お姉ちゃんは0番改め機人長女リリカルハルナA's 作:Y.Sman
Sideリンディ
「艦長、ドクターから連絡がありました。なのはちゃん、怪我は大したことないそうです。ただ・・・」
なのはさんの様態についての明るい報告の直後、エイミィは言い淀む。
「ただ、リンカーコアが異常に収縮してたと・・・」
その報告に私の眉間にしわが出来る。
「最近多発している魔導師襲撃事件の被害者と同様ね・・・」
「はい、恐らく同一犯で間違いなさそうです」
地球の近傍で魔導師が襲撃され、リンカーコアを奪われる・・・。
それはまるで10年前のあの事件・・・闇の書の暴走事件を彷彿とさせた。
ロストロギア「闇の書」、私達ハラオウン家やハルナさんにとって因縁浅からぬ存在。
嫌な予感がするわね、なにも起こらなければいいのだけれど・・・。
事件が地球の周辺で起っている以上、現地を管轄とする私達アースラチームが捜査に当たる可能性が高い。
そして、ロストロギアが絡んでくる以上遺失物管理部からも人員が・・・ハルナさんが派遣されてくるでしょう。
不安だわ。どうしてもあの時の光景が・・・クライドさんの腕の中で血まみれで倒れるハルナさんの姿が浮かんでしまう。
「っ・・・そうだわ、ハルナさんは今どうしてるの?」
嫌なイメージを払しょくするように首を振ってから私はハルナさんの所在を訪ねた。
なのはさんやフェイトさんと一緒に医療棟に入っていったのは確認したけれどしばらくしたらすぐ一人で出てきたわね。
あれからどこに行ったのかしら?
「ハルナちゃんならあれからすぐに地球に戻りましたよ」
その質問に対しエイミィから返って来た答えは予想外のものだった。
「地球に?」
「はい、何でもちょっと調べ物があるとかで・・・」
Side Out
機人少女リリカルハルナA's
第30話「お笑いは90年代が一番おもしろいの(あくまで作者の感想です)」
Side シャマル
「とにかく当面の間シャマルは主はやてと行動を共にしていた方がいいだろう」
ザフィーラの意見に私達はそろって頷いた。
あの時旅の扉を開いたのは失敗だったわね・・・。
まさかハルナちゃんが管理局の執務官でしかも闇の書によるリンカーコアの蒐集が出来ないなんて・・・。
幸い顔を見られたわけじゃないけれど彼女が管理局の魔導師だった以上魔力の波形から私にたどり着く可能性がある。
故にこれ以上下手に魔法は使えない・・・つまり蒐集に出られない。
理屈は分るけれどやはり蒐集に参加できないのは痛い。
皆だけを危険にさらすことが心苦しいのは当然ながらやはり蒐集が遅れる・・・ひいてははやてちゃんを救うのが遅れることが辛い。
でも今は我慢しないと、もし私が守護騎士の一人だとハルナちゃんに知られたら全てがご破算に・・・。
『ピンポーン』
思考の海に沈んでいた私の意識は来客を知らせる呼び鈴で再浮上する。
「おりょ?お客さんか?ゴメンな~、誰か代わりに出て~?」
台所からはやてちゃんが私達に言う。
「あ、じゃあ私がいきます」
そう言って私は椅子から立ち上がり玄関に向かう。
「はーい、どちら様ですか?」
私の問いかけに対して扉の向こうにいる来客から返って来た答えは・・・。
「開けろっ!デトロイト市警だ!」
想定をはるかに超越した内容でした。
「・・・はい?」
え?何?今何て言ったの?
デトロイトって言うのは確かこの世界にある国・・・アメリカの都市の名前よね?
と言う事は「しけい」って言うのは恐らく市警・・・警察って意味よね?
違う国の警察が突然来て扉を開けろと言ってくる、訳が分からないわ・・・!
「えっと・・・」
私が困惑していると・・・。
「デトろ!開けロイト市警だ!」
・・・せかいのほうそくがみだれる。
何!?何なの?!
デトろって何を要求してるの!?というか開けロイトってどこ!?
「・・・シグナムー!」
もうどうしていいか分からなくなった私は頼れる将、シグナムに泣きついた。
「ど、どうしたんだ?来客があったんじゃないのか?」
私の慌てぶりに困惑するシグナム。
「大変なの!市警の開けロイトがデトろって・・・!」
「落ち着け、何を言ってるのか全く分からん」
自分でも全く要領を得ない発言なのは分かっているけどもう何て説明したらいいのか分からなかった。
「もぉ~、みんな何しとるん?お客さん外で待たせたら失礼やろ・・・」
私達がそうこうしていると、台所から出てきたはやてちゃんが玄関の扉を開けます
「あ」
「えっ?」
「なっ!?」
そして扉の向こうにいた予想外の客人に私達は思わず声を上げる。
「んちゃ!」
そんな私達の心の内を知ってか知らずか、ハルナちゃんはどこの国のものかもわからない挨拶を口にした。
「んちゃ!」
それに返すはやてちゃん。
・・・えっ、それ日本の挨拶なの!?
Side Out
はいどうもこんにちは。
そんな訳で二人分も他の人視点を経てからのハルナちゃんのターンです。
ご覧の通り私はいまはやてのお家にお邪魔しているわけですが・・・
「「「「・・・・・・・・・」」」」
視線が痛いです。
八神家のリビングに通された私に対して闇の書の守護騎士達がメンチビームの集中砲火を浴びせてきます。
以前PT事件の時になのはの家族に事情を説明しに行ったときも士郎さん達の視線が痛かったですがこちらはもっとヤバイです。
なんと言うか僅かでも不審な動きを見せたら比喩でも何でもなく殺すと彼女たちの目が言ってます。
うーん、今更だけど少し浅はかだったかな?
でも完全武装+武装隊を引き連れてお宅訪問なんてしたらヤクザの組事務所のがさ入れなんかよりも荒事になってしまいます。
ご近所さんが迷惑通り越して命に係わる実害を被りかねません。
「えっと、みんなどうしたん?」
凄まじくギスギスした雰囲気に戸惑いながらはやてが効いてきます。
「いえ、べつに・・・」
「何でもねーです」
そう答える守護騎士達ですがどう見ても何でもねくは無いですよね?
「はぁ・・・じゃあハルナちゃん、ハルナちゃんは何のご用でうちに来たん?」
守護騎士達に質問しても埒が明かないと判断したのか、今度はこちらに質問してきます。
「いやね、ちょっとばかしシャマルたちにあってさ・・・」
私がそう言うと対面に座った守護騎士達は「ビクッ!」と肩を震わせます。
顔を見ればすごい苦々し気な表情や青ざめた表情で額に汗を浮かべていたりで、まるで黙っていた悪行がお母さんにバレた子供の様です。
これはアレでしょうか?闇の書の事はやてに黙って活動していたとか?
だとしたら少なくともはやては罪に問われる心配はなくなりましたね、よかったよかった・・・。
「シャマルたちに?」
「うん、でもその前に・・・」
私は持ってきていた鞄を開けて中を物色する。
「実はねー、今回はやてにお土産を持ってきたのだ!」
「おー!何や何やっ?」
お土産と聞いてワクワク顔でカバンの中を覗きこもうとするはやて。
そんなはやてに急かされながら私は鞄から目的の品を取り出します。
「ジャーン!はい、受けとってはやて!」
そう言って私は持参したお土産・・・鳥の羽で出来た帽子と色鮮やかな刺繍のポンチョ、そしてオモチャの斧をはやてに差し出しました。
「おー、ありがとな!そうそうコレコレ・・・」
渡されたはやては笑顔でそれらを受け取ります。
「これをな、こうしてな・・・」
羽防止をかぶり、ポンチョを羽織り、オモチャの斧を右手に・・・。
「ドンドットット・・・ドンドットット・・・ドンドットット・・・」
踊る様に部屋をグルグル回り始め・・・。
「・・・って、ちがーうっ!!」
斧を床に叩きつけました。
Side はやて
「ネタが古いねん!平成生まれの良い子たちがついて来れへんやろがっ!!」
あかんあかん・・・ハルナちゃんのあまりの自然なフリに思わずつられてもうた・・・。
しっかし、ダ〇ン〇ウンのコントとか・・・ホンマにハルナちゃんは外国人なん?昭和生まれの日本人とちゃう?
「いや~さすがははやて、見事なノリツッコミ!私の目に狂いはなかった!」
うん、せやなー。
目は狂ってなさそうやなー、脳みその方は狂ってるけど・・・。
「さて、イイ感じに場の空気も和んだことだし・・・」
そう言ってハルナちゃんは話を進めようとします。
イヤイヤイヤ・・・和んでへん、和んでへんよ。
ほら見てみいシグナム達を・・・私とハルナちゃんのやり取りについて行けなくて唖然としてるやん。
・・・あれ?これって半分は私のせいなん?違うよね?
「んでね、単刀直入に聞くけど・・・はやては闇の書の事どこまで知ってる?」
「・・・えっ?」
何でハルナちゃんが闇の書の事知ってるん?
そう聞こうとした直後、部屋の空気が変わった。
「貴様・・・っ!」
「てめぇ・・・!」
シグナム達からこれでもかって言うくらい強い殺気が放たれる。
な、何なん!?何が起こってるん!?
鋭く、重苦しい・・・文字通り触れれば斬られそうな殺気を当てられてもハルナちゃんは涼しい顔で私達の様子を観察していた。
「ふむ・・・その様子だとシャマルたちからは何にも聞かされていないみたいだね。なら私が代わりに説明する?」
「不要だ!そして金輪際我らに干渉するな!さもなくば・・・」
騎士甲冑を纏って実力行使も厭わないという雰囲気の家族に私は何が何だか分からなかった。
何でそんなに殺気立ってるん?私に何を隠してるの?ハルナちゃんは何を知ってるんや・・・?
そして私の疑問は次にハルナちゃんの言葉で最高潮に達した。
「そうはいかないよ。このまま蒐集を続ければ、はやての命はおろか地球すら滅びかねないんだから」
・・・えっ?
「ハルナちゃん、それって・・・どういう事?」
私が死ぬ?世界が滅ぶ?
「主!耳を貸しては・・・!」
「シグナムは黙っててっ!」
「・・・っ!?」
語気を荒げて発言を遮った私にシグナムがたじろぐ。
「皆どういう事?何を隠してるん?・・・まさか、私に内緒で魔力の蒐集をしてたんか!?」
私が問い詰めると騎士たちは皆バツが悪そうに視線を逸らす。
つまり本当に魔法の蒐集をやっとったんか?私に内緒で・・・。
あれだけ蒐集はしたらアカンって言ったのに!
気付けば私はシグナムの頬をひっぱたいていた。
「っ!?あ、主・・・?」
「・・・・・・!」
次にヴィータ、シャマル、ザフィーラ。
騎士達の・・・家族の頬を叩く。
「・・・バカ、みんなのバカぁっ!アホ!大馬鹿っ!」
そう罵倒する私の目からは涙がボロボロ零れていた。
「蒐集はしないって言うたやろ!私なんかの為に、みんなに何かあったら・・・!バカぁ・・・」
最後の方はもう言葉にならず、シグナムに抱きついて泣いてもうた。
「主・・・申し訳、ありません・・・」
「グスッ、うっさい・・・!ヒック、謝るんやったら最初からするんやないっ・・・バカシグナム・・・!」
「はい、わが主・・・ズズッ」
顔を埋めてるから見えんけど声からしてシグナムも泣いてる見たいや。
「はやてぇ・・・」
「うぅ、ごめんなさい・・・」
「・・・ぐすっ」
周りでは涙声の皆が誤っている。
私は主失格やな。
皆が思い詰めてるのにも気づかないなんて。
それで家族に悪い事をさせてもうた。
ホント、ダメな主や・・・。
Side Out
「落ち着かれましたか主?」
「ズビッ・・・うん」
ひとしきりワンワン泣いた八神家ご一行、とりあえず落ち着きを取り戻したようなので改めて話を聞くことにしましょう・・・。
え?何?フェイトの時みたいにもらい泣きしないのかって?
フッ、甘いですね。
「グス・・・ハルナちゃんにもカッコ悪いとこ見せてもうたな・・・」
「う゛ぇ゛あ゛ぁ゛ぁ゛~゛~゛」
こちとらはやてが泣き出したところで既に大号泣ですよ!
「うわっ汚っ!?」
おいはやて、この美少女に向かって汚いは無いでしょうが?
そりゃさ、涙やら鼻水やらでグチャグチャですけど・・・。
それからはやての家の洗面所を借りて顔を洗った私は改めて八神家一同と相対します。
「ずびー!ぷはぁ・・・んで?結局はやては闇の書の事どこまで知ってるのさ?」
ティッシュじゃ足りないんで八神家のトイレから拝借したトイレットペーパー(無許可)で鼻をかみながら改めてはやてに質問します。
「なぁ、ハルナちゃん・・・そのトイレットペーパーうちの・・・はぁ、まぁええわ。んで、闇の書の事やな?んーと、たしか大昔にベルカってところで作られた魔法の本でページを全部埋めると闇の書が完成するって。でもそのためにはいろんな人から魔力を蒐集せなあかんってのも・・・これくらいかな?」
はやてから聞いた闇の書の概要は概ね局内のデータベースにある情報と同じだった。
「なるほど、んじゃ次にヴォルケンズ」
「ヴォ、ヴォルケンズ・・・?」
困惑する守護騎士一同。
何だよ?ヴォルケンリッターって言い辛いじゃん?
え?ヴォルケンズも大概変わらないって?うっさい。
とーにーかーく!質問に答える!
「あなた達の目的ははやての脚を治すこと、それで間違いない?」
「あ、あぁ。その通りだ・・・」
肯定するピンクポニテの騎士・・・シグナムでしたがその返答はどうにも歯切れが悪いです。
さては他にも何か隠しているような!?
「何を隠してる?さぁ吐け!洗いざらい吐くんだ!さもないとそのデッカイ乳揉むぞ!?揉んでるシーンsk〇bに依頼して完成品をツ〇ッターに曝すぞ!?」
「ちょ!?何を訳の分からんことを・・・」
「なに言うとるんや!?シグナムのオッパイはうちのもんや!あとs〇ebの完成品はこっちにも回してください!」
「主まで何を・・・えぇいっ!その怪しい手つきを止めろ!そのまま近づいて来るんじゃないっ!」
はやてと揃って手をワキワキさせながらシグナムににじり寄っていくと身の危険を感じたのかデバイスの切っ先をこっちに向けてそう叫びます。
「むぅ、シグナムの不忠者・・・それで?まだ隠してることがあるんやろ?」
「う・・・じ、実は・・・」
完全にこっちのペースに乗せられてしまったシグナムは圧の強いはやての詰問についに白状した。
このままでははやてが命を落とすだろうことを・・・。
「・・・・・・」
シグナムの語った内容ははやてにとって非常に衝撃的だった。
はやてがリンカーコアの蒐集を拒んだ結果、闇の書ははやての体を蝕み始めた。
彼女の脚が動かないのも闇の書の呪いによるもの、それがはやての覚醒・・・守護騎士システムの起動と共に加速。
次第に全身に広がり、ゆくゆくは内蔵機能をはじめとした生命活動にも影響を及ぼすというのです。
故に騎士達ははやてを救うために彼女に内緒でリンカーコアの蒐集を始めたと・・・。
「ふーむ・・・事情は私の予想通りか・・・」
「え?ハルナちゃんは知ってたの?」
私があんまりショックを受けてないことにシャマルが驚きます。
「まぁ、捜査の過程でいろいろ調べたからねー」
エスティアの一件で死にかけてからはや11年・・・私だって闇の書について色々調べたんです。
「・・・何を知っているか話してもらいないか?」
「私達が覚えていないことが、はやてちゃんを救う方法が見つかるかも・・・!」
当然ながら捜査内容を無許可で教えるのは違法です。
でもこれは私が個人的に調べた情報、だからなーんも問題ありません。
「てなわけで話すよ。まずみんな闇の書って呼んでるけどそれは間違いなの」
「えっ?」
「何?」
しょっぱなから皆が唖然とします。
てか守護騎士の皆、自分が護るものの名前とか一番忘れちゃいけない事柄でしょうが・・・。
「正式名称は「夜天の魔導書」、古代ベルカ時代に作られた情報蓄積用のデバイスだよ」
各地の優れた魔導師や騎士、彼らの魔法を収集、記録して研究の為に後世に残すことを目的としたもの。
それそのものに戦闘能力は備わっていないものの当時のベルカは戦国乱世・・・。
係争地を避けての収集活動や戦火からの退避を行うための長距離跳躍機能。
戦火を受け蓄積した魔法データが破損した場合を想定した自己修復機能。
そして魔導書とそれを運用する研究員を守るための守護騎士システム・・・。
それらを備えた夜天の書は稼働当初は問題なく機能し、当初の目的である魔法の収集を行っていました。
「それがおかしくなったのは歴代の主たちが色々な機能を追加してからみたい」
ベルカの戦乱が激しさを増し、夜天の書を作成した最初の主が戦火に倒れたことで、二代目の主は守護騎士システムだけでは主と魔導書を守るには心もとないと判断。
魔導書そのものに高い戦闘能力を持たせるために自動迎撃プログラム、「ナハトヴァール」が追加された。
その後、歴代の主の手で改変は続き、ついに制御が効かなくなった夜天の書は暴走。
ページを完成させるために主の身体を蝕み否が応でも蒐集を強制させ、完成したら破損したナハトヴァールが主を取り込んで破壊の限りを尽くす。
長距離跳躍機能は転生機能へ、自己修復機能は無限再生機能へと変わり果て、幾度破壊されようとも再生してはランダムで選ばれた次の主の元へと転生して再び蒐集と破壊を繰り返す。
こうして呪われた魔導書は数多の世界に破壊を振りまきいつしか闇の書と呼ばれるようになった。
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
説明を終えた八神家の居間は重苦しい空気に支配される。
そりゃそうだ、そんな重大な事を忘れていた事もさることながら、はやてを助けるために行っていた蒐集が最終的にはやての命を奪う事になるんだから・・・。
「どうすりゃ・・・どうすりゃいいんだよ!?」
あまりにも残酷な未来についにロリッ子・・・ヴィータが声を上げます。
「闇の書のページを集めてもはやてが助けられないなら・・・アタシ等はどうすりゃいいんだよ!?」
私に詰め寄るヴィータ、その眼からは大粒の涙が零れ落ちています。
はやてはいい家族を持ちましたね、まぁ私には負けますけど・・・。
そんな感じで自画自賛してみましたが正直なところどうしましょうか・・・。
一番確実なのは私達管理局に保護を求める事でしょう。
これまでの事は歴代の主の命令でしょうし今回の魔導師襲撃事件に関してもはやての命がかかっていたわけですから情状酌量の余地はあります。
ですが・・・法と人の感情は別物です。
いくら裁判で無罪を勝ち取っても闇の書が原因で亡くなった人たちが帰って来ることはありません。
当然被害者やそのご遺族からの憎悪も消えることも無い。
そしてその憎悪の矛先が向くのは今代の主であるはやて。
はやてに罪がない事は明らかですが被害者たちはそのことを知りませんし知った事ではありません。
彼らの心に深く根を張った憎しみ・・・もはやそれはぶつけなければどうにもならないほどに肥大化してしまっています。
そしてそんな人物は、残念ながら管理局内にも存在します。
同僚を殺されたもの・・・友や恋人、家族の仇を取るために入局した者・・・。
理由は様々ですがそんな彼らがはやてを知ったらどんな行動に走るか分かりません。
ならこのままはやてが主であることを隠し通すか?
それも難しいです。
管理局は無能ではありません。
私が気づけたんです、守護騎士達が海鳴市内で生活している以上やがてはやてに行き着きます。
そして隠している間も守護騎士達ははやての病状を抑えるために蒐集活動を続けなければいけない・・・つまり罪を重ねなければいけません。
捕まった時の刑罰が重くなってしまい結局はやてが不幸になります。
はやてを助けるための選択、私は・・・
→【はやての事を報告する】
【はやての事を秘匿する】
・・・え?安価?
やりませんよ、ここは掲示板の転生スレじゃないんだから。
はやてに「ドンドットット・・・」はいつかやらせてみたいネタでしたw