マスクドライダー・ストラトス   作:ピカリーノ1234

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 どうも、パワプロ2018ではマイライフばっかやっててサクセスアイテムが徐々に宝の持ち腐れになりつつあるピカリーノです。
 今回はクラス対抗戦編の中編です。
 果たして仮面ライダーメーデンはオリンポスの二正面作戦を打ち破ることができるのか!?
 では、どうぞ!


第20話「対決!クラス対抗戦」

前回のあらすじ

 いよいよ迎えたクラス代表対抗戦(リーグマッチ)当日の朝。いつもの日課である校内ジョギングを行なっていた立花竜馬にオリンポスの挑戦状が届く。

 その内容は、オリンポスによる日本列島総攻撃を宣言する内容であった。

 挑戦状が罠であることを承知しながらも、竜馬は学園を千冬に任せて単身廃工場に向かった。

 しかしそれは、オリンポスの陽動作戦であった。

 オリンポスの本隊は、既にIS学園の近くまで迫っていたのである……

 

 

 

 

 

 

 

 

 立花竜馬が、オリンポスの陽動部隊と熾烈な戦闘を繰り広げている中、ここ第二アリーナでも熾烈な死闘が繰り広げられようとしていた。

 試合開始の合図を待ちながら、一夏は鈴の纏っているIS『甲龍(シェンロン)』を眺めていた。

 

(すげぇ肩だな。あんなのにタックルされたらひとたまりもないな。それにしても“シェンロン”ねぇ…なんか七つのボールを集めたら降臨する願いを一つだけ叶える龍みたいな名前だな。よし、俺は“甲龍(こうりゅう)”と呼ぶか。同じ漢字だし)

 

 そんな事を考えていると、鈴がオープンチャンネルで話しかけてきた。

 

「ねぇ一夏」

 

「ん?なんだ鈴」

 

「竜馬さんから聞いたけど、あんた代表候補生に勝ったのよね?」

 

「ギリギリだけどな」

 

「ふぅん…本当かしらねぇ…」

 

「おい、なんだその意味深な言い方は」

 

「別に。でも、やるからには本気でいかせてもらうわよ」

 

「ああ、こっちも手加減はしねぇよ」

 

 互いに火花を散らし、二人の闘争心は滾りに滾っていた。

 そして、試合開始のゴングが鳴った。

 

「うおおおおっ!」

 

 最初に動いたのは一夏の方だった。一夏は瞬時に『雪片弍型』を展開するのと同時に瞬間加速(イグニッション・ブースト)で鈴との間合いを詰め、すれ違いざまに切り裂く。抜刀術の容量を応用したヒット&アウェイ戦法で、かつて現役時代の千冬が多用した戦法であった。

 一夏の鋭い居合斬りが鈴に襲い掛かるが、鈴もまた自身の武器である青龍刀型の近接武器である『双天牙月』でそれに対応した。

 

「全く!“蛙の子は蛙”とはよく言ったものね!それとも“蛙の弟は蛙”と言ったほうがいいかしら!」

 

「お前の《龍砲》を使われたくないからな!短期決戦でいかせてもらうぜ!」

 

「ちょ、なんであんた《龍砲》のこと知ってるのよ!?」

 

「竜馬さんに教えてもらった!」

 

「また竜馬さん!?教えるなって言ったのに!」

 

 鈴は舌打ちしながらも、一夏の鋭い斬撃になんとか対応していた。形勢としては、若干一夏の方に傾いていたが、実際には五分五分といったところであった。

 

(まったく、これがISを動かしてまだ一月の動きだって言うの?これじゃ龍砲を撃つ暇もないじゃない!なんとか隙を見つけないと……)

 

(鈴の奴、的確に俺の斬撃をガードしてきやがる……これじゃ決定打に欠ける…《零落白夜》を使うべきか?いや、アレを使うにはまだ早い。もう少し様子を見るべきか……)

 

 一夏のIS《白式》の武器である《雪片弍型》には《零落白夜》と呼ばれる単一仕様能力(ワンオフアビリティー)が存在する。これは現役時代の千冬が使用していたIS《暮桜》の武器である《雪片》と同じ“バリーア無効化攻撃”を行う事が可能である。しかし、この能力は大量のSE(シールエネルギー)を消耗する為、まさに一撃必殺に特化した能力なのだ。

 

(だが、このままでは形勢はいずれ鈴に傾く!なら……)

 

≪推奨BGM:Theme from"A Fistful of Dollars"(荒野の用心棒より)≫

 

 一夏は決意を固めると、一旦距離をとり、鈴もそれに呼応して一旦退がった。

 実の所、この時こそ鈴が龍砲を放つ絶好の機会だった。しかし、鈴にはそれができなかった。それは、一夏の放つ凄まじい闘気が、それをさせなかったのである。

 

「鈴」

 

「な、なによ?」

 

「この戦い、次の一撃でケリをつけさせてもらうぜ」

 

 闘志が溢れる一夏の目は、まさに“剣豪”と言うに相応しい、漢の目であった。

 それに押された鈴は、曖昧な表情を浮かべた。一夏にはそれが動揺していると、直様見抜いた。

 

「い、言ってくれるじゃない…なら、コッチも受けて立つわよ」

 

 鈴は双天牙月を振り回すと、刃の切っ先を一夏に向け、一夏もまた、居合術の構えを取った。

 アリーナの観客も、固唾を飲んでそれを見守り、ピットで観戦していたセシリアと箒も、真剣な眼差しで見守った。

 アリーナに静寂が訪れ、微かな風の音が聞こえた。

 鈴の顔から滴る汗が、甲龍のアーマーを伝って一つの雫となり、地面に落ちた。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉっ!」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 両者が雄叫びを上げて同時に瞬間加速を発動し、すれ違いざまに、ほぼ同時に両者は武器を抜き、互いに斬り裂いた。

 まるで、時代劇や西部劇の世界に入り込んだかのような両者の決闘に、アリーナ中が息を飲んだ。

 互いに動かない両者だが、先に膝をついたのは、一夏だった。

 鈴はその音に勝利を確信したが、それは大きな間違いであった。

 

『試合終了!勝者、織斑一夏!』

 

「えっ!?どういう事!?」

 

 鈴は驚き、自身のISのハイパーセンサーで確認したが、甲龍のSE残量は、残酷にも「0」を指していた。

 すると、膝をついていた一夏が、少しフラつきながら立ち上がると、鈴に手を差し伸べた。

 

「鈴、たしかにお前は強い。だが、俺の方が一枚上手だったな」

 

 鈴は少し呆気に取られたが、一夏の優しい笑顔に、何故自分が負けたのか、すぐに理解し、微笑んだ。

 

「…………ふっ、完敗ね」

 

 鈴もまた手を出し、互いに握手を交わそうとした、その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

《ドォォォォォォォォン!》

 

「!?」

 

「えっ!?何!?」

 

 突如、アリーナを鋭い衝撃が襲った。

 アリーナの中央から煙が立ちこめ、そこから三つの影が姿を現した。

 

「な、なんなんだこいつら……」

 

「…………あのマークは!?」

 

 影の正体を見た一夏は息を飲んだ。

 影の正体は、まるで古代ギリシアの重装歩兵を様相を思わせる、漆黒のISであった。

 さらに鈴は、肩に彫られたマークに見覚えがあった。

 大蛇が巻き付いたドーリア式建造物のマーク……それは、漆黒のISがオリンポスのものだという事を物語っていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、立花竜馬は迫り来るケルベロスの大群と死闘を繰り広げていた!

 

「はぁ…はぁ…トォッ!」

 

「!?」

 

「タァッ!」

 

「!??!!」

 

 竜馬はケルベロスの攻撃を受け流しつつ、間髪入れずに投げ技で反撃するが、ケルベロスには効果がなかった。

 さらに竜馬も、襲い来る大群のケルベロスとの連戦で着実に疲労していた。

 

「よし…こうなったら!」

 

 竜馬は意を決し、上に羽織ったジャケットのジッパーを開くと、ケイモーンのバックル部分を露出させた。

 

「変っ……身!」

 

 竜馬は腕を大きく動かしながら声を発すると、ケイモーンの防御シャッターが展開し、風車ダイナモが大気を吸収し始めた。

 改造人間立花竜馬は、変身ベルト「ケイモーン」の風車ダイナモが大気圧を吸収することで、仮面ライダーメーデンに変身するのだ!

 

「さぁ、来い!」

 

「!!!」

 

 メーデンはファイティングポーズを取ると、再び襲い来るケルベロスに立ち向かった。

 

「トォッ!トォッ!」

 

「!!?」

 

 如何にケルベロスといえど所詮は戦闘員、変身したメーデンの前に一人、また一人と倒れていった。

 しかし、それを指揮するモスキメラ?の態度は、未だ余裕があった。

 

(ふふふ……そうだ。戦えライダー。お前がここで時を消耗すればするほど、我々の作戦は着実に成功へ歩み寄っているのだ…よし、ここでもう一手加えるか)

 

 モスキメラ?は右手を掲げると、廃工場の壁を巨大な車輌が突き破った。

 

「なんだ一体!?」

 

「!」

 

「おっと!?」

 

 あまりに突然の出来事にメーデンも困惑するが、その隙を突いたケルベロスの攻撃をなんとか受け流した。

 メーデンは目の前に君臨する黒い車輌に見覚えがあった。

 それは車輌の外見が、かつて束が趣味で集めていた歴代仮面ライダーの資料に載っていた組織の戦車によく似ていたからだ。

 

「これは……ネオショッカー戦車!何故これがここに!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネオショッカー戦車……かつて、世界征服を企んだ影の組織「ネオショッカー」の大型移動戦闘車輌の通称である。過去にネオショッカーはこの戦車にバリチウム弾と呼ばれる特殊兵器を用いて日本大壊滅作戦を展開しようとしたが、その目論見は当時日本を守っていた仮面ライダー第8号ことスカイライダーと日本に駆けつけた栄光の七人ライダーの活躍で未然に防がれた。その後、ネオショッカー戦車は量産され、スカイライダーを足止めとして全車両が出撃したが、その全ては破壊されたと言われている……

 

 

 

 

 

 

 

 

 メーデンは、既に喪失されたと思われたネオショッカー戦車が眼前に現れたことに驚愕した。その様子を見て、モスキメラ?は邪悪な笑みを浮かべて答えた。

 

「ガガガガガガガ……これは我々オリンポスが“とある廃墟”で偶然入手したネオショッカーの置き土産でね。そのままにしておくには勿体ないので此方でレストアと改修を施したものだよ」

 

「まさか……お前たちはこれを使ってこの国を火の海にするつもりだったのか…」

 

「無論だ。オリンポスの目的は新世界の確立!その為には現人類の文明は全て滅びる必要があるのだ。そしてそれは我らキメラボーグも、この戦車と同じ兵器に過ぎん!」

 

 その言葉に、メーデンは…竜馬は怒りを覚えた。此奴らのために、一体に幾人の人々が犠牲になったのか……

 

「確かに……この身体は兵器には違いないだろう。だが!俺はこの力をお前たちを倒す為に使う!それが、俺の生きる道だ!」

 

 メーデンは腕を振り払って反論した。それは、彼の決意が表現されていた。

 

「ふん、愚かな奴め!ならばこの遺産であの世に逝くがいい!行けぇっ!ネオショッカー戦車!」

 

 モスキメラ?の指揮の下、ネオショッカー戦車が旋回してその主砲をメーデンに向けた。

 

(千冬……約束、守れそうにないな…)

 

 メーデンは愛する女性(ひと)の事を想い、死を覚悟した、その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

《ブオォォォォォォン!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如、爆音が轟いた。

 メーデンとモスキメラ?は爆音がした方向を向くと、そこには三点ボタンが取り付けられた白いジェットヘルメットに紺色ジャケットを身に付けた青年が少し古めのオートバイに乗って現れた。

 

「お、お前は!?」

 

 モスキメラ?は、その青年を見て初めて動揺を露わにした。

 

「貴方は……まさか!?」

 

 その青年の姿を見て、メーデンは驚きを隠さなかった。何故なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう、待たせたな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 バイクに乗っていたのは、あの一文字隼人だったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




次回予告
「やぁ!食欲の秋とも言うけど、食べすぎには気をつけるんだよ。次週はこれだ!」

 モスキメラの二正面作戦の前に窮地に陥るライダーメーデンに、あの伝説の男が帰ってきた!

次週「逆転!ダブルライダー只今参上!:前編」
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