―――裕紀の家 PM11:00―――
「…これはなんじゃ?」
「…バイトの内容、かな?」
「そうか。では、女物ばかりなのはなぜなのじゃ?」
「姉さんがバイト料と一緒に置いていくから、かな?」
「…お主にはそういう趣味があるのかの?」
「部屋で着る分にはいいかな、と。別に人に見られるわけでもないし」
「そういう奴じゃったな、お主は…男物の服はどこじゃ?」
「箪笥の奥の方に入ってると思うよ?」
「お主は人と会わんのか!?」
―――木下家 PM11:30―――
私たちの関係は小学校入学まで遡る。一年で優子さんと同じクラスになり、それなりに浅く付き合っていたのだが、一時期暗い顔をすることが多い頃があった。まだ子供だった私は自重というものを知らずに事情を聞こうとし、弟…秀吉の存在を知った。曰く、「弟と私は似すぎていて、親戚でも見分けがつかない。私はアイツとは違うのに、一緒にみられるのが嫌だ」という事らしく、ならば私は二人を見分けてみせようという、自意識過剰な提案をしたわけである。結果、見事に間違った私は優子さんからフルボッコにされ、「わかるようになるまで特訓よ!」とかいうわけのわからないことを言われ、家に招かれて毎日一緒に遊ばされた。
「それ以来、見分けがつくようになるまで毎日一緒でしたっけ」
「なんの話をしているのよ…あぁ、懐かしくも忌わしき記憶のことね」
「私にとっては初めてできた友人だったわけで、個人的にはそれなりにいい思い出なんですが」
「…あのときはアタシと愚弟を自分でも混同してたのよ。忌わしいわ」
「でも、初めて見分けたときはうれしそうでしたよ?」
その時は素直に喜ぶ秀吉と、照れているのか顔が赤くなった優子さんという、今では珍しい表情が見られたのだ。
「えぇ、嬉しかったわよ。その当時はアンタのこと好きだったし」
「高学年のころには付き合ったりしてましたよね…懐かしい」
「小学生の恋愛なんてかわいいもんだったわね。いつも秀吉がいたのは気に食わなかったけど」
「もう私にとっても弟みたいなもんでしたからね。一緒にいるのが当たり前だったのもあるんでしょうが」
中学に上がると同時にその関係も終わり(一方的にフラれた)、それでもすでに離れるには密接になりすぎていたため、いい友人のままでいる。
「あのときはアンタがつまんないと思ったのよね。今ではつまんない以上に、家族みたいなのもあって男を意識しないんだけど」
「秀吉と一緒にいるときに凄い目になっている貴女をみると、とてもそうは思えませんがね」
「忘れなさい。…で、医者はなんだって?」
ようやく私の右腕に興味が向いたらしく、優子さんは状態を聞いてくる。
「ギプスがとれるまで2カ月、その後はリハビリ次第だそうです」
「リハビリ次第?」
「ええ」
「…アンタ、それ、何年かかるの?」
…気付かれましたか。
「およそ3年ほど。高校の間に左利きになった方がいいでしょうね」
「秀吉には?」
「詳しくは。ただ、治るとは言っています。私が、秀吉に、治ると言ったんです」
「…治しなさい。何があっても」
「もちろん。優子さんより上の点で卒業してみせますよ。左手で」
その後、右腕の怪我について詳しい事を話した。
「で、そのバカ二人にはどういう対処をするの?診断書を出したら当然停学、退学の可能性もあるわよ?」
「その件なんですが…悔しさと怒りはあります。しかし、それで人の一生に汚点をつけてしまうのはためらわれます。どちらにしろ、怪我の治療費を一部補填してもらうために証明書は必要ですから貰いましたが、事故として話すか、暴行として話すかは…」
…はっきり言うと、私個人の怪我である。許さないのは私の自由だが、それでアレの人生を狂わせるのは、さすがにしのびない。学校としても生徒を暴行で停学・退学、というスキャンダルは望まないだろう。私が口を噤むことで他が上手く回るならば、それはそれでいいかもしれない。
「アンタね…どんだけお人好しなのよ!長いリハビリが必要な怪我をさせられてんのよ!?反省が見られないなら、強制的にでもさせるしかないじゃない!」
「ええ、私も今回の相手の対応は反省しているとは思えませんし、怒りはあると言いました。私は今回の件を忘れるつもりはありません。ただ、事件にしてしまうデメリットは無視すべきではありません」
「だからって…!」
「反省が見られない、人に責任転嫁する、このようなこと、本来ならするはずがありません。なので、ある意味憐れにも見えます」
「憐れって…」
「人としてすべきことが分からない環境にいたなら、それは憐れです。そう考えれば怒りも治まる、むしろ、憐憫の感情が出てきます。…そう考えればいいんです。すぐにそれができなかった私にも腹が立ちますね」
アンタってやつは…と、優子さんは一言呟き、アタシは許せないけど、と前置きをして、私の考えに同調してくれた。
「アンタが当事者よ。なら、アタシはもう口を出すべきじゃないことくらいわかる。だから、アンタが考えて出した結論なら、もういいわ」
「すいません。さ、今日はもう寝ましょう。明日から秀吉にも勉強を教えなくてはいけません。今回は私の点の上昇はほぼなくなりましたから、秀吉にその分思いっきり上げてもらいましょう」
―――Fクラス AM08:30―――
「おはよう、秀吉。今日もかわいいね!」
「よう、秀吉。今日は遅かったじゃねえか」
裕紀の着替えなどを手伝っておったら、少し遅くなってしまったのじゃ。そんなことを思いつつ、Fクラスへ向かうと、昨日の原因である明久と雄二が挨拶をしてきた。
「…うむ、おはようなのじゃ」
「どうしたのさ?今日はなんだか暗いけど、なにかあったの?」
「明久がバカなことに嫌気でもさしたか?」
――睨みあい――
「…お主らは、昨日と変わらんのぅ」
「え、昨日?なにかあったっけ」
「はて、特に変わったことはないはずだが…」
本当に記憶にないようで、ワシは思わず怒鳴ってしまった。
「裕紀に怪我をさせた事を覚えとらんとでも言うのか!?」
「裕紀…誰それ?」
「…あぁ、加藤とかいう、Aクラスのいけすかねぇ野郎か」
「雄二、それは本気で言っておるのか?」
「あ?あんな怪我、大したことねえだろ、どうせ今日にはピンピン―――」
「右腕の骨折じゃ!ギプスがとれるまで2カ月はかかる、それを大したことないとは言わせぬぞ!」
「え?そんなひどい怪我だったの?あのくらいならかすり傷かと思ってたんだけど」
「ッ…!」
「なんだ、あの程度でそんな怪我とは、Aクラスには貧弱な野郎もいたんだな。どうせ勉強しかしてないからそんなことになるんだよ。ま、俺としては次の試召戦争で戦力ダウンしてくれてることが有り難いがな」
「…お主ら、裕紀に謝ろうと思わぬのか!?重傷を負わせておいて!!」
ワシは二人に対して謝罪をせぬのか問いただすも、二人は本当にそんなことを言われることが不思議なようで、逆にワシに問うてきた。
「えっと…骨折自体が不思議なんだけど?僕は跳ね飛ばされたくらいで骨折したりしないし」
「むしろなんでお前がそんなに肩入れするのか気になる。お前はアイツの味方なのか?」
「―――!!もうよい、お主らは自分の非を認めないんじゃな?」
「認めないも何も、そんな怪我するはずないんだって。僕や雄二、ムッツリーニだってあのくらいで怪我なんかしないし」
「だから、その程度で怪我をするアレが軟弱なんだろ?怪我は自業自得だ」
…よく、わかったのじゃ。
「そうか、ならば…お主らのことなぞもう知らん。せいぜい、退学にでもなって後悔するがよい」
「あ?そんなことあるわけないだろ。あんなもん事故だ事故!」
「僕ももっとすごいことやっても退学にはならなかったし。それよりも、今日の放課後、雄二の部屋で勉強会するつもりなんだけど、秀吉もくる?」
「明久よ、お主は話を聞いておったのか?ワシはお主らのことなぞ、もう知らん。お主らとは…縁を切らせてもらう」
「あ、おい!」
「秀吉!授業始まるよ!?」
―――Aクラス AM8:45―――
「で、此方へ来たと」
「…うむ。あそこまで悪びれぬとは思わなんだ。何故、自分が悪いと思わないのじゃ?ワシには理解できん」
そう言って、秀吉は黙り込んでしまった。私のことでここまで怒ってくれる事は嬉しいんだけれど、少し困ったことになったようだ。
「そ。なら、今日はこっちの教室にいなさいな。アタシと裕紀で勉強みてあげる」
優子さん、それは教師に許可を貰ってみないと何とも言えないです。
「秀吉、私のことで怒ってくれるのはうれしいです。しかし、自身の交友関係に私のことなんかで見切りをつけるのはあまりいいとは思えません。もしいま怒りで心がいっぱいになっているのなら、少し時間をおいてみなさい。私のことを抜きに考えれば、彼らは悪い人間には見えないのでしょう?」
「アンタがそこまで言えることがアタシには理解できないんだけど?」
「……」
「…今日はFクラスには戻りにくいでしょうね。仕方ありません」
私はそう呟くと、席を離れようとしました。
「や、加藤君。怪我は大丈夫?」
「あぁ、工藤さん。おはようございます。大丈夫ですよ、お気遣いなく」
「ギプスからはそうは見えないんだけど?ま、もし困ったことがあったら言ってよ。ボクが体を使って助けてあげるよ?」
…工藤愛子さん。クラスでも珍しい、快活なタイプの女子であり、私に挨拶をしてくる、数少ない生徒でもある彼女が話しかけてきた。
「そういうことは好きな人にしてあげてください。私も男ですから、そういう事をされると怪我がなければどうするかわからないんですよ?」
「そういうことを言ってる時点で大丈夫だと思うけどなぁ?ま、ほんとになんか困ったことあったら言ってよね。ボクが力になれる事なら助けるから」
「ありがとうございます。では、少しついてきていただけますか?利き腕が使えないと、階段の昇降も少し辛いんです」
「早速だね。ボク、がんばっちゃうよ?」
「優子さんが凄い顔で睨んでいますのでそういう発言は控えて頂けると嬉しいです」
―――職員室前 AM8:50―――
「失礼します、Aクラスの加藤ですが、高橋先生はいらっしゃいますか?」
「加藤君、おはようございます。怪我は大丈夫でしたか?」
「おはようございます。そのことなんですが、ちょっとお話が。工藤さん、有難うございます。此方で大丈夫ですので、教室へ」
「え?大丈夫だよ、待ってるから」
「それはさすがに心苦しいですから。それに、授業に遅れてしまいますよ?」
「え~…。わかったよ、じゃあまたあとでね?」
工藤さんを見送った後、私は高橋教諭に向き直った。
「まず、できれば一旦高橋先生でお話を止めていただけることをお願いします」
「…長くなるようでしたら、一時限目の授業はありませんから、指導室へ。担当の先生には出席扱いにするようお願いしておきます」
「有難うございます」
―――進路指導室 AM8:55―――
私―――高橋洋子は、加藤君を進路指導室へ案内し、今回の件についての話を始めました。
「では、聞きましょう」
「ええ、今回の怪我のことなんですが、事情はもう?」
「はい。貴方が診断書を提出したら、すぐに二人への処分が下ることになるかと」
おそらくは停学以上の処分になるでしょう、と私は加藤君へ答えました。
「そうですか…実は、すでに診断書は持ってきているんですが、今回のことは事故、として処理して貰いたいと思いまして」
「事故、ですか?しかし、今回の件は完全に彼らに非があります。事故と処理するのは流石に問題があるのですが…」
「私としても、もちろん個人的には厳しい処分をして戴きたいのですが、理由がありまして。私一人の怪我という事だけで停学・退学というのも、あちら側の進学に響くというのが一つ、学園としても、そういった処分の内容がスポンサーや世間に知れるのはよくないだろうことが一つ。そして今回の件が大学側などの進学先に伝わり悪評が立つことは、私たち生徒にも不利な条件になるというのが一つです」
そこまで考えている加藤君に純粋な驚きを感じました。それと同時に、彼が自分と大勢の他の存在を天秤に量っていることに少し危うさを見出しました。
「まだ、生徒の多くには伝わっていないのでしょう?でしたら、事故として処理することで、彼らへの心象は殆ど低下しません。それに、今の時点で伝わっている先生も多くはないはずです。それならば、決して不可能ではないと判断しました。お願いできますか?」
「…私だけで止めることは不可能と言えます。私の他、西村先生と、養護医の先生、そして学園長には話が行っているので。その方たちには話を通さねばなりません。ですので、加藤君には申し訳ないのですが、その人たちを集めても?」
私だけで処理できるレベルにない話です。少なくとも今言った先生には話を通す必要がある。そのことを伝え、彼の返答を待ちます。
「…わかりました。その方たちに伝えることは此方にも異論はありません。お願いします」
―――進路指導室 AM9:20―――
「学園長の藤堂カヲルさね。で?こいつが今回の被害者かい?」
「西村だ。今回は我がクラスの生徒が迷惑をかけて申し訳ない」
「昨日の怪我はどうだったの?骨折だとは思うけれど…」
三人が集まり、私は話を再開させました。
「実は―――」
「なるほど、私としては願ってもない話だね。だが、いいのかい?」
「私は反対ですな。厳罰に処すべき案件だ。それを君はわかっているのか?」
「私が呼ばれたのは話がどう向かうかによっての口裏合わせかな?」
話を終え、三人の先生の反応はこんな感じでした。
「えぇ、私にとっても利はあることですから。西村先生、この件が本来そういうものであることは理解しています。診断書を用意してありますのでどうぞ」
「…えっと、君はこれを聞いてなおそうする気なの?」
「はい。今回の件を厳罰に処すべきなのは私にもわかっていますし、そうしてほしい気持ちもあります。ですが、それは一時の感情であり、先々の進学等を考えると、このように収めたほうが誰も損をしません」
「しかしだな、これを認めることは教師としてできん。悪いことをしたら嗜める、これは教師として当然だし、聞かない生徒には罰を与えないと生徒たちは規則を軽んずる可能性がある。生徒を守るためにも、問題をおこさないように罰則は必要だし、起こした場合の罰則はもっと重要になる」
その考え方自体には私も反論はありません。西村先生の言うことは教師として模範的でもあります。
「…気分を悪くされるかもしれませんが、学校の存在を、こう考えています」
加藤君はそう前置きして、話し始めた。
「学校は学業を修める場である。そして、社会生活で必要な一般知識を学び、幼少期から青年期における人格形成の場である。これが私の学校への持論です」
「ですが、小・中学校に比べ、高校は若干意味合いが変わってきます」
「高校において生徒のほとんどは、学業の意味を進学や就職のために使う手段、ととらえていると思います。そのために受験の際、偏差値や学校の評判を重視する。そして決めた学校で、自身がおこしていない問題がおこり、大学や就職先に悪印象を与えてしまったら、学校と当事者である生徒へ矛先が向きます。今回に限らず、こういったケースはあるはずだ。そして、この学園はスポンサーが大事な私立高。この場合、守るべきは私ではなく、他の生徒かと思います。私の件を公に罰する事で、結果的に出てくる不利益が学生全体になるのならば、私より他を重視していただきたい。教師が生徒を守る存在なのであれば、守るべきは私だけではなく、私を含めた全生徒の将来を守っていただきたいのです。」
やはり、この子は―――
「わかったよ。私は元々乗り気なんだ。私の権限で事故と扱うようにしておくよ」
「学園長!」
「だが、アンタ…加藤だっけ?気に入らないね。ガキはガキらしく不満をぶちまければいいのにさ」
「私の性分でもあり、在り方ですのでそれは変えられそうもありません」
「…加藤、本当にいいんだな?」
「西村先生のご心配はしっかりと受け取っています。有難うございます。それでも、私は私たちの将来を守りたい。それでおこるこの場での犠牲は軽微なものですから」
私が加藤君を見つめている間、西村先生と学園長は納得を見せていました。
「加藤君、学園側として謝罪と感謝をさせていただきます」
「私もそうさせてもらうよ…もっと子供っぽくなれってんだい」
「私に力を貸してほしいなら言ってくれ。勉強に限らず、困ったことは相談しに来なさい」
「保健室でリハビリできるように設備の申請は必要かもしれないわね」
「有難うございます。では、その証明書をお預けします」
「西村先生、高橋先生、別件でお願いがあります」
そういうと加藤君は西村先生と私に頭を下げてきました。
「申し訳ないのですが、昨日の件で木下秀吉君が当事者の二人と険悪になり、Fクラスに居辛くなっています。私と彼の姉である木下優子さんがいる、Aクラスに一旦状態が落ち着くまで、居させてあげられませんか?」
「…そうか。木下は間違っていると言っているのか?」
「そうなりますね。あちらからのきちんとした謝罪はありませんから」
「…高橋先生」
「…わかりました。一時的なAクラスでの授業参加を認めます」
加藤君がここまでで初めて感情を見せてくれたのです。それにこたえるのは教師の務めでしょう。
「有難うございます。西村先生、次のテストでは秀吉、きっと好成績を残しますからね」
「担任の俺よりも成績を上げられると、俺の存在価値がなくなるからな。…じぶんがどれだけできるかを教えてやってくれ」
「はい」
―――Aクラス AM8:55―――
「加藤君、大丈夫かなぁ…」
「工藤さん、貴女もしかしてアイツのこと…」
「え?―――ッ!そんなんじゃないよ!ただ」
「ただ、何よ」
「―――こんなお兄ちゃんがいたらいいなぁって…」
「…それについては同意する時期があったわね」
「木下さん…弟君と被るから優子ちゃんでいい?」
「いいわよ。私も愛子、って呼ぶわ」
「ありがと…でさ、優子ちゃんもなの?」
「小学校の頃にね。付き合ってたわ」
「先越されちゃってるかぁ…」
「でもね」
「へ?」
「アイツはやめときなさい。愛子が悲しむのは見たくないわ」
―――Fクラス AM8:50―――
「秀吉、どうしちゃったんだろ…」
「軟弱な奴が怪我したのを気にしてんだろ?」
「でも、すぐ治るような傷なら…」
「脆弱だからだよ!すぐに秀吉もわかって戻ってくんだろ?」
「だといいんだけど…なんだか引っかかるんだ」
「加藤…」
「加藤君…」
「まさかあんなに弱いなんて…」
「私も明久君たちがぶつかった程度でああなるなんて…」
「けど…それが普通なのよね」
「…そうなんだと思います。明久君にしていたお仕置きって…」
「ああなる危険性があったってことよね…反省しなきゃ」
「はい。私も暴力はもうしません!」
―――Aクラス AM8:55―――
「…彼が怪我したのは雄二のせい?でも…それの原因を作ったのは…私?」
「加藤…大丈夫かな…?」