学戦都市の問題児   作:我楽多零號

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お久しぶりです!
我楽多零號です。
最近、アスタリスクの面白いssを読んで触発されました。



序章
第1話:厠から始まる問題児


 

 

 

 

 

 

「出せコラァ!」

 

「粘ってんじゃねぇぞガキャァ!」

 

「いいから出せって言ってんだろーがァ!!アアッ!?」

 

ここは某公衆トイレの中。ガラの悪い不良達が3人がかりで見るからに小柄でか弱そうな白髪(しろかみ)の生徒に対し脅迫している。おそらくカツアゲだろう。

そんな不良達に対し生徒は勇気を出し反論する。

 

「…………だ、ダメですよ。これは兄への見舞いの為のお金で……」

 

「上等だテメェェェェッ!!!」

 

「うっ!」

 

生徒の真っ当な反論に全く耳を傾けず不良達はとうとう強行手段に入り、生徒を壁際に叩きつけた。するとーー、

 

 

ギィィィィィィィィィィ~~~………。

 

 

「「「「!?」」」」

 

間の抜けた音を立てながら大便用トイレの戸が開き、そしてその奥には今まさに用を足している黒髪の大男が真顔で4人を見ている。

 

「……………」

 

「「「「……………」」」」

 

「……………………………」

 

「「「「……………………………」」」」

 

 

ギッギギィィ………パタン…。閉)

 

 

「「「「……………………………」」」」

 

「……………見ろ。テメェが金早く出さねぇから一般の人まで迷惑してんじゃねぇか。アァ!?」

 

「そ……そんな……」

 

「あ゙〜マジでイラつくなぁオイィィ!!」

 

「あぐっ……!」

 

痺れを切らした不良の一人が生徒の腹目がけて無造作な膝蹴りを入れ、最早生徒の命運は尽きようとしていた。…がーー、

 

 

ギィィィィィィィィィィィ~~~…………。開)

 

 

「……………………………」

 

「「「「……………………………」」」」

 

 

ギッギギィィ………パタン…。閉)

 

カラカラフキフキジャー。

 

ガチャ。

 

 

「…………ふぅ……」

 

………再度ドアが開くや否やなにやらスッキリしたらしく、一息吐く男。そして、突然クワッと目を見開くとーー、

 

「人の大便中にドアを開ける奴がいるかァァァァァァァァァァーーーーーーッ!!!!」

 

「ぐぁっ!な、なんだコイツ!!」

 

「て、テメェが鍵かけねぇのがわr………!」

 

「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!鍵壊れてんだよッ!!」

 

「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

ーードタンバタンと弾けるようにその場で大暴れするのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あ、ありがとうございました…」

 

「いや、いいよ。恥ずかしさのあまり暴れただけだし。じゃあな」

 

騒動後、生徒は成り行きとはいえその場を助けてもらったお礼をした。男は対して気にせず、帰ろうとしている。その際に生徒は肝心なことを聞きそびれ、咄嗟に言った。

 

「あ、僕は卯月(うつき)(けい)といいます! …えと、君は…?」

 

その声に反応する男。しかしーー。

 

「あ〜……名乗るほどのもんじゃあねぇよ」

 

そう言い残して今度こそ男は去っていった。

一人残された圭はポツリと呟いた。

 

「……かっこいい…」

 

脱糞しているところを除けば、強く優しく謙虚でそう思わない方が少数だろう。圭にとって一つの憧れが芽生えたこととなるだろう。

 

 

 

 

少し離れた場所で男は明日から己が通う学舎、レヴォルフ黒学院の向きながら獰猛な笑みを浮かべながら一人呟いた。

 

「さぁて、“頂点(てっぺん)”獲りに行きますかねぇ……!!」

 

今まさに、一人の男によるアスタリスク史上最大の大波乱が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………てあれ?」

 

兄の見舞いに行こうと病院へ向かおうとした圭だったが、先程の公衆トイレの近くに財布らしき物が落ちている。

中身を確認してみると、そこには男の顔写真が載った身分証が入っていた。

そこには男の名が示されている。

 

番谷(つがや) 仁朗(じろう)…ですか…。………んん!?」

 

助けてくれた人の名前を知れたのはよかったが、ちょっと待ってほしい。これはマズイのでは? 自分ではなく、あっちが………。

 

「え、えええええええええええええええええええええ!!??」

 

 

 

 

「ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

圭と仁朗が絶叫を挙げたのはほぼ同時の事だった。

 

 

 

 

 

 

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