「うわー!!!」
「逃げるな、
「
「くぼびゃ!!」
「ーーー
「にょえ!!」
転移したから、3ヶ月経つのだが、今にも死にそうです。
正直言って、俺はあまり運動神経が良くない。なので、まずは体力づくりから始めだ。
腕立て伏せ200、腹筋100、背筋100、スクワット300、これを1日3回。
持久走2時間、瞑想30分
もし、途中で倒れたり、体制を崩すと最初からやり直し。慣れれば、回数を10回ずつ増やして行く。
見るからにもスパルタである。
信じられるか? これは基礎訓練なんだ。しかも、初日に課せられたんだぞ。
しかも、両手両足に重りをつけてだ。
当然、最初はやりきれるはずがなくぶっ倒れて、一週間は筋肉痛で歩くのがやっとだった。
でも、そんなの御構い無し。
筋肉痛?なにそれ、知らないなぁ。と言わんばかりに基礎を叩き込まれた。
一ヶ月くらい経ったあたりかな?いつも感じてきた筋肉痛が嘘のように
消え、なんだか、体全体がすっきりし始めた。
この重りも身体の一部といってもいいくらい軽く感じる。
訓練中に、足やら膝がビキバキ、ぐしゃりとなっていた気がするが気のせいだと思う。実際少し痛かっただけで、特になにもなかったのだから。
多分、関節がバキバキなるのと一緒の原理だと思う。
基礎訓練が一通り、できるようになると次は低酸素トレーニングに移った。
ここで、活躍したのが低酸素部屋。
取り敢えず、しばらくはここで過ごすよういわれ、その間、基礎訓練もその部屋で行った。
酸素が薄いだけあって、酸欠で何回倒れたことか。
まぁ、二週間もすれば慣れた。
ちなみにだが、この部屋の酸素濃度はエベレストの中間あたりぐらいの標高と同じだそうだ。
今のマスターではこれぐらいが丁度いいだろうと、アーチャーが言っていたような気がするが、気のせいだと思いたい。
低酸素トレーニングが慣れると、次は実戦。
これが一番の地獄だった。
セイバーからは剣術。
アーチャーは弓道と双剣、投影。
ランサーは槍術。
金ピカ王は取り敢えず攻撃するからから避けろ。
てな感じで 日にちごとに担当が変わる。
皆が個性的な故、教え方も様々だった。
セイバーは丁寧に教えてくれるのだが、手加減というものを知らないのか、いきなり約束された勝利の剣を受ける羽目になった。
アーチャーは武器を使いこなすには武器を知ることが大切だと理にかなった教え方に聞こえるが、飛んできた矢を避けるなり木刀で撃ち落としてなんとかしろとか、徹夜で色んな武器の歴史や構造などを叩き込まれたりと精神的なきついものだった。
ランサーは基本的に組手が殆ど。受けてもよし攻撃してもよし。基本的に無理はさせないタイプ。休むのも修行だといって、一緒に釣りをしに行くこともある。この時が一番、落ち着く時間だ。
金ピカ王は上分の説明通り、攻撃するから避けるか逃げろ、もしくは受け切れといって、王の財宝から様々な宝具を取り出して色んなパターンの攻撃を仕掛けてくる。いわく、動体視力や直感を鍛えるには丁度いいんだとか。でも、流石に拳銃が出てきたときは焦った。(ゴム弾だったようだが、わかるはずがない)
こんなことしてて、死にはしないかと思うだろう?
実際、何度も死にかけた。
特に、セイバーとギルガメッシュの訓練は何回、三途の河を渡しかけたか。
そのたんびに、アーチャー特性の死人も踊り出す秘伝の漢方《ものすごく苦い液体》で蘇生させられた。
あの、黒くてドロドロの液体は何でできているのだろうか
え、聞かないほうがいい?
じゃ、やめときます。
そんな感じで、二ヶ月たつのだが、俺自身、あまり成長したような感じはしない。
サーヴァント達の攻撃もある程度避けれるようになったのだが……なんか、しっくりこないのだ。
その事をアーチャーに話したら
「少し待ってろ」
と、何処かへ出かけてしまった。
一週間ぐらいだったときにアーチャーが
「すまないランサー、マスターを借りるぞ」
とランサーと海釣り中に軽トラに突っ込まれドナドナされた。てか、いつのまにか車を買ったんだ?というか免許持ってたの?
「もちろんだ。それに、金ピカ王も持ってるぞ」
「まじで!?」
一応、免許を見せてもらった。てか、ギルガメッシュさんも免許持ってたんだ。意外だ。
「ああ、先月、カジノで車を勝ち取ったらしくてな。売るのももったいないから、休日を利用して取得したらしい。ちなみだが、世界数台限定のイタリアの高級車だ」
一体全体、どうやったら車なんて勝ち取るのだろうか。
しかも、高級車ときた。今度見せてもらおうかな。
「マスターも、修行が落ち着いたら取りに行くといい。どうやら、この世界はマスターの元いた世界と違って、15歳から取れるらしい。あと、一年の辛抱だ」
へぇー、それは知らなかったな。免許とって、みんなでどこに旅行に行けたらいいな。
そん時まで、生きていたらいいけど………
取り敢えず、強くなって生き延びる! これが、今の目標だ。
明日は、誰が担当かと考えている時、ふとアーチャーがこんな事を言った。
「それはそうと、マスター、学校に通いたいと思うか?」
「ふぇ?」
思わず、変な声を上げてしまった。
ちなみにだが、俺は年齢は14歳ということになっている。普通なら、中学校に通わないといけないのだが、色々思うことあって通っていない。
「いやな、うちの前をよく中学生が通りかかるのは知っているだろ。その時のマスターの目が何か羨ましがっているというか、懐かしむような感じがしてな。というか、普通マスターの年なら学校に通うのが当たり前なんだがな」
「………」
アーチャーの言う通りだ。当初はあまり気にしなかったが、汗をかきながら自転車を必至に漕いだりする姿や、学校帰りに友達と遊ぶ彼らを見ると、過去の自分もあんな感じだったのかなと思えて、懐かしくおもえた。
出来ることなら、もう一度学校に通いたい。
しかし、サーヴァント達に日頃のお世話になっているのに自分だけ学校に通うなど自分勝手過ぎないかと思うことがある。
「まぁ、今はいいさ。これから、行くところで考えればいい」
そんな俺を見て、アーチャーはそれだけ言うと、後は何も言わなかった。