ワールドトリガー〜黒の十字部隊〜   作:switch4242

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こんにちは、作者のswitchです。

ワールドトリガー、連載再開おめでとうございます!
G〇〇gleのトップに朗報とあって本当に嬉しかったです。

今回は自分で捏造した資料室でのお話です。
資料室といえば「本」、本は英語で「ブック」、ブックといえば....

ってな感じで、本編をどうぞ。

*クロスキャラの名前は作者の独断と偏見で付けました。



episode0-3 資料室での談話・・・

〈ボーダー 開発室〉

 

ボーダー開発室、ここでは文字通り隊員達が使用するトリガー及びトリオンの技術について研究・分析し、そこから新しく発明し現代の技術へ発展させようとするボーダーにおいて非常に重要な役割を持つ場所である。

 

「失礼します、風間隊三上です」

 

「同じく、嵐山隊綾辻です。本日の報告書持ってきました」

 

そこへ、二人の少女が入室して来た。

最初に入ってきたのは、A級3位風間隊のオペレーターを務める三上歌歩。

元々本部所属のフリーであった彼女だが、元風間隊オペレーター宇佐美栞が玉狛支部へ転属になる際紹介され後任を任された。

 続いてきたのが、A級5位嵐山隊オペレーターの綾辻遥であった。

彼女は嵐山隊結成当初からオペレーターをしており、そのサポート能力はオペレーターの中でも非常に優秀である。最近では、広報の活動をしている嵐山隊の事務作業を難なくこなしている優等生。

 

「ああ、三上ちゃんに綾辻ちゃんいらっしゃい。報告書ならそこのデスクに置いといてもらっていいかな、『化学班』ってとこ」

 

「「はい」」

 

開発部担当者の一人からそう指示を受けた二人は、目の前の『化学班』と書かれた箱に報告書を提出した。しかし、『化学班』と言う言葉を聞いた事の無かった三上は少し首をかしげていた。

 

「ねぇ遥ちゃん、化学班ってどんな研究してる部署なの?」

 

そこで三上は自分より早く入隊していた綾辻に聞いてみることにした。

 

「えっと私もよくは知らないんだけどね。なんでも、『トリオンの技術を科学的に解明して私たちの生活に役立てられるじゃないか!』ってことで始められたのが『化学班』らしいよ」

 

「何か凄そうなところだね。ありがとう」

 

「いやいや、そんなことないよ~」

 

 疑問に思ってたことを分かりやすく説明してくれた綾辻に三上は感謝を述べた。綾辻はそんな三上に当然のことしたまでだと手を横に降っていた。

 

「すみません、東さんここにきてないですか?」

 

「あ、人見先輩、こんにちは」

 

そこへ、B級7位東隊オペレーター人見摩子が入室して来た。

どうやら自隊の隊長である東春秋を探しに来たようだ。

 

「みかみかに、綾辻ちゃんじゃん。こんにちは~」

 

「ああ、人見さん。東さんなら資料室に用があるってさっき出てったよ」

 

「そうですか、どうもありがとうございます」

 

「それと、ついでに悪いんだけどこの資料持って行ってくれないかな。こっちは東さん忘れてたみたいで」

 

「あ、はい。解りました」

 

そう言われて人見は数冊の資料と東が忘れていったと言われたファイルを渡された。

 

「手伝いますよ人見先輩」 

 

「私も手伝います!」

 

「あら、ありがとう二人とも」

 

こうして珍しい三人組で本部資料室へ向かうのであった。

 

 

〈ボーダー本部 資料室〉

 

資料室は隊員限定で入室することができ、これまでの活動報告書や各隊員のランク戦ログなどが視聴できる。ほとんどの隊はここから情報を集めランク戦での対策及び作戦などを考える。

 

「「「失礼します」」」

 

そこへ、人見・綾辻・三上の順で入ってきた。

 

「すみません、東隊の東隊長ってここに来てますか?」

 

 人見が管理人の人に声を掛け、目的の東がいるか尋ねた。

 

「ああ、東隊長なら奥の方にいると思うよ」

 

「ありがとうございます。奥の方にいるみたい」

 

「了解です。それなら私と歌歩ちゃんで資料返しているので人見先輩は東さんに忘れ物届けてあげてください」

 

「そうだね、その方がすぐに片づけられるしね」

 

「ごめんね、綾辻ちゃん、みかみか。それじゃあよろしく。直ぐに戻るから」

 

そう言い人見は奥へ進んで行った。残った二人は、それぞれ資料を分担して片付けを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~5分後~~~~~

 

 流石はA級部隊のオペレーターである。あれから5分程しかたたないうちに三上は残り二冊まで片付けていた。

 

(よし、あと二冊は…『バサッ』ッツ!)

 

 すると、三上の背後の本棚から一冊の本が落ちた。

 

(な、なんだぁ、ビックリした…)

 

 本が落ちただけだと安心した三上は落ちた本を拾い元の本棚へ戻した……のだが。

『バサッ』と、今度は隣の本棚から本が落ちたのだ。

 

(えっ!? なんで?!)

 

 今度は少し警戒しながら落ちた本を拾い上げた。

 

「へぇ~、真面目だな。流石は優等生の三上歌歩ちゃんさぁ」

 

本があった場所を見ると、先ほどは無かった右目に眼帯をしてこちらを向いてニコニコと笑って覗いている顔があった。

 

「………」

 

「んぉ、どうしたんさ?」

 

「……き」

 

「き?」

 

 

 

「キャアアァァァァァ!!」

 

 驚いた三上は叫びながら、拾った本を思い切り差し込んだ。

 

「フッゴッ?!」

 

 当然、差し込まれた場所にはその顔があったため、本は彼の顔面へ『メコォ』と音を立ててめり込み、彼は後ろの本棚へ突っ込んだ。

 

「…あっ」

 

「どうしたの! 歌歩ちゃん、大丈夫!!」

 

「凄い音がしたぞ…」

 

「うわー、反対側誰か埋まってるよ」

 

 上から、綾辻・東・人見の順で三上のいる場所まで駆けつけてきた、どうやら東さんには会えたようだ。人見は崩れた本から出ている手を見ながら「大丈夫?」と埋もれている人物へ話しかけている。暫くすると本の中から鼻を擦りながら出てきた。

 

「いや~オペレーターにしてはなかなかいいもん持ってるさぁ、痛ぇ」

 

「あ、ラビじゃん」

 

「宇佐見だったのか。大丈夫か?」

 

「おー、摩子ちゃんじゃん。それに東さんも、どーもさー」

 

「人見は知り合いだったのか」

 

「はい。最近うちの高校に編入してきて、同じクラスなんです」

 

 宇佐見と呼ばれた少年は人見と同じ学年のクラスメイトであることを人見が東に説明していた。

 

「(ど、どうしよう!? 私、先輩の顔思い切り……)あ、あの! すみませんでした!」

 

「ああ大丈夫、大丈夫。こんなんなれてるからさぁ。普段もっとヤバいのくらってるから」

 

「でも…「まぁまぁ、気にしないでくれさー」…はい。すみません」

 

「あ、そう言えばまだ自己紹介してなかったな。どーもー、本田宇佐見でーす。年は18で摩子ちゃんと同じクラスさー。あだ名はラビだから呼びやすい方で読んでくれさぁ」

 

「はい。よろしくお願いします。わたしは…」

 

「知ってるさぁ。茶髪の子が綾辻遥ちゃん。さっきのパンチの子が三上歌歩ちゃんでしょ」

 

「「えっ」」

 

 自分達も名前を教えようする前にラビは彼女たちの名前を言い当ててきた。

 

「そうか、三上も綾辻もこいつと会うのは初めてだったな」

 

驚いている二人に対して東が説明に入る。

 

「宇佐見は、【完全記憶】のサイドエフェクトを持っているんだ」

 

「! サイドエフェクト」

 

「記憶ってことは、村上先輩のサイドエフェクトとは違うんですか?」

 

 綾辻の言う通り、鈴鳴第一の村上は【強化睡眠記憶】と言う学んだことを一眠りするだけでほぼ100%自分の経験に反映出来るサイドエフェクトを持っている。記憶のサイドエフェクトに覚えのあった綾辻は東に質問した。

 

「そうだな、村上のサイドエフェクトは眠ることで自身の経験に反映させる。だが宇佐見の完全記憶は見たもの・聞いたものを瞬時に記憶するサイドエフェクトなんだ」

 

「それって凄い能力じゃないですか」

 

「いや、そんな便利なものでもないんさー三上ちゃん」

 

 東の解説に三上が関心していると、宇佐見が少し苦い顔をしながら話し始めた。

 

「俺のは記憶することが出来るけど、逆に忘れることができないんだ。いい思い出も、そうでないものも、そのせいで毎晩頭痛がひどいんだよ。サイドエフェクトってのは便利な能力程度に思われがちだけど、使用者にはその分負担がかかるんだ。さっきの話にも出てきた鋼だって一時期はサイドエフェクトの所為で孤立してたし、菊地原とかはチームメンバーの三上ちゃんならよく知ってるんじゃないかな」

 

「……辛くはないんですか」

 

「俺?俺は今が楽しいからそれで良いんさぁ」

 

 ラビは笑いながら答えるが、同じチームである菊地原の苦悩を知っている三上だからこそラビの忘れることが出来ないというのは辛いものなのだと理解が出来、下を向いてしまう。

 

「歌歩ちゃん……」

 

「これっ、あんまり暗い話をしないの」

 

「痛っ、叩くことないじゃんよー」

 

「今のはラビが悪い」

 

「東さんまでぇ」

 

 人見がラビちチョップしながら注意し、東もそれに賛同した。

 

「そうさな、何か暗い雰囲気にしちまって悪かったさぁ」

 

「い、いえそんなことは」

 

 

 

 

 

 

「お詫びに……三上ちゃんの好きな人のスリーサ「「ふん!」」ぶげらぁ」

 

ラビが何かを口走ろうとしたところへ腹部と頭頂部に強い衝撃がはしった。それらは人見と三上によるものでラビはその場にうずくまった。

 

「っ~~///」

 

「堂々とセクハラすんじゃない」

 

「さ、流石は、俺のこと吹っ飛ばした、だけのことはあるさぁ、って痛い! 蹴んないで!」

 

「……東さん、宇佐見先輩っていつもあんな感じなんですか」

 

「悪い奴ではないんだが……アイツはサイドエフェクトの無駄遣いだな」

 

 綾辻が若干引きながら東に聞き、東も苦笑いしながら答えた。

 

「ちょ、摩子ちゃん、俺、会議室に呼ばれてるから、今から行かなきゃだから」

 

「ふう、まあこんなもんでいいでしょう。行くならこれ、本部長に渡しといて」

 

「ア、 ハイ」

 

「じゃあこれも頼む、さっきの罰てことで」

 

「それじゃあこれもお願いします、歌歩ちゃんの分です」

 

「え゛っ」

 

 上から人見・東・綾辻の順で座り込んでいたラビの手元に大量の資料やらファイルが積み上げられた。ラビは「うへぇ」と言いながらも立ち上がった。

 

「そんじゃあっと、俺はこれで失礼するさぁ。四人ともお疲れさー。三上ちゃんには今度は大福でも持っていくさ。そんじゃ」

 

 そう言いラビは資料室を出ていった。

 

「ふう、人見悪かったな、わざわざここまで来てくれて。」

 

「いえ、そんなことないですよ」

 

「綾辻と三上も」

 

「はい、私は大丈夫です」

 

「東さん、一つ聞いてもいいですか? 宇佐見先輩のことで…」

 

「ああ、かまわないぞ。特に三上には宇佐見が迷惑かけたからな、秘密の一つ二つ教えても文句は言えんだろ」

 

 東は宇佐見について聞いてきた三上に彼の秘密を何でも答えると言った。

 

「では、宇佐見先輩はどこの隊に所属しているんですか?先ほどの服装からはA級かB級かわからなかったので」

 

「…すまん三上、そのことについては俺からは話せない。ただ…」

 

「ただ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………アイツは、ブラックトリガー使いだ」

 

 

 

 

 

 

 東の発言は本当なのか、彼が所属する部隊とは何なのか、そこにいた三人はこれから知ることになるが、それはまだ先の話だ。

 




はい、というわけでクロスキャラは「ブックマンJr.」ことラビの登場でした。

作者個人的にラビはDグレで一番好きなキャラです。
となると次回登場するのは.....なんて考えてます、また少し遅くなると思いますが、こんな作品を見てくださっている皆様のために頑張っていこうと思います。

ではまた次回お会いしましょう。


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