東京喰種〜自由を望んだ者〜   作:雪楓❄️

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どうもお久しぶりです!

本来なら、1番古いものから投稿する予定だったんですが先日喰種のアニメを見ていて続きを書きたくなったのでこの作品を更新させてもらいました。


喰種のアニメについては、大分酷評が多いように感じますが皆さんはどうでしょうか?
僕も正直なところ残念だとは思います。あれだけの人気作の最終章をたったワンクールだけで終わらせようとしたこともですが、あれだと内容を省きすぎてわけがわかりませんし。
あと、金木が竜になるシーンも原作と違いましたし正直微妙かなと思いました。


長くなりましたが、それでは本編どうぞ!


41話

金木くんから教えられていたCCGの流島への侵攻の当日。僕は彼の思惑通りコクリアの入り口に立っていた。

 

(……それでどうしろと?)

 

僕が立っているのはあの頑強なコクリアの扉の上。つまり、僕はこの扉を破壊するか中から開けてもらわない限り中には入ることが出来ない。てっきり、金木くんが中から開けてくれるものだと思っていたが数分待っても扉が開く様子はない。

甲赫をある意味失っている今の僕では流石にこの扉をこじ開けるのはしんどい。羽赫でやれないことも無いが、そんなことを出来るほど今回は体力に余裕がある訳ではない。

 

「……うーん、まぁ仕方ないか」

 

僕は両手に持っているアタッシュケースを変形させる。死梟と梟将は腰へと差し、両手で死神の鎌を構える。

 

(…よし)

 

鎌を持つ両手へと力を込め、思いっ切り扉へと振り抜いた。

 

ドゴォン

 

鋭い切り口とは裏腹に大きな扉は轟音を響かせながら、下へと落ちていった。

 

「……あ」

 

こんな大きな音、ましてやこの扉が破壊されたとなれば警戒はかなり厳重になる。さらに言えば、幾ら主戦力がいないとはいえ、金木くんが言うには確か零番隊がこのコクリアの警備をしている。

つまり、余計にコクリアを破るのが厳しくなったと言える。

 

「…入り口を開けてなかった金木くんが悪い!」

 

誰に聞かれた訳でもないが、自分自身を納得させるように僕は呟き気持ちを入れ直した。

綺麗になくなった入口から下を覗くと、突如破壊された入り口を見上げて居る職員たちや慌てて持ち場に着く警備の人間。そして、鳴り響く警報とかなり混沌とした状況となっていた。

 

(……今飛び込んだら確実にバレるよね)

 

自分1人しか居ない上に現在注目の的である入り口から堂々と入っていけば、確実に降り立った瞬間に囲まれるのは火を見るより明らかである。

 

 

 

 

(さて、どうしたものか………)

 

ギリギリバレないように下を覗きながら侵入方法について考えていると、こちらへと向かってくる集団の気配を感じた。

 

「なんだよこれ……。デケェ音がしたと思ったらよぉ」

 

「うるせぇぞ、万丈。どちらにせよ、入り口を開ける手間が省けたんだ」

 

目視出来たのは僕のよく知る相手だった。董香とよく似た青い髪をした青年とその部下達。そして…

 

(……この匂い…。仕方ないか…)

 

近づいて来て漸く気がついたよく知る匂いに少し呆れながらも、僕は自分も人の事を言えた立場ではないと思った。

 

「絢都〜」

 

未だにこちらの存在に気がついていない絢都たちに向かって旗代わりに思いっ切り、クインケを振り回す。

 

「………刀夜さん!?」

 

「……おい、あれって……」

 

向こうもこちらに気がついたようで各自様々な反応をしている。もちろん、僕のよく知る数人も若干焦っている。

 

 

 

「…刀夜さん、どうして…………いや、助かります」

 

絢都は僕の元までたどり着くなり、僕に疑問をなげかけようとしたが自分の中で完結したらしく口篭ると一言だけ僕に告げた。周りにいる部下?たちは絢都が下手に出ていることに驚いているが僕としてはこれが平常運転なので気になることは無かった。

 

「いや、助かったのはこっちだよ。流石にこの警戒の中1人で突っ込むのは分が悪かったからね」

 

そう言って入り口から下を指差した。中を覗くと、先程までの混沌とした状況も少し落ち着いており、迎撃体制が整いつつあるように見受けられた。

 

「さて、時間が惜しい。準備出来てるよね?」

 

「えぇ」

 

「それじゃあ、行こう!」

 

僕のその声と共に絢都の背後にいた者達がどんどん入り口から、コクリアへと侵入していき、僕も全員が飛び込んだのを確認してから入り口へと飛び込んだ。

 

 

 

◇◇◇◇

 

(……エトさん、どこかな)

 

コクリアへと侵入したのはいいのだが、エトさんの居場所は未だに特定出来そうになかった。

入り口から飛び込み自由落下運動に身を任せているのだが、既に警備の者達と絢都たちで戦闘が始まっていて血の匂いがかなり濃いために手掛かりになりそうな匂いが判別出来ない。

 

(……面倒だけど、1回落ち着こう)

 

僕はある程度まで降りたところで、クインケを手すりに引っ掛けて着地した。僕が着地すると周りに居た職員たちが一定の距離を保ち僕の周りを取り囲む。

 

「……今、急いんでるんだ。手加減は出来ないよ」

 

周りを囲む職員たちの中には見覚えのある顔もチラホラある。だが、今の僕に敵対する者まで気遣っている余裕はなかった。

僕は羽赫を発現させ、怯んでいる職員たちの武器を的確に撃ち抜く。

 

「……殺さないだけ、感謝してくれ」

 

武器を破壊された職員達はその場へと腰を落とした。

僕は職員たちの間を通り抜け、先を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回更新いつになるかわかりませんが、それではまた!


感想お待ちしておりますー

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