ラブライブ!〜ヤンデレファンミーティング〜   作:べーた

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エピローグ 勇気で光を追いかけて

 

 

———————……あれから、それなりの時間が流れた。

 

スクールアイドルはますます隆盛で、この前ロリコン野郎の同期(本人は否定)に聞いたところによると、7000以上のグループがあると言われてしまった。ざっと数えて、一つの県に150近いグループがあるってことだ。あの頃のスクールアイドルの総数はよく知らないが、多分数倍くらいにはなってるだろう。文字通り、桁違いな規模だ。

 

でもそうなると、きっと競争も激しい。プロのアイドルを目指す娘も多いと思うが、そう簡単にはいかないだろう。

 

プロのアイドルと言えば……今のところ、にこは確実にアイドルとして売れっ子になり始めているし、ツバサ達も以前からのファンに加えて、お茶の間にも確実なファン層を形成しつつある。

 

とはいえ、アイドルになったわけじゃない他の皆も負けてはいない。みんな新しい夢を見つけて、それぞれの道を歩んで、新しい輝きを手に入れてる。特にことりは海外との繋がりも増えているらしい。

 

変わったと言えば、俺も変わった。身体つきはもちろんのこと、本当にたくさんのことを勉強したし、たくさんの新しい仲間も得た。親父と母さんはヨリを戻して、俺の苗字も元に戻った。空を飛んだ回数ももう、1度や2度じゃない。

 

そんな何もかも変わっていく日々の中で、変わらないものもある。

 

例えば、みんなの重い愛情は全く軽くなってはいない。むしろ会える回数が少なくなったのと、結婚できる年齢と立場になってきたことからか、ますますアプローチが激しくなった。

 

今日までの何年という月日も、暇さえあればみんなとの遠征お忍びデートや電話、メールにつきあってるし、婚姻届けや各家庭の親からのプレッシャーもかかってきている。俺もそれなりに金は貯まってるし社会的地位も得てきたし、こっちの親も安定してるから心配はないのだろう。

 

……あれから、結局一度も音ノ木坂には行ってない。神田明神にも行ってない。スクールアイドルを続けたメンバーの姿も見たかったけど、それは学校以外の場所にした。

 

なんていうか、とっておきたかったんだ。俺が本当に夢の入り口に届くまで帰ってこないって。願掛けとして、その後にお礼を言いに行こうって決めてたんだ。

 

その甲斐があったのか、今俺はこうしてここにいる。両親と親族からも、親父から聞いてきたのかアビーさんからも、お祝いの連絡をもらってしまった。

 

μ's関係だと理事長とか、親ぐるみで迫ってくる系の両親から『早く娘をもらいなさい』という旨のメールや電話も追加で来てたけど……

 

静岡からもおめでとうという手紙が来たけど、彼女にも苗字が変わったことを伝え忘れていたから、宛名が旧姓で来ていて事務室の人にからかわれてしまった。彼女達も高3になる頃か。どこかのタイミングで訂正しないとな……。

 

課程を終えて、少しだけ休暇の予定がもらえた。そこの晩の予定に入れられてしまった元μ'sと元A-RISE合同のおめでとうパーティを、俺が生き残れるかかなり不安だ。修羅場とか逃げ場とか、下手したら夜に連れていかれる場所的な意味で。

 

とにかくそこで今度こそ、時間を作って音ノ木坂と神田明神に『ありがとう』を言いにいく。今日まで俺がやってこれたのは、みんなのおかげだから。

 

どれだけ愛が重くても、自分の時間を割かれても、縛られていても。その日々に苦労は感じなかった。むしろ、それが愛しかった。みんながそうやって傍にいてくれたからこそ、今日ここに辿り着けたんだと、心から感謝してる。

 

あの晴れた日の後の……そして、ラブライブと、最後のライブからずっと俺は追いかけてる。あの光を、μ'sの輝きを。絶対に追いつこうと、頑張ると決めた。

 

みんなは違うというかもしれないけど、やっぱり俺にとってはμ'sは9人だし、みんなで一つの光なんだ。10人じゃない。ツバサも同じくらい凄いし、俺はその光を追い越していきたい。みんなに相応しい俺になりたいという気持ちは変わらない。

 

 

……思えば、遠いところまで来た。始めた時は終わりのことなんて考えてないけど、やっぱり夢は最高に終わるまでが夢……。俺の夢は、ゴールじゃなくてこれが入り口。今日これから始まる。

 

 

 

名前を呼ばれて入った部屋で、俺よりずっと偉い人たちに拍手や握手をされた。

 

ここまでたどり着いたことを、元スクールアイドル達より、一足先に喜んでくれる先輩や上司達だ。

 

その表情には、同情や悦び、激励や心配、信頼や仲間意識など、様々なものが見て取れる。

 

「親父さんには世話になった。会ったらお礼を言っといてくれよ」

 

「お前の行く飛行隊の俺の仲間には、みっちりしごいてもらうよう言っといたからな!せいぜい覚悟しとけよ。毎晩徹夜で勉強だ!」

 

「あんまアイツの言うことアテにするな、休みも大事だ。千歳に行く機会があれば、函館の従姉妹にも会えるだろうし、たまには息抜きしろよ」

 

「俺の経験からアドバイスするなら……あれか、夏場にエマーやらかすんじゃねえぞ!整備全員にアイス奢って5、6万は消えるからな!」

 

口々に祝福やアドバイスを投げかけられる。一言一言を大切に受け止めて、俺は新しい道を歩む。

 

そして最後には————————……

 

 

 

「2等空尉、鹿角 修也!」

 

 

「はい! 鹿角2等空尉!!」

 

 

「……おめでとう、今日までよく頑張った。君はこの課程を修了し、正真正銘イーグルドライバーだ。部隊でもしっかりやって来い!」

 

 

 

 

失敗から、成功へと未来を変えた。

 

 

何もかもこれからだ。

 

 

 

—————————待ってろみんな。

 

この空を飛んで、あっという間に追い越して見せるからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




……いかがでしたか?ちょっと驚きました?

これで本当の本当に長編「勇気で光を追いかけて」は完全に完結です!7ヶ月間応援していただいた皆さん、重ね重ねありがとうございました!!

僭越ながら、もし宜しければ感想、ご評価等もお待ちしております。トマトマさん、完結につき高評価ありがとうございました!次回以降のモチベーションになりますです。

明日、簡単なあとがきを投稿します。お暇な方や『え、この伏線どこにあったんだ!?』という方は、伏線や設定についての解説を入れてあるので、是非一読してみてください。
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