毎週毎週度肝を抜かれてます
それにしても、あと3話で終わり………どうなるんでしょうか?
まだまだ回収していないフラグも沢山ありますし、アニメの2期も決まっていますから東京喰種が終わるってことはないと思いますが………その辺りも含めてとても楽しみです!!
それでは本編どうぞ〜
僕は今日、エトさんとずっと一緒にいることになっている。いや、エトさんがどこにも行かないように見張っていると言った方が正しいのかもしれない。
あれは数日前のこと……
珍しく芳村さんに《あんていく》へと呼び出された事があった。
何かあったのかと思い急いで《あんていく》へと行くと、休憩室の方へ連れられた。
休憩室に居たのは芳村さんに四方さんと古間さんに入見さんの4人。
「全員揃ったね。それじゃあ、本題に入ろうか」
僕が最後の1人だったらしく、芳村さんは話を切り出した。
芳村さんの話はこうだ。
この間のアオギリの件で梟…つまり芳村さんの事がバレ、かなり目星をつけられてしまったこと。ここがバレるのも時間の問題で、今日も白鳩が2匹訪ねてきたとのこと。そして、董香たちは近いうちに四方さんがここから逃がし、白鳩の相手は芳村さん、古間さん、入見さんがするとのこと。そして、僕にはエトさんが絶対に来ないように見張ること………。
「いや、おかしいでしょ?この中で圧倒的に僕が一番強いのにその僕が戦わないって。何のために僕は………」
それ以上は何も言えなかった。
芳村さんの表情を見て分かってしまったから…何故僕に一緒に戦って欲しいと頼まなかったかを……。
「刀夜くん、愛支を頼んだよ」
僕はこの言葉に頷くしかなかった。
これが今僕がここにいる理由でもあり、エトさんを見張っている理由。
「そーいえば刀夜くん、珍しいじゃないかね?君が私の部屋に来るなんて」
「どういう風の吹き回しかな?」と首をかしげて聞いてくるエトさんはとてもじゃないけど成人している女性には見えない。
「タタラもさぁ、今日は家から出るなぁとか言うし…」
アオギリは【20区梟討伐戦】に合わせて襲撃を行うという情報を予め絢都から手に入れておき、エトさんの耳に入る前にタタラさんにお願いしに行った。
エトさんには秘密裏に行って欲しい…と。
タタラさんは快諾してくれ、暴力を行使しなくて済んだ。よくよく考えたら、最近顔すら出さなくなったエトさんは最初から作戦には入ってなかったのかもしれないけど。
「まぁ偶にはいいじゃないですか。最近は僕の家にばかり居たんですし。」
「まぁそうだねぇ。それにしてもやけに外が騒がしいとは思わんかね」
……流石に気付くか。
僕の住んでる4区は20区に近い。その事もあり、先ほどからサイレンの音が鳴り止まない。
「……なにかあったんですかね」
まだエトさんは好奇心による興味でしかないのか、外を眺めながら笑っている。
「なんかさぁ、今日の刀夜くん変だぞ?」
……でしょうね。
僕だって今すぐにでも20区に行って芳村さんたちの手助けをしたい。
でも、芳村さんたちがそれを望まないのなら僕にはその資格はない……。
ピンポーン
ん?こんな時間に誰だろう…。
「僕、出てきますね」
ガチャ
「どちら様………」
「刀夜っ!どういうことだ!!」
そこに居たのは董香だった。
「四方さんから全部聞いたよ!!急に《あんていく》から出て行くって言われて納得出来なくて………どういうことだよっ!!なんで、なんで芳村さんたちだけが戦って私達だけ逃がされてんだよっ!!!」
……四方さん話しちゃったのか…。
「……刀夜くん、どういうことかな?」
エトさんにも聞こえていたらしく、僕のすぐ後ろまで来ていた。
「……エトさん、あなたにはここに居てもらわなきゃいけないんです。それが芳村さんからのお願いだから。」
「………へぇ。私は行くよ、刀夜くん」
エトさんはそう言うと窓から飛び立とうとする。
「待て!!エト」
僕の静止の声は届かず、エトさんは飛び出してしまった。
「……董香、ごめん。僕行かなきゃ」
未だ納得出来ていない董香を置いて、僕はエトさんを追いかけ飛び出した。
んー、やっぱり原作を変えるって言うのは難しいですね……。
芳村さんが戦いに参加させなかった理由はわかる人にはわかると思います!!
正直、この展開は最初から考えていた展開ですのでまぁまぁ上手く展開出来ていることを祈っています。
それではまた次回〜