更新遅れてしまい申し訳ないです。
更新が滞っている間に、喰種の最終巻も出てしまい娘の名前判明しましたね。
僕は、一花のデザイン好きなのですが皆さんはどうでしょうかね。
少し長くなりましたが、本編どうぞ!
「それでは掃討作戦を開始する。」
インカムから聞こえるのは今回の指揮官である、和修政の声。
その声を皮切りに、今回集められた捜査官たちが一斉にオークション会場へと乗り込んでいく。
(………今回もみんなが無事で帰れますように)
"誰も死なない"
そんな戯れ言を今更言うつもりはない。それでも、数少ない関わりのある人、この手で守れる範囲にいる人は守りたいと思うのが人の性。
それは喰種である僕でも、それは当てはまる。
(……さて、行きますかね)
新しいクインケを手に僕もオークション会場へと入っていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕の周りには無数の喰種の死体。
(………これは、ちょっと威力が……)
二刀一対の僕の新しいクインケ。
喰種に対して、使ったのは今回が初めてだったが………
結果は、この通りである。
「流石ですね、准特等!」
「あ、うん。なんかごめんね」
加勢に来たはずなのだが、いつの間にか僕だけ戦ってしまっていた。
時々、手柄の横取りだとか言って嫌悪されることもあるので少し後悔していた。
「いえ、お陰で助かりましたから」
「そ、そっか。それじゃあ、頑張ってね」
「はい。おい、行くぞ」
そう言うと、彼は自分の班員を連れて次の持ち場へ向かっていった。
(……彼いい人だなぁ)
そんなことを考えながら、僕も次の場所へと向かった。
(……あれは、ピエロ…。)
一旦、オークション会場の方へと向かおうと考えて移動している途中平子班がピエロマスクの相手と交戦しているのが見えた。
ピエロは、自分たちが面白いことかどうか。それだけで自分たちがどちらにつくかを決めている集団。
(……あそこは平子さんたちに任せても大丈夫かな)
僕はそのまま、オークションが行われていたであろう会場の方へ向かった。
「………ビンゴかな?」
オークションが行われていたであろう会場の裏手。
そこには、オークションに参加していた喰種たちが集まっていた。
「ありゃ、碧もいたんですか。」
「あ、什造くん。クインケないけど、大丈夫なの?」
今回、什造くんは潜入ということでクインケを持ち込めていないはず。
「サソリは持ってたんですが、殆ど兎さんで使ってしまいました。」
そう言って、義足のほうの足から何本かクインケを取り出す什造くん。
「…そっか。それじゃあ、クインケ来るまでそこで待っててよ。その間、僕がやっとくからさ」
「その方が得策ですかね。」
什造くんは珍しく素直に納得してくれたらしく、大人しくその場に座り込んだ。
「………殺りますかね」
スタッ
「白鳩だ!」
「なぜこんな所まで!?」
「……それにあれは有馬貴将に並ぶ、死神…橘碧」
僕の姿を確認するなり、騒ぎ出す喰種。
(……オークションに参加するようなクズに加減は必要ないよね)
「……覚悟しなよ」
僕は、右手に【死梟(しきょう)】を左手に【梟将(きょうしょう)】を持つ。
(……やっぱり、クズはクズか。)
自分たちに攻撃が届かないように、護衛のみを僕の方へ突っ込ませ自分たちは後ろにどんどん下がっている。
僕は、右手に持っている【死梟】を振り上げそのまま振り下ろした。
ズバァッ
その一撃によって、葬られたのは後ろに逃げていた金持ちのクズのみ。
僕の方に突っ込んできていた喰種は、致命傷にはならない傷を負っているだけである。
(……これで十分かな。あとは、ビッグマダムのみか……)
僕はビッグマダムを追うため、さらに奥へと進んだ。