長く更新がなく申し訳ありませんでした。
活動報告の方に、お知らせがあるのでよろしくお願いいたします。
局長に就任してからの旧多の行動は、僕らの想像通りであった。
手始めとばかりに、東京中の喰種の殲滅を宣言した彼は新たに新生したクインクスを使い、潜伏している喰種たちをあぶり出していった。
「状況的にはまずいかな」
そう切り出したのは、エトさんだった。
旧多による、喰種の駆逐が始まったのが1週間前。
それによる喰種側の被害は、把握出来ているだけで既に1000に届こうとしている。
もちろん、数の利は元々彼らにある。そのうえ、人間対喰種という構図の中で喰種側は人間側と違い敵対している集団も少なくはない。
元より敵対していた勢力が潰されることに問題はない。だが、殲滅の手は黒山羊のアジトにまで届いていた。
「うん、今のところやられたのは第三アジトだけだけど、どこも見つかるのは時間の問題だろうね」
彼らがどのように喰種を見つけ出しているかは、未だに確定はできないが異常でない殲滅の速度を見る限り、確実に見つける手段をもっていると考えていい。
「各アジトを解散しましょう」
「…………だね、それがいい」
相手の手の内がわからない以上、アジトに潜伏するのは得策じゃない。
もちろん、アジトがなくなるのは安定という部分に少し不安が生じるがそれを捨てることで安全は獲得できる。
「これからは常に動き続けなきゃいけない」
「そうなると、部隊ごとにわけるべきだな」
金木くんの提案に、有馬さんが補足をいれる。
有馬さんの言うように、アジトがなくなり移動しつづけるならば部隊に分け、集まるのは必要最低限の人数であるべきだろう。
「それじゃあ、行動は迅速にってことで」
僕はそれだけいって、その場を後にした。
(…………さてさて、どうしたものかな)
僕が喫茶店を出た時点で、外に複数の喰種の匂いを感じとっていた。
だが、その匂いはとても彼似ているが、彼を薄めたようなものだった。
「さて、気づかれないうちに片付けようかな」
屋上で待機している彼らの元へと、気づかれるより先に一気に距離をつめる。
「君たち、こんなところでなにしてるの?」
「げっ」
よく見れば子供のようでもあるし、なにより自転車のようなものに乗っているため尚更そのように見える。
彼らは僕の姿を確認するなり、一目散にその場から立ち去ろうとする。
「あっ。ちょっと待って…………」
流石に一目散に逃げるとも思わず、一人を残して逃げられてしまった。
「で、君たち何してたの?まさか、遊んでたなんて言わないよね」
捕まえた一人を問い詰めるが、返ってくる答えは幼児のそれだった。
「…………ふざけてはないみたいだね。じゃあいいや」
僕はこれ以上情報は得られないと踏み、彼の首を刎ねた。
「あれ、もう終わっちゃったのかな?」
僕がちょうど首を刎ねたところでエトさんたちが来た。
全員戦闘体勢ではあったところを、見るに彼らの存在に気が付いていたのだろう。
「えぇ。何人かには逃げられちゃいましたけど」
僕が笑いながらそういうと、有馬さんたちが珍しく分かりやすいぐらい驚いていた。
「刀夜君から逃げるとは……」
「かなりの手練れか」
「強敵ですね~」
三者三葉の感想を述べるが、不意をつかれ逃げられたため実力は零番隊よりも低いだろう。
「……警戒しておくにこしたことはないですね」
僕はそれらしいことを言った。
確実に喰種殲滅の中心となっている新生クインクスとは彼らの事。
間違いなく、これから先戦うことになるのだから油断させるようなことは言わないほうがいい。
(それにしても、彼らは喰種と遜色がなかった。つまり、黒山羊に潜入することも不可能じゃない…………調べる価値はあるかな)
僕は、少し面持ちの重い彼らを置いてアジトの方へと向かった
また次回よよろしくお願いします