最近創作意欲を高めるために『春擬き』を聞きながら書いていますw
仕事もあるので投稿期間にムラがあることはお許し下さい!!
それではお楽しみください!!
今日は土曜日世間の人達は家族と過ごしたり各々好きな事に費やす休日。
まぁそうやって休日を楽しむ人もいれば逆も然り
その顧客を楽しませる為に働いてる人達もいる。
「……暇だ」
ハチ君こと比企谷八幡は今日は午後シフトて働いております。
顧客を楽しませる為に体に鞭を打ち仕事に励んでいます。
……俺やっぱり社畜向きなのかもしれない
そんなくだらない事を考えてしまう程、店は暇で穏やかだ。
うち『Repose』は土日は割りと暇な時間が多い
朝、昼、夜と明確にピークのある時間は良いが、夕方など中途半端な時間は一人で店を回せるぐらい暇だ。
やはり土日は大型ショッピングモールなどに足を運ぶ人が多いし、イベント事なども土日祝日にやるのが常だ。
船橋にはららぽーとあるしIKEAあるし勝ち目ゼロ………
そんなこんなでコップを拭いていたら17時過ぎ頃になっているよ八幡驚き
「いつになったら店長戻ってくんだよ………」
なぜこんな事を愚痴っているかとかと言うと
突然店長が『ハチ君!!僕は今から例の物を取りに行ってくるよ!!』と俺が制止をかける前に颯爽と店を出て行ってしまったのだ…だからなんだよ例のって!!気になってしょうがないわ!!
そうして店長の帰りを待ち二時間が過ぎた
「やることがなさ過ぎてコップピカピカだよ…」
二時間一人だがお客も来ず頭の中で自問自答を繰り返していた。
現在八幡ニュースでピックアップされているのが『襲来魔王はるのん』について
水曜日突如現れた雪ノ下さんは俺に対してなぜか平塚先生の話をして帰っていったのだ
気になるのは最後のニヤけ顔だ……あれは完全に獲物を見つけたはるのんだったよ…
だから今週は少し警戒をしていたが特に何も起きなかった
可能性として考えていたバイト先での遭遇もない平和そのものだ……嵐の前の静けさってやつなのか?
「はぁ……憂鬱だ」
嫌な可能性を考えていると自然とため息が出てしまうのは人間の性だろう
しかし暇な時間があると自然と浮かんできてしまいル-プしてしまう…だからと言って忙しいのも勘弁だ
そろそろコップ拭き以外で暇潰すかな
プルルル プルルル
「電話か……さすがに出ないとまずいか」
ガチャ
「お待たせしました『Repose』です」
『あっ!ハチ君!!僕だよ僕!!』
最近流行の僕僕詐欺かな?千葉県警に連絡しようかしら
まぁ俺の事ハチ君呼びするのは一人しかいないがな
「…店長どうしたんですか?」
『いやー店任せてごめんね!!実は雨が降ってきたからもう少し帰り遅くなるって言いたくてね!!』
雨?おっほんとだ降ってるじゃん全然気がつかんかった
「わかりました」
『ごめんね!!後傘立て外に出しておいてもらっても良いかな?』
「はい」
『さすがハチ君助かるよ!!!雨が止んだら帰るからそれまでよろしく!!』
「はい」
『それじゃ何かあったら携帯に電話してね!!それじゃ!!』
プー プー ガチャ
「面倒くさいが傘立て出すか」
雨止んだら帰るっていつだよ…それまで一人か
考え事して忘れてたが夕方頃雨降るって言ってたな…はやく止んでくれ
ザァーーー
って本格的に降ってきてるじゃんか急いで出さねぇと
傘立てもって扉開けてっと…
カランカラン ガタ
「きゃ」
「うぉ」
なんだ?女性の声?ドアの前に立っていたのか?開けるときにぶつかったのか…雨宿り?
いや考える前に謝らねぇとまずいな、客なら尚更だ。
落ち着け八幡、ここはしっかり丁寧に謝罪をすればオッケーだ
まず女性の顔を見て誠意を伝えなければ
「申し訳ございません、お怪我はありませんか……って三浦?」
「えっ?………その声ヒキオ??」
な、なんで女王あーしさんがこんなとこにいらっしゃるんですか!?いやいやさすがの八幡も驚きよ!!
最近知り合いとの遭遇率高くない?そういう年なの?
てかこいつ傘持ってなかったのか?かなり雨で濡れてるな
さすがに四月でも雨に濡れたままだと寒くて風邪引くぐらいには冷えてしまう。
「……あんたほんとにヒキオなの?」
なに?もう毎回聞かないと気が済まないの?もう打ち合わせしてるレベルだろこれ…
「もし俺にそっくりなやつが居るなら見てみたいなそして俺の代わりに働いて欲しいわ」
「そのひねくれた感じヒキオっぽい」
ぽいって言うか本物なんですけどね?なに俺のドッペルゲンガーそんなに存在してんの?
俺見たら確か死んじゃうじゃなかったか?こりゃ家から出ない方がいいなうん
てかなんでここに三浦が居るわけ?意味がわからん
ザァーーーーー
「くしゅん」
「………」
はぁ…
カランカラン スッ
「そこ邪魔になるからとりあえず店の中入れ三浦」
「ヒキオのくせにあーしに命令すんなし…てかヒキオここで働いてんの?」
「そうだよ、傘立ても置きたいからどいてくれそして店に入れ」
「だから命令すんなし!」
相変わらず休日でも女王様だな……でも少し様子が変な気がする
カランカラン バタン
「とりあえずカウンター席に座ってくれ」
「………うん」
俺に対して強気な態度は相変わらずだかやけに素直だな
トップカーストの三浦らしくないな
まぁとりあえず店の前で放置するのは店の評判に関わる事だからしゃあない
消して捨てられた犬に見えたとかそんなんじゃありません
三浦はどちらかと言うとライオンだしな、道端にライオンいたら皆逃げるな普通。
「ほらタオル、好きに使ってくれて構わない、安心しろそれは店の備品だから俺のとかではない」
「別にヒキオが使ってても気にしないし…ありがとう」
なんか調子狂うな…ほんと今日はちょっと獰猛な小型犬って感じだな
「…」
とりあえずどうしようか……厄介事持ち込んだ気分だ
んっ?……こいつよく見たら目赤くないか?
雨で濡れたせいでわかりずらいけどもしかして泣いた後?
三浦が泣くとか何かあったか大体想像ついてしまうのが嫌だな
でもそうとは限らねぇしな……はぁ
コト スッ
「なに?」
「ホットミルクだ」
「いや見ればわかるし、あーし注文してないけど?」
「いいから飲め」
「はっ?」
「甘めに作ってあるから飲みやすい筈だ」
「ちょっとヒキオ」
「少し席を外す、雨用のマットを入り口に置きにいくから」
「あっ……」
雨に濡れて寒そうにしてて+どんよりした雰囲気で席に座られても他のお客さんが入ってきた時困る
『あの店員さん接客してないの?なんもしてないわよね?』とか言われたくないし
そう困るから少しサービスしただけ、クレーマーさんと会いたくないだけ
これは俺のためであり決して三浦のためではない
よし傘立てとマット設置完了 チラッ
「……これ美味しい」ボソッ
やっと飲んだか罪悪感なのか警戒心なのか
まぁ十中八九警戒心だろう…知り合いでも急に飲めとか普通怖いしな
昼ドラとかならこの毒が原因で……そんなバレバレな細工する犯人はいないか
まぁとりあえずカウンターに戻るかな
「どうだ味は」
「…まぁまぁ」
「さいですか」
とりあえず満足してくれたってことにしとくか
「…ねぇヒキオ」
「なんだ?」
「いつからここでバイトしてんの?」
「少し前から」
「ふぅん…」
「……」
「……」
またコップふきふきするかな
三浦は無言で飲み始めたしな
「…ねぇ」
「なんでしょうか」
「なんで何も聞かないの?」
「特に聞くことないからな、三浦はたまたまうちの店の前で雨宿りしてただけだろ?」
「まぁそうだけど……おかしいと思わないの?」
「別に?店の前にお客さんが入るのは当たり前のことだろ」
「お客さん……」
「そうだ」
「……」
「……」
また無言か…まぁ雨が止んだら帰るだろう
それまでは店で休んでもらえばいい
一応今は同級生とかじゃなくてお客さんと店員だからな
「ヒキオ今暇?」
「お客は三浦しかいないしまぁ暇だな」
「…あーし今日さ」
んっ?暇だから話し相手しろってことか?
まぁ俺はふきふきしながら聞くだけだ
「実はさっきまで隼人と出掛けてた」
はぁ…やっぱり葉山関連かよ
「そうか」
「うん……それで告白してフラれた」
前ふりもなく初っぱな最終局面……あーしさん展開はやいよ…
「そうか」
「…驚かないの?」
「何に対してだ?」
「あーしが隼人に告白してフラれたこと」
「いや特には」
誰が見ても三浦が葉山の事好きなのは分かりきってたことだしな
まぁなんで今のタイミングなのかはわからないが
「それってフラれるってわかってたって言ってんの?」
「そこまで言ってねぇだろ……ただ」
「ただ?」
「葉山の事だ『今は誰とも付き合わない』って言いそうだなって思っただけだ」
「なにそれ隼人の真似?ヒキオキモい」
真似するんじゃなかった……
「でもちょっと違った」
「えっ?」
「あーしには『優美子とは付き合えない』って言われたし」
「似てねぇな」
「うるさい」
あえて名指しで断ったのか葉山は…
しかし裏を返せば三浦に対しては『皆の葉山隼人』ではなく『友人の葉山隼人』として答えを出したとも言える。
三浦が葉山に対して本気なのも分かっていたが
高校のうちは告白しないと思っていたが…
「ヒキオなんで今のタイミングでって思ってるでしょ」
「……なんでわかったんだよ」
「なんとなく」
お、女の勘恐るべし
「実は他校の女の子に告白されてるの見ちゃって」
さすがリア充の化身葉山さんだな
「その子がフラれたのは知ってたんだけど、もう高校3年だから隼人のファン?の皆が告白し始めて」
皆で渡れば怖くないってやつか?リア充の考えることはわからん
「なんかそれ見てて我慢出来なくなっちゃって」
そこは三浦らしいなズバッてしてるもんな切っ掛けさえあればいつでもって感じだったしな
「まぁ結果見事に玉砕したんだけどねあーし」
…別に他人がどうなろうと関係ない
今までそうだったしこれからもその筈だ
信頼するから後悔する
信じるから裏切られる
そんなの理解してるから他人に入り込む事はしない
それがボッチだろ?
三浦が葉山にフラれた事実は変わらない
三浦が自身の意思で本気で葉山に告白したのだ
今後諦めずそのまま好きでいるかいないかは三浦が決めることだ
俺に出来ることなんてなんもないし三浦に意見する気も毛頭ない
…ただうちの店でそんな無理やり笑う姿で居られるのが俺は嫌なだけだ
「ちょっと席外す、多分他のお客来ないからのんびりしててくれ」
「ヒキオ?」
そうただそれだけだ。
「またどっか行っちゃったし」
(はぁ…あーし隼人にフラれちゃったのか…辛いな)
(隼人から逃げるように移動して雨が降ってきて気付いたらここの店の前で雨宿りしてた)
(でもまさかここの店にヒキオがいるって思ってもみなかったし)
チラッ
(このホットミルクもヒキオが出してくれてタオルも貸してくれた……案外優しいやつなんだねヒキオって)
(なんか落ち着いてきた…冷静に考えたらヒキオに凄く迷惑かけてるし傘借りて帰ろうかな…)
(あっ戻ってきた、あれなにかいい匂い?)
「お待たせしましたフレンチトーストでございます」
「……えっ?」
(フレンチトースト?すごく美味しそう…これヒキオが?)
「実はキッチンも担当しててな、だがまだ新人だから味に不安がある」
「う、うん」
「だから金はいいから味見手伝ってくれ三浦」
「……いいの?」
「むしろ俺がお願いしてる立場だ気にするな」
(さすがのあーしでもこれは嘘だってわかる…)
(ヒキオはあーしを元気付けるために作ってくれた?)
「わかった、それじゃ頂きます」
パクっ モグモグ
(なにこれ…物凄く美味しい)
「……」チラッ
「どうだ?」
「…美味しい」
「そりゃどうも」
(これ味見なんて必要ない…やっぱりあーしに…)
「……」ジー
(ヒキオの事全然気にかけた事なかったけど、なんか結衣が好きになるのも少し分かった気がする)
「なんだ?やっぱり不味かったか?」
「な、なんでもないし!」
(しかも冷静にヒキオのこと見ると眼鏡かけたヒキオってかなりイケメンだよね…)
「……」ぽけー
なんだ?まぁ少し調子戻った感じか?よくわからん…
「冷めるぞ三浦」
「わ、わかってるし!///」
モグモグ モグモグ モグモグ
急に淡々と食べ始めたよあーしさん
フレンチトースト好きだったのか?
「ごちそうさまでした」
「おう」
「………」
「………」
「…三浦」
「なにヒキオ?」
「まぁそのなんだ…俺が言うのも変だが、葉山は三浦だったから他のやつらと違ってしっかり答えてくれたんだと思う」
「…他と違って?」
「他の関係ないやつなら当たり障りなく断るようなやつだからな」
「…………」
「だから………葉山にとって三浦は他と違って特別だったってことだ」
「なにあーしの事慰めてるつもり?」
「別にそんなんじゃねえよ」
「ふーん…特別か、でもあーしフラれたんだけどヒキオ?」
「俺に文句言うな特別ってわかっただけラッキーって思っておけ」
「ヒキオのくせに生意気」
「そら悪かったな」
「でも…」
「?」
「ヒキオのおかげで少し前に進めそう、ありがとヒキオ」ニコッ
「……」
普段怖いと思う人の笑顔がこんなにもギャップ萌えすると思ってもみなかった…俺じゃなきゃ惚れてたな
ふう危うく心持っていかれるところだったぜ……
「あーしそろそろ帰ろうかな」
「そうか」
「お会計は…」
「今回は味見に手伝ってもらったからいい」
「ならお言葉に甘えることにする」
「おう」
カランカラン スッ
「…雨止んでる」
「良かったな」
「うん」
「気を付けて帰れよ」
「子供じゃないんだから平気だし」
「さいですか」
「…………」
「…………」
「……ヒキオ色々ありがとね!!それじゃ!!」
タッタッタッ
「…おう」
カランカラン バタン
「ふう……柄にもないことするもんじゃねえな…めちゃくちゃ疲れた」
次三浦に会うときどんな顔して会えば良いかわからん………今更恥ずかしくなってきた
最近俺自滅してる事多い気がするな……とりあえず片付けして忘れよう
んっ?なんかキッチン辺りから視線を感じる………
「………」ニヤニヤ
「………」
「いやー青春だねハチ君!」
なんでお前がいるんだよこのアホ店長!!!!!
「て、店長いつからそこに」
「気にしなくて良いんだよハチ君!!さぁ仕事を再開しようか!!!」
「………」
うぉおおおおおおおめちゃくちゃ恥ずかしいんですけどおおおおおおおお
もういきてけねえぇぇぇぇぇぇ!!!!
「またフレンチトースト食べに行っても良いかな……」
なんか次ヒキオに会うの恥ずかしい……
「気にしたら負けだし!!明日からまた頑張れあーし!!」
いやーあーしさんっていいヒロインですよね!!
サキサキも好きですけどあーしさんも好きですw
徐々に出すキャラが増えていくと楽しいですっw