東京喰種〜自由を望んだ者〜   作:雪楓❄️

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お久しぶりです



また気が向いたら気ままに更新していこうと思うのでよろしくお願いします


53話

 

あれから、数週間。

 

Re:の近くで僕らの事を見張っていた彼らの存在に気が付いてからというもの、街中彼らの匂いにあふれていた。

それまで気が付いていなかったというわけでもないが、彼らの匂いは限りなく金木くんに近く、「大食い」のそのものだった。

 

(なるほどねぇ……)

 

僕の目の前の炎の中には、彼らだったものが幾つも重なっている。

最初見たときは不審な存在だったが、ふたを開けてみれば大したことはなかった。

”不完全な金木くん”

それが彼らの正体だった。金木くんと同じ赫子を持ち戦闘面では普通の喰種に勝る潜在能力を持っているが、彼らは喰種とも人間とも呼べない。

ただ命じられるままに、喰種を殺戮し続ける道具であり、すべてにおいて不完全であった。

 

「それにしてもこの子ら、どれだけいるんだろうね」

 

エトさんは、彼らの死体を重そうに引きずりながらこちらに運んできていた。

本来黒山羊のアジトの守りとしてエトさんにはアジトに残っていて欲しかったのだが、エトさんは何かと理由をつけてついてきた。

 

「少なくとも数百はいるんじゃないですか?かなり鼻も利くみたいですし、出来る限り潰しておかないと」

 

現在CCG本部の前には数字が表示されている大きな液晶がある。

そこに示されている数字は、喰種の討伐数。ここ数日だけで数千がカウントされており、その勢いは全く緩むことはない。

好戦的な喰種は今の東京にはほとんどいない。それにも関わらず、喰種の殲滅数が伸びているのは、簡単な話

”非戦闘的な喰種を狩っている”

ということ。

幾らCCGが数という圧倒的優位なものがあったとしても、現在まともに戦闘が出来るのは什造くんと郡さんの二人程度。

それ以外の戦力と言われれば、二人の班とクインクス程度のものだろう。

零番隊もいない今、Vは簡単には動かせないことからも戦闘能力の低い喰種を殲滅対象に選んでいるのだろう。

 

「にしても、アジトの方は大丈夫かね。随分と大所帯になってきてるみたいだけど」

 

「その辺りは僕らは金木くんの意思を尊重するだけですからね。彼が全てを守ろうとしているなら、僕らの全てを使ってそれを守り抜くだけです。ただ、旧多がこの子らにしていることと、僕らが金木くんに対してやってきたことって同じなのかもしれないですね」

 

そう言って僕は最後の死体を炎の中へと投げ入れた。

どこにでもいる青年だった金木くんが、まるで誰かに敷かれたレールの上かのように大食いの赫包を移植されそして喰種になった。それからも、アオギリに誘拐されたのもそして捜査官になってからも彼の人生は誰かにとって都合がいいかのようにいつも誘導されていた。その時、必要であるものが偶然手に入るように。

 

(……まさかね。だとしても、いつから?僕らが王に仕立てあげるよりもさらに前…………。事故すらも偶然じゃないとすれば…)

 

何気なく思い返したことをきっかけに幾つものことが、腑に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 






久しぶりすぎて、所々おかしな部分もあると思いますがお許しください


感想等々お待ちしております!

それでは
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