはありませんが、すずかが泣いているのにこれ以上耐えられませんでした。
「・・・父さん」
私が何が言いたいのか分かったのでしょう。
父さんはすごーく深いため息をついてから頭をかきます。
「はぁぁ、バレたらただじゃすまないが・・・私ももう見てられないのは同感だ。ハルナにまかせるよ」
「うん、ありがとう・・・」
苦笑しながらそういう父さんにお礼を言いながら私は踵を返しすずかたちの間に立ちます。
「ハルナちゃん?」
「ひとの家族関係拗らせたまま帰るのも忍びないもんね。話すよ、私達が何なのか」
意外だったのか忍さんも恭也さんも驚いた顔をします。
これが全部演技で私たちが事情を話す様に誘導していたのだとしたらアカデミー賞ものです。
「ハルナちゃん・・・」
「ただし!こっちも話すんだからそっちの事情も嘘偽りなく説明してもらいます」
機密漏洩上等で助けたのにあそこまで警戒されたんです、事情を説明してもらわなきゃ収まりません。
「・・・わかりました、館で話します」
「忍!?いいのか・・・?」
「せっかく話してくれるっていうんだから聞こうじゃない、勘だけどリスクを冒す価値はあるわ。それに・・・」
そう言うと忍さんはクスリと苦笑します。
「すずかの言う通り、彼女は妹を助けてくれた。危険を顧みずにいね、それを信じてみようと思うの」
改めてすずかの家、月村邸の客間に通された私達。
勧められたソファーに座るとふわりと身体が沈みます。
「すずかってやっぱりお嬢様なんだねぇ・・・」
軽く見渡せば見るからにお金かかってそうなお洒落な室内に目を奪われます。
これだけお嬢なら変な能力抜きに誘拐されますね。
「それで?あなた達の事、話してくれるって本当?」
向かいのソファーに座るとさっそく忍さんが切り出してきます。
彼女の隣にはすずかとアリサが座り、反対側には恭也さんが何かあればすぐ飛び掛かれる状態で立っています。
「はい。信じてくれるかはそっち次第ですが・・・」
何やらメカっぽい駆動音がするメイドさんが入れた紅茶を一口すすります。
うん、美味しい。
「どういう事?」
「実は私、地球とは違う異世界から来た魔法少女なんですよ」
「おいっ!ふざけるのも大概にしろっ!」
包み隠さず白状したら案の定恭也さんが声を上げます。
「ほらー、やっぱり信じてくれない」
「恭也は黙ってて。それで?その異世界人さん達は何が目的で地球に来たのかしら?」
忍さんに諫められ渋々恭也さんは下がります。
「観光、って言っても信じてもらえませんよね?」
「・・・っ!」
またもや恭也さんが身を乗り出しますが忍さんに睨まれて身を引きます。
「あーもーっ!分かってますよっ!私の発言が恭也さんを煽ってることくらい・・・でも本当なんだから仕方ないじゃないですか!」
テーブルをバンバン叩きながら私は抗議します。
「私がミッドチルダっていう異世界出身なのも時空管理局っていう司法機関に所属してるのも執務官なんて不相応な役職に就いてるのも全部本当の事なんですから!」
見た目相応に駄々をこねる私に忍さん達はポカンとしています。
「まぁ、ハルナの言っていることは事実だよ。我々は次元の海の向こうに存在する世界、ミッドチルダからやってきた。そこをはじめ複数の世界を守護する司法機関、『時空管理局』に所属しているのも事実だ。そこでハルナは執務官、事件捜査の指揮・統括などを行う役職に就いている。ちなみに私は本局の主任医務官だ」
父さんの補足を受けて忍さんはハッと我に返ります。
「ちょっと待って、さっき複数って言ったわよね?そのみっどちるだ、だっけ?そこ以外にも異世界ってあるの?」
「ああ、あるよ。管理局の司法が及ぶ管理世界が35、司法が及ばない管理外世界が150はある。ちなみに地球は97番目に発見された管理外世界だ」
そのスケールのデカさに皆は再び呆けます。
「その管理世界では魔法が主流技術でね、って言ってもメルヘンなんて欠片も無いSFなノリだけど・・・簡単に説明すると空気中のエネルギー、魔力を呼吸するみたいに体内に取り込んでAI制御のステッキで使用者のイメージ通りに変換して魔法を使うんだ。恭也さんは私の魔法見たでしょ?」
「・・・待て、あのとんでもないビームが魔法なのか!?」
私に聞かれて私との戦闘を思い出した恭也さんが戦慄します。
「え?何?ビームって何っ!?ねぇ、ここでそれやってもらえない?」
それとは反対に忍さんは目をキラキラさせて私の方に身を乗り出します。
「いや、さすがにここで打つのは危ないから・・・」
気圧されながら私がそう言うと「ちぇー」と言ってを膨らませて見せます。
「と言う事は壁や天井から刺が生えてきたのも魔法なのか?」
あー、やっぱりそっちも気になりますよね・・・。
どうしようと父さんの方を見れば肩をすくめて頷きます、どうやらこれも私に任せるらしいです。
ちゃんと話すって約束しちゃいましたからね、仕方ありません。
「そっちは魔法じゃなくて私固有の特殊能力です」
「特殊能力?」
その言葉を着た途端、忍さん達の警戒心を強めます。
氷村某の件もありますし、彼女達があそこまで頑ななのも不思議な力絡みなのかもしれません。
「・・・実は私、普通の人間じゃないんです」
「どういう事・・・?」
ますます身構える月村家ご一行。
もしかして忍さん達も普通じゃないんでしょうか?
「戦闘機人、分かりやすく言うとクローン技術で製造された戦闘用サイボーグなんですよ、私」
「・・・はい?」
先ほどまでとは打って変わって、皆さん頭に『?』を浮かべてます。
どうやら皆さんが予想していたもの物と私の出生の秘密は違う結果だったようです。
「昔違法研究者だった私がハルナを生み出してね、色々あったがこの子には人として生きて欲しくて足を洗ったんだ。今は真っ当に生活しているよ、後ろ暗いことはもうやっていないから安心してくれたまえ」
「「「「はぁ・・・」」」」
忍さんや恭也さんだけでなくすずかとアリサも半信半疑です。
まぁこの人たちにとって戦闘用サイボーグって言ったら元カリフォルニア州知事な某筋肉モリモリマッチョマンなアクション俳優みたいなイメージでしょうからね。
「ホントですよ!鉄のボディに熱血ハートなサイボーグ美少女ですよ!ロケットパンチとかだって飛ばせるし・・・」
「それ本当!?」
ロケットパンチの下りで再び忍さんがすんごい食いついてきました。
「は、はい。今は右腕だけですけどアタッチメント換装でほかにも色々・・・」
「撃ってロケットパンチ!今すぐ!ここで!」
これまでと打って変わってぐいぐい来る忍さんにビビっていると恭也さんが止めてくれました。
「すまないな、忍はメカオタクでな、もしかして忍の目が効かなかったのもそれが理由か?」
「え?あ、はい。なんか目から不可視光線が出てたんで網膜にフィルターかけて無効化しました」
「なるほど、だからさっき忍の魔眼の事をエロビームと・・・」
「だからエロくないしっ!」
何はともあれ私たちが異世界から来たことは理解してもらえたようです。
「てなわけで今度はそちらの秘密を教えてプリーズ」
「プリーズ、プリーズ」
そう言ってバッチコイとばかりに両手で手招きする私と父さん。
「・・・うん、あなた達間違いなく親子ね」
「だな、息がぴったりだ」
どうやらまだ父さんが私の父だと信じていなかったようです。
「・・・解せぬ」
某子安ボイスの聖剣を引き抜いた人のような顔をする父さん。
そんな父さんをよそに忍さん達はすずかを見つめます。
「いいのね、すずか?」
「・・・うん、ハルナちゃんはちゃんと話してくれたんだもん。私もそれに答えたい」
忍さんの問いにすずかは決意を新たにします。
「・・・・・・」
その隣でこれまで黙って聞いていたアリサも、親友の雰囲気に充てられ固唾をのみます。
「じつはね、私も人間じゃないの・・・」
sideすずか
「・・・へ?」
私の発言にハルナちゃんと隣にいるハルナちゃんのお父さんがポカンとしている。
隣を見ればアリサちゃんも同様だ。
正直に言うとまだ怖い。
私が秘密を離した後、三人がどんな目で私を見るのか・・・。
嫌われるかもしれない。
怖がって、気味悪がられて、拒絶されるかもしれない。
それが、怖くてたまらない。
でもハルナちゃんだって話してくれたんだ。
異世界の事、魔法の事、自分の生まれの事・・・。
彼女だって不安だったはずだ、化け物扱いされて拒絶されるかもしれないのに、それでもちゃんと話してくれた。
なら、私だって・・・っ!
「夜の一族って言ってね、簡単に言うと吸血鬼なの。生まれ持って力が強かったり不思議な力が使えたり。あとね、定期的に血を飲まないの身体の具合が悪くなっちゃうんだ・・・」
私が言い終わってもハルナちゃんたちは何も言わない。
きっと本当の事を知って私の事が怖くなったんだ。
恐れていたことが本当になったと分かり辛くて悲しくて、胸が張り裂けそう・・・。
「分かったでしょ?私は人の血を吸う・・・」
「すっげーっ!!」
俯いていた私はハルナちゃんのその言葉に思わず顔を上げる。
そこにいるのは恐れなんて微塵も感じていない、キラキラした目でこちらを見つめるハルナちゃんがいた。
「マジで吸血鬼なの!?すごいじゃん!ねえねえ、不思議な力って何ができるのっ?霧とかコウモリに変身したり?もしかして某エロゲみたいに666匹の動物を出せたりとか・・・!」
とっても興奮した様子で立て続けに質問してくるハルナちゃんに私は困惑します。
「え?なんで・・・?私の事、怖くないの?」
これまでと変わらないハルナちゃんに私は質問します。
「え?何で?吸血鬼だよ!ノスフェラトゥ、ノーライフキングだよ!カッコいいじゃない!」
うん、全然怖がってません。
「なんで?何で怖くないの!?私吸血鬼なんだよ!血を吸う怪物なんだよ!」
私は何を言ってるんだろう。
嬉しいはずなのに、変わらずにいてくれるハルナちゃんに私は思わず声を上げます。
「・・・すずかは私達が拒絶すると思ってた?」
「だって、わたし・・・怪物だから・・・」
私がそう言うと私の顔の前にハルナちゃんの手が伸びてきて。
「てい」
「あだっ」
デコピンを食らいました。
さっき氷村優太にした時よりは手加減してくれたみたいですが滅茶苦茶痛いです。
「全く、すずかは心配性だな~。まぁ確かに、普通の人だったら驚いて怖がるかもしれないけど、私達普通じゃないから」
そう言って私から視線を逸らすハルナちゃん。
つられてそっちを見れば私の隣でアリサちゃんがすっごく不機嫌そうな顔で私を見ていました。
「すずかは自分の事怪物だっていうけどさ、すずかの言葉が本当ならアリサなんてツンデレだし、私に至っちゃ戦闘機人だよ?半分メカ、怪物どころか生き物かどうかすら疑わしいナニカだよ?」
「ちょっと待ちなさい!ツンデレってなによ!?ツンデレってっ!?って、そうじゃなくて・・・」
ハルナちゃんの言に鋭いツッコミを入れてからアリサちゃんは私に向き直り・・・。
「・・・うりゃ」
「ふにゃっ!?」
両方のほっぺを思いっきり引っ張ってきました。
「ひたたた・・・っ」
「じゃあ何?友達になってからずっとバレたらどうしようって考えてたの?バッカじゃないの!?そんなことぐらいで友達止めるような小さい器してないわよ!」
そう叫ぶと両手を離し私を抱きしめるアリサちゃん。
「もっと信じなさいよ。私達、友達なんだから・・・」
その言葉を聞いた瞬間、私は溢れる涙を止められなかった。
「っ!うん・・・うんっ!」
私はいつの間にかアリサちゃんを抱きしめ、彼女の肩を借りて泣いていました。
「落ち着いた?」
「うん、ゴメンねアリサちゃん」
よく見るとアリサちゃんの目も真っ赤です。
私の為に泣いてくれる友達がいる、それがたまらなく嬉しかった。
「ハルナちゃんもありが・・・」
ありがとう、そう言おうとした私は言葉を失いました。
「ヴぇえええええええ~」
「ヴぁああぁぁああああぁ~」
テーブルを挟んだ向かい側でハルナちゃんとハルナちゃんのお父さんが号泣してました。
「二人が泣いちゃった直後にもらい泣きし始めちゃったのよ」
そう説明するお姉ちゃんの顔は引きつっていました。
隣の恭也さんも若干引いています。
「グスッ、ヂ~ンっ!ふぅスッキリした・・・」
さんざん泣いてようやく落ち着いたハルナちゃんは鼻をかんでから一息つきます。
「ぐず・・・どうさん、ずごい顔」
「はるなだって、まだ鼻水たれてるじゃなか、ズズっ・・・」
「・・・フフッ」」
ハルナちゃん親子のやり取りを見てたら不思議と笑みがこぼれてしまいました。
「あ、すずかようやく笑ってくれたね」
「えっ?」
そう指摘しながらハルナちゃんは微笑みます。
「うんうん、やっぱすずかには深刻な顔よりも笑顔の方が似合ってるよ」
その言葉に私の心はキュンと締め付けられるように感じます。
「ハルナー、カッコいいこと言ったところで悪いけれど・・・まだ鼻水垂れてるから」
そう、ハルナちゃんの鼻からツツーっと垂れる鼻水が全てを台無しにしていました。
「なんですとぉ!?」
慌ててゴシゴシと鼻を拭くハルナちゃんに私はまたしても吹き出してしまいました。
「フフッ、あははっ・・・」
つられて周りのみんなも笑い出します。
暖かい場所・・・大切な家族と友達に囲まれた優しい世界。
そっか・・・ここが、私の居場所なんだ。
「ハルナちゃんもありがとう」
私を助けてくれたこと、私の秘密を受け入れてくれたこと、その両方にお礼を言います。
「ふっふっふ、礼には及ばないのだよ」
エヘンと胸を張りながらそう返すハルナちゃん。
「その、それでね・・・?」
「うん?」
私はハルナちゃんたちにもう一つの秘密がある事を離します。
「私達夜の一族はね、秘密を知られたら記憶を消すか、もしくは知った人とパートナーになって秘密を共有する決まりがあるの」
その言葉にアリサちゃんとハルナちゃんが顔を見合わせます。
「えっと、パートナーって、その・・・・」
「あれだよね?恋人とか嫁とかそんな感じ?」
ハルナちゃんのたとえに私はドキリとします。
「えっと、違うの!いや、違っては無いけれど・・・その、友達とかそういうのだよ」
私が答えると二人はホッとします。
「そ、そうよね。友達よねっ!」
「いや~まさか同性から告白されたらどうしようかと思ったよ。心の準備ができてないもん」
「・・・まてまて、おかしいでしょ?じゃあ何?心の準備ができてたらOKなの?おかしいでしょ!?」
「何言ってるの?女の子同士なんてリリカルな世界でなら普通でしょ?」
「普通じゃないから!てかリリカルとか訳わかんないから!」
二人とも仲いいなぁ・・・。
「まぁ、アホなハルナは置いといて、水臭いわよすずか。私達、とっくに友達じゃない」
そういってアリサちゃんは私に手を差し出します。
「これからもよろしくね、すずか」
「っ!うんっ・・・!」
嬉しさのあまり私は飛びつくようにアリサちゃんの手を握り返しました。
「これで私はオッケーね、あとは・・・」
そう言うとアリサちゃんは私の背中を押してくれます。
「・・・ハルナちゃん」
ハルナちゃんの前に立つ私・・・。
同時にハルナちゃんもソファーから立ち上がります。
「その、さっき説明した通りなんだけど、私、吸血鬼だけど・・・これからも、友達でいてくれる?」
勇気をもって私はそう言います。
「・・・・・・」
そんな私にハルナちゃんは笑顔で・・・。
「やだっ!」
拒否してきました。
SideOut
「・・・え?」
私の答えに驚いたのか、すずかは目が点になっています。
「ハ、ハルナちゃんっ!?」
「ハルナ!あんた何言ってるの!?」
すぐさま忍さんやアリサから驚きと非難の混じった声が上がります。
「・・・ハルナちゃん、どうして・・・」
数秒の間をおいて、すずかの顔が見る見るうちに絶望に変わっていきます。
むぅ、これは私の意図が全く伝わっていないようです。
隣を見れば父さんが頭を押さえてヤレヤレとため息・・・。
言葉が足らなかったと言いたいようです。
「すずか、よく聞いて」
なのでちゃんと説明しましょう。
「私はね、秘密を守る為とか一族の決まりだからとか・・・そんな理由ですずかと友達になるのは嫌・・・」
私はそう言いながらすずかの手をギュッと握った。
「そんな事抜きにあなたと、すずかと友達になりたい。すずかが好きだから友達になりたいの・・・」
すずかの家にもいろいろあるのでしょう。
でも、友情や愛情っていうものに理由なんていらないんです。
先ほどと同じように、すずかは一瞬硬直したと思ったらボロボロと泣き始めてました。
「す、すずか!?」
まさかの泣かれるとは思ってなかったのにマジ泣きされ私もうろたえます。
「わ、わたしも・・・」
拭けども拭けども流れ落ちてくる涙をひたすら拭いながらすずかが口を開きます。
「わたしも、ハルナちゃんが好きっ、ハルナちゃんと友達になりたいっ!」
どうやら彼女にも私の考え、思いが伝わったみたいです。
「うん、私も」
そう言うとすずかは泣きながら私に抱き着いてきました。
「その、さっきは言葉足らずでゴメンね・・・」
私の謝罪は聞こえなかったのか、すずかは私の胸でわんわん泣き続けます。
そんなすずかを落ち着かせるように、優しく頭を撫でる私。
この瞬間の事を私は一生忘決してれない。
マリーに続いて二人目の、そして生涯で一番の親友であるすずかと友情を結んだこの瞬間を・・・。
「それにしても、すずかっていい匂いするな~」
「あんたね・・・せっかくいいシーンなんだからオチをつけるんじゃないわよ!」
あ、あとアリサとも親友になりました。
「あたしはついでかっ!って、そうだ。ハルナ、結局あんたあの時何したのよ?あいつの目が急に効かなくなったじゃない?」
あいつ?あぁ、あの氷村ふんたーのギアスもどきか。
「あれ?目に内蔵されてるレーザー照準器であいつの角膜傷つけたの」
普通に使えばただのレーザーポインターですがパワーを上げれば目くらましや微小ですが目を傷つけることもできます。
「・・・って、エロビーム使ってるのあなたじゃない!」
私の説明を聞いてた忍さんが突然声を上げます。
「え、エロくないもん!第一これビームじゃなくてレーザだもん!」
忍さんの失礼な物言いに異議申し立てをしていると再びすずかが笑みを零します。
もしかしたらすずかに笑ってほしくて、自分から笑いを取りに行ったのでしょうか。
なら、同じくお姉ちゃんな私としてはそれに乗ってみたいと思います。
「第一、忍さんのさっきの目!なんかエロかったです!ね?恭也さん!?」
「え?俺っ!?」
「恭也!エロくないわよね!?」
こうして私と忍さんは恭也さんも巻き込んでコントを続けます。
それを見たすずかとアリサが笑い転げているのを見た忍さんの顔はとても嬉しそうでした。
ちなみにこのコント、さんざん弄繰り回された恭也さんが最終的にキレて神速なチョップを私たちに振り下ろして幕を閉じましたとさ、チャンチャン。
「それじゃあ私は先に戻るよ」
月村邸の玄関で靴を履きながら父さんは言います。
本来は父さんと一緒に宿に帰るつもりだったんですがすずかが話してくれないのでお泊りすることになりました。
「うん・・・父さん、いろいろごめん」
情報漏洩もそうですがかなり心配させたみたいですから。
「全く、そう思うんだったら今度からは一言言ってから行動してくれよ?」
「うん」
私は返事すると父さんは苦笑しながらワシャワシャと頭を撫でてきます。
マッドで変態で色々暴走しがちですが、やっぱり父さんは私の大切な父さんです。
「それじゃあ娘の事をよろしくお願いします」
「いいえ、こちらこそ。本日はありがとうございました」
忍さんとあいさつを交わしてから父さんは玄関の扉を開けます。
「ああ、例の件、今週中に済ませておきます」
「分かりました、その折はよろしくです」
・・・何のことでしょう?
泣き止んだすずかとお話しているときに二人で何やら話していましたが・・・。
結局何の事か分からないまま二人はいい笑顔でサムズアップし合ってから父さんの退出と共にお開きになりました。
その後、私はすずかの部屋ですずかとアリサと一緒に話してゲームして、簡単な魔法を見せたりしてから一緒にお風呂に入り、それから三人でベッドで寝ました。
入浴シーンは各自でご想像ください、たぶん湯気や謎の光が仕事して胸とか大切な所とかは隠してくれたはずです。
あと一緒に寝ましたが性的なシーンは一切ありません、本作品は健全な全年齢向け小説ですのであしからず。
「ねえ、ハルナちゃん・・・その、さっき女の子同士でも恋人なれるって言ってたの、本当?」
・・・全年齢向け、だよね?
朝・・・。
「・・・うん、全年齢向けだった」
「何言ってるのよ?」
あれから本気の目をしたすずかを説得してなんとか友情で思いとどまらせることに成功しました。
「もう行っちゃうの?」
悲しそうな顔で聞いてくるすずか。
「うん、今から行かないとたぶん今日中に帰れないから・・・」
現在午前10時ちょい過ぎ。
今から宿に帰って荷物をまとめて予定の回収ポイントで巡回中の次元航行艦に拾ってもらってそこから転送ポートで近場の管理世界に転送、そこから更に世界間連絡船を乗り継いでミッドチルダに到着する頃には夜になっています。
仕事は明日から、ちなみに巡回艦に拾ってもらえなかったら一週間は地球に足止めなので残念ながらこれ以上長居はできません。
「そっか・・・また、会えるよね?」
不安げにきいてくるすずか、それを見て私は昨日したように優しく頭を撫でます。
「んっ」
「大丈夫、また遊びに来るよ。なんてったって私らは親友、ズッ友だもん」
「・・・うんっ」
私がそう言うとすずかも嬉しそうに頷きます。
滅茶苦茶笑顔がまぶしいです。
「必ずまた来る、約束だよ」
「うん、ハルナちゃん・・・」
「・・・あんた達さぁ、いちゃつくのはいいけれど・・・時間大丈夫なのハルナ?」
何やらすずかと二人だけの世界に足を踏み込みかけていたところで横からアリサの声を聞き、現実に引き戻されました。
しかし、時間・・・?
「へっ?んん・・・?あぁっ!」
そこで帰りの便が迫っていることを思い出す私。
「ヤバイっ!じゃあ二人とも、そろそろ行くからまた逢う日までアリーデヴェルチ!」
そう言って二人に背を向け走り出します。
「ハルナちゃーん!またねー!!」
「たまには連絡しなさいよーっ!」
背後から見送る親友たちの声が聞こえますがハードボイルドなハルナちゃんは決して振り返りません。
決して寂しくてちょっと泣きそうになってるからじゃありませんよ!
暫く全力疾走し、月村邸から大分離れ、最初に降り立った海鳴の地・・・海鳴大学病院前に到着します。
「・・・おや?」
そしてバスの時間に間に合ったことに安心しているとそれが目に入りました。
栗色のショートヘアの可愛らしい女の子、多分歳はすずかやアリサと同じくらいでしょうか・・・。
しかし最も目を引くのは彼女が座っている物、車椅子です。
脚が悪いのかその美少女は車椅子に座って異動していました。
まあ、病院の前です。
脚の診察に来た人かもしれません。
その車椅子のタイヤが歩道の段差に引っかかり身動きが取れなくなっています。
「んんっ、ふんぬ・・・!」
頑張って脱出しようと試みますが中々うまく行きません。
時間が悪いのか、周囲にいるのは彼女を除いて私だけです。
この場合とる行動は一つです。
「手伝おうか?」
そういいながら私は美少女に近づきます。
「へ?ああ、おねがいします」
すると目の前の美少女は関西弁で返してきます。
ほんわかしたイントネーションからして大阪ではなくて京都の方の子でしょうか。
「よっこいしょっと・・・」
手押しハンドルを握り、ちょっと下に力を入れると車いすの前輪が少し浮き上がります。
そのまま前に押し、車止めの上に前輪が乗ったのを確認するとハンドルを持ち上げながら前に押します。
無事後輪も歩道に乗りました、大丈夫そうですね。
「助かりました、ほんまおおきにな」
「ふっふっふ、礼には及ばんのだよおぜうさん。病院まで行くの?なら正面ゲートまでご一緒するよ?」
乗り掛かった舟です、どうせすぐそこなんだから最後までエスコートしましょう。
「ホンマにっ!?やったぁ!」
すぐさま嬉しそうに了承する女の子。
知らない人にホイホイついて言っちゃダメでしょうに、この子の将来が心配ですよ。
「でもよかったん?バスに乗ろうとしてたんじゃ・・・」
病院の正面入り口に就いたところで女の子が聞いてきます。
「大丈夫ダイジョーブ、さっき時刻表見たけど駅行のバスが来るまでまだ余裕あるから」
自信満々に言う私に女の子は訝し気な表情を浮かべます。
「ん?変やな、私よくこの時間にここ通るけどいつもバス今頃来とるで?」
「・・・へ?」
地元民からの有力な情報を得た直後、バス停の方からディーゼルエンジンの音が聞こえてきました。
「・・・もしかして、平日の時刻表見てたんとちゃう?」
ちなみに今日は日曜日です。
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
ヤバイ、超ヤバイです!
今ここであのバスを逃したらミッドに帰れません。
一週間すずかのお家でお泊りコースです。
いや、それ自体は嬉しいんですが帰った後で始末書の山脈に挑まなければならなくなります!
「ゴメン、それじゃあね!あぁっ!待って!置いてかないでぇっ!!」
既にお客さんの乗り降りを終え、走り始めたバスを追うべく、私は全力で走り始めました。
Side女の子
「なんや、えらい元気な子やったなぁ」
ヒーローみたいに颯爽と現れたと思ったら台風みたいに慌ただしく去って行った。
「はやてちゃんっ」
「あ、石田先生!」
そこでちょうど出迎えてくれた主治医の石田先生に車いすを押され私たちは病院に入っていきました。
「そう言えば、名前聞きそびれてしもうたわ・・・」
もしまた会えたら、その時は改めて御礼を言って、それからちゃんと名前聞かんとな。
SideOut
「そう言えば父さん?」
ミッドに向かう連絡船のキャビンで私は父さんに質問します。
「ん?何だい?」
「昨日忍さんと何話してたの?」
私がすずか達と友好を深めているとき、父さんは忍さんと何やら話していました。
帰る時もかなり仲よさそうでしたし。
「クックック・・・あれはね、ハルナの改造計画を練っていたのさ!」
・・・うわぁ。
「何でそんな嫌そうな顔をするんだい?」
「だって、忍さんてなんか父さんと同じにおいしない?」
私が戦闘機人だって知った途端かなり食いついてきたし、あの人絶対マッドだよ。
「勿論だとも!彼女には私と同じ匂いを、そして私にはない発想を感じ取った!私と彼女が組めばそれはもうすんごい新兵器が生み出せるはず!」
後日、とある事件で父さんと忍さんの共同開発した義手を使ったところ、忍さん考案の自爆装置のせいでなんかもう色々大変なことになりました。
車いすの少女、一体何神はやてなんだ・・・(棒)