英雄王の友人   作:晴月

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番外編 その後のウルク

メリスがウルクから消えた数日後、

 

「報告します、西の門の守りについてですが...」

 

「後程、増員を手配する...次。」

 

「報告します...」

 

今日も今日とて、英雄王 ギルガメッシュはウルクを統治する為に報告を聞き、即座に打開策や解決方法を指示して次の報告に移る。

 

全ては、メリスと交わした最期の頼みの為である。

 

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メリスが抑止力によって英霊に昇華される数分前、

 

「ギル...このウルクは、王であるお前が統治するべき都市だ...だから次は、お前がしっかり統治してくれ...友としての...最期の頼みだ。」

 

「あい分かった...お前の頼み、しかとこのギルガメッシュが受け負った。」

 

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それからというもの、ギルガメッシュは生前のメリス同様に意欲的に王としての執務をこなすようになり、それを最初見たシドゥリは、喜びのあまり「メリス殿のお陰で、やっと王が働いてくれた...!」と言って感極まって号泣したそうな...

 

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ラヌスはというと、

 

「おかあさ~ん!」

 

メリスとの間に設けた子供達に囲まれて日々を過ごしている。

 

「はいはい...どうしたの?また喧嘩したの?」

 

メリスがいた頃はまだ妻といった雰囲気であったが、もうすっかり母親の顔になっている。

 

「おうさまきたよ━」

 

「...直ぐ行くわ。」

 

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「もう、また仕事抜け出して来たんですか!?」

 

「いいや、あらかた片付けて来た。」

 

誇らしげにラヌスにそう言い切ったギル。

 

「...なら、いいんですけど。」

 

「....なぁ、ラヌスよ。」

 

「はい。」

 

「自分の"国"に帰るつもりは無いのか?」

 

ギルがそう切り出したが、ラヌスは一呼吸置いて、

 

「...ええ、帰るつもりはありません。」

 

「そうか...」

 

此所で言う"国"とは、神の世界のことであり、メリスは勿論のことエルキもエレシュキガルに教えてもらうまでは知らなかったラヌスの"秘密"である。因みにギルは千里眼で既に見透かしていた。

 

「...」

 

「...」

 

暫しの沈黙、そしてまたギルが口を開いた。

 

「....我は、神の世界とこの地上を切り離すつもりだ....本当にいいのか?」

 

「ええ...私は、メリスの...夫との間にできたこの子達を置いて、帰る訳にはいきませんから。」

 

「!...そうか」

 

ラヌスの言葉と表情に妻として、母親としての強い意志を感じ取り、もはや何も言うまいと思った。

 

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「なぁエルキドゥ、メリスよ....我を、見守っていてくれるか?....もし、見守ってくれるというのなら...我は...」

 

二人の友を亡くし、深夜一人で丘の上から夜空を見上げてそう呟くギル。

 

やはり寂しさを感じてか、少し弱気であった。

 

「...いや、弱気になっていてはメリス達に申し開きがたたぬな。」

 

フッ、と笑ってからその場を後にしようとしたが、再び振り向いて夜空を見上げる。そして...

 

「見ていろエルキドゥ、メリス...我は必ず、ウルクを発展させて見せる....!」

 

胸の前で握った拳を強く握り締めて、自分の意志を再確認し。

 

二人の友にそう誓った。

 

この数年後、ギルもメリスと同様に抑止力に英霊として昇華されるのだが、それはまた別の話。

 

 

序章 生前の活躍 ~完~

第二章はどの物語に参加させたい?(どの話でもクラスは確定)

  • 蒼銀のフラグメンツ
  • Fate/apocrypha
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