お姉ちゃんは0番改め機人長女リリカルハルナA's   作:Y.Sman

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お久しぶりです。
前回の投稿から半年かぁ・・・。
それもこれもシヴィラゼーションとかいう時間泥棒ゲーが悪いんですっ!
何はともあれはやて誕生日おめでとうっ!
まぁ、今回はやての出番皆無なんですが・・・w

それはそうとマブラヴオルタTRPGリプレイ動画の第1話投稿しました。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38637623
良ければ視聴&コメント&マイリスお願いします!


第28話「フェイト大ピンチ!?出撃!ジェネシックハルナちゃんなの!?」

くっそう、どこだぁ・・・。

・・・ん?

なんだよ?今忙しいんだよ・・・え?挨拶?

あー、はいはい、ハルナ・スカリエッティですよー、これでいい?今忙しいんだから・・・。

え?何が忙しいんだって?

ほら、前回結界内のなのは救出をフェイト達に任せて結界張ってる術者を私が探すって話になったじゃないですか・・・。

なのに・・・!

「術者はどこだぁぁぁぁぁぁ!?」

肝心の術者が全く見つかりませんっ!

 

機人長女リリカルハルナA's

第28話「フェイト大ピンチ!?出撃!ジェネシックハルナちゃんなの!?」

 

Side フェイト

バルディッシュを構えたまま、私は目の前の少女を見据える。

背後にはユーノに介抱されるなのは・・・。

何故なのはを襲ったのか?どうすれば彼女があそこまでボロボロにされるのか?

問いただしたいことはたくさんあるけれど、今は目の前の少女の拘束が最優先だ。

「管理外世界で民間人への魔法行使・・・軽犯罪じゃすまない行為だ」

「何だテメェ・・・管理局か?」

私に対して警戒するように、あるいは威嚇するように尋ねる赤い少女。

「時空管理局嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ。抵抗しなければ君には弁護の機会がある」

例え重い罪を犯したとしてもそれには理由があるはずだ、なら罪を償いやり直すチャンスがきっとある。

そう、私の様に・・・。

「武装を解除し、投降を・・・」

「誰がするかよっ!」

そう言って私の投降勧告を拒絶した少女は手に持ったデバイスを床に打ち付ける。

直後閃光と爆炎が辺りを包み私の視界を奪う。

「っ・・・!」

襲い掛かってくる気配はない、という事は逃げたか!

「ユーノ!なのはをお願いっ!」

それに気づいた私はなのはの事をユーノに任せると煙を振り払い壁の破孔から外へと飛翔する。

案の定赤い少女は私に背を向け逃走しようとしている。

「逃がさないっ・・・!」

私はバルディッシュをサイズフォームに変形させ形成された刃に魔力を込める。

「アークセイバーっ!」

そのまま大きく振りかぶり魔力刃を逃走する少女に投擲する。

「っ・・・!?」

ブーメランの様に回転しながら追ってくる刃に少女は一瞬慌てるもすぐに迎撃態勢に移る。

『シュワルベフリーゲン』

「うぉりゃあ!」

空中に複数の鉄球を出現させると手にしたデバイスを打ち付ける。

打ち出された鉄球とアークセイバーは見る見るうちに距離を詰め・・・。

「迎撃しない・・・!?」

そのまま交差した鉄球がこちらに向かってくるのを見て、ようやく私は彼女の狙いに気付いた。

『パンツァーヒンダネス!』

赤い魔力光の障壁を展開する少女をみて私は確信する。

彼女がどれだけ防御に自信があるのか分からないがあえて攻撃を受け止め、大本である私を潰しにくる・・・。

間違いなく彼女は手練れだ、それも私以上の・・・!

障壁に止められたアークセイバーを横目に見ながら私は迫りくる鉄球の回避に専念する。

この鉄球・・・重厚な見た目に反してなのはのディバインシューター並みの追尾能力がある。

単調な回避だと、やられる・・・!

右へ左へ、上へ下へ緩急をつけながら休みなく鉄球を避け続ける。

そうしているうちに障壁に遮られていたアークセイバーは徐々に魔力が減衰し小さくなっていき、やがて消滅した。

それを確認した少女は逃走を再開しようとする。

飛来する鉄球を躱して同士討ちさせた私が追跡しても間に合わないだろう。

でも・・・。

(でも私は・・・一人じゃない!)

「アルフ!お願い!」

「何ッ!?」

「バリアぁっ・・・ブレイクぅっっ!!」

下から奇襲する形で飛んできたアルフの拳が少女の障壁を打つ。

いかに強固な障壁でもバリア破壊効果の付与された一撃には耐えきれず砕けて霧散した。

「チィっ・・・!うらぁっ!!」

しかし少女は怯むことなく手にした鉄槌をアルフに振り下ろす。

「クッ・・・!ぐぁっ・・・!」

咄嗟に防御したため大きなダメージは避けられたがその威力でアルフは遥か下方に叩き落されてしまう。

しかし、そのおかげで隙が出来た・・・!

「はぁっ!」

足を止めた少女の周囲にライトニングバインドを展開。

「クッ・・・!」

発動寸前で回避され間に合わなかったが直後に体勢を立て直したアルフがチェーンバインドを投射。

わたしもそれに続いてバインドを放つ。

少女は飛んでくるバインドを時に躱し、時に魔力任せに引きちぎる。

しかしそんな芸当が何時までも続くわけがなく、ついにアルフのバインドに巻き取られた。

「クッソ・・・」

再度バインドを引きちぎろうとする少女を私はとどめとばかりにライトニングバインドで拘束する。

「出身世界と今回の事件の目的を話してもらうよ・・・」

どこか語気が荒い気がする、やっぱりなのはがやられたのが原因かな?

そんなことを考えながらも油断せず少女との距離を詰めていた私達に突如強い殺気が浴びせられる。

「フェイトっ!何か来るっ!」

アルフの警告の声に身構えるが間に合わず・・・。

「っ・・・!」

「なっ・・・!?」

紫電の様な速さで切りかかられた私は辛うじて防げたものの吹き飛ばされてしまった。

「うおぉぉぉぉぉっ!」

「ぐぁっ・・・!?」

体勢を立て直そうとする視界の端でアルフが吹き飛ばされているのが見える。

どうやら新手が現れたようだ。

視線を襲撃者に向けるとそこに居たのは女性・・・。

長いピンクの髪をポニーテールにした女騎士という雰囲気の出で立ちをした20代前半の、鷹の目を思わせる鋭い眼光が印象的な女性だった。

「シグナム・・・?」

赤い少女にシグナムと呼ばれた女騎士は手にした剣・・・おそらくデバイスを構える。

「レヴァンティン、カートリッジロード」

『Explosion』

女騎士・・・シグナムが呟くとデバイスが何かを排出する。

直後に刀身が炎を渦を纏い始めた。

「あれは、カートリッジ!?」

ハルナのデバイス、イェーガーにも搭載されているベルカ式カートリッジシステム。

リンカーコアへの負荷と引き換えに爆発的な魔力を生み出す古代ベルカの遺産・・・。

つまり彼女たちは・・・!

「紫電一閃っ!」

しかし考え事をしている暇はなく、シグナムがこちらに切りかかってくる。

「くっ・・・!」

あの攻撃は危険だ。

実戦や摸擬戦で何度かハルナとやり合ったがあのカートリッジによる爆発的な攻撃力の恐ろしさは身をもって体験済みだ。

最悪防御の上から叩き切られかねない・・・!

その結論に至った私は全速力で回避に専念する。

しかし・・・。

「速いな、だが・・・っ!」

巧みに誘導された私はついに彼女の剣の間合いに補足されてしまった。

咄嗟にバルディッシュで防御するもやはりそれは悪手だった。

刃を受けたバルディッシュの柄はあっという間に両断されてしまった。

再度剣を振り上げるシグナム。

(やられる・・・っ!)

そう思った直後バルディッシュがバリアを展開する。

おかげで助かったもののそれでも防ぎきれず、私は眼下のビルに墜落するのだった。

 

Side Out

 

「フェイトっ!?」

結界の向こうで落下していく妹・・・。

その姿に私は喪失感と共に強い怒りを覚えた。

怒りの矛先は下手人の女騎士ではなく私自身だ。

妹の危機なのに肝心な時にそばにいられない・・・そんなことが姉である私にあっていいのか?

いいわけがないっ!

「エイミィっ!」

すぐさまアースラに連絡を入れる。

『ハルナちゃん!?いいところに、結界の解析が思ったより難航してるの。おそらくベルカ式の魔法で・・・』

結界の解析と解除を行っていたエイミィからそんな言葉返ってくる。

なるほどベルカ式か・・・それならこれまでミッド式を扱ってきたエイミィが解析できないのもうなずける。

私の近代ベルカ式を見ているエイミィでも苦戦していると言う事は恐らく古代ベルカ式か・・・。

でもそんなの関係ねぇ!

「エイミィ!大至急G装備を送って!」

優先すべきはフェイトとなのはだ!

『ま、まってよ!あれはまだテストが・・・』

「そんな暇あるかっ!いいから早くっ!」

某真田さんの様なセリフを返しながら私は再度催促する。

『あぁもぅ!何かあっても知らないからね!艦長!』

振り返ったエイミィにリンディさんは毅然と頷く。

『ええ、許可します・・・って、やっぱり『アレ』やらないとダメ?』

『仕方ないじゃないですか!ドクターが設定変えてくれなかったんですから!』

『そうよねぇ、コホン・・・ガジェット・ツール!射出、承認!』

『了解っ!ガジェット・ツール、セーフティデバイス、リリーブ!!』

父さんの設定した某勇者王的音声入力の通りに発せられたリンディさんの承認を受け、私の所に秘密兵器が転送された。

「隊長ー!助っ人にきましたーっ!」

現れたのは全長一メートルほどのメカの集団。

カプセル薬みたいな楕円形のボディの中央に光る黄色いモノアイ・・・

そう、なのはStsでおなじみのやられメカ、ガジェット・ドローンです!

それが某押井守監督作品に出てくる思考戦車みたいな緩~い口調で話しながらフヨフヨ浮いています。

以前言っていたユーノの実家からの依頼・・・。

遺跡調査用の無人機、その作成を頼まれて白羽の矢が立ったのが研究所の地下から発掘された遺跡防衛用兵器・・・ガジェットⅣ型でした。

それをベースにして完成したのがこのガジェットⅠ型なのです。

本来はただ命令通りに行動する機械でしたがこの子は柔軟な判断が出来る様にAIが組み込まれており、将来的には警邏用として管理局に売り込む予定の様です。

もちろん大量生産可能、おかげで1機あたりの単価が抑えられました。

って、これじゃジェネシックハルナちゃんじゃなくてジェネリックハルナちゃんじゃん!タイトル詐欺だよ!

ちなみにあのエロ同人で猛威を振るいそうな触手状のコードは取っ払われてギャグマンガに出てくる感じのロボットアームが取り付けられています。

いや、今はそんなことよりもフェイト達です!

「詳しい説明は省略!結界内に突入するよ!」

『ラジャー!』

ロボットアームで器用に敬礼するガジェト・ドローン達。

言動はゆるゆるですがこの子らの力はアニメを知ってる読者なら分かるでしょう?

その一端をお見せしようじゃありませんか!

「ガジェットツールっ!!」

私の掛け声とともにガジェット軍団、その最前列にいた二体が飛翔します。

空高く飛び上がったガジェットはガチャガチャと変形しゴツく、メカメカしい前腕に変形します。

「ツールコネクトぉっ!」

そう言って両腕を上にあげ万歳の姿勢をとると変形したガジェットが急降下、両腕にはまる。

「ブッピガァン!」とおなじみの音と共に装着されたガジェット・・・通称ガジェットアームを装備した私はその鋼(正確には軽合金と炭素繊維の複合材)の拳を目の前の結界に思いっきり打ち付けます。

「うぉりゃあっ!」

突き立てられた拳は当然のことながら結界に阻まれそこで止まります。

しかしそれを打ち破る手段がこの拳にはあるんです!

「AMF、展開っ!」

『合点招致っ!AMFアクティブ!』

暫くすると結界に阻まれていた拳が少しずつ結界の内側に沈んでいきます。

そのまま結界を左右に引き裂いて突入後を開けます。

気分はさながらエヴァ初号機です。

「ぐぐぐ・・・どぉっせぇぇいっっ!!」

力任せにこじ開け、人一人が通れる穴が出来ました。

「突入ー!」

広げた穴が閉じる前に結界内に飛び込みます。後ろを見れば穴が閉じて何事もなかったかのような結界・・・。

これで術者がやっぱり外にいたとかだったら積んでますね・・・。

いや、今はフェイトの安否確認が最優先です!

待っててねフェイト!お姉ちゃんが今行くから!

 

Side シグナム

「ヴィータ、お前らしくないな・・・」

私は管理局の新手を警戒しながら拘束されている盟友、ヴィータに振り替える。

「うるせぇっ、こっから逆転するところだったんだよ!」

むくれた表情でそんな風に返す鉄槌の騎士に私は苦笑を禁じ得なかった。

「フッ、そうか。とにかく無理はするな、お前に何かあれば我らが主が悲しむ」

「むぅ・・・わかってるよ」

さすがに主はやての事を言われては言い返せないのかバインドを解除する私の言葉に素直に応じるヴィータ。

「ならよし。ああそうだ、墜とした帽子だが修復しておいたぞ」

「あ、ありがとう・・・」

先ほどまで戦っていた白い魔導師の攻撃で吹き飛ばされた帽子をかぶせてやるとしおらしく礼を言うヴィータ。

そう言えば主はやてにデザインしてもらったお気に入りだったったな。

そんなことを考えながら眼下を見下ろせば私同様加勢に来たザフィーラとオレンジの狼、恐らく先ほどの魔導師の守護獣・・・ミッド風に言えば使い魔が戦っている。

さらにそれまで白い魔導師を守っていたもう一人も上昇しやり合う姿勢だ。

「先ほどの魔導師も含めれば状況は3対3。そして1対1の戦いならば我等ベルカの騎士に・・・」

「ああ、負けはねぇ!」

そう言って私達は同時に降下を開始する。

ヴィータは先ほど上昇してきた魔導師へ、そして私は・・・。

「っ・・・!」

一度墜とされても未だ闘志の衰えない黒い魔導師。

それが応急処置を済ませた戦斧型のデバイスを構えながらこちらに向かって突進してくる。

その勇気と覚悟やよし、挑まれたのならば騎士として受けて立とう。

わたしも速度を上げ互いの距離が一気に詰まる。

一交、二交三交・・・交差するたびに交わされる刃。

先ほどの咄嗟の防御もそうだがこの魔導師・・・カートリッジシステムを知っているのか中々こちらの間合いに入らない。

今も警戒しているのか一撃離脱を徹底している。

やりずらい、だがこの年でこの才覚・・・実に面白いっ!

「フォトンランサー・・・撃ち抜け、ファイアっ!」

離脱後そのまま距離を取り誘導弾をこちらに撃つ魔導師。

「レヴァンティン、私の甲冑を・・・」

『Panzegeist』

私が命じるとレヴァンティンは騎士甲冑を強化する。

迫る誘導弾。

その速度だけで並の守りなら打ち貫けるだろう。

「回避しない・・・!?」

だが私はレヴァンティンを、そして主より与えられたこの騎士甲冑を信じている。

微動だにしない私に魔導師が困惑する中、誘導弾が直撃した。

「・・・ミッドチルダの魔導師にしては悪くない」

なるほど、なかなかどうして・・・ただの誘導弾だというのに大した威力だ。

よほど守りの固い相手を想定して練られた魔法なのだろう・・・。

「だが、我等ベルカの騎士に一対一を挑むには・・・まだ足りんっ!」

噴煙を切り裂き私は魔導師に疾駆する。

いとも容易く攻撃を防がれたことに驚いていたのか足の止まった魔導師の回避が遅れる。

「っ・・・!!」

それでもデバイスを構えバリアを展開して見せた反応速度は称賛に値する。

だが、ベルカの騎士相手にそれは悪手だと知れ!

振り下ろされたレヴァンティンは一刀のもとにバリアを砕く。

姿勢を崩す魔導師、反撃の機会は・・・与えん!

カートリッジを装填し二の太刀を振るう。

「レヴァンティンっ!叩き斬れっ!」

『Jawohl!』

振るわれた刃を魔導師はまたもや受け止めて見せる。

その反応速度といい、迫る刃に身をすくませない勇気といい、その若さで本当に対したものだ。

しかし反応できても防ぎきれるかは話が別だ。

推し負けた魔導師は再び眼下のビルに落下、激突する。

「じっとしていろ、抵抗しなければ命までは取らん」

「ぐぅ・・・誰、がっ・・・!」

未だその心は折れるどころか亀裂すら見られない。

「クッ・・・!」

だが心は折れずとも身体は限界の様だ。

脚に力が入らず、膝をつく魔導師。

一応手加減はしたつもりなのだがな・・・私としたことが想像以上の闘志と実力に思わず熱が入っていたようだ。

それでも三度立ち上がろうとする闘志、この時代にこれほどの勇者がいたとは驚きだ。

いや、それだけあの白い魔導師が大切という事か・・・。

「・・・あの魔導師は、お前の家族か何かか?」

「・・・友達だ」

私の問いに魔導師が呟く。

「何?」

「大切な・・・友達なんだっ!」

「・・・そうか」

その叫びに私は一抹の罪悪感に襲われるもすぐに振り払う。

全ては主を救うためだ。

命までは取らない・・・だが恐らく彼女は間違いなく今後も大きな障害となって我等の前に立ちふさがるだろう。

なればこそ今ここで再起不能にする!

許しは請わない、憎んでくれて構わない。

今この瞬間、私は心を殺して一個の修羅となる・・・!

「・・・!」

私の殺気を感じ取ったのだろう。

魔導師はふらつく足に鞭打って身構える。

「・・・まだ名乗りを上げていなかったな。ヴォルケンリッターが将、剣の騎士シグナム・・・そして我が剣レヴァンティン。お前の名は?」

私の問いに魔導師はまっすぐな目で答える。

「ミッドチルダの魔導師、時空管理局嘱託、フェイト・テスタロッサ。この子はバルディッシュ」

「テスタロッサにバルディッシュか・・・その名、覚えたぞ」

そうだ、忘れてはならない。

主の未来の為にこれから未来を奪う少女の名を。

そして彼女の胸に私の名を刻まねばならない。

憎悪の対象となるのは私だけでいい、他の騎士たちと・・・何より主はやてが憎まれない為にも。

「行くぞ、テスタロッサ・・・!」

「っ・・・!!」

無言で身構える魔導師・・・テスタロッサに止めを刺すべく私は一気に加速し・・・。

「インパクト・カノーネ貫徹モード!ファイヤーッ!」

突如頭上から飛来した直射魔法に足止めされた。

「なにっ!横槍だと!?」

そう言って新手の姿を確認しようと空を見上げると・・・

一個の修羅がいた。

「・・・・・・・・・」

一切の感情が読み取れない能面の様な表情に氷すら温かく感じられる絶対零度の眼差し・・・長く戦場を歩いて来た私をもってしてもめったに見ることが無かった感情・・・灼熱の憤怒すら超越した怒りの感情だ。

そんな凍てつく視線を私に浴びせながらテスタロッサとそう変わらぬ銀髪の少女は私の前に下りてきた。

「ハルナ・・・?」

「・・・もう大丈夫だよフェイト、あとは私が何とかするから」

私へのそれとは180度違う、慈愛に満ちた視線と声をテスタロッサにかける少女。

しかし、再びこちらに振り向いた時にはそれがまるで見間違いだったかのように元の冷徹な眼光をこちらに向けていた。

「貴様・・・何者だ?」

私の問いに新手の少女は手にした銃型のデバイスをこちらに構えながら言い放った。

「管理局魔導師、そしてこれからお前をぶちのめす女。何よりお前がさっきまでさんざん痛めつけてくれたフェイトの姉だっ!」

今まで人形の様に感情が感じられなかった顔が一瞬で怒り一色に染まる。

「・・・そうか」

なるほど、私に対してはそれだけ名乗れば十分という事か・・・よかろう。

お前の怒りは尤もだ、さりとて私にも引けない理由がある。

テスタロッサの姉よ、まずは貴殿の魔力からもらい受ける!

「・・・えっ、姉?」

「えっ、姉でしょ?」

「えっ?」

「えっ・・・?」

しかしそんな彼女の名乗りにその背後にいたテスタロッサが唖然とした顔をする。

何だ?違うのか?なら何故姉と名乗ったんだ?

先ほどまでの張りつめた緊張を返してくれ、この何とも言えない微妙な空気に私はそう言いたくて仕方がなかった。




前回のウィーウィー!シャーシャー!は今回の伏線でした(嘘w)
ガジェットドローンのガジェットツール化は前からやってみたかったネタですw
次回!ハートキャッチ・シャマキュア♪
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