ヒロインアンケ、参加ありがとうございます。
まだまだ募集したいと思いますので参加お願いします!
現在、エトさんがトップです!
なお、エトさん、董香、雛実しか投票がないのですが他のキャラもありですので遠慮なくお願いします。(他にヒロインキャラ知らない………)
他のキャラがいいという人は遠慮なく投票してもらえるとうれしいです。
リョーコさんが家に来てから、少し経つが特に変わったことはなかった。
とはいえ、まだあれから日は浅くあの捜査官を20区でよく見かけるため、未だにリョーコさんを雛実ちゃんに会わせる約束は果たせてない。
「すみません、リョーコさん。約束守れてなくて。」
「いえ、わかっていますから。それに私は刀夜くんに感謝こそしていますが責める義理はありませんよ」
(リョーコさんはこう言ってくれているが、雛実ちゃんからしたら辛いだろうな。)
ブーブー
ん?誰だろ
[霧島董香]
……董香から?
「すいません、少し電話出てきます」
「えぇ、コーヒー入れておきますね」
「ありがとうございます」
僕は廊下に出てから、電話に出た。
『もしもし、董香どうかした?』
『ごめん、刀夜。私が学校行ってる間に雛実がいなくなった』
『雛実ちゃんが?……わかった、僕も探す』
『ごめん、頼んだ!私も金木と探すから』ツーツー
(……くそっ。雛実ちゃんは多分リョーコさんに……。安全にばかり気を取られて、雛実ちゃんの配慮に欠けた。)
「すいません、リョーコさん。僕少し出掛けてきます!」
「あっ、はい。」
(……雛実ちゃん、無事でいてよ…。)
僕は急いで20区へと向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ブーブー
20区に入った所で丁度電話が来た。
『刀夜、ありがとう。雛実見つかったよ!』
『そっか、良かった。それでどこ?』
『いや、いいよ。あんたの家、4区だろ?』
『いや、もう20区にいるから』
『いくらなんでも早すぎるでしょ……。それなら重原小の近くの…………』ツーツー
『ん?董香どうした!董香っ!』
(不味い。もしかしたら……)
プルル、プルル
(頼む、金木くん……)
『もしもし、漣くん?』
『金木くんっ!?今すぐ重原小のところに向かって!!』
『あっ、はい。でも……』
『いいから、早く!!』プツン
「……これで金木くんは向かってくれるはず。僕もすぐに行かないと……。」
(董香、雛実ちゃん。お願いだから、無事でいてくれ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(……匂いを辿って急いで来たがのはいいんだけど。水の流れのせいで匂いが……。それにマスクを持ってくるのを忘れた……。董香と雛実ちゃんは……)
「あぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「……董香っ!」
(今のは董香の悲鳴。あそこかっ!)
急いで向かった先には、この間の初老の捜査官と雛実ちゃん、そしてクインケによって脇腹を貫通されている董香がいた。
「……おい、董香に何してんだよ………。」
「貴様は、まさか【木葉梟】……。」
ガキィィィン
甲赫で、董香に突き刺さっているクインケを破壊し倒れそうになった董香を抱き留める。
「董香、大丈夫か?」
「うん。足で纏いになってごめん。」
「いや、俺がくるまで雛実ちゃんを守ってくれたんだ。それだけで充分さ。…………雛実ちゃん、董香を頼んだ」
董香を雛実ちゃんに預け、捜査官の方を向き直す。
「……俺の大事な人に手を出してタダで済むと思うなよ………。この雑魚が」
(……久しぶりだ。ここまで怒りに呑まれそうになったのは。)
バキッ
いつものように指を鳴らし、羽赫を出現させる
バサァ
「喰らえ」
羽赫を放出し、やつに向かって飛ばす。
が、何かによって阻まれてしまった。
「ほう、流石はSS〜レートと言ったところかね。だが、貴様がいるとわかっているのにこの間と同じだと思ったかね」
バリバリ
俺の横の柱を雷の様な轟音と共に、破壊した。
(……あれは有馬貴将が持っていた)
「これは、貴様のためにわざわざ用意した新しいクインケだ。まだ名前もないがね」
「……(有馬さんのとは違うわけか。それにあの程度の威力なら防げる)その程度で俺を倒せると思ってるの?」
「貴様は無理だろうが、その2人はどうだろうなぁ!?」
奴はクインケを二人の方に向け、放った。
「董香っ!雛実!」
ズゴォォォ
「……もうお姉ちゃんを傷つけないで……。」
流石に驚いた。
奴の放った攻撃は董香と雛実ちゃんに当たる直前で消失した。
いや、赫子によって阻まれたと言った方が正しいかもしれない。
「これは素晴らしい、父親と母親の赫子の優れた部分だけが受け継がれている。実に良質な赫子だ、欲しい!!」
奴は俺のことを無視し、雛実ちゃんへと攻撃を始めようとした。
「よこせぇぇぇ」
「……アホか。俺が二度も許すわけがないだろうが」
羽赫を飛ばし、やつのクインケを破壊する。
「くっ。ええい、邪魔だ。」
壊れたクインケを捨て、雛実ちゃんの父親から作ったクインケでさらに攻撃しようとした。
ガキィィィン
「………だから、もう死ね……。」
「かは………。貴様さえいなければ……」
奴と雛実ちゃんの間に入り、羽赫でクインケの攻撃を阻みそのまま奴の頸動脈を切り裂いた。
「俺は大事な人達を傷つけられてまで、黙っているほど心が広くない…」
雛実ちゃんの前で殺してしまった罪悪感はあれど、後悔はしていなかった。
捜査官の息がないことを確認し、僕は董香たちのところに行った。
「董香、僕の肉食べなよ」
僕の肉はほかの喰種よりは人間に近く、まだ美味しい。
それになんかRC細胞の活性化も促すらしいから傷の治りも早くなるだろうし。
「…ごめん。ありがとう」
そう言って董香は僕の左腕を噛んだ。
董香に左腕を噛まれながら、雛実ちゃんの方を向く。
「ごめん。約束守れなくて。」
「ううん、お兄ちゃんは悪くない。私が我慢出来なかっただけだから………」
雛実ちゃんは今にも泣きそうな顔をしている。
「それでね、雛実ちゃん。お母さんと一緒に暮らしたい?」
僕の言葉に、董香も驚いた。
「……えっ?でも、刀夜……」
「いいんだよ、僕がどうにでもする。それに、親子をこれ以上別々にする意味がないからね。雛実ちゃんそれでどうする?」
今回の事だって、一緒に住んでれば何も起きなかった。
2人を別々にした、僕のミスだ。
「……私は……お母さんと一緒に居たい。」
雛実ちゃんは申し訳無さそうに下を俯きながら言った。
「わかった。それじゃあ、一緒に帰ろうか。董香、迷惑かけてごめん」
「いいよ、刀夜には助けられてばっかだったし。それじゃあ、私は《あんていく》に戻るよ」
そう言って董香はいつの間にか四方さんと金木くんと共に《あんていく》へと戻って行った。
「それじゃあ、雛実ちゃん僕らも行こうか」
「…うん、お兄ちゃん」
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ただいま〜」
「た、ただいま……」
「おかえりなさい、刀夜くん。…………雛実!?」
リョーコさんは雛実ちゃんを見るなり案の定、驚いていた。
「今日から、雛実ちゃんもここに住むことなったんでって聞いてませんね………」
リョーコさんが驚いたのはほんの一瞬で、次の瞬間にはもう雛実ちゃんと抱き合っていた。
(……これで良かったのかな。またエトさんに頼んどかないと………。)
またお願いごとを聞かなければいけなくなるかも知れないと、憂鬱になりながらを家に入った。
書きたい欲が止まりません。
多分明日も更新すると思いますが、期待はしないで下さい。
念のため、まだヒロインは決まってないです。
前書きでも言いましたが、アンケ参加お願いします!!