お姉ちゃんは0番改め機人長女リリカルハルナA's 作:Y.Sman
今回は俗にいう「ナンバーズスーツ」の開発秘話になります。
どうでもいいけどナンバーズスーツでpixiv検索したら悪堕ち系多すぎw
それもこれもデザインしたスカ博士が悪いんや!あとギンガ。
そんなわけで25話、始まります。
「管理局の連中だ!」
「武器を取れ!応戦だ!」
四方八方から向けられる銃口・・・。
「テーマパークに来たみたいだぜ テンション上がるなぁ~」
そんな猛烈なラヴコールの中心で私はそうつぶやきます。
あ、おいーっす!ハルナ・スカリエッティだぜ!
・・・声が小さい!もう一度っ!
え?そう言うのはいいから話を進めろ?
ショーガネーナー、キョウダケダカンナ?(・x・)
現在私は自称過激派武装集団「こだわりのある革命家の集い」の検挙に来ています。
名前からしてもうお察しかと思いますがこの組織、かなりしょうもない連中で今回も「コンビニのエロ本コーナーを撤去すべきと言う差別主義者に対して正義を行使する」とか言ってミッドの行政区画を占拠しやがったんです。
内容に関してはアホですが各官庁や報道局を乗っ取る手際の良さはかなりの練度がうかがえます。
おまけにこいつら、なんとどこから手に入れたのやら旧暦時代の大量破壊兵器・・・要するに戦術核まで運び込んで要求が満たされなければ核を起爆すると言ってきたのです。
健全な男子たちの代弁者とは言えやってることはテロに変わりはなくテロには屈さない姿勢の管理局は速やかに鎮圧作戦を展開しました。
封次結界の中に彼らだけを閉じ込め、人質と犯人を切り離すのと同時に核の脅威を無力化。
然る後に私とゼスト隊が突入、テロリストたちの拘束に乗り出しました。
「おのれぇ・・・青少年の敵め!貴様らただで済むと思うなよ!特にそこっ!そこの人妻っぽい美人たちと幼女!」
最初の奇襲で数人やられたからでしょうか、クイントさんとメガーヌさん、そして私を名指しで罵倒するリーダー。
それを合図にこだわりのある革命家の集い・・・略してコダ革の構成員達は私達を取り囲むように布陣し、手にした武器・・・デバイスに火薬式や光線式のアサルトライフル、同サブマシンガン、それから何の冗談かブーメランを構えてるやつもいます。風雲拳の使い手かな?
彼らが発砲する前に私達は散会、三方に分かれて各々がテロリストに向かって突撃します。
「イヤー!」
「「「グワー!」」」
クイントさんは敵の中に突っ込んで周囲にいるコダ革メンバーをちぎっては投げちぎっては投げしていきます。
「ふっ、はぁっ!」
メガーヌさんはインゼクトを放って銃やデバイスを無力化しながらバインドでコダ革の連中を次々に拘束していきます。
私?私は・・・。
「ホント 戦争は地獄だぜ! フゥハハハーハァー!」
撃ちまくってます。
封次結界のおかげで民間人はおらず、周囲にいるのはクイントさん達を除けばコダ革のテロリストのみ。
「いいぞベイベー!逃げる奴はコダ革だ!逃げない奴は訓練されたコダ革だ!」
そして今このホールにいるコダ革の構成員はざっと50~60人。
つまり何が言いたいかと言うと・・・。
「こいつはいいぞ!どっちを向いても敵ばかりだ!」
と言う事です。
狙いをつける必要もありません、とにかく撃てば敵に当たる状態です。
そう言う訳でイェーガーを右に左に振り回し魔力弾を手当たり次第にばら撒きます。
「リーダー!あの人妻と幼女滅茶苦茶強いですよ!?」
「ぐぬぬ・・・数では圧倒しているというのに・・・こうなったらアレをやれ!」
「了解!選抜チームを投入します!」
敵の指揮官たちが何やら企んでいるようですからここは速攻で制圧にかかった方がいいですね・・・!
そう思い更に濃密な弾幕を形成したその時でした・・・。
「え?あれっ?魔法が効かない!?」
放たれた魔力弾はコダ革のテロリスト達に当たる前に消えてしまいました。
いや、消えたというよりも霧散した・・・?
「まさかAMF!?」
AMF・・・アンチ・マギリンク・フィールド。
リリカルなのはStrikersではおなじみの魔力結合を解いて魔法を無効化、弱体化させるかなり特殊な魔法。
それが私達の周囲に展開されているようです。
しかし、よくAAAクラスの魔法なんて使えましたね・・・。
「ふははははっ!どうだ!?夜も寝ないで昼寝しながら猛特訓を重ね身に着けた我等の必殺技だ!魔法に頼るお前たち管理局の連中にはどうすることも出来まいっ!さぁお前等っ!こいつらをやぁっておしまいっ!」
「ヒャッハーッ!」
様式美にあふれたリーダーの号令の下、コダ革構成員達は私達目掛けていっせいにルパンダイブしてきます。
「イヤー!」
「「「グワー!」」」
しかし直後に展開されるなんかさっき見た様な気がする光景・・・。
うん、AMFで魔法が無効化されてもステゴロ主体のクイントさんと戦闘機人の私には全く関係ないんですよね。
唯一ピンチ到来かと思われたメガーヌさんもAMFが展開される直前に召喚した召喚獣のガリューが無双しているのでこれっぽっちも危機が感じられません。
「・・・あるぇー?」
思っていたのと全く違う展開にコダ革のリーダーは珍奇な声を上げることしかできません。
結局AMFを展開していた魔導師を私がカラテ・ジツでしめやかに失禁せしめた私達は再び使用可能になった魔法でもって残ったコダ革御一行様を蹂躙するのでした。
機人長女リリカルハルナ
第25話「アニメ版トータルイクリプスのオープニングをどうしてINSANITYにしてくれなかったんだと今でも思っている件について」
「えー、そう言う訳で第一回新兵器開発会議を開催します!」
その日の翌日、私は家族を集めてそう宣言しました。
場所はスカ家のお茶の間、大きめのちゃぶ台を囲った姉妹達が怪訝そうな表情を浮かべます。
「えっと、急に呼ばれてきたけれど会議って・・・?」
困惑する姉妹達を代表してギンガが質問します。
「よくぞ聞いてくれました!じつは・・・」
そこから始まるお姉ちゃんの事情説明・・・。
今回の事件で起こったことを詳細に、かつ分かりやすく説明するだけで軽く30分を要しました。
「つまり途中で魔法が使えなくて大変だったから魔法に頼らない装備が欲しいって私に泣きついて来たんだよ」
だというのにその苦労を数十秒ですっげー簡潔に説明しやがる父さん。
まぁ大体あってるけどさ・・・。
「まあそんな感じだね。特に騎士甲冑がやばかったわ。攻撃は殴ればいいけど防御はあれとシールド頼りだから・・・」
実際の所攻撃に関してはそこまで苦労しませんでした。
今言った通り魔法が撃てなくてもステゴロで戦えばいいですし私の場合両腕の義手があるので攻撃手段はたんまり残ってます。
でも防御はそうはいきません。
AMFでフィールドもシールドも騎士甲冑・・・バリアジャケットも薄くなっていますから拳銃弾の一、二発位ならともかく連射されると防ぎきる自信がありません。
今回は何とかなりましたが今後同様の事態が起こった時、私はともかく他の局員の安全が不安視されてきます。
彼らだけでなく今後管理局に就職するかもしれない妹達が安全に勤務できるように今の内に装備を整えておきたい・・・。
「なので魔力に頼らないパワードスーツみたいなのが欲しいからみんなも意見をちょうだい!」
私のお願いに妹達も納得したのか快く頷き、第一回新兵器開発会議がスタートしました。
とは言えみんなの意見は十人十色です。
「魔力に拠らない防御となると装甲で全身を覆う必要があるわね」
「だがそうなるとかなりの重量になるぞ。姉上ならともかく一般局員の筋力で動かせるか?」
「そうなるとパワーアシストも必要です」
「でもそのエネルギー源は?魔法は使えないのよ?」
真面目に議論する妹達・・・。
「それでね、目からビームだすの!」
「ドリルもほしーッス!」
「その前に合体しないと!」
思い思いのアイディアを言いながら完成図を描く妹達・・・。
「ところで、このプラズマキャノン・・・こいつをどう思う?」
「すごく、大きいです・・・」
会議そっちのけで┌(┌ ^o^)┐<ホモォ)談義してる妹2名・・・そう言う事は部屋でやんなさい。
「さて、意見も出尽くしたし検証していこうか」
そう言って父さんが部屋に運び込んだホワイトボードに開発プランを書き込んでいく。
「えー、まず最初に言っておくが今回のお題がパワードスーツなので変形&合体等のギミックは没とするよ」
父さんがそう宣言すると妹達の一角・・・提案を没にされた年少組の子達から不満の声が上がります。
「え~!?合体かっこいいのに!」
「まぁ、待ちなさい。別に今回は没にすると行っただけだから。そのうちハルナイカロスとかVRVハルナとかになるから」
・・・え?なるの?
父さんに諫められたスバルやセインたちは渋々座ります。
ねぇ、ホントに私合体するの?てかナニと合体させるつもりなの!?
「と言う訳で残った意見を総合してパワードスーツのプランは大きく分けて二つになった。一つは全身をアーマーで覆った文字通りのパワードスーツだ」
結局父さんは答えてくれず会議は進みます。
「と、言いたいところだが残念ながらパワードスーツ型は不採用だ」
「「「「ええ~!?」」」」
開始早々の不採用宣告にウーノやトーレと言ったこれを提案した妹達から大ブーイングです。
「いやね、確かに防御力とか強そうな見た目から相手に与えるプレッシャーとかいろいろメリットはあるんだけどね・・・」
以下、父さんの説明した内容のイメージです。
鳴り響く警報、発せられる事件発生の報。
「出るよイェーガー、スーツの準備を」
『了解、ドレッサーマシン展開』
台座の上に私が乗るとその周りの床からアームがせり出します。
アームはそれぞれ掴んでいたパーツを私に取り付けていく。
足から始まりすねとふくらはぎ、膝、太もも、下半身がメタリックなアーマーに覆われると次は天井からアームが下りてきて上半身にアーマーを取り付けていきます腕、肩と同時にお腹や胸に背中・・・。
胴体のアーマーがロックされると胸に埋め込まれた追加動力・・・ジュエルシードリアクターが青白く輝きます。
最後に頭もアーマーに覆われた私は脚から脚の小型ジェットエンジンを吹かし飛翔、現場に急行するのでした。
「こんな風にアーマーの装着には専用の大型設備が必要になるんだ、それを地上の全部隊に配備するとなると明らかに予算が足りない・・・」
いつの世も行政機関の最大の敵は予算と言う事ですか・・・。
「じゃあさドクター、事件のいっぱい起きる場所でだけ使うのはダメなの?」
父さんが説明するとセインが質問してきます。
原作でもそうですがこの子結構確信を突いた質問するあたりかなり思慮深い子なんです。
メンタルが子供っぽいから皆からはアホの子扱いされてますが・・・。
「ああ、特殊部隊や強行係みたいな重犯罪専門の部署に優先的に配備することも考えたんだけどね・・・それそれで問題があってね・・・」
「?」
そこから再び父さんの説明が続きます。
最後の犯人がスタン弾をくらって崩れ落ちる。
「確保っ!」
倒れた犯人を陸士隊の局員たちが拘束します。
「ふぅ、これにて一件落着。あ~、帰ってアイス食べよ」
後の事後処理を陸士隊の人たちに任せて帰り支度を始めると父さんから通信が入ります。
『やぁ、ハルナ』
「おりょ?どうしたの父さん?」
帰りにお使いでも頼むのでしょうか?
昨今日本では批判したいだけマン達が五月蠅いようですがミッドでは犯罪抑止の観点から局員の制服での買い物が公式に認められています。
ただ、この格好で買い物行ったら店員もお客さんもドン引きでしょうが・・・。
「あ~、実はだね、ちょっと悪い知らせなんだが・・・ドレッサーマシンが壊れた」
「・・・はぁっ!?」
軽く言ってくれますがコレ結構深刻な事態ですよ!
何せ鉄火場でドンパチするための装備です、多少の衝撃で脱落やらしないようにアーマー総着用設備・・・ドレッサーマシンのアームでガッチリ固定されています。
なので脱ぐためにはそのドレッサーマシンで固定を解除して取り外さないといけません。
それが壊れたという事は・・・。
「どうすんの!?あれ使わないとこのスーツ脱げないんでしょ!?」
『ああ、悪いが脱ぐことはできん』
「えぇー!?じゃあ早く機械の修理を・・・」
『部品が無くてね、メーカーに問い合わせたら在庫もないそうだ』
「ファッ!?」
アーマーもそうですがドレッサーマシンもえらい高額です。
なので配備は一部の部隊に限られその生産数は非常に少数です。
当然補修部品等も値段の関係から少なく、何より今回故障したのはめったに壊れることのない部分だとかで在庫の補充が行われていなかったのだとか・・・。
『今から急いで作るそうだけど複雑な部品でね、完成までざっと三か月くらいだそうだ・・・』
「いやいや、ちょっと待って!じゃあなに!?私三か月このままなの!?」
『申し訳ない、そうだ・・・』
そんな某鉄男のパチモンの登場人物みたいなセリフを吐く父さん。
結局その後、仲のいい魔導師総動員でブレイカーしてもらい、ボロ雑巾のようになりながらも何とかこれを脱ぐことが出来ました。
ちなみに壊したアーマーの修理費は私の給料から惹かれることになり、それを知った私はかなり本気で父さんをボコしました。
「とまぁ、そう言う事だ。ちなみにアーマー着てる間はまともに食事も出来ないよ」
「・・・これはふさいようだね」
「うん、ふさいよう」
「ふさいようッス」
ご飯が食べられないと聞いた途端妹達は速攻でパワードスーツ案を不採用としました。
「分かってくれて嬉しいよ。じゃあもう一つのプラン、ヒーロースーツの説明に入ろう」
「「「「「ヒーロースーツ!?」」」」」
父さんが追う言うと年少組の妹達が目をキラキラさせます。
皆ニチアサ大好きだもんね。
「あー期待してるところ悪いんだけどこのヒーロースーツ、ニチアサ型じゃなくってアメコミ型なんだ」
それを聞いて妹達がまた「えー?」という。
「うん、気持ちは分かるけどね・・・ライダーも戦隊ヒーローも一瞬で変身するじゃん?あれね、どうやってもバリアジャケット以外で再現出来なかったんだよ・・・」
むぅ、言われてみれば確かに・・・一瞬で「蒸着!」とか魔法でないと無理ですもんね。
とは言えパワードスーツがさっきのアレですから・・・こっちは一体どうなる事やら・・・。
「で、このヒーロースーツなんだが・・・まずさっきのパワードスーツに比べると格段に着替えやすくなってる。それにスーツだから持ち運びにも便利で近くで何かあったらその場で着て駆け付けられるよ。ただその分肝心の防御力がガッツリ下がったけどね」
まぁ、ガチの合金プレートと防弾繊維を比べるのは無理があるよね。
「それに着やすくなったと言ってもあくまでパワードスーツに比べたらだ・・・」
どんより曇り空のクラナガン・・・そのダウンタウンの路地裏から悲鳴が聞こえる。
「誰かっ!強盗だっ!たすけ・・・」
「うるせぇ!いいからその金を渡しやがれっ!」
通りから見れば路地で見るからにガラの悪そうな男が中年男性に拳銃を向け、彼が手にした給料袋をひったくろうとしている。
「・・・悪党め、そうはいかないぞっ!」
目の前で平然と行われる悪行に私の正義の炎が燃え滾る!
そして私は走り出した。
荘厳なファンファーレが流れ出すのと同時に都合よくあった電話ボックスに入る。
スモークガラスのせいでハッキリ中が見え無いのでガラス越しに浮かぶシルエットだけでご覧ください。
上着を脱ぎ、下のシャツにも手をかける。
ジーンズも脱ぎ捨てると持っていたボストンバッグを開き中からスーツを取り出す。
ファスナーを下ろし大きく開いて足を入れ・・・入れ・・・クソっ!つっかえた!
狭い電話ボックスの中で四苦八苦しながらようやくつま先まで足を入れホッと一息・・・て、まだ片足だった。
急いでもう片方の足も・・・ああもぅ!また中でつっかえる!
なんとか両足を入れてスーツを腰まで引っ張り上げ今度は袖に手を・・・イテっ!電話ボックス狭過ぎるよ!
反対も中で引っ掛かりながら袖を通し同じくらい電話ボックスの壁に体をぶつけながらなんとかスーツを着終え、ファスナーを上げる。
ようやく手が空いたので受話器を取り、小銭を入れダイヤルをプッシュ。
「・・・あ、セッテ?お姉ちゃんだけど父さんいる?・・・え?いない?じゃあ帰ったら伝えといて、このスーツメッチャ着づらいって。うん、それじゃあ」
受話器を戻してからベルトやらホルスターやらをガチャガチャと・・・
『バーンっ!』
「はっ!?・・・まだ間に合うまだ間に合う・・・」
自分にそう言い聞かせながらベルトを締め、着替えが終わったので電話ボックスの扉を開け外に躍り出る。
「ワォッ!イカしたスーツじゃなっ!」
出るとすぐ近くにはグラサンをした白いお髭のおじいさんが・・・。
「おじいちゃんッ!それ以上はダメっ!なんか色々怒られるから!」
そう言って慌ててお爺さんを画面の外に引っ込めさせてから何やら静かになった路地裏に駆け込んで・・・!
「それ絶対間に合ってないですよね?」
「うん」
ウーノのツッコミに父さんは軽く頷く。
「それは電話ボックスの中で着替えたのが原因では?」
そうは言うけどねトーレ、さすがにお外で服を脱ぐのは嫌だよ。
「それ以前に服の下に来ていればよかたんじゃ・・・」
アッハイ、そうだねギンガ。おもいっきし正論だ。
「と言うか最後に出てきたお爺さんって・・・」
おっとディエチ、それ以上はいけない・・・。
ていうか何で俺ちゃん風味なの?
ヒーロースーツならそれこそアメリカのケツとかダーマとかほかにも大勢いるじゃん!
そこであえてあのお下品ヒーローをチョイスする辺り父さんの悪意を感じるよ。
まぁそんなわけでどちらも一長一短・・・若干ヒーロースーツの方が優勢ではありますがこれと言った決定打はなく第一回新兵器開発会議はお開きとなりました。
「はぁ~、当面は騎士甲冑のままか~・・・」
その日の夕方、お風呂から上がった私は部屋でため息をつきながら布団にダイブします。
折角皆のピンチに秘密兵器もって颯爽と登場しようと思っていたのに・・・。
「やっぱりネックは着づらさか・・・」
急いで出動しなきゃいけないのに着るのに時間がかかってたらどうしようもありませんから。
かといって来たのはいいけど脱げなくなるのも嫌です。
なんとか楽に着替えられる戦闘服ってないでしょうか・・・。
「・・・あ、そう言や今日TEの再放送の日だ」
ゴロンとうつ伏せになりリモコンに手を伸ばす。
地球に侵略してきた地球外起源種と戦争するという某ゲームの外伝作品・・・。
確かに好きな作品なんですがどうせなら外伝じゃなくって本編の方アニメ化して欲しかったです。
テレビのスイッチを入れる。
『ピロピロピロピロ ゴーウィゴーウィヒカリッヘー』
「あとこのオープニングどうにかならなかったのかなぁ・・・」
そうぼやいている間にオープニングは終わる物語が進む。
ロッカールームで主人公の相棒の女の子の着替えシーンが・・・
「ん?んんっ!?これだぁっ!」
雷が落ちた様な衝撃と共に舞い降りてきた天恵に私は布団から飛び起き父さんの研究室に駆け込みました。
「はい!と言う訳で第二回秘密兵器開発会議を行います!」
声高に宣言する私。
場所は昨日と同じスカ家のお茶の間。
ですが今回は昨日と違い私の隣に白い布が被せられた何かが置いてあります。
「はいっ、ハル姉!新兵器開発会議邪無いんッスか!?」
「うむ、いい質問だウェンディ隊員。それでどうして名前が違うかだけどね・・・こまけぇこたぁいいんだよ」
「了解ッス!」
その翌日開かれた会議・・・昨日やったばかりで進展がない筈なのに会議を行う事に妹達は皆怪訝な顔をしています。
「ねえ、昨日は結局どっちの案にするかも決まらなかったけど・・・」
やっぱり気になるのかディエチが皆に先駆けて聞いてきます。
「うん。じつはね・・・昨日新スーツが完成しました!」
「「「「「「「・・・ええ~っ!!?」」」」」」」
驚く妹達。
そりゃそうですよね。
機能全く進展が無かったんですから、完成はずっと先だと思っていたんでしょう・・・。
「昨日ハルナが面白いアイディアを思いついてくれてね、一晩で完成させました!」
そんな私のプランを立った一晩で形にして見せる父さんはやっぱり天才です。
とは言えやっぱり変態かつマッドな部分が全てを台無しにしていますが・・・。
「そんなわけで見よ!昨日観たロボットアニメのパイスーから思いついた私達専用新装備!その名もナンバーズスーツだ!」
そう言って私は横に置いてあった物体・・・それにかけられた布を取り払いました。
「なっ・・・!?」
「これが・・・」
露わになったソレ・・・マネキン人形に着せられたスーツを見て言葉を失う妹達。
青いスーツはウエットスーツの様に体を全部覆うタイプのボディスーツ。
肩と腰にプロテクターの様に取り付けられた耐魔法フィールド発振装置。
背中にはそれらを動かすエネルギーを供給する為のパワーパック。
・・・うん。みんなご存知、リリカルなのはStrikersで妹達が着ていたナンバーズ用の戦闘服です。
「どお?カッコいいでしょう!でもね、カッコいいのは見た目だけじゃないんだよ」
それを証明するために私はさっそくスーツに着替えます。
少しゆったり目のスーツは某野菜な戦闘民族の戦闘服よろしく引っ張れば何処までも伸びる伸縮性のおかげで楽々着られます。
着終わったのをセンサーが確認したのかスーツが縮み、見事な乳袋が・・・できません。
畜生、やっぱりこの幼児体系じゃ無理か・・・今後!今後に期待と言う事で!
「と言う訳で完了!どうだ!カッコいいだろう!」
腰に手をやる古き良き光の戦士なポーズをとる私。
そんなカッコイイお姉ちゃんに対し妹達の反応は・・・。
「「「・・・なんかエロい」」」
辛辣でした。
「何でわざわざ体のラインが出るようなデザインにしたんですか?セクハラですよ?」
うぐっ!?
「ナンバーズスーツという事は私達が着るのが前提なのか?嫌だぞそんな破廉恥な恰好」
ぐふぅ!?
「そんなカッコで人の前に出るのヤダ。はずかしいよ」
ぐわぁぁ~!
やめてー!特に年少組、そんな心底嫌そうな愛でお姉ちゃんを見ないでー!
馬鹿な、リリカルなのはStrikers本編では何のためらいもなくこのスーツ着てたのに!?
「ハルナ、このSSのタイトルを思い出してごらん?」
「えっ?それや機人長女・・・はっ!?」
そうだ、これ魔法少女リリカルなのはじゃない、機人長女リリカルハルナだ!
だから父さんは悪の科学者なんてやってないし妹達も普通に暮らしているから感性も普通の女の子なんだ!
故に体のラインが丸見えなこのスーツを誰も着たがらないのです!
「チクショウ・・・カッコイイと思ったのに・・・!」
「元気出して姉さん、私はこのスーツいいと思うわよ?」
「そうですよ姉様、これ有明で着たら絶対話題騒然ですよ!」
床に突っ伏した私を慰めるドゥーエとクアットロ。
うん、慰めてくれるのは嬉しいけれど何か釈然としない。
あと、尻を撫でるんじゃありません。
その後、高い防御力を有し、なおかつ魔力を必要としないと言う理由で一応管理局に売り込んでみたのですが妹達と同じ理由で不採用。
それから10年後・・・具体的に言うとStrikerS編の辺りにとある理由で高い評価を得ることになるのですがそれまで私と一部の妹を除いて誰も着ようとしませんでした。
え?私以外に誰が着るんだって?
うん、ドゥーエとクアットロが強化装備っぽく手直しして有明で着てます。
うん、今更ながらドゥーエとクアットロのキャラ崩壊ぶり・・・w
二人の設定読む限りこうなる未来しかなかったんや!
次回、ハル☆スカと上二人が大暴れ!
理由?有明行からだYO!