魔法科高校の宝具使い   作:zaurusu

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次は千葉修次の回と言ったな

あれは嘘だ!


第6話

千葉修次との戦いで、自分に何が足りないのか。

 

それは、覚悟と甘さだ。

 

今回の敗北は完全に油断によるもの。

 

あの時、攻撃をやめずにもう一撃入れてれば、結果は違ったかもしれない。

 

これがもし実戦なら自分は死んでいた。

 

アーチャーからもそれを指摘され、今後は肉体的ではなく、精神的な修行を行うことになった。

 

その修行というのが……

 

Однако Фрэнк(しかし、フランク)……」

 

Соблазнить(やかましい), не разговаривать со мной(話しかけるな)!」

 

思わず眠たくなるような重い映画を見せられるというもの。

 

字幕もないし、何言ってるか殆ど分からない。

 

アーチャー曰く、ロシア語らしいが、英語もろくに分からない俺がわかるはずがない。

 

そして、その間は決して寝てはいけないというもの。

 

後で感想文的なものを書かなければならなく、適当に書くともう一度最初から見せさせられるので、真剣に見ている。

 

ちなみに、この映画のタイトルだが「ロシア革命におけるイーデオロギーと葛藤」と、一体何処で見つけてきたと言わんばかりの映画。

 

タイトル通りロシア革命の話だが、戦闘シーンとかは殆どなく、ただ1人の男が変わりゆくロシア情勢に自分はどうすれば生き残れるのかと葛藤するというもの。

 

再生時間が6時間25分18秒もあり、これ一つ見るだけで、1日の4分の1も使ってしまう。

 

暇で一緒に見にきたサーヴァント達は上映して五分で爆睡。

 

俺はエンディングの最後まで見届け、睡魔との戦いは俺の勝利で終わった。

 

他にも座禅や写経などの修行もあるが、これが一番辛い。

 

昼食後という人間が一番眠たくなる時間を使うからだ。

 

学生の頃に経験した、昼食後の授業(俺は英語と国語)は眠たくなるのと一緒だ。

 

睡魔との戦いは、精神面を鍛えるには最適だが、一歩間違えれば狂ってしまう危険なものでもあった。

 

なんだか僕眠くなっちゃった……天使が迎えにくる展開が何回かあり、そんな時はアーチャーが「やれやれ」と無理やり天使ごと地面に引き下ろして、羽をむしり取り、天使が悲鳴をあげる……という残酷なものを見て、現世に戻る……の繰り返し。

 

結果として、天使が俺を迎えにくることは二度となかった。

 

ちなみにその事をアーチャーに話したら

 

「悪い夢でも見たんじゃないか?」

 

と意味ありげな笑いで返されたので、これ以上聞くのはやめた。

 

うん、あれは悪い夢だったんだ。

 

「ところで、マスター。その羽はなんなんだ?」

 

それは多分、鳥の羽だ。きっとさっきまで使ってた羽毛布団のどっかが破れてて、溢れた羽が手に乗っただけだろう。

 

多分そうだ、そうに違いない。

 

「鳥にしちゃー、随分でかいが……」

 

気にしなーい気にしなーい。俺には何も聞こえませーん!

 

後日、その羽は加工され、立派な羽ペンとして近所の筆専門に買い取ってもらったそうだ。

 

天使のような美しい羽にオーナーが感動して、数十万で買い取ったらしく、入手先は何処かと聞かれたが、「たまたま倉庫に眠ってたものだからわからない」とアーチャーがごまかしてくれた。

 

俺としてはもう二度と手に入れない事を願うばかり。

 

他にも色々なハプニングやトラブルもあったが、何とか生きて、修行を続けている。

 

宝具も発現率は以前に比べ格段に成功するようになったし、投影も拳銃を作れるようになって、集中すれば自動小銃や軽機関銃なども投影することができるようになった。

 

一番の成長はサーヴァント達の攻撃を受け止める事が出来るようになった事だろう。

 

無論、彼らは全力ではないが、以前は避けるしかなかったから、それを踏まえるとかなりの進歩だ。

 

順調といえば順調だとおもう。

 

修行も一段と厳しくなるが、成長していることがわかるのは素直に嬉しいことだ。

 

そして、今日も修行に励み……と言いたいが、何故か俺は軽トラに乗せられていた。

 

「あの、アーチャーさん?」

 

「何だね、マスター?」

 

「何故、俺は軽トラに乗せられているんでしょうか?……」

 

いまいち、よく状況が分からないんだが……

 

「それはだな……」

 

アーチャーの説明によるとこうだ。

 

 

朝の7時頃、ランサーと浜辺で釣りをしていたら、突然現れて

 

「ここにいたのかマスター。悪いが、ランサー、マスターを借りるぞ」

 

と釣りをしていた俺を担ぎ上げて軽トラに押し込んで、そのまま直進。

 

有無を言わさずまま、ドナドナされた。

 

そして、高速道路に乗り込んだ。そして、今にいたる。

 

「思い出した、確かランサーと夜釣りしてたんだった。でも、なかなか釣れないから、少し休眠して、寝ぼけてたところに、突然、アーチャーが現れて……」

 

「今に至るわけだ。ふ、これなら時間に間に合うな」

 

時間?何を言ってるんだ?

 

アーチャーの場合、時間というとスーパーの特売セールが思い当たるがわざわざ近くにあるのに軽トラなんて使う必要がなく、高速道路を走っている時点でその線の類ではないだろう。

 

となると……あれしかないな。

 

「もしかして、また勝手に大会にエントリーしたのか?」

 

「……そうだ」

 

アーチャーは事あるごとに俺を色んな大会にエントリーさせるようになった。

 

剣術、剣道、薙刀、弓道、異種格闘技戦、など殆ど何も知らされないまま、当日になって突然拉致られる形で会場に向かっい、いざ試合開始。

 

と言った感じで何回も勝手にエントリーさせられている。

 

別に出るのは構わない。色んな人と戦うのはいい修行になるからだ。

 

しかし、せめて教えてほしい。こっちにも準備とかあるし、体調も整えないといけないし。

 

「戦いはいつ起こるかわからない。いついかなる時も体調を万全に整えておくことと、準備を忘れないことだマスター」

 

それを言われると反論できない。

 

今更、戻れないし、戻す気もないのだろう。戻して欲しければ私を倒せとか無理言うんだろうしさ。

 

いつもの事だし、もう慣れた。

 

慣れって怖いな……

 

「まぁ、それもそうだけど、今回は何にエントリーしたんだ?」

 

前回は確か、マーシャル・マジック・アーツにアーチャーとセイバーの三人参加した。

 

顔バレを防ぐため、全員マスクを着用したのだが……

 

その際、俺はローブに骸骨マスクを付けた、アサシンの格好

 

アーチャーはいつもの服にサンタアイランド風?の仮面をつけた。(見た目はもう、天草さん)

 

セイバーはいつもの格好で甲冑兜を装着。

 

見るからに、怪しいから警備員に止められるかと思ったが、そんなことはなく、寧ろその怪しさにはそそられるものがあると、大会委員会からお墨付きをもらい、出場することができた。

 

結果はぶっちぎりで優勝した。

 

後日、新聞に「謎の仮面集団、正体はだれだ!?」との見出しで大々的に報道されていた。

 

正体を知った者には報償金がとか、指名手配犯かおれらは……

 

まぁ、今のところ全然バレてないようだから問題ないか。

 

「今回はリーブル・エペーという競技だ」

 

「リーブル・エペー?」

 

聞いたことないな。そんな競技、原作にあったっけ?

 

「魔法を使った、フェンシングみたいなものだ。なんなら、検索でもして見るといい」

 

言われた通り、検索するとそれらしき動画が出てきた。

 

リーブル・エペー女子の部決勝戦

 

一色 愛梨 VS 十七夜 栞

 

両者構え、試合開始の合図がなると両者とも激しい速度で剣がぶつかり合う。

 

最初は栞選手が持ち前の精緻さを生かして押していたが、後半は立場が逆転し、愛梨選手が圧倒的な力量を見せて一ポイントも取らせずに圧勝した。

 

彼女の剣先の鋭さと速さは眼を見張るものがある。

 

気になって、調べて見たら、愛梨選手は百家の一つ、一色家のご令嬢でリーブル・エペーの大会で何度も優勝していて、又の名をエクレール・アイリとかなりの有名人らしい。

 

写真を見る限り、かなりの美少女だが、結構プライドが高そうな感じがする。

 

ちなみにアーチャーにもどう思うか、見せて見ると

 

「前のご主人様と同じ匂いがするな」

 

とかなりめんどくさそうな顔だった。

 

関わらない方が身のためだとのこと。

 

まぁ、それはともかくとして、リーブル・エペーがどんな競技なのかはわかった。

 

しかし、問題が

 

「おれ、フェンシングやったことないんだが……」

 

セイバーに教えてもらってる西洋剣術の部類には入るが、両手剣を使用するもので、こういった、片手で細い剣を突き刺す部類はやった事がない。

 

刺すのに特化した術……槍術を応用すればいけるか?

 

「安心しろマスター、私もフェンジンクの経験はない」

 

「それ、全く安心する要素がない!」

 

「取り敢えず、相手を突けばいいんだ。剣道や剣術と違って全身の何処でも当てればいいからな。取り敢えずそれっぽく突けばいい」

 

「成る程、つまりフェンシングぽく構えて、突き刺せということか」

 

「ああ、後は当たらぬように避ければいい。マスターがあいつとやってるようにな」

 

まぁ、それなら何とかなりそう……かな?

 

「取り敢えず、着くまで時間かかるからルールでも確認しておけ」

 

「了解」

 

取り敢えずアーチャーのいう通り、ルールを確認しておく。

 

これといって変なルールがない事を願うばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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