お姉ちゃんは0番改め機人長女リリカルハルナA's   作:Y.Sman

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第4話「お姉ちゃんは大切なものを盗まれました」

転送が終了しするとそこは森?林?の中でした。

あたりを見渡してみ木、木、木・・・。

幸い、林道らしきものが存在するので人は住んでいるようです。

ふぅ、野生に返って生活する羽目にはならずに済みました。

そうして私が自分探しならぬ人探しの旅にでようとしていると・・・。

「ふむ、どうやら魔導師のようだな・・・」

妙に凛々しい女の人の声が。第一村人か発見かな?

振り向くとそこには物々しい甲冑を装備したピンク色ポニーテールのお姉さんが・・・。

「すまないが貴様の魔力、貰い受けるぞ」

何か吸われていると思い下に視線を向けると私の平坦な(あくまで現在は!)胸のあたりに光る玉が現れそこから魔力らしき者がお姉さんの持つ本の中へ・・・。

「・・・え゛?」

これは、ヤバクない?

気付いたときには既に遅し。私の意識は闇の中へ、ぶっちゃけ気絶しました。

 

機人長女リリカルハルナ

第4話「お姉ちゃんは大切なものを盗まれました」

 

「知らない天井だ・・・」

うん、テンプレなので言ってみました。

周囲を確認、どうやら先程までいた森林ではなく室内のようです。

それも森の中で七人の小人か筋肉モリモリマッチョマンの元コマンドーが住んでそうな木のお家ではなく非常に未来的でメカメカしい、父さんと住んでいた研究所のような場所でした。

ベッドに寝かされ点滴を受けていることからココは病室なのでしょう、とそこでドア(自動)が開いて誰かが入ってきました。

「あぁ、目が覚めたようだね?医師から様態が安定したと聞いてね」

さわやかに話しかけてくる中田譲治ボイスのおにいさん。

はて、どこかで見たような・・・?

「自己紹介がまだだったね?私はクライド・ハラオウン。この次元航行艦『エスティア』の艦長だよ」

ハラオウン・・・なんでしょう?何かが引っかかります。

たしかリリカルなのはにそんな人物がいたような気が・・・。

いや、それよりも現状の確認です。

「あの~、何故私はここに?」

次元航行艦の艦長と言うことは目の前にいるハラオウンさんは十中八九管理局員です。

仮にもお尋ね者の身、正体がばれていたら即行でココから脱走せねばなりません。

「うん、とある事件の捜査中に君が第22管理世界「スキピア」の森林地帯で倒れているのをうちの捜査員が発見してね、ここに運び込んだんだよ」

ふぅ、どうやら私が戦闘機人だということはばれていないようです。

ん?事件の捜査・・・?

「あの、事件って・・・?」

「・・・実はこの近隣で魔導師を狙った襲撃事件が多発していてね、その捜査の為に私達は派遣されているんだ」

魔導師襲撃ですか、物騒ですね~。

魔導師っていうのはそれだけで戦闘でアドバンテージが握れます。

飛行やら砲撃が出来なくても筋力や瞬発力を魔力で底上げしたり、何より魔導師必須のマルチタスクは戦闘における迅速な状況判断を可能にさせます。

なので魔導師を狙って襲うという行為は非常にリスキーなのです。

まてよ・・・魔導師、襲撃?

「あの~、もしかしてその犯人ってピンクポニテの女の人だったりしませんか?」

私も一応魔導師です、私からよく分からないけれども多分大切な者を盗んでいったピンポニナイトさん(仮称)が他の魔導師を襲っている可能性は高いはず・・・。

「やはり、君も被害者だったのか。彼女は一連の事件の実行犯達、そのリーダーと目されていた人物だ」

一発で当りを引きました。

やっぱりあいつか!

ちくせう、今度あったらハルナちゃんのウルトラグレートすぺしゃるな必殺技で・・・ん?ちょっと待った。この人今なんて言った?

「スイマセン・・・その、『目されていた』っていうのは・・・?」

「ああ、事件は解決したよ。実行犯だったロストロギア『闇の書』、その守護騎士達であるプログラム生命体『ヴォルケンリッター』は闇の書に蒐集され消滅。闇の書本体も何とか確保、封印に成功したんだ」

・・・えーと、つまり・・・出番無し?

 




ピンクポニーテールの騎士・・・一体何ナムなんだ・・・。

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