鉛色の空、その日は朝の割に薄暗く、今にも雨が降りそうな雰囲気が漂っていた。
湿度が100%にも達しようかという水気を帯びた空気の中、アリスは魔法の森を歩いていた。
人里にいる手芸屋の少年を迎えに来ているのだ。
今日これから行うことを考えると充足感で心が高揚してくる。
自然とアリスの足取りは軽くなっていた。
人里につくと、日曜の午前のためか、人はまばらであった。
アリスはまっすぐに手芸屋へ向かう。
手芸屋のある道に出て、手芸屋が見えるところまで歩いていくと、店の前で少年が立っているのが見えた。
近くまで歩いて行くと少年はいつものみすぼらしい服ではなく、少し質の良い和服を着ているようだ。
「お、おはようございます。」少年は顔を強張らせている。
「ふふ、おはよう」アリスは少年の青い緊張を見て微笑む。
「じゃあ、早速行きましょうか」
「はい、よろしくおねがいします。」
魔法の森方面の出口から人里を出ると、アリスは少年の手を握った。
少年の手が僅かにピクリと震える。
「魔法の森は霧が深いからはぐれないように手を握りましょうね」
「う、うん」少年は表情を変えていないが、彼の頬はみるみる紅潮していく。
アリスはその様子をじっくりと観察していた。
魔法の森に入った二人は濃い霧の中歩いていた。
「もうすぐ家につくからね。」
「わかった。」
もう5分くらいで家につこうかという道程で、大粒の雨が降り出した。ゲリラ豪雨のような激しい雨の中、二人は家に向かって走り出す。
「はあ、はあ、はあ」玄関で二人は先程までの運動の代償により、息を荒げていた。
「濡れちゃったね。」アリスは濡れたスカートの裾の部分を両手で絞ると水がポタポタと床に落ちる。
少年はアリスがスカートの裾をたくし上げたときに顕になった綺麗に丸みを帯びた
よく見てみると濡れた白いシャツから下着が透けて見える。水滴が透明感のある首筋を
少年はアリスの体を凝視したいという欲求に駆られたが、それをアリスに悟られないようにチラチラと盗み見ることに徹した。
「体冷えちゃったし、お風呂入れよっか。」
「う、うん」少年は顔を強張らせながら頷いた。
少年は湯船の中で体育座りをしていた。
(まさかアリスさんの家でお風呂に入ることになるとは思わなかった。)
などといろいろ思索しているうち、先程の雨に濡れた服が張り付き、ラインのはっきりした
「湯加減どう?」突然アリスが風呂場のドア越しに話しかけてきた。
少年は人に見られてはまずい不道徳な行為を目撃されたように動揺し「ちょ、ちょうどいいです!」と裏返った声で応える。
「それは良かった。背中流してあげようか?入ってもいい?」
「い、いや大丈夫です。一人で洗えます。」今この怒張した陰茎を見られるのは非常にまずい。
「そう?じゃあ、ゆっくりくつろいでね。」アリスは居間に戻っていった。
少年の胸はバクバクと鳴っていた。