なにも知らない転生者がカードキャプターさくらの世界で活躍させる物語(仮) 作:極麗霊夢
け と
お よ
め ろ
で っ
す す
。 。
安倍晴明が遠縁である桐生祐介が住まう部屋に、ピンポーンと客人訪問のチャイムが鳴った。 夜に。
祐介はこんな時間に誰だ?と思いながら、こういう事が前にもあったようなと頭の片隅で考えながら玄関へ近付こうとしたが、突如祐介の足はピタリと止まる。
まるで床と足が接着剤か何かで固定されたような。
瞬時に祐介はこの感覚、例えば生理的嫌悪を抱く人を前にするような、そんなおぞましい感覚を察した祐介は、頭の中で逃走計画を立ててすぐに実行した。
ちなみにこの間、体感0,2秒だ。 人間の可能性を見た。
しかし悲しい、悲しいかな祐介。 あくまで体感故に実際の時間は5分である。
その間にチャイムは何度も鳴らされ、ドアノブをガチャガチャされてる一種のホラー状態。
「急げ、善鬼! 逃げるぞ!!」
「………」
善鬼は呆れながらも、祐介に従い、祐介と善鬼は玄関とは反対方向のベランダへ行き、
術で足を強化し、落ちて加速していく重力を軽減して、祐介は
「強行軍して駆けつけた婚約者に対して、何故ゆうくんはこんな酷いことをするんでしょう。 それだから『クロウカード』の新たな主になれず、あまつさえあんな素人に負けてしまうんですよ? それとも………あのぽけぽけしたお嬢さんがお好き、とか?」
駆け出そうとした祐介の足は再度ピタリと止まり少女へと振り向く、ここで初めて祐介は視界に彼女を納めた。
由緒正しき安倍晴明の子孫にして直系のお嬢様。
安倍晴明の再来と言われた自身の母の2番目の教え子。
『黄土色』の瞳を持つ安部本家のお姫様。
「………」
「何か言ってくださいな」
「新しい主の事が好きとかバカな事を言うのやめろよ、ただの友人だ」
祐介の婚約者の目が見開き、祐介の足元の地面が弾ける。
「ゆうくん、ゆうくんは御存知ないかもしれませんが、
「京ではそうなんだろうが、
「いえ、全国共通です」
祐介の足元が二、三回ともさらに弾けると、土煙が祐介を覆うと祐介の婚約者は自身のミスに気付き、風を起こして土煙を吹き飛ばすとそこに祐介の姿は居なかった。
「…………ゆうくん、何故、私の手からするりするりとこぼれ落ちていくのですか?」
祐介の婚約者、名を
☆
「というわけで居候させてよ、小狼」
「何がというわけでなのかさっぱりだが、事情があるなら仕方ない」
「しん、、、せつ…だと!?」
「叩き出してやっても良いんだぞ!?」
本家のお姫様から逃げた俺達は、『クロウカード』を集め、新たな主に選ばれなかった同士という絆を頼りに、李小狼が住まうマンションのアパートにやってきた。
詳細を極力話したくはないが、問われれば素直に話そうと思ってた俺の予想を越えて、なんと小狼は事情があるなら仕方ないとだけ言って居候を許可してきたのだ。
知世ならともかく小狼の性格なら出ていけとはならないが、理由くらいは聞いてくると思ったが、いったいどうして? と、オレの考えがわかったのか、、、
「観月先生だ。 あの人が今後お前が助けを求めてきたら何も聞かずに助けてあげてくれと、俺だけじゃなく、さくらや大道寺にも言ったんだ」
と、小狼が言った。
歌帆姉さん……。
「十中八九お家関連だからって」
やっぱ安倍家の人間クソだな!! 遠縁で歌帆姉さんは違うなって感動したオレがバカだった!! オレはお家関連に関して黙っててほしかったのに、あの人、自分の役割を秘密主義してたのに、他人の秘匿情報の源を本人の許可なく暴露するかね!? これだから安倍家はダメなんだよ!! それはそれとして説明の手間が省けてよかったよ! ありがとな!! ありがた迷惑だけど!!
「とりあえず今日は寝る」
「ああ、飯はいいのか?」
「あん? んー食べたっけ?」
「俺が知るか」
「食べてねーなぁ」
「…………いろいろあったからもう食欲ねーわ。 ごめんな善鬼」
「全然いいよぉ」
折角善鬼が作ってくれた料理を食べれなかったと謝ると、善鬼はニコッと笑って許してくれた。 なんだこのイケメン鬼は、こんな鬼が平安辺りから居ただなんて、オレが女ならときめいてるね、絶対。
そんなバカな事を考えながら、小狼に案内してもらった客室のベッドに倒れこむように寝る。
ちなみに無条件で泊めてくれるだろう雪兎さん、知世、さくらと桃矢さんの所へ行かなかったのは、雪兎さん側の人格は此方側じゃないからのと、知世は事情を知ってはいるが分類的に一般人な為であるのと、さくらと桃矢さんは二人ともお互い隠しあっていても、家自体は一般家庭というカテゴリーだからだ。
それに比べて小狼といえば、魔術の家庭かつクラスメートかつ友人というまさに素晴らしき隠れ蓑。 すぐにバレるだろうけど。
朝になった。
善鬼に起こされ、小狼と一緒にご飯を食べて友枝小学校へ向かう。
漫画とかでは、昨日の事のような緊急お泊まりイベントが発生した翌日は寝惚けて、どうしてここに○○が!?となるし、それをするほどには仲が良いと自負してるが、リアルに考えて失礼の極みすぎてそんなことはしない。
まぁ、泊めてもらってる側ならね。
泊める側なら遠慮なくするけど…。
「「!!」」
小学校の校門へ一歩踏み入れた瞬間、オレと小狼は互いを見合わせて頷き、小学校から離れて物陰に潜む。
「感じたか?」
「ああ、これは間違いない」
一般人が巻き込まれないようにと配慮したオレを嘲笑うかのように、友枝小学校全体に陰陽術の結界が覆われていた。
これを破るには中に入って結界の核として使われてる符を処分するか、さくらが持つ『クロウカード』の『
「どんな術式結界かわかるか?」
「詳しくは中に入らないとわからんが、皆が中に入っていく所を見ると侵入防止の結界じゃないことは確かだな。 当たり前だけど」
どうせオレを捕獲する為の結界だから、覆ってる結界に侵入出来ないのはおかしい。
そしてこれも当然だが、中に入ってしまったら術者にその情報が行く。
あと考えられるとすれば、中に入らないとオレが選択した場合、中にいる一般人を人質として命を脅かす効果が起動スイッチ付きであること。
あとは中に入って詳しく調べないとわからないな。
「だから閉じ込めるタイプのモノだな」
「当然、術が起動すれば中の囚われた人達が危ない、と」
流石は李家と言ったところだろう。
確実にオレと同じ考えに至ってる。
「もうすぐさくらが来るし、事情を話して斬ってもらおう」
「そうだな」
こういう時の『クロウカード』の理不尽さは頼もしい。
☆
さくらが校門前までやって来て、中に入ってしまわないように拉致ったオレ達は、さくらに事情を話して『剣』で結界を斬ってもらうことにした………のだが、、、
「………杖に、ならない?」
「なに!?」
新しい杖になり、新しい魔法の杖の姿である星の鍵は、さくらの呪文に反応せず杖になる事はなかった。
「これは参ったな。 杖にできないなら『剣』を使うこともできない」
ジーッと星の鍵を三人で見つめながらどうするかと考える。
電話でケルベロスに聞いても、新しい星の鍵を杖にする呪文を知らないと言われた。
それも当然と言えば当然だ。
ケルベロスにとって最後の審判で歌帆姉さんと月の鈴はイレギュラーであり、まさかクロウ・リードが頑固な
『『クロウカード』もそうやったけど、魔法は名前と姿、イメージがいっちゃん大事や。 せやから姿が変わった星の鍵を杖にするんも、今までとは違う何かが必要のはずや』
「今までとは違う何か…今までとは違う何か……もしかして!」
同じ言葉を口にして考えるさくらは、何かに閃いたのか、目を閉じて呪文を紡いだ。
「『星』の力を秘めし鍵よ!」
「「!!」」
星。 さくらの言葉にオレも小狼もハッとする。
確かにその鍵は鳥の頭の形をした鍵から星の形をした鍵になった。
「真の姿を我の前に示せ! 契約の元、さくらが命じる!」
さくらの足元には『クロウカード』を使っていた時の魔法陣ではなく、中央に星が描かれた魔法陣が広がっており、鍵にはさくらの力が集まり、真の姿を現す。
それはあの時、最後の審判で見た杖。
「『
『なるほどな、星の力か』
「それであの結界を壊せばいいんだよね?」
「ああ、思いっきりやっていい」
「『
星の杖で『剣』のカードを使うと、『剣』のカードが変化り、杖が剣となる。
一瞬の出来事でまた驚くが、色々の変化はこの際後で良いだろう。
さくらが『剣』を振り、桔梗が張った結界は編み込まれた術式共々斬れた。
No.8 安倍桔梗
誕生日 10月31日
血液型 A型
好きな科目 国語・理科
嫌いな科目 体育・社会
所属クラブ なし
好きな色 黒・金
好きな花 彼岸花(白)
好きな食べ物 たまご焼き(甘いの)
嫌いな食べ物 ホルモン
得意な料理 焼肉(食材からこだわります)
今欲しいもの ■■