ただこのままだと原作の終わりまで突っ走りそうだったので一旦ゆっくり構成を考えてみました。
多分、原作の終わりが60話前後。
そこから、オリジナルストーリーとなって行く予定です。
ただ原作の終わりはもう少し早くなるかもしれないのでご了承ください
あと、お気に入り数700人突破しました!
本当にありがとうございます
それでは本編どうぞ!
松前さんとハイルを抱えて、僕が辿り着いたのは元僕の家。
「どうしたのよ、この2人!」
窓が丁度空いていたためそこから侵入したのだが、偶然にも雅が着替えているところでそれを見られたことに加えて見知らぬ2人を連れてきたため現在、僕は正座中である。
「えっと、こっちは元同僚のハイル。それでそっちは……」
「申し遅れました、松前と申します」
「だそうです」
僕は雅の無言の圧力を受けながら、頑張って2人の紹介をした。
「……はぁ。私も、刀夜に助けられたから強くは言えないけど、助けられた人をどんどん連れてきてたらこの家も住むところ無くなるよ?」
「あ、それなら大丈夫。多分、もう僕ら喰種はこんな所に住める余裕はないと思うんだ。だから、僕はこれから喰種のために動くからさ、殆どここには帰って来れないと思うから」
僕のこの言葉に驚いたのか、雅は目を見開き………そして、その目には涙が浮かんだ
「……ぐすっ。やっと帰ってきたと思ったのに……」
「いや、もっと喰種が自由に生きれる世の中になったらまた戻ってくるよ。それにずっと帰ってこないわけじゃないよ。たまに帰ってくるからね?」
僕は雅の頭を撫で、あやしながら言った。
「………ほんと?」
「本当に。」
「………なら、許す」
雅は泣きやみ、僕も頭を撫でるのをやめた。
「……あれ、そう言えばエトさんは?」
いつもなら、部屋に居るはずなのだが今日はその気配すら感じない。
それにリョーコさんがいないのも気にかかる。
「……エトさんなら、刀夜の手助けにって飛び出して行ったっきり帰ってきてないよ」
「………っ。ごめん、雅。この2人の手当て頼んだ」
僕は眠っているハイルと、松前さんのことを雅に預けもう一度窓からビルへと向かった。
全速力で飛ばすこと数十分。
僕が着いた時には、エトさんが丁度落下してきている所だった。
「………間に合え!」
思いっきり地面を蹴り、羽赫を広げエトさんの落下地点まで跳躍する。
パスッ
「ふぅ。間に合った…?」
羽赫で包み込むようにして、キャッチしたため大きな怪我には繋がらなかったが既にエトさんの下半身はなかった
「……ありゃ………刀夜くん、なんで……?」
「そんなことよりも、早く血を飲んでください!」
僕は無理やり自分の手を噛み切って、エトさんの口へと血を流した。
「……これくらい………そのうち治ったのに……」
「そういう問題じゃないでしょ?それにあなたがこんなになる相手なんて………もしかして、琲世くん…?」
確か、エトさんは屋上から落ちてきた。
そして、エトさんを真っ二つに出来る攻撃力をもち尚且つ確実に屋上にいた人物。
「……えへへ。……ちょっとしくじっちゃってね…。それに、カナエって子が…」
「……もう喋らなくていいですよ。取り敢えず、家に帰りましょう?」
「…………ごめんね、わざわざ。」
エトさんはそう言うと、疲れ切ってしまったのか眠りについた。
(………琲世くんじゃない?)
僕は違和感を感じながら、エトさんを抱えて家に戻った。
家に着くと、既にハイルは起きており雅となんか打ち解けていた。
「…………ただいま…」
エトさんは僕の腕の中で未だに眠っているが、僕の血を飲んだおかげで既に傷は治っていた。
「おかえりなさい、刀夜」
「刀夜?…碧じゃないの?」
ハイルは僕の名前に違和感を感じて小首を傾げているが、その辺は雅に説明してもらうのが早い。
「雅、エトさん頼む。僕は松前さんをある所に連れて行ってくるから」
「う、うん。分かったよ」
僕はエトさんを雅に渡し、松前がいる隣の部屋に入った。
「松前さん。月山習に会いたいですか?」
「しゅ、習様が生きておられるのか!?」
僕が【月山習】という名を出した途端。松前さんは目の色を変えて飛び付いた。
「えぇ、月山観母も。残念ながら、カナエさんは救えませんでしたが…」
「そ、そうか……。とにかく、私を早くそこへ連れて行って欲しい」
「わかりました。それでは僕に着いてきて下さい」
僕は松前さんを連れ、もう一度外へと出かけた。
家を出てから歩くこと、数分。
董香が経営している:reという喫茶店に到着した。
「こんな所に本当に習様が?」
「えぇ、僕の仲間がここのオーナーなんで」
カランッ
僕が喫茶店に入ると既に閉めているため、店内は真っ暗だった。
僕は少しの光を頼りに2階へと向かう。
コンコンコン
「失礼するよ。って、リョーコさん!?」
「あ、刀夜。それと………」
「松前!?」
「習さま!」
部屋に入るなり、僕の背後にいる人が松前さんとわかった月山は僕を素通りして松前さんを抱きしめる。
僕はそんな2人を気にする余裕もなく、未だに驚いてる。
「えっと、どういう状況?」
「…………え、あ……彼女、月山家の使用人の人なんだ。僕がギリギリ助けられたうちの1人。」
僕は董香に声をかけられ漸く落ち着いた。
「あぁ、なるほどね」
「それよりも、なんでリョーコさんが?」
「そりゃ手伝って貰ってたからね。それに、今じゃ錦よりも強いよ?リョーコさん」
「えっ……まじ?」
「まじ」
元々、リョーコさんは争いを好まない性格なため赫子の扱いが苦手だったがよくよく考えれば赫子の素質自体はかなり高く、扱えるようになればそれぐらい当然なのかもしれない。
「それより、コーヒー飲む?」
「あ、うん」
董香は、僕らの分のコーヒーをいれに簡易キッチンの方へ歩いていった。
「あ、アリザさん。無事だったんですね」
「お陰様でね。あの時あなたが助けてくれなかったら、私はここにはいなかったと思う」
「いえ、あの時の気持ちは僕もよく分かりますから」
「そう言って貰えると助かります」
アリザさんはとても綺麗な屈託のない笑顔を浮かべていた。
「君があの【木葉梟】かな?」
そう僕に問い掛けてきたのは、アリザさんの隣に立つ初老の男性。
この人が、あの月山習観母。
「はい。先程お会いしたときとは、全く別の立場です」
数時間前、会った時にはCCGの特等捜査官として。
今は、ただの一喰種として。
「喰種としてはSSSレート。捜査官としては、特等とは。いやはや、凄いお人だ」
「いえ、僕にはそれしか取り柄がないので」
実際、目の前にいるこの人に今でも僕は何か見透かされているような気持ちになる。
それだけ、月山グループのトップに立ち続けるというのは大変なことなのだろう。
「これから、よろしく頼むよ」
「はい、僕でよければ幾らでも」
僕は月山さんと握手を交わした。
そのあと、少しこれからのことについて話をすることになった。
今回の殲滅戦により、月山グループは崩壊。
事実上、社会的地位もなくなった。
観母さんは何か宛があるようでこれからそこに向かうとのこと。
月山は、ここに留まり董香たちと行動を共にするらしい。
それに伴って、松前さんは月山に。アリザさんは、董香のお手伝いとして、ここで働くらしい。
ちなみに、リョーコさんには僕がお願いしてここに残って貰うことにした。
単純にここの方が安全だから。
「それじゃあ、ここら辺で僕はお暇するよ」
「あ、うん。たまには顔見せに来いよ? 」
「気が向いたら来るよ」
僕はドアノブに手をかけ、ドアを開けようとしたのだが
「あ、刀夜さん!私頑張って、コーヒーいれるの上手くなるので飲みに来てくださいね?」
アリザさんは顔を真っ赤にしながら、僕にそう言ってくれた。
「はい。今度また来ます」
今度こそ、僕はドアを開け家に戻った。
ちなみに、これからの刀夜の戦闘スタイルですがクインケと赫子の両方を使った捜査官時代のスタイルになります!
感想貰えると本当にやる気出るので、些細なものでもいいので貰えると嬉しいです!
ちなみに、一応ヒロインはエトさんとハイルなのですが、そういう恋愛要素も少しあった方がいい場合は感想と共に少し書いてもらえると嬉しいです。
それだけだと、消される場合があるのでご注意下さい
それではまた次回!