マスクドライダー・ストラトス   作:ピカリーノ1234

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 今回はかなり短いです。何故なら今回からは外伝ともいえる「ダブルライダー篇」の導入部だからです。
 中々原作を消費できない……


第23話「Tの告白/追憶の始まり」

 オリンポスによるIS学園殲滅作戦は、仮面ライダーメーデンとダブルライダーの活躍で阻止された。しかし、その代償は小さくなかった。

 第二アリーナは激しい戦闘で長期間の使用禁止となり、クラス対抗戦も延期となった。

 また、目玉であった一組クラス代表の織斑一夏の専用機である白式はこの戦闘でBランクのダメージを負った。

 更にライダーメーデンの強化服も今回の戦闘でかなりのダメージを負い、竜馬は束に連絡して強化服の修繕を依頼し、近日中にクロエが学園に来ることになった。

 今回は、IS学園本校舎屋上で束と電話する竜馬から、物語を始めよう。

 

「じゃあ、頼むよ束」

 

『まっかせてりょーくん。でもちょっち時間かかるかもしれないから、その間は打鉄改で頑張ってちょ☆』

 

「首を長くして待ってるよ」

 

 竜馬は笑顔で電話を切った。

 

「束との話は終わったか?」

 

 そこへ、千冬が屋上に入ってきた。

 

「ああ、近日中にクロエがケイモーンを受け取りにくることになったよ」

 

「そうか……まだ、支えは必要か?」

 

「いや、もう大丈夫だよ」

 

 先の戦いで、竜馬はかなりの重傷を負っていた。

 傷の程度は尋常ではなく、常人であればもはや生きてはいないだろう。

 だが、改造人間である竜馬の自己再生能力によって身体の傷は驚異的なスピードで治癒していき、現在の状態まで回復していた。

 しかし、それでもまだ全快とはいかず、数日間は安静にしなければならなかった。

 

「そうか……楯無から私達に話があるそうだ。応接室に来てくれ」

 

「ああ、わかった」

 

 竜馬は右足を引きずりながら、屋上を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 応接室に入った竜馬と千冬を待っていたのは、楯無と談笑する二人の青年と見慣れない初老の男性が座っていた。

 竜馬は、その男性に見覚えがあった。

 かつて、自分が出場したアマチュアロードレース大会で自分のトレーナーを務めたバイクショップのオーナーだ。

 

「貴方は……滝さん!滝和也さんじゃないですか!」

 

「よう、思ってたより元気そうじゃないか竜馬」

 

 その男性の名は滝和也。一夏の家の近くで経営しているバイクショップ《滝モータース》のオーナーである。

 竜馬はかつて、この滝のすすめでオートレースをはじめ、彼の指導のもとでアマチュアロードレース大会で優勝していた。

 

「でも、どうして滝さんがIS学園に……」

 

「ああ、そういえばお前には話していなかったな」

 

 滝はスーツのポケットから手帳を取り出すと、それを竜馬に見せた。

 

「これは……」

 

 手帳には、『インターポールオリンポス対策班特務捜査官 滝和也』と記載されていた。

 

「滝さん…これは本当ですか?」

 

「おいおい。俺が嘘をついてると思うか?俺はれっきとしたインターポール捜査官だよ」

 

「ま、非常勤だけどな」

 

「おい隼人!余計なことは言うなよ!」

 

「ひ、非常勤って……」

 

「笑うな楯無!」

 

 竜馬は隼人の余計な一言で笑いそうになるが、そこへ本郷が本題を切り出した。

 

「……滝、楯無。そろそろ本題に入りたいのだが……」

 

「え?……あぁ、すまねぇな、本郷」

 

 本郷の一声のおかげで、一同は再び平静さを取り戻した。

 すると本郷と隼人は、竜馬に右手を差し伸べた。

 

「さて、改めて自己紹介しよう。私は本郷猛、仮面ライダー1号だ」

 

「俺は一文字隼人、仮面ライダー2号だ」

 

「立花竜馬、仮面ライダー……仮面ライダー、メーデンです」

 

 竜馬は改めて自己紹介をすると、二人と固い握手を交わした。

 

「“メーデン”……“0(ゼロ)”か……」

 

「なかなかいい名前じゃねぇか、後輩」

 

「いえ……貴方方に比べれば、まだまだ僕は若輩者です」

 

 いつになく緊張している竜馬に、本郷は肩を軽く叩いた。

 

「謙遜しなくていい竜馬くん。君はこの三年間、たった一人でオリンポスと戦っていたんだ。君も立派な仮面ライダーの一人だ」

 

「本郷さん……」

 

「ま、その辺はあんまり気にするなってことだ。さ、かけてくれ」

 

 竜馬と千冬は、隼人の言葉に甘えてソファに腰掛けた。

 

「さて……今回の一件、本当にお世話になりました」

 

「いや、俺たちは当然のことをしたまでさ。ところで、今回君達に用があるのは……」

 

 隼人はおもむろに楯無の方を向いた。

 すると、楯無は重い口を開いた。

 

「実は、お二人に私から改めてお話ししたいことがあります」

 

「…………」

 

「以前、私が貴方に協力を申し出た際、何故私が“組織”のことを知っていたのか、おわかりですか?」

 

「君が更識の当主だから……ではないのかい?」

 

「確かにそれもあります。しかし、私がオリンポスの存在を知ったのは、『貴方が仮面ライダーとして戦い始めて半年が経過した頃』なんですよ」

 

「何…………」

 

「更識、それはどういうことだ?」

 

 二人は楯無に問い詰めた。楯無は、そのまま話し続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれは、私が“楯無”の称号を受け継いでまだ間もない頃でした…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 遂に楯無の口から語られる知られざる戦い。

 果たしてその戦いに、ダブルライダーはどう関係しているのか!?

 物語は、2年前の日本に遡る!

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




次回予告

 我らの仮面ライダーを狙うオリンポス本部が送り込んだ次なる使者は「人喰いアイヴィーキメラ」
 植物の力を持つキメラボーグの恐怖!
 更識楯無の妹、簪に伸びる不気味な魔の手!
 今こそ戦え!伝説のダブルライダー!
 次週マスクドライダー・ストラトス「人喰いアイヴィーキメラ:前篇」にご期待下さい!
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