ひぐらしのなく頃に 決 【訳探し編】   作:二流侍

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■次回予告的なあれ

■影差し編 予告

 

彼は彼女を救おうとした

 

だけど彼は死ぬ

 

彼女は彼を救おうとした

 

だけど彼女は死ぬ

 

彼らは彼らを救おうとした

 

だからあなたはきっと救えない

 

Frederica Bernkastel

 

 

 

 

 理由を探し、雛見沢に閉じ込められた篠原孝介

 新たな日々を取り戻すため、彼はもう一度挑む……

 

『ひぐらしのなく頃に 決 影差し編』

 

 謎が深まり、真実が遠のくきっかけは一つの日記だった

 

「もしかして、ここと日記に書いてある内容は……同じ?」

 

 新たな出会い。それは嬉しいことだったはずなのに……

 

「お姉はいつもはっきりしていませんから」

 

 変わらない日常。それが幸せなことだったはずなのに……

 

「をーほっほっほ!! 私の知恵を用いれば、クマをあしらう事も造作もないことですわー!」

「はう~! みんなで楽しく遊んだあと、レナが全員おっ持ち帰りぃ~!!」

「よっしゃ! 任せとけ!」

「では第一回! 部活動主催、ガチンコ料理対決を行う!」

「…………圭一は口先の魔術師なのです」

 

 楽しい日々、楽しかった思い出はいつしか、憎しみの暗雲に包まれることになる。

 

「ちょうどいい孝介。……少し話がしたいんだ」

 

 北条鉄平。全ての始まりはこの男だった

 

「あぁ! むしゃくしゃする! 金も無いし、一体どうしたもんかい……」

「――――北条さんは暴力を受けています」

 

 北条沙都子の暴行事件。それを知ったメンバーは食い止められるのか

 

「オヤシロ様って?」

「この村に存在する神様らしい。古手家にある神社。祭具殿……だっけ? 確か、それがオヤシロ様を崇拝している場所だそうだ」

それとも……また始まってしまうのか。

「孝ちゃん、何でそんなこと言うの?」

「お姉はきっと、辛いんです。仲間がこんな仕打ちを受けていることに」

「あははは! ……だってオヤシロ様の祟りだもん」

 

 全てはひぐらしの鳴くころに終わる

 

「みんなが楽しくいられる世界! それだけしか望んでいないのに……!」

 

 次は誰が信じ切れるか……

 

『あなたは選ばれた。さぁ、あらたな駒としてこの惨劇に挑みなさい。篠原孝介』

 

 ――――そして深まる刑事たちの会話

 

「間違いありません。これが証拠の書類です」

「しかし信じたくない! 何故そんなことをしなくてはいけないのだ!?」

 

 ――――何かの日記

 

『5月18日

何故か今日はおかしなことが起こった。

いきなり校内放送で自分の名前を呼ばれたのだ。』

 

 全ては一つなのか、謎はいつかつながるのだろうか……

 そして――――篠原孝介は一体何者なのか……

 

「篠原孝介……彼は……」

 

 さぁ、始めよう。決まりきった真実を

 

 『ひぐらしのなく頃に 決 【影差し編】

 真実の光が謎の影を差してくる時、終わりは始まりを迎える――――』

 

――――――

 

◆始まりの追憶

 

 ……深い。

 ただ底に落ちていくような肝が冷やされるような感覚。それがずっと続いている。

 ここは地獄なのか天国なのか、それとも現世なのか。僕はその証拠をみつけることが出来ない。

 ずっと残る胸の痛みにうめき声をあげそうになる。何故、こんなに痛むのか。僕は思い返す。

 僕は遠い昔のように思えるあの日の出来事が、ぼんやりとだが、思い返される。

 前原君との言い争い。

 園崎さんの症状。

 古手さんの諦観。

 竜宮さんの必死な姿。

 北条さんの不安。

 全てが思い返される。

 綿流しが終わって翌日。僕たちは前原君がいないという悲しさを紛らわしながら祭りを楽しんでいた。だけどそこで起こった第二の失踪。園崎さんの失踪。

 2人を探し、捜索が始まった。そこで起こった――――事件。僕は何者かによって撃たれた。竜宮さんも、そして僕の……母も。

 つまり僕は死んでいるのだ。なら現世な訳がない。胸の痛みも分かる。

 先ほどの疑問が1つ解決だ。

 未だ混乱している頭で考えながら、僕は笑った。

 あっさりとした人生だった。

 約16年間の僕の人生。でも、悔やむことが出来ない。それはつまり、僕の人生は楽しかったという事だろうか。

 ……

 

「いや……」

 

 気持ちよりも先に言葉が出てしまっていた。

 ……きっと、違う。

 人生を悔やんでいる。そうに違いない。ただそれを誰に向けてぶつけたり、解消したりすればいいのか分からないからこのような判断になるのだ。

 分からないから、分からないからこそもう一度……もう一度あの時に戻りたい。

 みんなで笑える日々を、バカ騒ぎ出来る日々を取り戻したい。

 そう願った時、僕の周りから光が発し始めた。それは昔、転校する前に夢で見たのと同じような光だ。

 そして聞こえてくる――――あの声。

 

『あなたは選ばれた。さぁ、あらたな駒としてこの惨劇に挑みなさい。篠原孝介』

 

 

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