なにも知らない転生者がカードキャプターさくらの世界で活躍させる物語(仮) 作:極麗霊夢
プール。
水着を着て泳ぐスポーツには欠かせない施設。
学校では主に夏の授業とかに使われてる。
あと水泳部とか水泳クラブ。
友枝小学校では水泳クラブはないけれど、夏には体育がプールになる。
だいたい中学校辺りから男女に別れるプールだが、小学校はすべからく男女混合だ。
まぁ、それは良い。
別に小学生のスクール水着姿とかに欲情する性癖でもないし、問題なのは着替えだ。
前世の事は今でも思い出せないから、前世ではどうだったかわからないが、男女一緒の一つの教室で着替えるというのはオレの中の常識がレッドカード出してる。
………………………………欲情はしないとはいえ、これは事案なのでは?
「………………プールとか死にてぇ」
別に泳げないわけではない。
むしろ前世よりも泳げるんじゃないか? 何せ激しい激流の中、「これも修行。 母は心を鬼にする所存で息子をえい」なんて、軽ーく放り投げられて溺れながらも泳いだからな……園児にすることじゃねーべ。
その後、従姉がオレが泳ぎを覚えた方法で、泳ぎ方を教えてと言われたから、その方法で試したら見事、水が大っ嫌いカナヅチになった。
というか動く水全般が嫌いになって、川は勿論、雨、水道から出てる水すら泣き叫んでた。
いやーアレは良い気味だった。
「よし、あいつの悔し顔でなんとかモチベーションを上げれた」
と い う わ け で…………
プールの授業だ。
準備運動をして、いざ泳ぐときに木之本の横に並ぶ。
まぁ、出席番号で泳ぐことになったからなぁ。
同じか行のきから始まる名前だから仕方ないと思うが、プールに入る前はなんか泣いてた、大丈夫か?
『ピッ!』
寺田先生の笛の合図と共に壁を蹴って泳ぐ。
「ぷはっ!」
「お見事ですわ」
「知世ちゃんも泳――――ほえ?」
「どうした? 木之本」
「あら? 桐生くん」
「え、桐生くんさっき泳いで……あれ? なんでもう上がってるの?」
「桐生なら木之本が泳ぎきる前に泳ぎきったぞ」
寺田先生がオレらの方へやって来て、木之本の疑問に答える。
まぁ、これでも泳ぐのは得意ですから。
「ほえええ」と茫然とオレをジロジロと見る木之本と大道寺。
「どうかしたのか?」と問うと二人してなんでもないと答えるが顔が赤いぞ。
「きゃあ!」
木之本達と会話してると、三原の悲鳴が聞こえて木之本がすぐに助けに行った。
行ったが、三原は溺れかけて体力が減ってプールサイドに泳いでくる様子はなく、今度は木之本が溺れてる!?
「チッ! 知世はさくらを頼む! オレは千春を助けに行く!」
「わかりましたわ!」
いくら泳ぎが得意でも、母さんから教わった救命活動も流石に一人で二人を助ける事は出来ない。
そして三原を助けた後、さく―――木之本を引っ張りながらプールサイドへ向かう知……大道寺。
○
放課後。
オレと大道寺は木之本の家でケルベロスと、プールの中に居るクロウカードで話し合うことになった。
木之本が言うには実体がなく、三原の足首に渦巻いていただけらしく、ケルベロスが言うには四大元素が一つ『
そして『水』を捕らえるには、今の木之本が持つカードでは無理との事。
それにも理由はあるみたいで、同じ四大元素でも『
性格相性としても『水』が有利とのこと。
と、ケルベロスと話してると桃矢さんがやって来た。
「どうしたの?」
「ああ、祐介とさくらの友達にちょっと」
「なんでしょう?」
「?」
「もうすぐ夜だからな晩飯食っていくか?」
「よろしいので? 月城さんもいらっしゃるんですよね?」
「構わねぇよ。 そんな手間でもないし」
「では、ご馳走になります」
「おう。 お前は?」
「……ご馳走になります」
「了解」
………………こうして今日は木之本の家で晩御飯食べることになった。
こういうお付き合いってどうすれば良いんだろうか? あ、オムライスすっげー美味しいです。
え、おかわり? あるんですかって桃矢さんそんなには要りませんよ?
「けぷ……すまん」
「いっぱい食べてましたわね」
「や、でも
「あの方の食べっぷりも気持ちいいものでしたわ」
桃矢さんの友達で、眼鏡を掛けた文学系っぽい人だが、以前桃矢さんと一緒にサッカーで活躍していた人だ。
この人とも挨拶して友達になったが、握手して少し違和感を感じたが、桃矢さんのアイコンタクトで大丈夫だと太鼓判押されたので、そのまま気付かない振りをした。
なんか木之本の想い人みたいだし……。
○
次の日。
木之本は木之本で、オレはオレで『水』を捕らえる方法を考えてた。
ケルベロスは今まで封印したカード合わせてもどうにもならないと言って諦めさせてたが、オレとしてはカードを見つけたなら直ぐに封印したいし、木之本もこれ以上犠牲者を出さないために頑張ってる。
しかし……
「考えれば考える程、思い付かない」
『水』を捕まえるなら、凍らせるという手段を思い付くが、今のオレの力量ではプールの水を凍らせるなんて無理だ。
なら他にどうするか。
火で水を沸騰させて蒸発させるというのも、現実的ではない。
そもそもプールの水を蒸発させる火を作るより、凍らせた方が簡単だ。
そして、凍らせる事が出来ないなら……ああ、手詰まりだ。
何も対策を思い付かずに夜。
オレと大道寺、木之本は夜のプールに来ていた。
なんでも木之本が良いことを思い付いたらしく、『水』のカードを封印して明日の体育は名一杯泳ぐと意気込んでいた。
そして始まる『水』との対戦。
『水』を挑発した木之本は、予め鍵を開けていた窓へ飛び込んで校舎内を『翔』で駆け抜ける。
そこからどうするのかと見ていると、木之本はある扉の前で『翔』の効果を切った。
「あそこは……」
「冷凍庫だな」
「………………ハッハハハ、なるほど凍らせる程の技がなければ他から補えばいいのか。 オレが言うのもアレだが……お見事」
『水』が冷凍庫の中に入ったのを見届け、オレは学校を後にした。
次話について祐介の婚約者が襲来する話かさくらカード編にすぐ繋げるか
-
次話は祐介の婚約者襲来
-
次話はさくらカード編