ラブライブ!〜ヤンデレファンミーティング〜   作:べーた

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曜ちゃんはヤンデレ。異論は認めない。

4thは1日目のみの参加です。2日目は全滅しました。


曜ちゃんの恋愛教室【渡辺曜】

 

ある、昼下がりのこと。Aqoursの活動も軌道に乗ってきて、いよいよ説明会も近づいてきた。だけど、話題はスクールアイドルのことじゃなくて、恋愛のこと。

 

しょうがないよね? 私、渡辺曜だって年頃の女子高生。人並みに恋もするし、コイバナだって大好きだもん。

 

 

「聞いてくれよ!この前ついにデートに誘えたんだ!」

 

「十分十分、キミにしては大成功だね!いやはや、この曜ちゃんがアドバイスしてあげただけのことはあるね~♪」

 

「まぁ、デートって言っても沼津の駅前だけどな。千歌にはデートとも言ってないし。単に一緒にメシでもって言って誘えたんだよ、明後日の日曜に」

 

 

……私は、幼馴染の彼の恋愛相談に乗っている。名付けて、『曜ちゃんの恋愛相談教室』。同じく私たちの幼馴染である千歌ちゃんに、告白したいー!……っていう彼の想いを成就させるための、特設コーナーってワケだね。

 

あーだーこーだと丸1年近くドタバタしながらも今日、ついにデートにこぎつけた彼。千歌ちゃんの方も、昔から彼のことが好きなのはバレバレだったし……ここまでお膳立てすれば、この二人がくっつくのは後はもう時間の問題だろうね。

 

そう。このまま、『何もなければ』……

 

 

(……でも私は、『何かあって』欲しいと願ってしまってる

 

『2人のハッピーエンドを見たくない』って思う自分に……気づいてる)

 

 

目の前の、彼のこと……昔から千歌ちゃんに負けないくらい、ずっとずっと好きだった。

 

だけど、見ての通りのバカでまっすぐで朴念仁だし。恋愛的に意識させる機会が来ないまま、いつのまにか高校生になっちゃったんだよね。

 

ずっと彼のことだけを一途に想っていたから、本当は私も恋愛は初心者。片思い歴10年。何十回と一緒に遊んでても、二人きりでのデートはおろか、告白すらしたことない。毎回適当なことを言っては、二人がくっつかないようにって、ささやかな抵抗をしてるだけ。

 

卑怯かもしれないけど、こうしなきゃそれこそ、私にチャンスはなかった。千歌ちゃんのことばかり見てる彼……どれだけふたりの間に割って入っても、振り向かせられないでいるんだから。

 

無理だって思っても……それでも、最後だと思うと、時間が欲しかった。彼との時間。そのわずかな希望、チャンスが欲しかったんだ……。

 

 

……この時間が永遠に続いて欲しい。

 

 

この僅かな間だけでも、私だけを見て欲しい……。

 

 

そう思ったから、こんな『教室』をでっち上げて、相談に乗るだなんて嘘をついて、一緒にいる。彼は鈍感だから、なんとなく女の子はみんな恋愛経験豊富だと思ってるみたい。実際、中学高校と、だんだん一緒にいる機会は減ってるし、それっぽく振る舞っておけばいくらでも誤魔化されてくれた。

 

(私って、嫌な女だな……)

 

 

親友に嘘ついて、好きな人にも嘘ついて。最低だって自分でも思うけど……。

 

それでも間違いなく、この時間を過ごしてる間だけは、君に会えて幸せだと思えた。例えただの相談相手でも、今まで一緒にいたことを、好きになったことを後悔しないで済んだ。

 

私のことを『女』として見てくれてなくても……

 

隣が千歌ちゃんで埋まってても。もう片方の隣はせめて、私にいさせてほしい……。

 

そう思うことが、そんなにいけないことなのかな?

 

 

「でもほんと、ぜんぶ曜のおかげだよ。俺一人じゃどうにもならなかった。ありがとな!」

 

 

そう言ってくれる貴方の顔、マトモに見れないよ。

 

愛想笑いで誤魔化すけど、切なさで本当は心臓が破裂しそう。

 

……やめてよ、優しくするの。もしも目なんて合わせちゃったら、また惚れ直しちゃうんだから。

 

こんなの、絶対諦められなくなるやつじゃん……。

 

 

「いいのいいの。大切な人のため、なんだから……」

 

「うんうん。『持つべきは友』って言葉もあるけど、その通りだったな。じゃあ、アドバイス通り頑張って来るよ」

 

 

 

———『友達』。

 

 

急に顔の熱が冷めていっちゃった。

 

……はぁ。

 

何熱くなってんだろ、私。やっぱコイツ、私のことを友達としか認識してないんだね……。

 

10年以上一緒に過ごして来て、千歌ちゃんとどこで差がついちゃったのかな。

 

私のことなんて、どうでもいいのかな……。

 

 

……何がいけなかったんだろう。私だって10年以上の時間、想い続けてたのに。千歌ちゃんだって気持ちだけのはずなのに。なら、私の気持ちが足りなかったってことなの?

 

 

「お礼ならいいよ。じゃあ私、もう帰るから……」

 

 

耐えきれなくて、顔を背けて帰り道を歩き始める。

 

これ以上、心の痛みに耐えられなかった。大好きなはずの笑顔でさえ、見るのが辛いくらいなんだから……

 

でも、絶対目を合わせないなんて意地張って、涙をこらえながら歩きだしたのがいけなかった。ちょうど足元に段差があって、気づくのが遅れた私は盛大に躓いてしまった。

 

 

「曜!?」

 

 

「あっ……」

 

 

完全に意識が別の方向に行ってたって、そう気づいたときにはもう遅く。

 

このままだと、地面に思い切り身体のどこかをひどく打ちつけてしまうだろう。

 

(もしケガでもしたら、今度のライブは……っ!)

 

 

 

……。

 

思わず目を瞑るけど、いつまで経っても痛みはやってこなかった。

 

それどころか、柔らかくて、でも硬くて、温かいものに包まれているようで……

 

 

「曜、無事だった……か!?」

 

 

恐る恐る目を開けると、彼が滑り込んで私の身体を抱きしめて支えてくれていた。

 

本当に滑り込むような形だったのだろう、身体を打ちつけた痛みに耐える表情で、それがわかってしまった。彼に抱き起されながら、私はあわてて御礼を言うけど、遅れて彼の心配の方が先だって気づいた。

 

 

「あ、ありがとう……じゃなくて! 大丈夫だったの!? 肩から思いっきりっ……」

 

「いやいや、ちょっと痛いけどへっちゃらさ。曜にケガがなければよかったよ。ライブ前の大事な身体に、傷をつけるわけには……あれっ……?」

 

「………………?」

 

 

……なんだろう、彼の様子が少しおかしい。

 

もしかして今の拍子に頭でも打ってしまって、余計バカになっちゃったんじゃないのと心配したけど……痛みとかよりは、なんだか恥ずかしそうにしていて。

 

 

普段は見せない。千歌ちゃん相手にだけの、『女』に向けるような、ドキドキした顔……。

 

 

……あっ!?

 

(もしかして私、今は彼を押し倒してるような体勢なんだ!?)

 

私をかばったときに、彼は地面との間にすべりこんだわけだけど……私が上で、彼が下で、思いっきり密着してしまってる。

 

そ、そそそそそれに!胸に手が当たってるし!!!生まれてこのかた、どの男の子にも触らせたことないのに!?

 

いや、キミなら大歓迎なんだけど!こんなシチュエーション、想像したことがないわけじゃないけど!!

 

だ、だけどこんな急にだなんて……///

 

 

「ご、ごめん!もう行くよ!」

 

「あっ…… ちょっと!」

 

怪我の功名っていうべきなのかもしれない、私たちが出会って10年間のうち、最大の急接近。それはたった10秒くらいで終わってしまって、彼は恥ずかしさを隠すように、私の腕を抜け出して走り去って行く。

 

あ、転んだ。

 

でもまたすぐに駆けだして、視界から消えていった。

 

 

(…………さっきまで、彼が私に触れていた。私を見ていた……)

 

彼とは対照的に、私はそこから一歩も動けなかった。でも、あることに気が付いてから、体がわなわなと震え始める。

 

それは、狂おしいほどの()()。さっきまでとは真逆の、そのキモチのせい。

 

 

(彼が、()()興奮してくれた……?)

 

 

千歌ちゃんじゃなくて、()()()()に。

 

私のことを一人の女性として、初めて見てくれたってこと……?

 

 

「…………なんだ、アイツ。私にもあんな表情できるんじゃん」

 

 

ずっと友達として、幼馴染として付き合って来て、初めて見た表情。

 

普段は千歌ちゃんに向けているような、あの表情を。ワタシにも……

 

 

「ふぅーん……そっかぁ、そうなんだぁ……。ふ、くふふふ……♡」

 

 

そう考えると、私の口元は自然に弧を描いていた。道のど真ん中に座り込んで、一人でこんな気持ち悪い笑い方してるのって、明らかに変。

 

そう自分でも思うけど、我慢できるわけないよね?こんなにも、いい気分なのに……♪

 

私にも、まだ逆転の芽がある、って事なんだから……♪

 

 

早速私は、家に帰って準備を進めることにした。

 

彼を私のモノにするために……千歌ちゃんに渡さないために。

 

 

「確かデートは明後日、だったよね……♡」

 

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

 

 

「曜ー? 言われた通りオシャレして来たけど、何の用なんだ?」

 

「そ、それでオシャレ〜!?ちっちっち……甘いね、甘い!そんな服装でデートする気だったなんて甘いよ!松月さんとこのケーキよりあっまーい!」

 

「ぐぬぬ、何も知らないから、何も言い返せない……」

 

 

大事なのはスピードだよね。次の日の土曜日、メッセージで彼を呼び出すとあっさりついてきた。ホント、バカなんだから……しっかり者の私しか務まらないよね、彼女はさ?

 

今日は仕事や用事の関係で、家には私しかいない。

 

……準備は、整ってるよ。

 

 

「それで、用件なんだけど……いやぁ、キミの初デート前に、『予行練習』でこの曜ちゃんがデートをしてあげようと思ってねー?」

 

「で、ででっででd、デート!? 俺と、曜が!?」

 

「女の子の方から何度も言わせないでよ。これじゃ減点だね? 告白するのに、ちゃんとカッコイイ服買っていかなきゃダメでしょ。ほら、さっさと行くよ!全速前進、ヨーソロー♪」

 

 

そう言って私は彼の手を取って歩き始める。『普通立場が逆だ』という弱々しい抗議は、聞かないフリで誤魔化した。

 

……ふふ。キミの弱点はわかってるよ。攻められる側になると途端にヘタレるって。だってずっと見てきたんだから。千歌ちゃんよりも、私が。

 

でも、自分から握っておいて私の方が緊張しているっていうのも、本当のこと。

 

この手を離したくない、やっぱり好きなんだな———……

 

千歌ちゃんにだって、この手の感触を渡したくない。Aqoursのみんなにだって同じ。

 

 

彼は私だけのもの……私だけのものにしたい……

 

 

 

 

 

 

……その後のデートは、ずっとハラハラドキドキの連続。

 

パフェをあ~んしてあげれば、顔を真っ赤にして結局食べるし。若者向けのファッションのお店に来てコーディネートしてあげれば、なかなかサマになってるし。ワックスを買ってあげて、髪を整えたりもした。

 

遊園地とかいったわけじゃないから、お金はそんなに使わなかったけど……とっても幸せな、夢にまで見た彼とのデート。時間が経つのはあっという間で、いつの間にか夕方になってた。

 

デートの間、彼はずっと私で興奮してくれた……。

 

『千歌ちゃん』じゃなくて、『私』を見てくれたんだ!

 

『幼馴染』でもなく『恋愛の先生』でもなく、ここにいる私、『渡辺曜』を!

 

 

……そう考えると、自然と昏い喜びが胸の奥からあふれてきて、つい口元が緩んでしまう。

 

でもそれを彼に悟られるわけにはいかない。あくまでも、自然な笑顔。

 

(だけど……私はまだまだ満足なんてしてあげないよ)

 

 

そう。まだ最後の仕上げが残っている。そのために、今こうして展望台に来て、本当のカップルみたいに一緒に夕焼けを眺めているんだから。

 

すっかりオレンジ色に染まったこの海も風も、この空も、全部私たちのためにある。

 

我慢しなきゃだよね、ちゃんと。全部がうまくいくまで……♡

 

 

「夕焼け、綺麗だな……」

 

「そうだね……さぁ、『恋愛教室その41』だよ。こういうロマンチックなときは、どうするんだっけ?」

 

「よ、曜のほうがきれい、だよ……?」

 

「なんで疑問形なの!?20点! ……ほら、続けて?」

 

 

ちょっと意地悪な質問だけど、答えてもらわなくちゃ。

 

この次が、本当に大事なんだからさ……?

 

 

「いやでも、それは……曜には……」

 

「何迷ってるの?『告白の練習』もしておかないとダメでしょ、もう明日だっていうのに!」

 

 

『今度のデートの告白の練習』だなんて……彼にはそう言って焚きつける。

 

本当は『私が告白してもらうため』。それ以外の何物でもない。

 

少しずつ。少しずつ私の望むハッピーエンドに向けて、彼を追い詰めていく。

 

 

「本番で失敗したらどうするの。これから毎日、千歌ちゃんとマトモに顔もあわせられなくなっちゃうよ……?」

 

「そうなんだけど……。その、いいのかな。友達だからって、女の子にそんな風に。こういうのはもっと大切にっていうかさ。曜だって、練習じゃなくて最初は好きな人ととか……」

 

 

……く、ふふ♪ 可愛い心配しちゃって……。

 

こっちは全っ然大丈夫♡

 

いつでも大歓迎なのに。好きな人はキミなのに……無駄に悩んでるのがおかしくって、つい笑いそうになっちゃう。

 

(まさか、今日のデートで本気で曜ちゃんに惚れちゃったの?そうだったら、嬉しいけど……♪)

 

そうだよね、キミにはちょっと刺激が強すぎたよね。今だって、昨日一緒に倒れこんだのと同じ……すぐにでもキスできちゃいそうなくらい近く。

 

吐息が肌に触れるほどの距離なんだし。

 

 

「大丈夫。きっと全部うまくいくから。遠慮しないで?」

 

 

「……? 本当にいいのか?なら……」

 

 

本当にさぁ……こんなにうまくいくとは思ってなかったよ。

 

これってきっと、千歌ちゃんよりも、私の方が彼のことを分かってあげられてるからなんだろうね? だいぶ差がついたと思ってたけど……どうも、私の方が一歩リードしてたところもあったみたい。千歌ちゃんも、彼の好意を素直に受け止めてたらよかったのに。私に付け入るスキを与えちゃったね?

 

夕焼けでムードは万端。携帯の録音モードはバッチリだし、わざわざ今日の服も彼に抱きしめてもらった時のために、薄手で肌障りのいいものを選んできた。

 

 

そして……もう一つだけ、仕掛けをしてある。

 

後は『その時間』を待つだけ……。

 

 

 

 

「……曜ちゃん?どこにいるんだろ……?『展望台の眺めが綺麗だからみんなで見よっ!』だなんてメール送ってきたのに……」

 

 

 

 

 

……頃合い、だね。

 

「さぁ、思いっきり、大好きな気持ちを私にぶつけてみて? ()()()()()、最高のムードでしょ……♡」

 

「あ、ああ。じゃあいくぞ……」

 

 

 

 

 

 

「あれ?曜ちゃ……」

 

 

 

ごめんね?千歌ちゃん。

 

 

————彼は、私がもらうから。

 

 

 

 

「……俺はお前が好きだ!スクールアイドルを始める前から、ずっと好きだった!昔から一緒にいて、元気いっぱいで、俺を笑顔にしてくれた!こんな頼りない俺でよければ……本気でつきあってくれ!絶対幸せにするから、一緒に———」

 

 

 

 

「———えっ……」

 

 

 

ほんの一瞬。

 

ほんのわずかな時間だけ、『待ち合わせ場所』に呼び出された千歌ちゃんを一瞥して。

 

 

私の唇は、彼の唇に吸い付いていた。

 

 

 

「ッ!?」

 

 

彼はまだ千歌ちゃんに気づいていない。

 

それをいいことに、私は彼の口に舌まで入れて、歯茎の奥から舌も、喉まで味わい尽くす。

 

突然のことだから、最初は歯と歯がぶつかり合って音を立てたけど、すぐに気にならなくなった。

 

「んっ……ちゅ……っふぅ……♡」

 

 

お互いの舌と舌が絡み合う。

 

いきなりのことで、抵抗するという発想すら浮かばない彼に、徹底的に私をマーキングする。私の匂いをつけてあげる。私のものだという証を刻む。

 

深く、他のどの女の子にも振り向かないくらいに、心にも体にも、その奥底まで……。

 

 

 

「……嘘だよ、こんなの」

 

 

千歌ちゃんが思わず膝をついた音が聞こえたけど、気にならない。今が私のずっと待ち望んでいた瞬間だから。

 

初めて同士、テクニックも何もないけど。今は告白して、キスしたっていう『事実』だけで十分。

 

夕焼けの中、最高のムードで二人の幼馴染が結ばれる瞬間、情熱的な告白。そしてディープキスまで……。

 

 

 

「最近二人とも一緒にいることが多いとは思ってたけど。こんなことって……」

 

 

 

横目で見ると、千歌ちゃんはわなわなと震えて、涙をにじませている。

 

ちょっと胸が痛いけど、私は3人で遊んでるとき……ずっと昔から、彼と千歌ちゃんが惹かれあうたびに、もっと大きな痛みを感じてたんだよ……?

 

だけど今はもう違う、そんな痛みを簡単にかき消してくれる悦びが私を満たしてくれる。

 

この悦びと、幸せは私だけのもの。相手が誰であろうと……彼の恋人になれるのが一人だけなら、絶対に譲ってなんてあげられない。

 

 

やっと状況を飲み込み始めた彼が思わず離れようとするけど、頭の後ろに腕を回してより強く唇を押し付けた。

 

唇だけじゃなく、胸や体ももっともっと密着させる。絶対に離さないと言わんばかりに。

 

 

「……!!」

 

 

その様子を見て、千歌ちゃんは逃げるように走り去っていく。

 

丁度そのタイミングで、彼はようやく私を振りほどいた。

 

ずっと口が塞がれて苦しかったの?息切れしているけど……うん、そんな姿も好きだよ♡

 

涙目になっちゃって、ホント可愛いなぁ……。

 

 

「はぁ……はぁ……。曜、いったいなんでこんな……!?」

 

 

きっと今、彼の中では裏切られた気持ちと、愛おしい気持ちが混ざり合って、ぐちゃぐちゃになってるんだと思う。

 

……だから、私が『先生』として、本当のことを教えてあげないと♡

 

 

「なんで?って……。決まってるじゃん。私がキミのこと、ずーっと前から。千歌ちゃんよりも大好きで大好きで、大好きで仕方なかったからだよ♡」

 

 

告白の文章にはちょっとロマンはないけど、彼の心を揺さぶるには十分。

 

案の定、気持ちよさとか罪悪感とかで混乱しきって、目が泳ぎまくっちゃってる。

 

すーぐ動揺しちゃうんだから……やっぱり、私がついていてあげなきゃだめだね?

 

 

「これでもう邪魔者(千歌ちゃん)はいないんだから……さぁ立って?デートは告白から、お泊りまでがお約束だよ♡ちゃんと今日の家、私しかいないから安心して泊まれるからね?」

 

 

彼の手をとって、腰に手を回して抱き着きながら身体を起こして、ベンチに座らせる。

 

もう大好きを隠さなくていいから……キスし放題だったりするのかな?……いつでもしちゃっていいんだよ?

 

……ごめん、私が我慢できない。放心状態の彼を振り向かせて、もう一回キスをした。

 

 

いつの間にか、オレンジ色の空は夜空に変わっていて、私の胸はこれからへの期待でいっぱいになる。

 

明日は日曜日。今晩はまだまだ私の家で『遊べる』よ♪

 

 

 

「恋愛教室、夜の部はまだまだこれからだよ♡ 二人の幸せな未来に向かって全速前進、ヨーソロー……ってね♪」

 

 




逆襲のちかっち編を書くか悩む。

長編は書き溜めてはいるんですが、一部シーンをどうするか決めかねているので少しストップしています。すいません。
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