マスクドライダー・ストラトス   作:ピカリーノ1234

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 お待たせいたしました。第12話です。
 今回は箸休めとして前回から一夜明けた朝の寮で起きるちょっとエッチな風景です。これを基に別枠でR-18の番外編でも作ろうかな……
 それでは、どうぞ!


第12話「それぞれの朝」

一夏Side

 

 クラス代表決定戦から、一夜明けた朝……

 

「――――――ぅん……」

 

 窓から射し込んできた朝日の明るさで、俺は目を覚ました。

 軽く身を起こしたその時、ある事に気付いた。

 自分が、一糸纏わぬ姿で寝ていた事に。

 俺はすぐに部屋の周りを見渡した。

 部屋には脱ぎ散らかした制服と無数のティッシュペーパーが散乱していた。

 俺は即座に昨日の事を思い出した…………

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここから回想

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨夜、なんとかセシリアとの試合に勝った俺は、箒と一緒に自分の部屋に戻っていた。

 

「あーーーーーーー!すっげぇ疲れた!」

 

「だ、大丈夫か一夏?ほら、水だぞ?」

 

「あー、わりぃ。助かったぜ箒」

 

 ベッドに座った俺は、箒から渡されたペットボトルの水を一気に平らげると、空になったペットボトルを棚に置いた。

 そんな中、俺はセシリアとの試合を思い出していた。

 正直に言って、勝てたのが奇跡に近かった。零落白夜の特性に気付くのが遅かったら、恐らく自滅していたかもしれない。

 それにセシリアの機体――――――≪ブルー・ティアーズ≫もかなりの強敵だった。竜馬さんのBT兵器についての講習がなかったら間違いなく良い的になっていたかも知れない。

 だがそれ以上に、ティアーズがまだ2基あった事に関しては凄く焦った。あれを切り返せなかったら間違いなくやられていただろう。

 その結果が、あの激戦だ。やっぱり俺はまだまだ千冬姉や竜馬さんの足下にも及ばない。

 果たして俺は、クラス代表としてこのままやってけるのだろうか……

 

「一夏」

 

「ん?」

 

 突然、箒が俺に声をかけてきた。どうやら俺が考えてるうちに俺の横に座り込んでいたらしい。

 すると、今度は俺に寄り添うかのように俺にもたれかかった。その顔は、少し恥じらう様子が出ていた。

 

「ど、どうしたんだ箒?」

 

「な、何でもない。ただ……しばらくこうしていたいだけだ……」

 

 箒は恥ずかしそうに俺に答えた。俺にはその動作の一つ一つが、凄く愛おしく思えて仕方なかった。

 そんな事を思いながら箒を見ていると、視線に気付いた箒が俺の方に目を向けた。

 目と目が合い、そして顔が合う。俺の心臓の鼓動がドンドン早くなる。

 俺と箒の顔が徐々に近づいて、そして――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

※回想終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――とまぁ、その後トントン拍子で俺達は一線を越えてしまったわけだ。

 

「……やっちまった……」

 

 俺は頭を抱えた。何やってんだよ俺!もう少しシチュエーションとか雰囲気とかあっただろ!

 正直に告白すると、俺は小学校の頃は極度の唐変木で、特に恋愛感情に関してはかなりの鈍感だった。

 実際、箒を“異性”として意識するようになったのは、六年前に箒が政府の方針で遠くへ引っ越す一週間前だった。

 あの時、もし竜馬さんがいなかったら箒の想いを知らずに箒を見送っていたかもしれない。その事に関しては、本当に竜馬さんには頭が下がらない思いだ。

 ってか、閑話休題(それは置いといて)

 あの時の箒が妙に色っぽかったのは認めるが、幾らなんでもこれはないだろう!

 もしこれが千冬姉に知られたら、俺の人生は速攻で終了だよ!

 途方にくれた俺だったが、近くに脱ぎ捨てたYシャツを見つけると、とりあえずそれを上に羽織った。

 

「ああ、起きたのか一夏」

 

 すると、部屋の奥から箒の声が聞こえてきた。どうやら俺より先に起きていたらしい。

 

「ああ、おはよう……ッ!?」

 

 俺はクローゼットにある着替えを取るために立ち上がろうとしたが、腰に痛みを感じ、ベッドに座り込んでしまった。

 我ながら恥ずかしい……俺は腰を抑えて痛みを和らげながら、そっと立ち上がった。

 すると、部屋の奥からYシャツを羽織った箒がコーヒーを淹れたマグカップ二つを両手に持って現れた。勿論下には何も着ていない。それが凄く官n……って落ち着け俺!煩悩退散煩悩退散!

 

「おいおい大丈夫か?ほら、目覚めのコーヒーだ」

 

「お、おう。すまねぇな」

 

 俺は箒からカップを受け取ると、心中に潜む煩悩を洗い流すようにコーヒーを飲む事にした……

 

一夏Side out.

 

 

 

 

 

 

 

 

 同じ頃、寮長室にて……

 

「――――――ん、と」

 

 立花竜馬の朝は早い。彼は千冬の朝食や弁当を作る都合上、毎朝5時頃には目が醒めれるようにしていた。

 竜馬は昨日の模擬戦で疲れた身体を起こそうとするが、その時に隣で静かな寝息をたてて眠る千冬に気付いた。

 しかも、一糸纏わぬ姿で。

 それは竜馬も同様であった。

 

(しかし、まさか千冬から誘ってくるとはなぁ……)

 

 竜馬は昨夜の出来事を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここから回想

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラス代表決定戦の事後処理を終えた竜馬と千冬は、寮長室に戻って少し早い夕食を食べていた。

 

「……ごちそうさま。竜馬、このたけのこグラタン美味かったぞ」

 

「お粗末様でした。食器は僕が洗うから、先にシャワーをどうぞ」

 

「む、そうか。ではお言葉に甘えさせてもらうぞ」

 

 千冬はそう言うと、シャワールームに足を運んだ。それを見届けた竜馬は、食器を洗いながら今日の試合について考えていた。

 

(……今回の千冬との戦い、一歩間違えれば僕の方が負けていただろう。やっぱり千冬は凄いよ。改造人間である僕を相手にあそこまで戦うんだから。それにしても、一夏君はあの“癖”がやっぱり出ていたな。一夏君は調子に乗ると左目の頬が緩む癖があるな。近いうちに久しぶりに空手の稽古をつけさせようかな……っと、いかんいかん。今はこの洗い物を済ませないとね)

 

 竜馬は手早く食器を洗うと、千冬が出るまでの暇を潰すべく、今日の出来事を日誌に纏める事にした。

 この日課は滝博士がオリンポスによって拉致されてから竜馬が自主的に書き始めたもので、現在持っている物は3冊目に当たるものであった。

 日誌を書き始めた理由は

 

「みんなとの思い出を忘れないため」

 

 という、なんとも竜馬らしい理由であった。

 オリンポスに拉致されていた5日間を除くと、竜馬はこの日課を欠かすことなく続けていた。

 そしてその思いはオリンポスとの戦いを決意してからなお一層強くなった。

 

(僕の戦いはいつ果てるとの知れない戦いだ。だからこそ、一日一日の思い出を大事にしていきたい。みんなと一緒に描く、この思い出を……)

 

 今日の出来事を書き終えた竜馬が、日誌をしまおうと机の引き出しを開こうとしたその時だった。

 

「っ!?ち、千冬!?どうしたんだいきなり!?」

 

 不意に、千冬が背後から竜馬に抱き付いてきたのだ。あまりに突然すぎる行動ゆえに、さしもの竜馬も驚いた。

 しかも千冬は、バスタオルこそ躰に巻いているだけの状態で抱き付いてきたのだ。

 千冬は抱き付いていた手を放すと、顔を赤くして話し始めた。

 

「……き、今日は竜馬が勝ったから、その、ご褒美をあげようと思ってな……」

 

「ご、ご褒美って……」

 

「つ、つまりだな!あの、その……だ、抱いてくれ……」

 

「えっ?」

 

「わ、私を抱いてもいいと言っているんだ!ま、まぁ最近ご無沙汰だったし、そ、そろそろだな……」

 

「千冬……」

 

 実を言うと竜馬と千冬は、この2週間前に“関係”を持っている。もっとも、三人で語り合った翌日に、束は二人に

 

「別にりょーくんとちーちゃんがナニしようが構わないけど、子供を作るのは待っただね。キメラボーグと人間の子供なんてそれこそオリンポスや各国が欲しがる存在になりかねないから、ちゃんと避妊はする事!これは絶対事項だからね!」

 

 と厳命し、千冬に《束さん特製ピル》を渡している。

 この薬を千冬は欠かさず服薬しており、定期的に束が一月分郵送してくるのである。

 閑話休題

 それまで千冬と竜馬がスる時は、大抵その場の勢いでヤってしまう事が多く、どちらかが誘ってくるというのは、今日が初めてだった。

 

「…………い、いやか?」

 

 恥じらいのある千冬の言葉に、竜馬は意を決した。

 

「…………まさか。ここで断ったら男じゃないよ」

 

「竜馬…………」

 

 竜馬は千冬を自分の方に寄せた。そして――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

※回想終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

(しかし、誘われたとはいえ、激しくヤってしまったなぁ。今日の千冬の腰が心配だな……ってそうじゃなくて!そろそろ朝ご飯の準備しないと……)

 

 竜馬は物思いを終わらせると、そそくさと着替えて、キッチンへ向かった。

 

「昨日は和食だったから、今日は洋食にしようかな。献立はベーコンエッグにトースト、コーヒーで行くか」

 

 キッチンに着いた竜馬はトースターに食パンをセットすると、冷蔵庫から卵とベーコンを取り出してベーコンエッグを作り始めた。

 

「……んん……おはよう、竜馬……」

 

 すると、千冬が朝食の匂いに釣られて起きてきた。流石に全裸で起きるのは不味かったのか、上にYシャツを羽織った状態であった。それでも官能的だが。

 

「おはよう千冬。もうすぐ朝ご飯が出来るから、顔を洗って服を着替えて待っていてくれ」

 

「ああ、わかった……」

 

 千冬が洗面所に向かう間にトーストが出来上がると同時にベーコンエッグを食器に盛り付け、テーブルに運んだ。

 

「おお、今日は洋食か」

 

 すると、着替えを済ませた千冬が戻ってきた。

 

「さ、座ろうか」

 

「ああ、では……」

 

「「いただきます」」

 

 こうして、双方の朝は過ぎていった……

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




次回予告

 一夏のクラス代表就任パーティが行われる最中、竜馬は妹分の一人である凰鈴音と1年半ぶりに再会する。
 再会した鈴と竜馬は、1年半前に起きたある事件を思い出した!

次回「再会!中国娘」にご期待下さい!
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