絡み合わない2人   作:まめちゃん

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2日目-転校-

5:00

朝起きると、いつもとは違う柔らかいベッドにいた。

そっか、ここは私の家じゃないんだった。

ベッドから降り、私はパジャマを着替える。

「せっかくだし、学校は8:30からだしランニングがてら散歩かな」

私はフクさんに早めの朝食と散歩をすると伝えて豪炎寺家から出る。

 

「どこに行くんだ?」

 

鋭い声に思わずドキッとする。

立ち止まり後ろを向くとそこには豪炎寺がいた。

「…散歩」

一言、それだけを言って私はまた歩き始める。

いつのまにか〝 雷門中学校 〟まで歩いてきてしまった。

今日私と豪炎寺はここへ通う予定なのだ。

 

「露乃、お前はなんで俺の家に来たんだ?」

 

そんなの、私が知るはずがないのに豪炎寺修也、この男はなんとなく気に入らない。

 

 

7:30

豪炎寺家に帰り、フクさんから制服をもらい学校へ行く支度をしていた。

前の学校の制服さえ、着たことがないのに変な気分

当然豪炎寺と一緒に登校するのだが何も話さない。

私はこの家に居ていいのか、なんて考えてしまう。

 

先生は何を思ったのか私と豪炎寺を同じクラスにした。

「露乃、同じクラスだな。よろしくな」

そんな一言でも何故か胸をちくっとさせる。

私達は教室へ入ると先生は

「みんなに転校生を紹介するぞ〜」

といい、注目を集める。

 

 

「「ああっ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」」

 

 

とても騒がしい声が私達…いや豪炎寺を迎え入れた。

バンダナをつけた少年。

豪炎寺はとても驚いた顔をして少し後ろへ下がってきた。

「なんだ〝 円堂 〟知り合いか?」

先生のメガネが太陽の光で反射する。

「えっ、あぁ…知り合いってわけじゃ…あはは…」

ふぅん、円堂って多分昨日河川敷にいた人だよねぇ

 

「修也くん、運命の出会いなんじゃない?」

私は少しバカにしたような笑いを交えながらコソッと豪炎寺に言う。

「何を言ってるんだお前は…。」

はぁ、とため息を吐く豪炎寺はとても滑稽だ。

先生は手を一度鳴らし仕切り直し私と豪炎寺は自己紹介をし席へ。

 

休み時間へ入り私と豪炎寺のところへ円堂がきた。

「豪炎寺、それに露乃!昨日俺名前言ってなかったから…俺円堂守!サッカー部のキャプテンをしてんだ!ポジションはキーパー!」

へぇ、下の名前は守っていうんだ。

たしかにキーパーしてそうな名前だね

 

「昨日のお前のキックすげぇなあ!!!!よかったらサッカー部入らないか!?」

 

やっぱ勧誘されるんだね、本当に大人達が言っていた〝 イナズマイレブン 〟になっちゃったりね

 

「サッカーはも…」

豪炎寺はあまりにも悲しそうな顔で言うから…


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