東京喰種〜自由を望んだ者〜   作:雪楓❄️

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結構グダグダな感じになってしまいました……。

ただ言い訳させて欲しいんですが、オークションってあんまり活躍させられる場所が無かったんです……


次のロゼの話はもう完璧に考えてあるので楽しみにしていて下さい


今回でオークションは終わりです


30話

 

(…………ここはどこだろう……)

 

ビッグマダムを探し、フラフラしていたのだがいつの間にか会場の外に出てしまっていた。

 

(………誰もいないし、本当にどこ??)

 

僕が今いる場所は多分、会場の裏手側。

だが、裏手側ならば逃げてくる喰種がいてもおかしくない。つまり、ここは裏手ですらないことになる。

情けないが、和修政に現在位置を聞き戻ろうと思ったのだが……

 

『ぐあぁぁぁぁ』

 

(………琲世くん……)

 

僕は琲世くんの匂いを辿り、オークション会場へと戻っていった。

 

 

オークション会場へと戻る道すがら、ちょくちょく逃亡中の喰種や戦闘中の捜査官と出会うこともあった。

 

(……これは酷いね…)

 

オークション会場へ向かうその道にあったのは、喰種の死体ではなく捜査官の死体。それも1桁じゃない数。

全員首より上がなく、無惨な殺され方をしていた。

 

(……誰がこんなことを。)

 

カサッ

 

(…ん?誰かいるのかな)

 

奥の方に微かに動く影が見え、僕はそこへと向かってみた。

 

「……大丈夫?」

 

「ひぃっ!………准…特等…?」

 

「もう大丈夫だよ。立てる?」

 

そこに居たのはついこの間、新人として入ってきた捜査官だった。

その子が言うには、突然現れた喰種によってこの惨状が引き起こされたらしい。

 

僕は一旦その子を救護班の元へと送り届け、琲世くんを助けにオークション会場へと向かうことした。

 

 

 

 

 

 

 

(……あれは。)

 

琲世くんの匂いを辿っている途中。

僕が見つけたのは、撤退を始めているアオギリの姿だった。

 

(……わざわざ追う必要もないか。それよりも急がないと)

 

先程の悲鳴以来、放送は切断されている。

もちろん僕のインカムは電源を切ってあるから、あいつの指示は聞こえないが大方士気が下がるとでも言って切断させたのだろう。

 

 

ズドォォォン

 

漸く会場に辿り着いた僕の視界には入ってきたのは、ボロボロになりながらも敵を串刺しにしている琲世くんとステージに座り込んでいる雛実ちゃん。

 

(………無事みたいだね)

 

僕は雛実ちゃんを逃がすために近付こうとした。

だが、それは間に合わなかった。

 

 

「……有馬さんと0番隊…」

 

僕が向かうよりも一歩早く彼らは雛実ちゃんを囲んだ。

 

(……殺ろうかな)

 

0番隊を攻撃すれば、もう僕は喰種に戻るしかなくなるしそれは有馬さんたちとの約束を破ることになる。

それでも僕は雛実ちゃんを見捨てるぐらいなら、裏切り者になった方がマシに思えた。

 

「…………待ってください…………その子は………僕の………」

 

僕が戦闘態勢に入るよりも先に、琲世くんの声が割って入った。

 

(………後は、琲世くんに任せよう。コクリアからなら、いくらでも助けられるし。それよりも、今は………)

 

琲世くんが歩いてきた方向にいる影。

つまり、琲世くんと対峙していた相手。そいつを倒さないといけない。

僕は嫌々インカムに電源を入れ、和修政に連絡を取った。

 

『なんだ、橘准特等』

 

『僕、これから不明喰種倒してきます』

 

『……了解した。』

 

僕に功績を上げさせたくなかったから遊撃なんていう、曖昧なポジションを取らせたのだろうが今はそのお陰で自由に動ける。

 

「……有馬さん、僕アレ追ってきますね」

 

「あぁ、気をつけてな」

 

僕はオークション会場から去ろうとしている影を追いかけに行った。

 

 

 

 

 

僕が影に追いついたのはオークション会場の屋上。

急にそこで、そいつは止まった。

 

「へぇ、気づいてたんだね」

 

「……あぁ?おまえ誰だ?」

 

相手の顔が月明かりで照らされる。

見るからに異常。その一言しか出てこないほどの気味の悪い顔をしていた。

 

「ん、僕?僕は橘碧。」

 

「……そうか。じゃあ、シネ」

 

自己紹介かと思ったら、いきなりこちらに向かって飛び込んできた。

 

ザシュッ

 

「……アがぁ」

 

「……喰らえ【死梟】」

 

右手に持つ死梟に自分の血液を少しだけ流す。

 

「……それじゃあね」

 

死梟を上から下へと振り下ろす。

 

ズバァ

 

死梟の軌道に合わせて普段の数倍の斬撃が飛んでいき、そのまま喰種ごと巻き込んで飛んでいった。

 

(…………あ。死体の確認出来ない)

 

調子にのって、血を喰わせ過ぎたせいで今までよりも斬撃が大きくなってしまったせいで喰種まで吹っ飛んでしまった。

 

(………また暁さんにドヤされる……。)

 

これから来るであろう、説教に怯えながら僕は暁さんたちの元へと戻った。

 

 

 

 

 

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