なにも知らない転生者がカードキャプターさくらの世界で活躍させる物語(仮) 作:極麗霊夢
翌日、朝のホームルーム。
「算数の堤先生が長いお休みをとられることになった」
昨日、貴史が言ってた堤先生の事で、寺田先生が新しい算数の先生を紹介する事になったが、もう嫌な予感しかしない。
「今日から新しい先生がみんなに算数を教えてくれることになった。 どうぞ」
寺田先生の言葉の後に入ってきたのは、最近、よく、すごく、朝や夜よく見る女性。
「観月歌帆です」
「はぁ……」
算数の授業サボりたい。
ホームルーム後、李がさくら達を連れてオレの所へ来て、校舎裏へと呼び出されたが、間違いなく歌帆姉さんの事だろう。
李の気配からは警戒心が高まっている。
「観月先生がどうかしたの?」
「感じなかったのか? 安倍は?」
「桐生だ…………で、なにがー?」
感じない感じたと言えば感じたが、別段李に話すことでもないし、オレとしては身内と見られたくない。
「『
「それは困っちゃうわ」
と、李が忠告してる最中、空気を読まずに乱入してくる我が親戚には頭が下がる。
頼むから大人しくしてほしいよ、ほんと……。
何が目的か知らんが……。
「観月先生!」
「こ、こんなそばまで来て、気付かなかったなんて……」
「私もぜんぜんわかんなかった」
ボソリ、ヒソヒソと話して二人だけで会話してるつもりだろうけど、あの手の大人は聞こえていて牽制するか無視するかなんだよな。
「
「別に授業に集中しないとは言ってないだろ。 気をつけろってことは警戒しろ、それに集中しろって捉えられるから、授業もオマケで聞いてるだろ。 李、用件がそれだけならオレは帰るぞ。 あまりこの先生に近付きたくないんだ」
そう言ってオレはその場からさっさと退場した。
★
「え、あ、おい」
「祐介くん!」
「どうしちゃったんだろ? 祐介くん」
「…………」
いつもと違う雰囲気を出す祐介くんを、李くんとさくらちゃんが見てる中、私は観月先生の方を見ると、そこには何処か悲しそうな顔をする観月先生。
そして私の視線に気付き、悲しそうな顔からにっこりと笑顔になり、さくらちゃんの方へ話しかけた。
内容は昨日さくらちゃんが御守りを買えたかどうかでしたが、さくらちゃんは駄目でしたと言い、観月先生はでも、今日なら大丈夫と意味深な事を言い、さくらちゃんを眺めてます。
「うーん、あんまり似てないわね」
「ほえ?」
どういう意味、でしょうか?
「さくらーーーー!」
と、そこへ星條高校の方からさくらちゃんを呼ぶ声が聞こえ、そちらを振り向くとさくらちゃんよお兄様である木之本桃矢さんとその御友人の月城雪兎さんが居ました。
「今日、笛のテストだろ? 玄関に忘れてたぞ」
「あや!?」
さくらちゃんが笛を取りにいく時、桃矢さんが観月先生を見て、驚き観月先生の下の名前で呼びました。
「おっきくなったね、とーや」
そして観月先生も何やら桃矢さんと親しげな様子ですが…………。
私はそれよりも祐介くんと観月先生の関係が凄く気になりますね。
☆
学校が終わり、歌帆姉さんに放課後付き合ってと言われて月峰神社に付き合う事になった。
なんでも業者から御守りを受け取り、その御守りの陳列を手伝ってくれだとか。
関わりたくない。
関わりたくないが、来た方が安倍の家系として来た方がいいと言われた為、結局行くことになったのだが、、、
「早くも後悔してる」
「あら、この迷路に巻き込まれた子は確実にあの子達よ? 助けないの?」
「朝あんなこと言っといて、放課後仲良く迷路の遭難者救出とか笑い話にもならない」
「あら、困ってる人は助けるのが当たり前と、私はあなたから教わったのだけど、違った?」
「…………園児の言葉を真に受けるなよ」
それはこの世界のことを全く知らないガキが言った、重みも、責任もないただの戯れ言だ。
「助けてあげた子から貰う感謝の言葉と笑顔は……」
「当時、そんなくだらないことを言ったんだな。 忘れてくれ、死にたくなる」
「祐介……」
迷路の中を歩き回って、ようやくと言うべきか、歌帆姉さんの持つ魔具のお陰か迷うことなく遭難者の下へとたどり着いた。
「祐介くん!」
「安倍の!」
「観月先生も」
「なんで安倍のと先生がここにいるんだ!?」
小狼の言葉にオレはため息が出る。
何度も何度も桐生と言ったのに、安倍の安倍のと……。
「うちの神社の中がなんか変だったから、調べてたら巻き込まれちゃったみたい」
「ほえ、うちの?」
「私、この月峰神社の神主で、桐生くんとは遠い親戚。 だからこういう事態にも慣れてるんだけど、鈴の音は聞こえなかった? 気をつけてってつもりで鳴らしたんだけど……此処に居るってことは遅かったみたいね」
「で、お前達は迷ってたと」
「そうなんです。 いろいろと試したんですが……」
「なら、早速出ましょうか」
と、さらっと言う歌帆姉さんに、李が食いつく。
まぁ、自分達で出口を探してさ迷ってたのに、そんな簡単に言われても納得がいかないのはわかるが、今の歌帆姉さん殆んどが理不尽だ。
なんせ、手に持つは超一流の術師が製作した月の魔鈴だ、出所不明品だけど。
「壁に手をついての攻略はスタート地点からでしか意味はないわ。 あと上に上がって見るのも良い手だけど、一番簡単なのはこうすることよ!」
そう言って歌帆姉さんは、鈴を迷宮の壁にぶち当てて破壊した。
絶対、用途間違ってる。
「た、確かに壁を壊して一直線に突き進めば、いつかは出られますわね」
「み、観月先生って豪快なんだね……」
「こんなこと出来るのも、あの先生が強い力を持ってるからだろ。 安倍の。 あの先生とは何か知り合いっぽいが」
知り合いも何も遠い親戚って言ってたでしょ。
「………………」
「祐介くん」
「観月先生となると、黙っちゃうね」
「悪い、あまり口にしたくない」
歩いて数分。
歌帆姉さんが、もうすぐ出口と告げると共に最後の壁が崩れて外へと出たオレ達に、迷路の主は逃がさないとばかりに新たな迷路を造りだそうとする。
「早く封印をしないと、また閉じ込められるぞ!!」
「え、でも……」
「今、先生に構ってる暇はないだろ」
「あ、なら後ろ向いて目を閉じててあげようか」
「見張っといてやるから早くしろ」
「う、うん!」
と、さくらに背を向けてご丁寧に目まで閉じた歌帆姉さんを、形だけの見張りをしておく。
「あの子達に、親戚だって肯定しなかったわね」
「恥ずかしいだろ? 保護者同伴なんて……向こうは居ないのに」
「私は別に祐介くんの味方をするつもりはないわよ? それにあの子達はそんなこと思わないし、言わないわ」
「…………あまり、安倍の家に関して巻き込みたくない、な」
ダンッと足元にチョロついていた木っ端妖怪を踏み潰す。
「…………生まれたての子を問答無用で滅するのは、感心しないわよ?」
「安倍の血に引っ張られすぎたかな」
母さんと歌帆姉さんぶっ続けだったし、これで
「終わりましたー」
「そう?」
ま、他の連中よりかは……
「ありがとうございます、観月先生」
「ふふ、どういたしまして」
歌帆姉さんの方がマシかな。
観月先生のプロフ書こうかと思いましたが、特に変更点は安倍の家系というだけで変更なしです
次話について祐介の婚約者が襲来する話かさくらカード編にすぐ繋げるか
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次話は祐介の婚約者襲来
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次話はさくらカード編