東京喰種〜自由を望んだ者〜   作:雪楓❄️

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更新速度遅くて申し訳ないです。

ただもうすぐで、僕が書きたい部分に到達するのでそこまで一気に行きたいと思ってますが更新速度が上がるかはわかりません…。




32話

 

特等になったからと言って、班を持つわけでもなく誰かとコンビを組むわけでもない僕はとても変わらない日々を送っていた。

 

(…そういえば、琲世くんたちは郡さんたちと合同任務だっけ?)

 

QsとS1、それに元平子班の倉元班、キジマ准特等とそのパートナーによるロゼヴァルト家関連勢力捜査。

ちなみに、平子さんは人事で0番隊に復帰した。

なぜ、僕は会議には参加していないか…。

理由は特にない。ただ僕は作戦ではなく、自由に動きたかっただけ。指揮官が和修政だったら参加することすら辞めただろうけど、今回の指揮官は郡さんだ。

なので、予め自由に動かせてもらう旨を伝え会議には参加していないのだ。

 

(……あの人にも会いたくないしね)

 

正直キジマ准特等のやり口は気に入らない。

喰種だろうが、人間だろうがその人の尊厳を踏みにじるような行為をする奴はどうしても許せない。

 

(……今回も変なことしなきゃいいけど)

 

僕の杞憂に終わればいいと思っていたが、そうも行かないのが現実というものである。

 

 

 

 

 

(……本当に証拠ないなぁ)

 

1日、行方不明者の近辺を片っ端に調べたが証拠らしい証拠を掴めなかった。

自由に動けると言っても、証拠を集めなければ何も動くことは出来ないわけで元々郡さんに「今回は、会議に出た方がいいんじゃないか?」とまで言われたぐらいだ。

会議に出る=班単位で活動する。ということ。

それだけ、今回のロゼに関しては証拠というものが極端に少ない。

 

(……一旦、雛実ちゃんの所にでも行こうかな)

 

僕は殆ど何も掴めないまま、僕はコクリアへと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

(………なんで入、あんなところで愚図ってんの?)

 

コクリアに向かった僕は、誰にも会わないだろうとたかを括っていたのだが丁度富良さんと入が座り込んでおりさらにキジマ准特等までいた。

 

「あっ、碧〜!!」

 

ドンッ

 

「ガハッ………。」

 

僕を見つけるなり、突撃してくる入。

 

「大丈夫か、橘。」

 

「えぇ、なんとか。富良さんたち、何してるんですか?」

 

富良さんは僕の心配をして、こちらへ駆け寄って来てくれた。

 

「あぁ、ロゼの1人を捕縛したんだ。」

 

この一言である程度察した。

入が愚図ってた理由は大方、その喰種の所有権をキジマ准特等に取られたのだろう。まず、入は捕縛出来ないし。

 

「なるほど。入、頑張ったね」

 

僕は激突してきたまま、抱きついている入の頭を撫でながら言った。

 

「……へっ?」

 

「良かったな、入。取り敢えず、橘には褒められて」

 

僕が頭を撫でたことが理解出来ていない入とそれを見て微笑む富良さん。

とてもじゃないが殺伐としているコクリアとはかけ離れた雰囲気が漂っている。

 

「…ん?僕にはって何ですか?」

 

「あぁ、さっきこいつキジマ准特等に功績取られたとか言っててな。その理由が、有馬と橘に褒めてもらいたいんだと。そう言えば、なんで階級は橘の方が上なのに呼び捨てなんだ?」

 

富良さんは色々思い出したかのようによく話した。

それも入の顔が徐々に赤くなっているのをわかっていながら。

 

「僕、よく褒めますけどね。有馬さんに比べたら。僕が呼び捨てな理由は、入の呼びたいように呼んでって言ったらこうなりました。」

 

余程恥ずかしいのか、入は先程よりもかなり僕を強く締め付けている。

 

「あいつと比べたら誰だってそうさ。確かにお前は、功績を挙げたやつよりも負傷者とかの方に行っちまうからな。ハイルがそう言うのも頷けなくはないが。」

 

確かに言われてみればそうかもしれない。

功績を挙げるというのはこの上なく素晴らしいことだが、僕自身それに興味が無いのもあるが他人がどんな功績を挙げているかも殆ど知らないから褒めることも無かった。

というよりも、褒めるって言うのが何か上からのような気がしてあまり好きではないだけなんだけど。

 

「富良上等、伊丙上等後は私がやりますのでお任せ下さい。【私のやり方】でいきます」

 

キジマ准特等は、痺れを切らしたのか僕らの会話に割って入るとそう言った。

 

「……キジマ准特等。分かっているとは思いますけど、その時は容赦しませんからね?」

 

以前にも同じことがあった。

まだ10代の女の子の喰種を捕縛したヤツは、その子が居たグループの喰種を全員捕まえるためにその子を拷問にかけた。

それはただ爪を剥がすとかそんな生易しい物じゃなかった。友達のために口を割ろうとしない少女を、ヤツは精神的にも肉体的にも追い詰めた。

それこそ、ここコクリアにいる低レートの喰種や素行の悪い捜査官を使って。

 

「怖いですね、橘特等。肝に銘じておきますよ」

 

「えぇ、そうしてもらえると助かります。僕も貴方なんかを殺して入たちと離れたくないんでね。」

 

キジマ准特等は、肩を少し震わせるとコクリアの中へ入って行った。

キジマ准特等にも僕の真意は伝わったようだった。

僕は今の言葉に「僕は元々喰種なんだから、今更CCGなんて怖くない」という意味を込めた。

上等以上の捜査官は僕の過去のレートを知っている。

だからこそ、この脅しが効くのだ。

 

「橘、あまり脅すなよ。やり口が気に食わないのは分かるが、お前にいなくなられるのは戦力的にもこいつ的にも困る」

 

富良さんはいつの間にか、僕から離れて壁によっかかっている入を指さす。

 

「大丈夫です。今のところは、ここから居なくなる予定もありませんし。ここに来るまでどこに居たかわかりませんから」

 

「…そうだったな。」

 

僕は一応記憶が無いということになっている。

ただ一つ、残っているとされている記憶は僕が元々SSSレートの喰種であったということだけ。

その他の記憶に関しては知らないふりをするしかないのだ。

 

「さて、僕も帰ります」

 

「あぁ。何か用事があったんじゃないのか?」

 

富良さんの言う通り久しぶりに雛実ちゃんの様子を見に来たのだが、今入るともれなくキジマ准特等に会う。

 

「えぇ、また後日にします。それでは失礼します」

 

僕はそう言って入たちと別れた。

入が僕と一緒に帰ろうとしていたが、まだ報告書が終わってないということで富良さんに引っ張られていった。

 

(………何も無いといいけど)

 

僕の願いが叶うことはなかった。

 

 

 

 

 




エトさんとはまた違った形のヒロインでハイルは書いているつもりなんですけどどうですかね?
やり過ぎっ!って思う方いるかもしれないですけど、ハイルをヒロインにしたらこうなりそうな感じが勝手にしているので多分変えないと思います。



感想お待ちしております!


あと、新作のアンケとってるのでよろしければそちらもお願いします
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