マスクドライダー・ストラトス   作:ピカリーノ1234

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 お待たせ致しました。第10話です。
 さて、本来なら寮室での一夏と箒のイチャイチャを書きたかったのですが、気付いたらこうなってました。やっぱオリジナル回は筆が進むなぁ……

H30.08.05追記:推奨BGMを追加しました。羽田サウンドは重厚かつジャズチックでいいよね。


第10話「初公開!ライダーメーデンの超パワー」

竜馬side

 

 僕が半ば強引にクラス代表決定戦の日取りを決めて六時間後……

その後は何事も無く、何とかIS学園での教師生活1日目を終えた僕は、職員室で今日の授業に関する報告書を纏めていた。

 本来であれば向かいと隣に居るはずの千冬と真耶ちゃんは、一夏君の寮室の部屋割などの件で今は席を離れていた。

 

(はぁ……いくら一夏君を守るためとはいえ、学校の先生がこんなにも大変な職場とは思いもよらなかったよ。初日からいきなりこれだから、先が思いやられるなぁ……って、いかんいかん!早く報告書を書き終えて夕食の準備を……)

 

 僕はネガティブになり掛けていた気持ちを切り替えて、報告書の纏め作業を手っ取り早く済ませて印刷すると、付箋を貼って隣にある千冬の机に報告書を置いた。

 

(良し、後は千冬が戻ってくるのを待つだけだな……)

 

 そう思い、僕は荷物を纏めようとしたその時、ジャケットの内ポケットに入れていたスマホが振動した。

 僕はポケットからスマホを取り出すと、新着メールが1通届いおり、フォルダを開いた。

 

(差出人は……更識楯無だと?……)

 

 差出人は、あの更識楯無だった。何故彼女が僕のメアドを知っているんだ?

 取り敢えず、メールを開き内容を確認した。

 

(…………なんだと!?)

 

 メールには驚くべき内容が書かれていた。何故なら、そのメールには、予てから束に頼んでいたオリンポスの秘密基地の情報が書かれていたのだ。

 

(場所は……ここから南西4海里先にある無人島か!流石は更識家現当主といったところか……だが……)

 

 正直言って、何故彼女がこのような重要な情報を僕に教えるのかについて、疑問が残った。それは、3年間オリンポスと戦い続けた僕の経験からくるものであった。

 確かにこの情報は実に有益だ。しかし、奴らの罠という事もある。僕は慎重になっていたが、僕はかつて束が言った言葉を思い出した。

 それは中学の頃、未来科学同好会で宇宙人との対話を議題にした討論を行った際に束が言った言葉であった。

 

『宇宙人との対話をする前に、まず人間同士が相手を信じることが重要だよ。それができないから、人間はいつまでも争いばかりを続けてしまうんだ』

 

 束の言葉を思い出した僕は、楯無を疑っていた自分を恥じた。

 

(くっ!僕はなんて馬鹿なんだ!こんな事で人を疑うなんて……今回ばかりは束に借りができちゃったな)

 

 僕は心の整理を済ませると、直様千冬に電話を入れた。

 

「もしもし、千冬か?」

 

『ああ、竜馬か。丁度良かった。報告書を打ち終わったらすぐ教室に来てくれn「残念だけどそれは真耶ちゃんと一緒にやってくれないか。急用ができてね」話を遮るな!それに急用とはどういう事だ!?』

 

「“奴ら”のアジトがわかったからね。すまないが……」

 

『…………そうか、それならば仕方ないな。夕食までには帰ってこい。お前の手料理が食べれないのは嫌だからな』

 

「くれぐれも酒は呑まないでくれよ。明日も授業があるんだから」

 

『よ、余計なお世話だ!用が終わったのならさっさと切れ!』

 

「はいはい」

 

『“はい”は一回だけでいい!まったく……』

 

「わかったよ。じゃぁ……行ってくる」

 

『…………あぁ、頑張ってこい』

 

 僕は電話を切ってスマホをしまうと、直様走り出した。

 

Side out.

 

 

 

 

 

 

 

 

 屋上に辿り着いた竜馬は、ジャケットのボタンを外してケイモーンのバックル部分を露出させると、腕を大きく動かしスイッチを押すように叫んだ

 

「変っ……身!」

 

 すると、バックルのシャッターが展開し風車が露わになると、風車が高速で回転した。

 改造人間立花竜馬は、変身ベルト「ケイモーン」の風車ダイナモが風圧を受けることで、仮面ライダーメーデンに変身するのだ!

 

「ジェットコンバーター、起動!」

 

 変身したメーデンは、ケイモーンの両脇に備わったジェットコンバーターを起動して、空高く飛翔した!

 

「現在高度1万…1万5千…2万…2万5千…3万…3万5千!」

 

 メーデンは高度3万5千ftまで上昇すると、南西方向へ進路をとった!

 メーデンは飛翔して数分足らずで、楯無が示した無人島の上空に到着した!

 

「楯無が指定した場所はここだな。よし、ハイパーセンサーとニードルイヤーで奴らの基地を特定しよう!」

 

 そう言うと、メーデンのハイパーセンサーが微動に可動し、ツインアイが点滅を開始した。

 仮面ライダーメーデンのニードルイヤーは、半径10km範囲先の心臓の鼓動音を的確に聞きとる事が可能で、超高感度アンテナであるハイパーセンサーと連動させることで、特殊な極超短波を探知する事が出来るのだ。

 仮面ライダーメーデンは、過去の戦いでオリンポスが使用している各種周波数を特定しており、それと符合させて、オリンポスの基地を特定した。

 

「…………これだ!極超短波、384MHz(メガヘルツ)!」

 

 メーデンは周波数を特定すると、オリンポスの基地にめがけて急降下した!

 その頃オリンポスの基地では、スパルタ兵が基地周辺の警備にあたっていた。

 スパルタ兵の一人が双眼鏡で周囲に監視の目を光らせていると、上空から聞こえる轟音に気付いた。

 

「ん?なんだこの音は?」

 

 スパルタ兵は上空に目をやると、空から急速に接近してくる物体を確認し、双眼鏡でそれを拡大した。

 それは、猛スピードで接近してくるメーデンであった!

 

「か、仮面ライダーだ!仮面ライダーが来たぞ!」

 

「なんだと!なぜここの基地がばれたのだ!ええい、警報を発令しろ!」

 

 スパルタ兵のリーダー格である赤いラインの入ったスパルタ兵が部下に指令を出すと、基地に警報が発せられた。

 

「残念だが、お前達に用はない!」

 

 メーデンは上空1000ftまで降下すると、ジェットコンバーターの電源を解除し、滑空状態で敵に突っ込んだ!

 

「とおぉぉぉぉぉぉっ!」

 

「ゲェッ!?」

 

「たあぁぁぁぁぁぁっ!」

 

「ゲェッ!?」

 

「はあぁぁぁぁぁぁっ!」

 

「ゲェーッ!?」

 

 滑空状態のメーデンはリーダー格のスパルタ兵に蹴りを喰らわせると、その反動を使って周りのスパルタ兵に次々と蹴りを喰らわせていった。

 これこそ仮面ライダーメーデンの必殺技、「ライダー反動三段蹴り」である!

 

「いくぞ!オリンポス!」

 

 メーデンは着地すると、ファイティングポーズを取って周囲を囲むスパルタ兵に立ち向かった!

 

「かかれぇ!」

 

「ゲェーッ!ゲェーッ!」

 

「フン!トォッ!トォッ!」

 

 メーデンは次々と襲い掛かるスパルタ兵を一人一人叩き伏せていき、徐々に移動していった。

 

「これ以上ライダーを侵入させるな!なんとしても死守せよ!」

 

「そうはさせん!Mチャリオット!」

 

 メーデンの呼び声と同時に、マスクに内蔵されたオートコントロール装置で誘導されたMチャリオットが、スパルタ兵を薙ぎ倒しながらメーデンの前に停車した。

 メーデンはMチャリオットに誇ると、アクセルを吹かして、基地の外壁目掛けて突進した!

 

「チャリオット、アッタァック!」

 

 これぞ仮面ライダーメーデンとMチャリオットの合体攻撃である「チャリオットアタック」である!

 外壁を突き破って基地内部に突入したメーデンは、Mチャリオットを停止させ、向かってくるスパルタ兵に応戦した。

 

「トォッ!トォッ!」

 

「ゲェーッ!ゲェーッ!」

 

 スパルタ兵を蹴散らしながら、メーデンは基地の中枢部まで駆けようとした、その時だった。

 

「キキキキキキキキキキ!」

 

「っ!?」

 

 突如、歯軋りのような奇怪な鳴き声が鳴り響いた。その声にメーデンは一瞬立ち止まると、目の前にカマキリの怪人が現れた。

 

「貴様がこの基地の司令官か!」

 

「オリンポスの幹部キメラボーグ、マンティスキメラだ!仮面ライダー!よくもオリンポスの要塞島を滅茶苦茶にしてくれたな!」

 

「要塞島だと?この基地にはなにが隠されているんだ!」

 

「それを貴様に教える必要はない!ここで死ね!キキ―ッ!」

 

 マンティスキメラは両腕の鎌でメーデンに襲い掛かった!

 

「おっと!悪いがそう易々とやられるわけにはいかないんでね!」

 

 メーデンはマンティスキメラの攻撃を軽やかに躱していった。

 

「ふん!いつまで逃げきれるかな?」

 

 マンティスキメラは回避に専念しているメーデンを嘲笑した。たしかに、側から見ればマンティスキメラがメーデンを圧倒しているように見えた。

 しかし、メーデンは待っていたのだ。攻撃の瞬間を。

 そして、その瞬間はすぐ訪れた。

 

「キキキキ!お遊びはここまでだ!死ねぇ!」

 

 マンティスキメラは勝利を確信し、両腕の鎌を振り上げたその一瞬の隙を、メーデンは見逃さなかった!

 

「っ!今だ!ライダアァァ、チオォョップ!」

 

 メーデンはエネルギーを集束させて緑色に発光した左手を振りかざし、マンティスキメラの両腕を切り裂いた!

 仮面ライダーメーデンのライダーチョップは、チタン合金で構成された柱すら両断する斬れ味を持つのだ!

 

「ギャアァァァァァァ!お、俺の腕があぁぁぁぁぁぁ!」

 

「俺はこれまで何体ものキメラボーグと戦っている!この程度の攻撃で俺が倒せるものか!」

 

「お、おのれぇぇぇ!」

 

 マンティスキメラは痛みに耐えながらメーデンを睨みつける。その時、切断された両腕が徐々に再生を始めた

 

「再生などさせん!行くぞ!ライダーパワー!」

 

 メーデンは三度ファイテングポーズを取ると、ケイモーンが高速で回転を始めて大気を吸収し体内でエネルギーに転換、再び左腕に集束された!

 再び緑色に発光した左腕で、メーデンはマンティスキメラに必殺の一撃を叩き込んだ!

 

「ライダアァァァ、パアァァァンチ!」

 

「キキィーーーッ!!?!?」

 

 ライダーパンチの一撃をモロに喰らったマンティスキメラは身体をくの字に曲げて吹っ飛ぶと、そのまま爆散した。

 メーデンはマンティスキメラの爆死を見届けると、基地の中枢へと再び走り出した……

 

 

 

 

 

 

 

 

 マンティスキメラが倒された事により、基地にいたスパルタ兵が次々と溶解していく中、メーデンは要塞島の指令室に来ていた。

 

「ここが基地の指令室だな。メインコンピューターは……あれだな。よし……」

 

 メーデンは専用マスクに内蔵されているスーパーコンピュータを使って、基地のメインコンピューターをハッキングしようとした、その時だった。

 

「っ!?これは……」

 

 突如、メインコンピューターの回線から火花が飛び散り、ショートしてしまったのだ。すると、オリンポスのシンボルマークである獅子のレリーフが点滅した。

 

≪推奨BGM:スペースコブラより「死の行進(M-12)」≫

 

『残念だが仮面ライダー。これ以上貴様に我等の計画を知られる訳にはいかんのでね。この基地のコンピューターは破壊させてもらったよ』

 

「っ!?その声は!?」

 

 レリーフから発せられる声に、メーデンは聞き覚えがあった。その声は、三年前に自分を改造したオリンポスの首領の声であった。

 

『冥土の土産に教えておこう。この要塞島は日本にあるオリンポスの前哨基地の一つに過ぎん。この国にはまだこのような前哨基地が無数に潜んでいるのだ。だが、それを貴様が潰し切れる事はないだろうがね』

 

「なんだと!」

 

『何故なら……貴様はこの要塞島と共に死ぬのだ!死ねぇ、裏切り者の虫けら(ワーム)!』

 

「待てオリンポス!!うおっ!?」

 

 オリンポス首領が言い終わると、基地の至る所で爆発が発生し、程なくして要塞島は爆発した。

 爆煙が島を包む中、煙の中からMチャリオットに誇ったメーデンが姿を現した。

 

「結局奴らの本部に繋がる情報は得られなかったか……」

 

 メーデンはそう呟くと、Mチャリオットの水上走行モードを起動させて、IS学園への帰路についた…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オリンポス首領の恐るべき罠を潜り抜けた我らの仮面ライダーメーデン。オリンポス本部の居場所を突き止めるのは、果たしていつの日か?

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




次回予告

 いよいよ始まったクラス代表決定戦。しかし、肝心の一夏の機体が届かない。
 そこで千冬は竜馬に自分と戦えと詰め寄った!

次回マスクドライダー・ストラトス「クラス代表決定戦前哨戦!」にご期待下さい!
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