マスクドライダー・ストラトス   作:ピカリーノ1234

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 遂に9月に入りました。この月で原作1巻までは終わらせたいです…


第17話「セカンド幼馴染襲来!それぞれの思惑」

 人里離れた奥地に建てられたオリンポスの日本支部――――――

 その基地内部の工場に、成虫形態に成長したモスキメラと人間態に戻ったタナトスが歩いていた。

 工場では、ISによく似た“何か”が製造されていた。

 

「見ろモスキメラ。これがわがオリンポスが開発した新兵器。その名も“タロス”だ」

 

「おお、これがタロスですか」

 

「そうだ。性能は現行の主力である打鉄やラファール・リヴァイヴを遥かに上回り、第3世代とほぼ同等だ。しかし、未だこのタロスは未完成。そこで近日中にIS学園で開催されるクラス代表対抗戦で試験的に投入し、戦闘データを入手する」

 

「しかし、IS学園にはあの仮面ライダーがいるとの事ですが…」

 

「心配はいらない。こっちだ」

 

 タナトスは促すように、モスキメラを案内した。

 案内した部屋には、これまた異質な存在が訓練を受けていた。

 その外見はオリンポスの戦闘員であるスパルタ兵に酷似していたが、頭部マスクがゴーグル付のガスマスクになっている他、所々にアーマーが施されていた。

 

「これはスパルタ兵ですか?」

 

「いや、ただのスパルタ兵ではない。これは私が厳選し、訓練と強化ゲノム手術を施した強化タイプのスパルタ兵、通称“ケルベロス”だ」

 

「ケルベロス……“猟犬”ですか」

 

「如何に仮面ライダーといえど、この多勢のケルベロスにかかればひとたまりもあるまい」

 

 二人は司令室に戻ると、タナトスは作戦の説明を始めた。

 

「皆も知っていると思うが、来月未明、IS学園では学年別クラス代表対抗戦が執り行われる。この催しは6月に行われるであろう学年別トーナメントの予行演習を兼ねると同時に、今年入学したIS学園生徒の実力指標を決める催しだ。このクラス対抗戦にタロスを投入し、この際一挙にIS学園を壊滅させるのが今回の目的だ。しかしこのIS学園には、あの仮面ライダーが潜入している。そこでケルベロスを使ってライダーを誘き寄せ、その間にタロスを学園内に侵入させる。モスキメラ!この作戦の実働指揮をお前に任せる!」

 

「ははっ!」

 

 モスキメラは一礼すると、指令室を退室した。

 それと同時に、獅子のレリーフが点滅した。

 

『タナトス。わかっていると思うが、本作戦の真の目的は、来る“死の福音作戦”をライダーに悟らせない為の陽動に過ぎない』

 

「わかっております。だからこそ、この作戦が成功すればライダーを暫くIS学園に釘付けにさせることができます」

 

『一ヶ月後には北米支部から“シルバリオ・ゴスペル”の詳細情報がこの日本支部に届く。それまで何としてもライダーや“他のヒーロー共”に気取られるな。よいな』

 

「ははっ!」

 

 レリーフの光が消えると、指令室は暗黒に包まれた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのような事が進められているとはいざ知らずのIS学園では……

 

「ねぇねぇ織斑君。今日二組に転校生が来るんだって」

 

「転校生?この時期にか?」

 

 その日、1組の教室は2組に来たという転校生の話題で持ちきりであった。

 

「そう、なんでも中国の代表候補生なんだって」

 

「ふーん…」

 

「あら、私の存在を危ぶんでの転入かしら?」

 

 そこへ、セシリアが腰に手を当てながら入ってきた。

 あのクラス代表決定戦の後、セシリアは一夏や竜馬に対する態度を改め、親しい友人として接するようになっていた。

 

「別にこのクラスではなく二組の話だろう?騒ぐことでもない」

 

 さらにそこへ箒がやってきた。

 

「どういうやつだろうな」

 

「む、気になるのか?」

 

「ん?まぁ、少しはな」

 

「はぁ…」

 

 一夏は聞かれたことに素直に答えたら、箒は溜息をついた。その態度に、一夏は首を傾げた。

 そこへ、教材を手に持った竜馬が現れた。

 

「やれやれ。それより一夏くんは他人のことを気にしている暇があるのかい?」

 

「あ、りょ…立花先生。おはようございます」

 

「あぁ、今は今まで通りでいいよ。何せまだHRには時間があるからね」

 

「あ…す、すいません」

 

「いや、気にしなくていいよ。それより今話していたのは、二組に転入した子の話だよね?」

 

「そうですが…もしや立花先生は何かご存知ですか?」

 

「うーん、知らないと言えば嘘になるかな。それより一夏くん。今日の放課後にアリーナでクラス対抗戦に備えた実戦的な訓練を行うから、僕とオルコットさんと一緒にアリーナに来てくれ」

 

「えっ?どうしてですか?」

 

「現状一組(このクラス)で専用機を持っているのは君とオルコットさんだけだからね」

 

「あ、なるほど」

 

 一夏はすぐに納得するが、箒は頬を膨らませて露骨に不機嫌な表情をした。それを見た竜馬は、さらに付け足した。

 

「その代わり、明日は箒ちゃんと僕の三人で打ち合いを行うから」

 

「竜馬さんも竹刀を持つんですか!?」

 

「ん?そうだけど?」

 

((い、嫌な予感しかしない……))

 

 一夏と箒は、心の中で念仏を唱えたという……

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………あれ?あたしの出番は?」

 

 ごめん。書いてたら鈴ちゃんの出番なくなっちゃった。(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、羽田空港国際線ターミナルにて――――――

 

「…………おっせぇなぁ…」

 

 腕時計で時刻を何度も確認する一人の女性が、ある人物の到着を待っていた。

 その顔は、女性には似つかわしくない苛立ちの表情が目立った。

 その苛立ちは、その人物の搭乗している便が遅延していたのが原因であった。

 当初、その人物は8:30着の香港発羽田便に乗っていたのだが、その便が天候の影響で大幅に順延してしまい、羽田到着が30分遅れの9:00になってしまったのである。

 苛立つのも無理はない。

 

「こんな事なら喫煙室で煙草の一服でも吸っとくんだったぜ……」

 

「やれやれ、そいつぁ申し訳ないね」

 

「っ!?」

 

 背後からの唐突な声に驚いた女性は、後ろを振り向いたのち、パッと2間ほど退いた。

 そこには、紺色のジャケットにハンチング帽を被った青年がそこに立っていた。

 

「お、驚かすなよ!寿命が縮むじゃねぇか!」

 

「ほほぉ~今をときめくインターポールの美人捜査官殿はドッキリに弱いとはね。これは新発見だ」

 

「茶化すな!全く…」

 

 女性は少し紅潮した顔を隠すようにそっぽを向いた。青年はちょっと気まずそうな顔をして、頭をかいた。

 

「お〜い!」

 

 するとそこへ、灰色のジャケットを着た初老の男性が二人に呼びかけてきた。

 

「おお!お前も来ていたのか!」

 

「相変わらず元気そうだな!」

 

 二人の男性は握手を交わした。どうやら古い付き合いらしい

 

「ま、再会の喜びは後にして、例の件だが、情報は確かなのか?」

 

 青年は女性に確認すると、女性はスマートフォンを取り出して情報を確認した。

 

「更識の当主からの情報だ。恐らくは間違いないだろう」

 

 すると、初老の男性は何かを思い出したかのように言いだした。

 

「更識といえば、現当主が通っているIS学園には、“()()()()()”がいるって聞いてるが…」

 

「ああ、そういやそうだったな」

 

 青年はそれを指摘すると、二枚の写真を取り出した。

 

「ま、会えたら会えたで少しお話でも聞きますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 青年が持っている写真に写っていたのは、大勢のスパルタ兵を相手に無双する仮面ライダーメーデンと、IS学園で教鞭を取っている立花竜馬の姿だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 刻々と迫るクラス対抗戦の陰で蠢くオリンポスの恐るべき企み!

 はたして“死の福音作戦”とはなにか?

 そして日本にやってきたこの青年とそれを出迎えた二人の人物は、一体何者なのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




次回予告≪推奨BGM:見よ!仮面ライダーストロンガーインストversion(次回予告仕様)≫

 クラス対抗戦の準備に追われる竜馬の前に、謎の青年が現れる。
 はたして青年の正体は何者か?

 次回「敵か味方か?謎の青年」にご期待下さい。
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