お姉ちゃんは0番改め機人長女リリカルハルナA's 作:Y.Sman
えーと、本作の主人公のはずのハルナ・スカリエッティです、こんにちは。
早速事件に巻き込まれて物語的にいよいよ本格的にストーリーが動き出すかと思ったんですが・・・。
全部終わっちゃってましたw
・・・orz
機人長女リリカルハルナ
第5話「お姉ちゃんピンチです、いや割とマジで」
えーと、ハラオウンさん・・・え、名前でいいんですか?
失礼、お許しがでたので・・・クライドさんの話では最近このあたりの世界で魔導師が立て続けに襲われて魔力の源、リンカーコアが奪われるという事件が多発。
クライドさん達管理局が捜査を進めると事件の背後に古代ベルカ王朝が残した魔導書、『闇の書』の存在が浮かび上がってきたそうです。
闇の書は管理局から第一級の危険なロストロギアに指定されており、起動すれば世界の一つや二つ、簡単に滅ぼせる超ヤバイ本との事。
んで、私を襲ったピンクポニテの見た目くっころな女騎士は闇の書を護る守護騎士『ヴォルケンリッター』という魔法生命体だそうです。
彼女とそのマスターである闇の書の主を追い詰めたものの、マスターが闇の書を起動。
足りない魔力を補おうと闇の書は守護騎士どころかマスターまで呑み込んで起動しようとしたそうです。
幸いクライドさんと武装局員さん達が奮闘してギリギリのところで闇の書を封印。
んで現在闇の書を完全破壊ないし永久封印するためにエスティアに載せて管理局中枢、本局に向けて護送中との事・・・。
どうしよう、マジでこの事件解決済みなんですけど・・・。
本来ならここでハルナちゃんが颯爽と事件を解決して~って言う展開を読者の皆さんは期待していたと思うんですよ。
だってロストロギアですよ!?ロストロギア!
世界の存亡をかけて闇の書と戦うサイボーグ美少女・・・これだけで一本のアニメが出来ますよ!
DVD&ブルーレイやフィギュアや設定資料集とかの関連商品の興行収入だけで軽く数十億は稼げるはずですよ!
なのに全部終わってたなんて・・・。
「あ~君?大丈夫かい?」
うぅ・・・お気遣いありがとうございますクライドさん。
落ち込んでいても事態は進展しませんしね。
「ところで、そろそろ君の名前を教えてもらいたいんだがいいかな?」
・・・あ、そういえばそうでした。
えーと名乗っちゃっていいのかな?
そういえば3期後半でゲンヤ・ナカジマさんが話してた過去話だとこの頃はまだ父さんの名前ってあんまり知られてないんでしたっけ?
じゃあ大丈夫だよねw
「はい、ハルナです。ハルナ・スカリエッティ」
「スカリエッティさんだね、よろしく。まもなくこのエスティアは本局に到着する。それで君の扱いなんだが・・・事件の過程で保護した、云わば被害者だ。本局に着き次第体に異常が無いか検査をして問題が無かったら申し訳ないが調書を取りたいから襲われた時の事を話して貰いたいんだ。それが終わり次第、可能な限り早急に家まで送るよ」
・・・ヤバイ。
超ヤバイです、どれ位ヤバイかと言うとエロゲの入った引き出しを親に開けられそうになった時位ヤバイです。
検査なんてしようものなら私が戦闘機人だということが一発でばれてしまいます。
そうなったら命を賭して私を逃がしてくれた父さんの尊い犠牲が無駄になってしまいます!(まだ死んだとは限りません)
「そこで事前にご家族に連絡を入れておきたいんだが・・・」
クライドさんが続けて私に質問しようとしたところ、突然部屋がゆれます。
「な、何だ!?」
「ふぇっ?地震!?・・・なわけ無いですよね、ここ船の中ですし」
すぐさまクライドさんが艦橋に問い合わせます。
「ブリッジ、私だ!先程のゆれは何事だ?」
すぐさま報告が入りますがそれはとんでもないことでした。
『こちらブリッジ!遺失物保管室に封印されていた闇の書が突如再起動、暴走を開始!』
「何だと!?」
『現在当直の武装局員が結界を形成、進行を食い止めていますが、長くは持ちません!」
・・・うん、本当にヤバイです、ガチで生命に関わるレベルで・・・。