ラブライブ!〜ヤンデレファンミーティング〜   作:べーた

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—————どこかの公園。

本当にどこにでもある、なんでもない公園。

だけど、子供達にとっては毎日がドラマで、あらゆる場所が未知の空間だった。

新しい出会いと、新しい出来事。

同じ日なんて1日たりともない。誰とだって、同じままの関係でもいられない。





長編【μ's】勇気で光を追いかけて
プロローグ オレンジ色の光


 

 

 

オレンジ色の髪をした一人の女の子が、夕焼けの中で水たまりを跳び越えようと走っている。

 

そして、それを不安そうに見つめる青い髪の女の子が一人。

 

無理だから、危ないからと止めようとする灰色の髪の女の子が一人。

 

 

その日、また別の女の子と帰り道を歩きながら、俺は偶然、その3人を見かけた。泥まみれになりながら走り幅跳びを繰り返す女の子が心配で、なにより諦めずに挑戦し続ける姿に惹かれて、つい足を止めて見つめてしまっていた。

 

それを見て、俺の隣にいた女の子がぽつりと呟く。

 

 

「どうせ無理なのに、なんであんなに頑張るのかな……?」

 

 

その内容は、俺の抱いた感想とは真逆のもの。この頃、まだ彼女は凄く消極的な娘で、運動も苦手で……性格も今とは似ても似つかない。その日も、学校の体育の時間に跳び箱を飛べず、先生に嫌な顔もされて泣きそうになっていた。この娘が将来スクールアイドルの頂点に立ったなんて聞いたら、あの戦線はどんな顔をしただろうか。

 

逆に、俺は今より積極的だった。普段は学校で『どうせお前には無理』なんて、夢を否定さるたびに気に障って、ケンカにも明け暮れていた頃だ。だから……俺は、無理だと落ち込む彼女をなんとしても勇気づけたくなった。

 

 

「いや、たぶんあの娘は跳べるよ。だから見てようぜ!……先生はああ言ってたけどさ、きっと『———さん』も、同じように飛べるんだ」

 

「嘘!私なんて運動も苦手だし、イジメられてるし……修也くんみたいにはいかないわよ」

 

 

……まだ、『さん』づけで呼んでたこと、思い出すと少しおかしいな。

 

先生に悪く言われたり、跳べないことでいじめっ子に笑われたのが堪えていたのだろう。彼女はすっかり臆病になってしまっていた。

 

俺はその頃には、既に彼女が本当は大きな夢を抱えている事に気付いていた。偶然見た『じゆうちょう』のアイドルの落書きがきっかけだったんだけど、とにかくそれ以来、彼女が自分を抑え込んでるのを勿体無く感じるようになっていたんだ。

 

この時の気持ちが、既に恋だったのかは分からない。でも、彼女と一緒に夢を追いかけてみたいって、ガキのくせに漠然と思ってた。

 

 

「行けるって!ほら、こっちにも大きな水たまりあるけど……ほらっ!」

 

 

俺はランドセルを投げ捨てて、思いっきりジャンプして飛び越える。この年まで成長すれば、たいていの男の子にはできることだ。だけど、女の子にそうかはわからないし、特に彼女はまだ運動が苦手だった頃。まだそこまで仲良くなかった俺が促したところで、なかなか跳ぶ勇気は出るわけもなく、二の足を踏んでいた。

 

 

それでも……

 

『どうせできない』

 

……そう思ってる彼女を励ましたかった。どれだけ周りに無理だと言われても。彼女にもできるし、俺にだってできるはずだ。諦めなければ夢は叶うって証明したかった。信じたかっただけなのだと思う、さっき跳ぼうとしていた……今の夕焼けと同じくらい綺麗なオレンジ色の髪をしたあの娘みたいに、俺も飛びたい。飛べるんだと。そしてそれは、彼女にもできる、彼女が勇気を出せばできるように、俺にもできるんだと。

 

 

「どうしても怖いならさ、一緒に飛ぼう」

 

 

そういって手を差し伸べると、困惑の表情で返される。

 

 

「一緒に……?」

 

「うん。俺と手をつないで先に飛んでさ、手を引っ張るタイミングで『——さん』もジャンプするんだ。一人でできないことも、二人なら上手くいくかもしれないだろ?」

 

「それなら……出来るかもしれない、けど」

 

 

まだ震えの残る彼女の手をとって、一緒に目の前に水たまりを見据える。

 

視界の隅に、あの娘ももう一度跳ぼうとするのが見えた。

 

 

 

————女の子なのに、周りは無理だって言ってるのに、すごいって思う。俺たちとは正反対。

 

きっと体のあちこちがすりむいているんだろう。それでも、その表情に悲しみはない。真っ直ぐに前を見つめて、笑顔でいる。できるって、信じてる。

 

 

俺たちも負けてられないな……なんて、勝手な対抗意識を抱いて。

 

 

「さぁ、行こう!」

 

 

そして、俺たちは夕焼けの太陽に照らされて—————飛んだ。

 

 

同じタイミングで跳び終わって、此方に気づいた女の子と初めて目が合った。

 

言葉は交わさずに、そのまま帰ったけど。たしかに同じ事を考えていたんだと思う。

 

 

『飛べたね!』って……。

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

……なんだか、今朝は懐かしい夢を見た。

 

豪華に彩られたステージを見下ろしながら、ふと思い出す。

 

あまり詳しくは思い出せないけど、とにかく懐かしい内容だったのだけは確かだ。ナイーヴになっているんだろうか?北海道でもないのに、大雪の降っている東京っていうのと、とても大切な1日だっていうので……

 

(まったく。大事な日だっていうのに……俺がこんな調子じゃダメだよな)

 

さっき考えてた『大事な日』っていうのは、ラブライブ出場のための決勝のことだ。

 

そして俺……修也は、今は音ノ木坂学院に共学化テスト生として通う唯一の男子にして、そこのスクールアイドルグループ『μ's』のマネージャー。男の子なら誰もが憧れるシチュエーションだ。

 

だけど、現実にはいいことづくめってわけにはいかない。そこでμ'sは、俺の幼馴染である『彼女』のいるスクールアイドルグループと、ぶつかる事になっているのだから……。

 

 

(どっちを応援するなんて、そんな単純な話じゃないんだから……)

 

 

このステージを見ていると、余計に考えてしまう。ここまで来られたことを喜ぶべきなのか。それとも、最大の理解者である彼女と戦わなければならないことを、呪うべきなのか。

 

俺には分からなかったけど、俺にとってもμ'sにとっても、『彼女』にとっても大切な日なのは確かなこと。

 

……今日、わざわざ俺が一人で会場にやってきていて、一人でステージを見上げているのは、悩み疲れていたから。μ'sと、μ'sと同じくらい大切な『彼女』のどちらかしか、ラブライブには行けない。俺にとってそれは最も辛いことだった。

 

でも、いつまでもこうしては居られないのも確かで……

 

 

「あ!ほらほらあそこ! 修也くんだにゃー!」

 

「もう、控え室に携帯置きっぱなしはダメですっ! 探したんですよ〜?」

 

「あれっ二人とももう来たんだ。ステージを見に来たのか?」

 

「そうだよ! そしたら修也くんが先に行ってるっていうから、驚いちゃったよ。控え室で待っててくれればよかったのに」

 

「悪い悪い、みんなと一緒ならまだしも、男一人じゃいづらくってさ」

 

真っ先に、今日も元気な凛と、ぷりぷり怒る花陽に見つかった。と思ったのも束の間、その後ろから真姫と3年生も現れる。俺はかなり早い時間に来たつもりだけど、みんなももう来たのか。

 

「早起きな上に、どこ行ったかと思ってたら……うちのママがせっかくみんなに、って作ってくれたカツサンドもあるのに。修也のぶんは残してあるから、後でちゃんと食べておいてよね」

 

「ふふ、真姫ちゃん、こっそり自分で作ったぶんを修也くんに食べて欲しかったんやね〜♪」

 

「そ、それは言わない約束でしょう!?」

 

「ツンデレ全開だにゃ〜!」

 

 

真姫のやつ、お母さんと一緒にお弁当まで作ってきてくれたのか。希の弄りに顔を赤くする真姫を、凛が囃し立てて、花陽が微笑ましく見守っている。いつもの光景といえばいつもの光景……俺と違って、みんなの方は絶好調なのだろう。

 

 

「そういえば、なんで今日は急に1人で行きたいなんて言い出したの? ステージを見てたみたいだけど……」

 

「あ、ああ。ょっと考え事があってさ。あと、もしかしたら『友達』に会えるかもって思ったし……」

 

「『友達』? それってまさか、女の子じゃないでしょーね!? フン、今日はμ's(わたしたち)だけをしっかり応援してなさいよ!」

 

「わ、わかってるよ。……ついに、ここまで来たんだからな」

 

 

絵里の疑問に曖昧ながら答えると、にこに変な勘繰りを受けてしまった。……その内容自体は、正しかったりするんだが。

 

周りを見渡してみると、μ'sだけじゃなく、他のスクールアイドルも続々と現地入りしているのがわかる。だけど、俺の探しているグループの、彼女の姿はない。時間が違うのか、別のコースで入っていて、既に中にいるのか。『彼女』ほどの有名人なら、おそらくそのどちらもありえるだろう。あのリムジンだけは悪趣味だと思うけど。

 

……さっき言ったのは嘘じゃない。『もしかしたら、会えるかも』って、淡い期待を抱いてた。連絡すれば、むしろ向こうから来てくれたかもしれない。

 

でも、そんな勇気は無かった。

 

メールや電話じゃ無理だったけど……直接、顔を見てなら何か話す勇気が出ると思える。μ'sと『彼女』が激突する間に挟まれた俺には、それが精一杯だったんだ。それがどちらにも義理を欠くことになりかねないと、分かっていても。今の自分は、μ'sのマネージャーでしかないのだから。

 

 

「まあまあにこっち、嫉妬はほどほどにな〜?」

 

「にこちゃん、修也くんと一緒に来れなくて拗ねてるにゃ(笑)子供だにゃ(笑)」

 

「(笑)をつけるんじゃないわよ!アンタたちは甘いの!忘れたの? A-RISEに偶然会った時、修也がいないのをいいことに色々聞かれたでしょ!? 宇宙No.1アイドルの敏腕マネージャーとして、他のグループから狙われてるのよ!?これが冷静でいられるわけないじゃない!」

 

「はぁ、流石に考えすぎでしょ……いつかのバックダンサー騒ぎじゃあるまいし」

 

 

————A-RISE(アライズ)。

 

スクールアイドルの頂点に立ったこともあるグループにして、この予選で当たることになる優勝候補。そして……『彼女』が所属し、リーダーを務めるグループでもある。

 

偶然俺がいない時、μ'sは彼女達に会い、スクールアイドルとして堂々と勝負することを誓ったらしい。そして、『彼女』は俺のことも色々聞いたとか。俺も忘れてはいないし、彼女も忘れてはいない。忘れるわけがない。一緒に水たまりを飛んだ、あの娘のことを。

 

昔は俺が手を引いていたはずの、彼女の名は—————……

 

 

「打倒、A-RISE! 打倒、『綺羅ツバサ』!! μ'sは全員がセンターなんだから、修也も含めて誰一人欠けることなく、全員で勝ちに行くのよ!!」

 

 

—————綺羅、ツバサ。

 

それが前回のラブライブ大会で、スクールアイドルの頂点に立った女帝にして、μ's最大の……障壁。

 

俺の幼馴染にして、お互いの夢の最大の理解者の名前だ。

 

 

「ううう、あの伝説のスクールアイドルとライブで競えるなんて、μ'sに入ってよかったぁ〜……♡」

 

「かよちん、感動するのはまだ早いよ? それは今日のライブでA-RISEに勝って、ラブライブを決めてから!」

 

「へぇ……凛、なかなか言えるようになったじゃない! これならスクールアイドル部を任せても……」

 

 

にこが何やらブツブツ言ってるけど、その前の言葉の方が俺は気になってる。

 

『μ'sは全員がセンター』……月並みだけど、これ程俺たちを端的に表した言葉はないだろう。ぶつかりあったこともあったし、泣いたこともあった。だけど、みんなで乗り越えて今ここにいる。特に、ステージに立って踊る9人は……

 

……9人?

 

 

「あれ。穂乃果達2年生はまだ、学校説明会の挨拶か?」

 

 

何回かみんなの顔を見直してみるけど、やっぱり一年生と三年生しかいない。ただ、理由については既に知っている。学校説明会だ。

 

あと3人……穂乃果と海未とことりは、今朝は生徒会活動の関係もあって、まず学校説明会でスピーチがあるんだ。昨日までにちゃんと調整はしてるから、体調面やパフォーマンス面で問題があることはないはずだけど、到着時間に余裕があるってほどでもない。なるべく早くに着いていて欲しいんだけど。

 

予定では、あと二、三時間くらいのはず……と思っていたその時、絵里の携帯が鳴った。

 

 

「はい、もしもし……海未? どうかしたの?」

 

 

電話をかけてきたのは海未だった。時間的には、色々忙しいはずだが……。

 

『修也は携帯の近くにいないようだったので、絵里にかけたのですが……こちらの方は雪が強くなってきていて、説明会が一時間遅れそうなんです!それに……』

 

絵里が少し耳を放して、俺にも声が聞こえてくる程度には、海未は焦って大きな声を出していた。そこから、続いて聞こえてきたのは……

 

 

『電車が全て止まりそうな状態で、バスも大渋滞で……!』

 

 

それを聞いて俺は、控室に携帯を取りに戻ってから、一気に走り始めていた。

 

 

 

 

「……まったく、こんな無茶をするなんて。穂乃果も修也も……!!」

 

「でも、ありがとうねしゅーくん♪ さ、急ごう海未ちゃん!」

 

 

急いで俺が走った先は、意外にもアウトドアショップだった。穂乃果の事は、この1年間でよく分かってるつもりだ。学校から会場まで、無理してでも走っていこうとしたってことくらい、すぐに想像がついた。

 

幸い、ライブ会場には、メンバーと違って無理にいなくてもいい『俺』っていう余剰なマネージャーがいる。俺はみんなを置いてアウトドアショップに行って、雪の中を走りやすいような簡単な重ね着などを買って走ったんだ。少しでもライブ前の穂乃果達の体調を守りたい、その一心で、学生としては厳しい財布も切った。今思えば、デパートとかでもうちょっと安いやつ買えばよかったと思わなくもないけど。

 

……そして今、道の途中で合流して、それを渡したところ。まったく、俺も普段ならもう少し早くに気を使えてたはずなのに、どうしてこう……悩むと周りが見えなくなっちまうんだ。

 

 

「しゅー君、ありがとう! やっぱり私、貴方がいてくれるから今日も頑張れるよっ!」

 

 

降りしきる雪の中でも、フードの下から眩しすぎる穂乃果の笑顔が、俺に向けられる。……穂乃果はいつもこういってくれるけど、俺はそうは思ってない。ライブをするのも穂乃果達だし、輝いてるのも穂乃果達だ。

 

3人が駆け出していく背中を走り疲れた目で見送り、息が切れて上下する肩に雪をつもらせながら、俺は考えていた。

 

穂乃果と、ツバサが戦わなければならない事……本当は、俺にはそれ以上に大きな悩みがあるって事について。さっきの『どうして気が回ってなかったのか』の最大の原因は、多分こっちだ。

 

まだμ'sも含めて、誰にも言えていない悩み……

 

 

———それは、みんなのライブを最近、見ているのが辛いということ。

 

 

μ'sのライブは、お世辞抜きに最高と言っていい。むしろどんどんレベルアップしているし、この勢いは誰にも止められないだろう。俺だって……むしろ、一番近くにいる俺だからこそ、その素晴らしさは理解している。

 

なのに、何故なのか。俺はみんなが成功する姿を見るたびに、むしろ辛くなっている。これは、ごく最近のことだ。

 

その理由はわからない。

 

だけど……今の俺にできる事は、ただ2つのグループのライブを見届ける事。止まりかけた足にそう言い聞かせて、俺は歩き出した。

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

そして、迎えたライブ本番。圧倒的なパフォーマンスと歌声で、俺と観客と、μ's達さえも圧倒したツバサとA-RISE。

 

『こんなライブが存在するのか』とさえ思えたその出来栄えは、もしかしたらその辺のプロでも勝てないんじゃないかと思えてしまったくらいだ。俺と彼女の間には、やっぱりとんでもないレベルの差が出来てたらしい。

 

 

……だけど、穂乃果は。μ'sは違った。恐れなかった。

 

いや、恐れすら自分たちの力や緊張感に変えて、A-RISEを超える最高のライブを見せてくれた。

 

曲は、Snow halation……一瞬で白からオレンジに変わる景色。もしかしたら今日、東京に雪が降っていたことすら、穂乃果達が引き寄せた運命とか力とか……そういうものだったのかもしれない。

 

それは間違いなく、会場にいた全員を魅了した。あのA-RISEすら超える歓声と拍手。この後の結果発表を聞かなくても、わかる。ここで勝ったのは、μ'sだっていうことが。

 

本来なら、両手を挙げて喜んでるはずなのに。そして、俺自身をも魅了して離さないはずだったのに。みんなで考えた演習、みんなで考えた歌詞。みんなで作ったライブ……そのはずなのに、俺はそれを直視できなかった。

 

(どうしちまったんだ、俺は……何が不満なんだ修也)

 

だから、ライブが終わる手前に静かに会場を抜けた。μ'sのみんなに見えないように、一人で控室に戻ろうとした。

 

 

——だけど、そんな俺の前に予想もしない人物が現れた。みんながμ'sのライブと、その余韻に釘付けになっているはずの今この瞬間に。廊下を力なく歩く俺の目の前に現れたのは……間違えるはずのない、彼女。

 

……綺羅ツバサ。

 

 

「久しぶり。ねぇ、後でいいから……2人でちょっと話でもしない?」

 

 

彼女は、仮にもスクールアイドルの頂点に立った女性。こうして夢を前に足踏みして、一人じゃ何もできないでいる俺とは違う。その彼女が、μ'sがおそらく勝ったであろうことを、モニター越しでも見抜けないはずがない。

 

だからだろうか、ツバサはどこか気力が失われているように見えた。

 

 

—————この時はまだ、お互いの傷の舐め合いになるんじゃないか、って思ってた。でも、自分自身のことも、ツバサのことも。穂乃果のことも、μ'sの事も……何1つだって、俺なんかの予想通りには行かないものだって、思い知らされる事になる。

 

それは良い意味でも、悪い意味でも。

 

 

 

これは、あるきっかけで夢を諦めた一人の男の子が。

 

10人の女の子のおかげで。

 

『あの日』と『この日』に見たオレンジ色の光を、追いかけ始めるお話。

 

 

 

 

 

 







予告通り、プロローグを追加いたしました。



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