東京喰種〜自由を望んだ者〜   作:雪楓❄️

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連日投稿…。
書いてて楽しいのでお許し下さい。

ヒロインアンケ、断トツトップでエトさんです!
皆さんもこの作品のエトさん好きなんですかねぇ?
雛実、董香がそれに次いでいます!
ただ意外と暁さんも入ってるんですよね。
1番意外だった意見は、やっぱりリョーコさんですかね?

好きなキャラが居ましたら遠慮なく投票お願いします!

それでは長くなりましたが、本編どうぞ!


8話

目の前にいる喰種共は僕とエトさんが現れたことに大層驚いていた。

 

「なぜ、【木葉梟】と【梟】がこんな所にっ!?」

 

「なぜ、隻眼が2人して!?」

 

「なんでって……。潰すために決まってるでしょ?それにこの人に手を出そうとしたんだ……覚悟出来てるよね?」

 

エトさんの方を見ると、既に赫者化して大暴れしているたので、僕も羽赫を翼のように広げ、蹂躙を開始した。

 

 

 

 

10分もしないうちに、目の前にいた喰種たちは気絶するなり失神するなりしてもう相手はいなかった。

エトさんの方は随分前に終わっていたみたいだったけど……。

 

「……さて、そこで見ている諸君。君たちも僕の名前を知っているのならわかるだろう?……僕の大切な物に手を出したらどうなるか。」

 

僕はここには下りてこなかった下衆共に向かって呟く。

 

「…私は知らなかったんだ!」

 

「…私もここに来ただけで何もしていないわ!!」

 

案の定、自分の身の保身しか頭にない。

今回の金木くん達のような人たちは、皆命乞いをしたのだろう。

それを誰か聞き入れた者はいたのか?いや、いなかったはずだ。

……居たのならこんな胸糞悪いショーなんて存在するわけがない。

 

「……私は何もしていない?…知らなかった?……じゃあ聞くけど、あんたら今まで命乞いを聞き入れたか?」

 

「……かたなくん、こんなゴミに聞いたって仕方ないよ。」

 

エトさん、ほんとに"かたな"だけは勘弁して。

なんでって?……だって、なんか女の子みたいじゃん!

 

「それもそうですね…。それじゃあ、………さようなら」

 

羽赫をゴミ共に向けて雨のように放つ。

 

(……何人かは逃げたか……。月山も逃がしたし、何よりクソババァに逃げられた…。けど、彼女は救えた)

 

目的の人物に逃げられてしまったが、僕としては彼女を助けることが出来た方が大きい。

 

僕は羽赫をしまい、マスクを外し未だ怯えている彼女の元へと行った。

 

「あ、あの大丈夫ですか?僕はこれ以上近づかないので安心して下さい」

 

いくらこちらに襲う気がないと言ったところで、喰種というレッテルがある以上彼女からしたら僕は恐怖や嫌悪の対象だし、何しろこんな事があったのだ。喰種に対して普通に接しろという方が無理な話である。

 

「……あの、この近辺はまだ喰種がいると思うんで彼らと一緒にある程度まで送るつもりなんですが…立てます?」

 

彼女は未だに状況が飲み込めていないのか、僕の声に反応を示さない。

 

「あの……「……………もう少しこっちに……」」

 

彼女はとても掠れた声で言った。

僕は半信半疑で彼女の近くまで行った。

 

「あの、見ての通り僕も喰種ですよ?……隻眼ですけど」

 

僕がそう言った瞬間、彼女は僕に抱き着いてきた

 

「えっ!?………あ、あの僕喰種なんですよ?先程、あなたを誘拐して襲おうとしていた奴らと同じ………」

 

「……私はあなたが彼らと同じだとは思わない。………あなたは私たちを助けてくれたもの……。」

 

……もう驚くことしか出来ない。

いくら助けられたからと言って、喰種にここまで隙を見せるのだろうか。

 

「……えっと、それは嬉しいんですけど。そのあの……身体は大丈夫ですか…?」

 

「いえ。攫われる時に、脚を少し……。」

 

そう言って見せてくれた左脚は、ふくらはぎの部分が齧られた様に抉れていた。

 

「(………やってくれたな)…これは酷いですね。あの少し嫌だと思うんですけど………僕の血を飲んでもらえますか?」

 

そう言って僕は、右腕を少し傷つけ血を出して差し出した。

 

彼女は戸惑いながらも、少し舐めるとそのまま僕の血を吸い始めた。

 

 

 

 

 

「…………あ、ありがとうごさいました。」

 

ある程度吸って、彼女は僕の腕から口を離した。

脚の方をみると、既に治っており一先ず安心した。

 

「……それじゃあ、送るので僕の背中に乗ってください」

 

僕は彼女の前に屈み、背中に重みがくるのを確認してから立った。

 

 

「エトさん、帰りますよ!」

 

もう1人居たはずの女性はもう帰ってしまったらしく、金木くんともう1人の男性しかいなかった。

 

「おやおや、"かたな"くん。君も隅におけないねぇ。」

 

「何言ってるんですか。さっさと帰りますよ」

 

「わかったよ。……ウラヤマシイナ」

 

最後はゴニョゴニョ言い過ぎてて何を言っているのかは分からなかった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

金木くんと編集者の男性の送り届けをエトさんに頼み、僕は堀宮雅さんの担当となった。

 

「あの堀宮さんの家ってどこにあるんですか?」

 

「えっと、その家なんだけどね……。多分、今日攫われた人にバレちゃってると思うんだ……。……それで君のお家とかにお邪魔してもいいかな?」

 

確かにそれならば家に戻るのは不味い。

だとしても……。……この人ほんとに頭やられちゃったんじゃないだろうか……。

人間同士でさえ、女性が男性の家に行くのはタブーなはずなのに。

まして、僕は喰種なわけで危険性はその比じゃない。

 

「あのですね、何度も言いますが僕だって男ですし……。それ以前に喰種なんですよ?」

 

「うん、分かってるよ?それでも私は頼んでるんだよ」

 

この人、もうダメだ……。

もう手遅れ。この人絶対にダメだって。

 

「……わかりました。とりあえず、今日だけですからね。」

 

「ありがとね、えっと……」

 

「漣 刀夜です。」

 

「刀夜くん♪ありがとね」

 

 

 

この後、堀宮さんを家に連れ帰ったら案の定帰ってきたエトさんには呆れられた。

 

 

ちなみに、翌日我が家に戻ってきたリョーコさんと雛実ちゃんがかなり驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

その日から我が家にエトさん以外に1人家族が増えたのはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

 




えー、無理やり感!!

無理やりだったのは承知しています!が、やっぱり人間側にも理解者が必要だと思いこうさせてもらいました!!
異論、反論は認めません!!多分


次回はちゃんと原作に戻りますのでご安心下さい。
ヒロインアンケ、まだまだ続けますので投票お願いします!

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