なんとか第二話の投稿が出来ました。読者の皆様にはこれからもこんな感じで待たせてしまうことがあると思いますが、これからもどうか、よろしくお願いいたします。
さて今回は、あの人が登場です。
〈ボーダー本部基地 個人ランク戦ロビー〉
『ふっざけんなあああぁぁぁぁ.......』
出入口の方から叫び声が上がっているランク戦ロビー。
「・・・・・」
そんな広いロビーのソファに一人、ボサボサのあまり手入れをしていなさそうな髪型で、マスクを顎の下にずらして掛け、足を組みながらスマートフォンを見ている男がいた。
「げっ」
「ん?どうした」
「あぁ、あそこにヤバいのがいんだよ」
「ヤバいの?」
‘‘ヤバいの,,と言われた男から数メートル離れた所でC級隊員がしゃべっていた。
「影浦雅人、少し前にA級に上がったんだけど、暴力沙汰で問題起こしてB級に降格して、
ポイント没収食らったんだんだってよ。」
「なんだそりゃ、頭悪い。何のためにランク戦やってんだってな。」
「リスク計算出来ないタイプなんじゃね。」
「はは、確かに頭悪そうだしな。」
影浦のことをバカにしながら二人はクスクスと笑っていた。すると………
「オイ、そこの二人」
「「!?」」
「俺に何か用かぁ」
突然、影浦が喋っていた二人に声をかけてきた。
「(嘘だろ、あの距離で聞かれてたのか…)い、いや俺らただ雑談してただけで…な。」
「(内部通話にしときゃよかった……!)そうそう、特になにもないっすよ!」
「………………」
((ヤ、ヤベェ、めっちゃ睨んでる!こ、怖ぇ))
しばらくの沈黙、内心ではビクビクと震えている二人に対して影浦が口を開いた。
「はぁ……、いいや、めんどくせぇ。解散だ解散。」
「「は、はい!失礼しました!!」」
影浦がだるそうに言うと、C級の二人は走って逃げて行きました。
その場の目線は冷たく、影浦の方に向けられていた。
「…………ッチ、視線がうぜぇ。はぁ、胸糞悪ぃ。」
一方、逃げたC級の二人は・・・・・
「はぁ、はぁ、なんなんだよアイツ!」
「知るかよ!(ドンッ)ッ!いってぇな!お前、ちゃんと前み……て……。」
「………あ?」
「「ひ、ひぃぃ。」」
黒いロングコートを着た男に思いっきりぶつかっていた。
「相変わらず、ピリピリしてるな、カゲ。」
イラついている影浦に声をかけながら近づく人物がいた。
「……よぉ、鋼じゃねぇか。」
「鋼」と呼ばれた男。村上鋼、B級9位鈴鳴第一(通称:来馬隊)に所属するボーダーアタッカーランキング4位の実力者。影浦とはそれなりに親しく、よく個人ランク戦をしている。
「まったくだ、見てるこっちもひやひやしたぜ。そんなんじゃまた減点食らうぞ。」
「荒船、お前もいたのか。」
そこへ、現在B級10位荒船隊隊長の荒船哲次が入ってきた。
荒船は村上の入隊当初の師匠であり、現在はスナイパーのポジションだが、アタッカーとしての実力はかなりのものである。影浦とも同い年でたまにランク戦をやっている。
「ケッ、んなもん今更痛くも痒くもねーよ。雑魚にナメられるほうが100倍むかつくぜ。」
「まぁ、さっき手を出さなかっただけカゲも少しは学んだみたいだな。」
「荒船テメェ!喧嘩売ってんのかァ!」
荒船の笑い交じりの言葉に影浦はキレながら荒船を睨み付けた。
「ところで、鋼が本部に来てるなんて珍しいなカゲとランク戦か?」
普段は鈴鳴支部にいる村上を疑問に思った荒船は、睨む影浦をあしらいながら聞いた。
「いや、今日はカゲじゃない。」
「?じゃあ誰と待ち合わせしたんだ?」
「それは………。」
「「ひいいぃぃぃぃぃ!!」」
「あぁ?なんだ?」
「行ってみるか。」
「ほ、本当すんませんでした!」
悲鳴が聞こえた方へ行ってみると、そこには影浦達と同い年位の黒いコートを着た長い真っ直ぐな黒髪をポニーテール状にしている男と先ほど影浦の噂話をしていたC級隊員二人が一人は腰を抜かし尻餅をつき、もう一人は男に締め上げられていた。
「勘弁してくだsグエっ!?」
「なんだ、さっきは偉い口叩いてた癖にもうお終いか?所詮、仮入隊と言ってもこの程度か。そんなんじゃB級に上がったところですぐに死n……。」
「ストップ、そこまでだ。やりすぎだぞ神田。」
「………村上。ッチ。」
村上に止められた神田と呼ばれた男は締め上げていた手をはなした。解放されたC級二人は「ひいいぃぃぃ」と悲鳴を上げながらその場から逃げて行った。
「まったく、お前も少しは我慢を覚えた方が良い。」
「うるせぇ、俺はあんな風に自分の事を棚に上げてもの言う奴が嫌いなんだよ。」
「おい鋼、もしかしてこいつが?」
「あぁ、神田ユウ、少し前の防衛任務に俺の代わりに入ってくれて。その後、礼を言いに行った時知り合ったんだ。」
村上は神田との出会いについて簡単に荒船と影浦に説明した。
「それで神田、こっちの帽子を被ってるのが荒船。」
「荒船哲次だ。よろしくな。」
「………………あぁ。」
「えらく貯めたな。」
「それとこっちのバサバサした頭のが影浦だ。攻撃的でデリカシーは足りてないが、根は単純で裏表のない優しいやつだよ。」
「ぶふっwww」
「おい鋼ぉ。てめぇ余計なこといってんじゃねえ!荒船ぇ!テメェなに吹いてやがる!」
「………………ぼさウニ。」
そんなやり取りをしている中で神田がつぶやいた。
『プツン』と何かが切れる音が聞こえた気がした。
「っるせぇ!ぱっつんロン毛ぇ!!」
影浦が言い返した、今度は反対側から『ブチッ』と音が聞こえた気がした。
「………上等だコラ、真っ二つにしてやるよ!」
「おいカゲ、落ち着けって!神田も抑え……。」
そんな一触即発な空気の中【prrrrrr】と電話の着信音が鳴り響いた。
それは、神田から発しられているようだった。
「ッチ、誰だタイミング悪ぃ。」
画面を確認するとそこには【モヤシ】と表示されていた。
確認してすぐピッと電話を切った。
……暫くするとまた着信音が流れたが、今度は確認もせず鳴りやんだ。
「……おい、電話出てやれよ。」
「あ、お前には関係【prrrrrrrrr】っ!しつけぇぞモヤシ!お前から真っ二つにすんぞ!!」
『…………誰がモヤシで、誰を真っ二つにするですって?か・ん・だ?』
電話からは女性と思われる澄んだ声が聞こえてきた。
「……なんでお前がでるんだよ。」
『そんなことはどうでもいいのよ!それよりも早く会議室に来なさい!』
「あ?会議なんざお前とモヤシ、あとバカウサギで十分だろ。」
『隊長から全員招集掛かってるわよ。』
「…分かった。」
電話が終わり端末をしまった。どうやら急用ができたらしい。
「はぁ、めんどくせぇな、おい村上。悪いがまた空いた時間に延期するぞ。」
「あ、ああ。俺は別に構わない。」
「あと、…影浦だったな。」
「あ゛ぁ!」
「お前も後回しだ。次に相手してやる。」
「…はっ、上等だ。串刺しにしてやるよ。」
そう言い残して神田は会議室へと向かっていった。
「なぁ鋼、お前神田とランク戦やったんだろ?」
緊張が解けたのか、黙っていた荒船が村上に話しかけた。
「ああ、十本勝負で十五分休憩挟んでやったぞ。」
「スコアは?」
「10対0、……俺の完敗だった。」
「!マジか。」
ボーダーで№4のアタッカーである村上。それを打ち負かしたと知った荒船は驚愕をあらわにした。
彼らもまた、これから始まるモノガタリの重要な位置に立つことになる。
しかし、今の彼らにはそんなこと知るすべもないのであった。
ご視聴ありがとうございました。
今回の投稿が非常に遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
これからは、もう少し早く投稿出来るように書いていこうと思いますので、
何卒宜しくお願い致します。
それでは、次回の投稿まで、トリガー・オン!