災厄の悪魔は正義を嗤う   作:ひよこ饅頭

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久々の更新である……(汗)
今回はプレアデスのあの子との戦闘回なので、ちょっとだけご注意ください。


第14話 武闘遊戯

 突然現れたウルベルトの姿に、ネイアは驚愕と共に大きな歓喜を溢れさせていた。死と混沌が渦巻くこの場に救いの光が差し込んだのだと、湧き上がる激情に小さく身体を震わせる。

 しかし、ウルベルトが自分たちに背を向けてスクードが消滅した場所に屈み込んだ瞬間、ネイアは心臓がズグンッと大きく痛んだのを感じた。

 思い出されるのは、自分たちを守って消滅していったスクードの後ろ姿。そして、この戦いの前にウルベルトが言っていた言葉。

『――……だからこそ私は彼らに、決して私の許可なく勝手に死なぬように命じているのだよ』

 柔らかな笑みを浮かべながら、慈愛に満ちた瞳でスクードを見つめていたウルベルト。

 どこまでも優しい彼の王がシモベの死にどれほどの悲しみを感じているのか、ネイアでは推し量ることすら烏滸がましいことなのかもしれない。しかし目の前の漆黒の背が深い悲しみに沈んでいるように見えて、ネイアは自責の念を感じずにはいられなかった。

 もっと自分が強ければ。

 もっと自分が何かいい案を思いつけていれば……。

 しかしそう思う一方で、ネイアはウルベルトにここまで想われるスクードが羨ましくて仕方がなかった。

 ネイアの上司にあたるレメディオスもグスターボも、ネイアが死んだところで少しも悲しんだりはしないだろう。王兄カスポンドや慈悲深いと名高い聖王女に至っては論外だ。彼ら王族がネイアのような一介の従者風情の死を悼むなどあり得ないことであるし、それが当然であるともいえる。

 しかしスクードは……魔導国に仕えるモノたちは違うのだ。

 彼らは唯のシモベの一人にすぎなかったとしても、王から死なぬように慈悲の言葉をかけられ、その命を散らした時にはそれを悼んでもらえる。誰でもない、王であるウルベルトに……悲しんでもらえるのだ………。

 それがどれだけ身に余る栄誉であり幸福であるのか、ネイアは強く感じずにはいられなかった。

 思わず縋るような視線を向ける中、不意に屈み込んでいた漆黒の背がゆっくりと立ち上がった。ウルベルトが真剣な表情でこちらを振り返り、ネイアもウルベルトを真っ直ぐに見つめながら自然と背筋を伸ばしていた。

 

「君たちが無事なようで何よりだ。しかし、戦いが終わったわけでは決してない。傷を負った者は中心部に下がれ。無事な者は……――」

 

 ウルベルトが次々と指示を飛ばしてくる。

 しかしそれは長くは続かず、突然響いてきた太鼓の音によって遮られた。

 この短い時間の中で何度も聞いた音に、思わず血の気が引く。

 ネイアは急いで崩れかけている市壁の塀へと駆け寄ると、身を乗り出すような形で音が響いてくる方向を睨み据えた。ネイアの両脇では民兵たちも同じように塀から身を乗り出して外の様子を必死に窺っている。

 大きな緊張感が漂う中、不意に視界を掠めた黒い影に、ネイアはそれに焦点を結んだとほぼ同時に鋭く息を呑んだ。驚愕に目を見開き、乗り出していた身を引き戻したネイアの両脇で、民兵たちも引き攣った悲鳴を上げる。

 視線の先には漆黒の群衆が怪しく蠢いており、それは見間違えようはずもない、全て悪魔で構成された軍勢だった。

 数は凡そ5000ほどで亜人軍に比べれば寡兵ではあったが、それでもネイアたちにとっては十分脅威である。加えて、軍の先頭に立っている存在が目に飛び込んできて、ネイアは一気に絶望感に目の前が真っ暗になった。

 軍の先頭で悪魔たちを率いているのは、見慣れぬデザインのメイド服を身に纏った一人の美少女。

 ネイア自身は実際に見たことも会ったこともない存在ではあったが、しかし確かに彼の少女の姿は見たことがあった(・・・・・・・・)

 

(………間違いない。……“蒼の薔薇”の方々が言っていたメイド悪魔の一人だ……!!)

 

 使節団としてリ・エスティーゼ王国に赴いた際、ヤルダバオトの情報を聞くために王国の冒険者である“蒼の薔薇”と会談した時のことを思い出す。あの時、“蒼の薔薇”のメンバーの一人が描いた絵を思い出し、その絵とまるっきり同じ姿のメイドにネイアは緊張と恐怖に身体を強張らせた。

 しかし、こんなところで固まっている場合ではない。

 ウルベルトに危機を知らせようと後ろを振り返り、しかしその瞬間、ネイアの横を漆黒の何かが通り過ぎた。

 反射的に影を視線で追いかければ、それは正に今声をかけようとしていたウルベルト本人。

 ウルベルトは塀の上に上って仁王立ちすると、いつの間にどこから取り出したのか、見慣れぬ円錐型の何かを口の前に掲げ持った。

 

「……君たちは少し耳を塞いでいた方が良いぞ」

 

 不意に言われた意味不明な言葉。

 思わず頭上に疑問符を浮かべるネイアたちは、しかし次の瞬間にはウルベルトの言葉の意味を身をもって知ることになった。

 

『――亜人軍と悪魔軍の諸君!!』

「「「っ!!?」」」

 

 突然の予想外の大音量。キーンッと鼓膜が悲鳴を上げ、こめかみがズキズキと痛みを発する。

 痛みを堪えながら慌てて両手で両耳を塞ぐ中、ウルベルトはネイアたちには構わずに大音量で亜人軍と悪魔軍に話しかけていた。

 

『私は、アインズ・ウール・ゴウン魔導国の支配者の一人にして、悪魔の支配者(オルクス)のウルベルト・アレイン・オードル災華皇(さいかこう)である! 今すぐ聖王国への攻撃を止め、降伏せよ! 今降伏すれば、お前たちの命は私が保障すると約束しよう!!』

 

 ウルベルトの思わぬ言葉に、ネイアと民兵たちは驚愕の表情を浮かべてウルベルトの漆黒の背中を凝視する。

 ウルベルトが何故亜人や悪魔たちを助けようとするのか理解できなかった。亜人も悪魔も、聖王国を滅茶苦茶にした張本人たちである。自分たちを苦しめ、大切なものたちを奪った憎い仇だ。

 ネイアは驚愕から困惑へと表情を変え、民兵たちは怒りに顔を歪ませた。敵を擁護するようなウルベルトに、民兵たちは怒りと憎しみの視線を漆黒の背に向ける。

 しかしウルベルトは微動だにしない。多くの民兵たちが殺気立って睨んできていることに気が付いているだろうに、こちらを振り返ろうともしてこない。ただ、じっと静かに亜人軍や悪魔軍からの返答を待っている。

 それから数十秒後、我慢ならなくなった一人の民兵がウルベルトに向けて口を開きかけたその時、突然ウルベルトが片手を勢いよく振るったとほぼ同時に爆発にも似た轟音が響き渡った。ウルベルトの足元の塀が大きな衝撃と共に破壊され、粉々になった瓦礫がネイアたちの足元や塀の外側へと崩れ落ちていく。

 何が起こったのかと崩れた塀の部分に目を向ければ、そこには見覚えのある大きな槍のような矢が力なく転がっていた。どうやら亜人軍からバリスタの矢が飛んできたようで、それをウルベルトが片手で振り払ったようだった。

 自分たちでは比較にならないほどの力の差を見せつけられたようで、民兵たちの怒りが一気に大きな畏怖に塗り潰されていく。

 

「………交渉決裂、か。仕方がないな」

 

 ウルベルトは小さくため息交じりに呟くと、次には漸くこちらを振り返ってきた。

 

「……すまない、戦いは避けられないようだ。これ以上被害を出したくはなかったのだが……、仕方がない。私のシモベを何体か召喚するので、君たちは我がシモベたちと共に各門の守護と都市内部に入り込んだ亜人たちの相手をしてくれ。まだ市壁の外にいる亜人軍と悪魔軍については私が相手を務めよう」

 

 凛とした佇まいと真剣な表情に、自然と惹き込まれていくような感覚を覚える。それと同時にウルベルトの先ほどの言葉を聞いて、ネイアや民兵たちは漸くウルベルトの真意に思い至った。

 ウルベルトは誰でもない、自分たちのために亜人軍や悪魔軍に降伏を促してくれていたのだ。

 いくらウルベルトが加勢してくれるからと言って、このまま亜人軍や悪魔軍とまともに交戦すれば、それ相応の被害が出てしまう。ここにいる自分たちとて、全員無事に生き残れる保証などないのだ。だからこそ、ウルベルトは自分たちを救うために敢えて降伏を促したのだろう。

 ウルベルトの真意に思い至り、ネイアたちは自分自身が恥ずかしくなった。ウルベルトは自分たちのことを思って行動してくれていたというのに、勝手に勘違いして勝手に怒りを覚えるなど恥知らずにもほどがある。

 これ以上の醜態を曝すわけにはいかない、とネイアたちは顔を引き締めさせると、ウルベルトを見上げて一つ大きく頷いた。

 

「お任せ下さい、災華皇閣下。必ずやこの都市を守ってみせます!」

「閣下も、閣下の従者の悪魔さんも、俺たちを守ってくれた……。今度は俺たちが守る番です!」

「閣下がいらっしゃると思うだけで百人力です!」

 

 嬉々として声を上げる民兵たちに、ウルベルトは柔らかな微笑みと共に一つ頷いてくる。

 そんな中、ネイアは焦燥の色を浮かべてウルベルトを見上げた。

 

「……閣下、悪魔の軍を率いているのは、ヤルダバオトの配下であるメイド悪魔に間違いありません! 私も一緒に……!!」

「それは無用だよ、バラハ嬢。それに、心配も無用だ。君は彼らの力になってやると良い」

「……………………」

 

 勇気を振り絞って言い募るもウルベルトにやんわりと断られ、ネイアは思わず項垂れるように肩を落とした。自分がウルベルトにとって足手まといにしかならないことは分かっていたが、それでも彼と行動を共にできないことがひどく口惜しかった。

 しかし、こんなところで時間を潰す暇も余裕もない。

 ネイアは未だ肩を落としながらも肯定するように頷くと、次には沈んだ心を振り払うように勢いよく顔を上げた。柔らかな微笑を浮かべてこちらを見つめているウルベルトに、ネイアは強い視線でもってそれに応えた。

 

「……分かりました。それでは、行って参ります。閣下もどうかご無事で!」

「バラハ嬢もな。また後で会おう」

 

 ウルベルトの言葉が何よりの励みとなり、ネイアたちの気分を高揚させていく。

 ネイアたちは一度ウルベルトに頭を下げると、次には踵を返して新たな戦場へと駆け出していった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 ウルベルトは去っていくネイアたちの背を暫く見送ると、次には視線を市壁の奥へと向けながら〈伝言(メッセージ)〉を発動させた。

 〈伝言(メッセージ)〉を繋ぐ先はカスポンドに成りすましているドッペルゲンガー。

 指揮官詰め所に一人で待機しているためか、〈伝言(メッセージ)〉は思いの外早く繋がった。

 

『――ウルベルト様。何かご命令でしょうか?』

『先ほど、解放軍に潜入させている影の悪魔(シャドウデーモン)は全て私のシモベと考えても良いと言っていたな?』

『はい、左様でございます』

『ならば彼らに動いてもらいたいことがある。シャドウデーモンは何体潜入させている?』

『二十体でございます』

 

 それなりの数に、ウルベルトは思わずニヤリとした笑みを浮かばせた。

 

『……ならば、十二体には都市に侵入した亜人どもの殲滅を命じる。聖王国の人間たちと共に都市を掃除するように伝えろ。残りの八体は十傑と呼ばれる亜人どもを捜索し、見つけたら捕らえるように命じろ。もし手こずる様であれば、すぐに私に連絡するように』

『畏まりました』

 

 短い返答と共に途切れる〈伝言(メッセージ)〉に、ウルベルトも意識を前方の大軍へと戻す。ゆっくりと進軍してくる悪魔と亜人の軍に、ウルベルトはネタ・アイテムである“スーパー・メガホン”をアイテムボックスに収めると、次には〈飛行(フライ)〉の魔法を唱えて宙へと舞い上がった。悪魔軍の中心まで飛んで移動しながら、一つの特殊技術(スキル)と二つの魔法を発動させる。

 〈重奏狂歌〉

 〈地獄の軍勢(デモンズ・アーミー)

 〈星の雨(メテオ・レイン)

 小声で詠唱を唱えるウルベルトに、亜人軍や悪魔軍からもウルベルトへの攻撃が開始される。

 多くの矢やバリスタの矢。翼亜人(プテローポス)といった空を飛べる亜人や悪魔たちがウルベルトへと襲い掛かろうと宙に躍り出る。

 しかしそれらは既に遅すぎた。

 刃一つ届くその前に、ウルベルトの二つの魔法が発動して悪魔軍と亜人軍それぞれへと牙をむいた。

 “それら”が姿を現したのは地上と頭上。亜人軍と都市の市壁の間にどこからともなく新たな悪魔の軍勢が現れ、亜人軍の後方にいる悪魔軍の頭上には無数の大小様々な炎の塊が姿を現した。

 突然の新たな悪魔の軍勢の出現に亜人たちは驚愕と困惑のどよめきを上げ、後方の悪魔たちは無言のまま自分たちの頭上の星々を見上げている。

 ウルベルトの魔法によって召喚された悪魔の軍勢と星々は、召喚主の命じるままに自分たちの獲物へと勢いよく襲い掛かっていった。

 召喚された悪魔たちは人間たちがいる市壁には背を向けて目の前の亜人たちへと襲い掛かり、頭上の星々は炎を纏いながら悪魔たちへと落下する。

 一瞬後に響き渡るのは多くの悲鳴と衝撃音と爆発音。

 地面は何度も地響きを上げ、亜人や悪魔たちは成す術もなく凶刃や炎に駆逐されていった。

 しかし一方的に逃げ惑う亜人たちとは違い、流石というべきか後方の悪魔たちの切り替えは早い。ウルベルトの攻撃の正体が分かると、すぐさま対処するべく動き始めた。

 成す術もなく命を散らすモノはいるものの、あるモノは隕石の軌道を読んで安全な位置に避難し、あるモノは特殊技術(スキル)や魔法を駆使して身を守り始める。空を飛べるモノは引き続き隕石を避けながらウルベルトへと襲い掛かり、遠距離攻撃の手段が無いモノは守りに徹したり、他のモノたちへの補助に徹した。

 

「〈水の飛沫(ウォータースプラッシュ)〉、〈連鎖する龍雷(チェイン・ドラゴン・ライトニング)〉、〈重力渦(グラビティメイルシュトローム)〉」

 

 襲いかかる魔法や刃を空を駆けることで避けながら、ウルベルトは次から次へと魔法を放って悪魔たちを地に落としていく。

 しかしいつまでも空中にいては埒が明かないため、ウルベルトは少しだけ方向転換すると、地上に向けて一気に急降下を始めた。

 彼が向かう先にいるのは異形の和装メイド。

 エントマはウルベルトの動きを見てとると、すぐさま応戦するために臨戦態勢をとった。

 その腕には既に呼び寄せていたのか、硬甲蟲と千鞭蟲という二つの蟲が装備されている。盾の様な甲蟲が服の上からエントマの左腕にくっついており、十メートを超える巨大なムカデがエントマの右側の長い裾の中へと潜り込んでいた。

 戦闘の構えをとるエントマに、ウルベルトは地上に急接近しながら金色の双眸を小さく細めさせる。降下速度は落とさないまま、エントマの射程圏内に入る直前に無詠唱化した〈転移(テレポーテーション)〉を発動させた。

 瞬時にウルベルトの姿が掻き消え、次に現れたのはエントマの背後。

 こちらも無詠唱化で大鎌を創り出すと、両手に持って勢いよくエントマへと薙ぎ払った。

 ゴウッという唸り声のような音と共に鋭い刃が空を切り裂く。しかし狙いは外れ、エントマは大きく跳躍して間一髪でウルベルトの刃から逃れていた。

 跳躍して宙に浮いているところに身体を捻ってこちらを振り返ると、そのままの勢いで右手の千鞭蟲をウルベルトへと振るう。

 鞭のように撓りながら襲い掛かってくる巨大ムカデに、ウルベルトは大鎌を上段から振り下ろすことでそれに応えた。

 千鞭蟲は体長十メートルを超える巨体ではあるものの、しかしあくまでも姿形はムカデであるため横幅は縦に比べるとそれほどあるわけではない。不規則な動きが可能でどの方向から襲い掛かって来るかも予想し辛い対象に対して、真正面から切り伏せることはそれなりに難しく技量が問われる技だろう。純粋な戦士職であればいざ知らず、純粋な魔法詠唱者(マジックキャスター)であるウルベルトであればその難易度は尚のこと一気に跳ね上がるはずだ。

 しかしウルベルトは完璧に千鞭蟲の動きを読み切ると、前からではなく急に方向転換して斜め後ろから襲い掛かってきた千鞭蟲の動きに合わせて縦に一気に切り裂いた。顔から縦に一直線に切られた千鞭蟲は、その牙をウルベルトにたてる間もなく絶命して力なく地に倒れ伏す。

 エントマは少し離れた場所に着地すると、千鞭蟲の成れの果てを見てとって、すぐさま絶命した千鞭蟲を右手から取り外した。

 他の悪魔たちはウルベルトとエントマを中心に円形に場所を開けており、さながら一騎打ちの様相を成している。

 

「……さて。エントマ、君はデミウルゴスから私と本気で勝負することは聞いているのかな?」

「はい、伺っております」

「それは話が早い。では、お前も本気でかかってくるが良い。手合わせをしてあげよう」

 

 誰がどこで見ているか分からないためエントマは頭を下げることはしてこない。しかしそれでも、その身に纏う雰囲気はひどく畏まっている様にウルベルトには感じられた。

 思わずフッと小さな笑みを浮かべ、しかしふと明確なルールを決めていないことに思い至って小さく首を傾げさせた。

 当たり前ではあるが、相手がナザリックの大切なシモベである以上、本気で倒すわけでもなければ本気で戦うこともない。特に今回の相手であるエントマはギルメンの一人である源次郎が手掛けたNPCであるため、本来ならば傷つけること自体が論外だ。

 しかしウルベルトやエントマに限らず、今後のことを考えれば誰しもが実戦などで経験をどんどん積んでいく必要があるのも事実だった。特にナザリックのシモベたちは圧倒的に実戦経験が少ないため、可能であればどんどんこういった場を設けるのが理想的であるとウルベルトは考えていた。以前の現実世界でも“可愛い子には旅をさせろ”とかいう言葉があったような気がするし、つまりはそういうことだろう。

 とはいえ、ただ無鉄砲に勝負してはウルベルトがエントマを手違いで殺しかねない。そうならないためにも明確なルールを決める必要があった。

 

「そうだな……。私の方で常に君のHPを見て把握しておこう。私が“ストップ”と言ったら戦闘は終わりだ。分かったな?」

「はい、畏まりました」

 

 普通に考えればブーイングが来そうなルール。あまりにもウルベルト本位のルールであり、ウルベルトがわざと“ストップ”と口にしてエントマを敗北させる可能性とてあるルールである。

 しかしエントマは不満を口にするどころか、当たり前のように頷いてくる。至高の主であるウルベルトの言葉は絶対だという考えからくるものであることも勿論あるのだろうが、恐らくエントマにとってウルベルトが勝つことは当たり前なのだろう。ウルベルトとエントマとのレベル差を考えればそれも仕方がないとは思うのだが、しかし最初から当然だと考えているエントマに何とも苦笑が禁じえなかった。

 もう少し前向きな考えにならないものかと思うものの、しかし再度仕方がないか……とウルベルトの方が考え直す。

 一つ小さな息をついて気を引き締めさせると、次は周りにいる悪魔たちへと視線を向けた。

 

「お前たちも遠慮せずに攻撃して来い。私の手で死にたいモノはかかってくるが良い」

 

 悪魔たちも頷きはしないものの、ウルベルトの言葉に深く聞き入っているような雰囲気を発している。

 ウルベルトはかぶっていたシルクハットを脱いでアイテムボックスへと突っ込むと、代わりに主装備の一つである特徴的な深紅と金の片仮面を取り出した。いつも通りに顔の右側に装備させ、力を発動させる。

 “知られざる(まなこ)”という名のこの仮面は、対象のHPやMP残量、ステータスや状態異常などを見ることができる神器級(ゴッズ)アイテムである。尤も対象が阻害アイテム等を使用していれば見れなくなってしまうのだが、確かエントマはそういったアイテムは持っていなかったはずだ。これがあれば間違えてエントマを殺してしまうような事にはならないだろう。

 ウルベルトは仮面越しにエントマへと目をやり、きちんとHP等が見えるようになっていることを確認すると、そこで漸く大鎌を構え直した。

 

「初手はお前たちに譲ってやる。いつでも、お前たちの好きなタイミングでかかってくるが良い」

 

 いくら数の差があるとはいえ、レベルや実力差ではウルベルトの方が圧倒的に上だ。ちょっとしたハンデを与えても悪いことにはならないだろうと判断すると、エントマや周りの悪魔を促してやった。

 悪魔たちは動くことはなかったが、エントマは一つ頷いて懐から幾つかの符を取り出してペタペタと身体に張り付け始める。恐らく強化用の符なのだろう。また、次は剣刀蟲を呼び寄せて右手に張り付けさせている。

 彼女が着々と戦闘準備を整えるのを見守りながら、ウルベルトもまた頭の中でシミュレーションを行っていった。

 エントマや悪魔たちがどういった行動を取り、どのタイミングで襲い掛かり、どういった攻撃を仕掛けてくるのか。そして、それらにどう対処するのが一番効率的であるのか。何通りものパターンをシミュレーションしながら、しかし油断なく彼女たちの様子を窺う。

 時間にすれば僅か数分。

 漸く準備が万全に整ったのか、エントマは動きを止めてじっとこちらを見つめてきた。少しの間戸惑ったような素振りを見せ、しかし次の瞬間には強く地を蹴ってこちらに襲いかかってきた。

 恐らく何の合図もなしに攻撃しても良いものか悩んだのだろう。しかしこちらが好きなタイミングで攻撃してくるよう言った以上、遠慮する方が不敬とでも思ったのかもしれない。

 どちらにせよ、今回の彼女の判断はウルベルトからすれば上出来なもの。

 ウルベルトは思わず小さな笑みを浮かべると、大鎌はそのままに魔法の詠唱に入った。

 

「〈魔法三重最強化(トリプレットマキシマイズマジック)氷柱(アイス・ピラー)〉」

 

 魔法が発動し、ウルベルトの前方と後方左右の地面から突如巨大な氷の柱が突き出てくる。

 前方の氷柱がエントマの進行を妨げ、後方左右の氷柱がエントマとタイミングを合わせて襲い掛かってきた悪魔たちを串刺しにした。

 

「〈連鎖する龍雷(チェイン・ドラゴン・ライトニング)〉、〈破裂(エクスプロード)〉、〈星幽界の一撃(アストラル・スマイト)〉」

 

 氷柱から逃れた悪魔たちに向けて大鎌を振るっては切り伏せ、魔法を放っては地に伏せさせる。

 この場に集められている悪魔たちは聖王国の人間たちに合わせたレベルであるため、ウルベルトからすれば物の数にも入らない。

 魔法であれば第六位階以上。悪魔という種族は炎に強いモノが殆どであるため、炎系以外の魔法で攻撃すればいいだろう。

 問題はやはりエントマである。

 精神系魔法詠唱者(マジックキャスター)である彼女は、しかし武器を使った近接戦闘が出来ないわけでは決してない。先ほどのように蟲を召喚しての戦闘もエントマの十八番の戦闘スタイルであり、蟲の対処方法が重要になってくると思われた。

 炎で焼き払うか、風で吹き飛ばすか、酸で殲滅するか、それとも細切れに切り払うか。

 襲いかかってきた悪魔を真っ二つに切り裂きながら思考を巡らす中、真っ二つにした悪魔の影から突如エントマが襲いかかってきた。剣刀蟲を槍のように構えて突きを放つのに、ウルベルトは片足を一歩後ろに下げさせて身体を傾けることでそれを躱す。

 ウルベルトの真横すぐ側に飛び込むような形になったエントマ。

 咄嗟に急ブレーキをかける彼女に、ウルベルトは容赦なく大鎌を上段から振り下ろした。

 ガキンッという鋭い音と共に受け止められる刃。

 しかし受け止められることを想定していたウルベルトは焦ることなく、すぐさま振り下ろしていた大鎌を再び持ち上げた。そのままの勢いでクルッと縦回転で下から掬い上げるように再度エントマへと刃を繰り出す。

 ガキンッと再び鳴る鋭い音に、しかし刃を受け止めた硬甲蟲は今度はキィィッと苦痛の鳴き声を上げた。

 最初の攻撃とはうって変わり、二度目の攻撃は回転による遠心力も加わっているため、それだけ攻撃力も上がっているのだろう。純粋な魔法詠唱者(マジックキャスター)とはいえそれが悪魔であれば、一回の回転数でもそれ相応の遠心力が加わる。加えて真下からの攻撃ともなれば踏ん張りも取り辛く、受け流すのも相当な技術を必要とする。エントマにそれほどの技術はなく、受け止めたは良いものの、勢いは殺し切れずにそのまま遥か上空へと吹き飛ばされた。

 それに、ウルベルトもすぐさま後を追うべく強く地を蹴り上げる。途中で〈飛行(フライ)〉を自身にかけ、追撃するために大鎌を構えた。

 しかしエントマもただでは終わらない。

 宙で身体を捻ってウルベルトへと向き直ると、次には顎を曝け出すような形で本物の口をウルベルトへと向けてきた。

 次の瞬間、ゴバァッと小さな蟲の大群が吐き出される。

 蟲の正体は肉食蠅。

 肉を抉って中に入り込み蛆虫を大量に産みつけるウシバエに似た蠅で、蛆虫を体内に産みつけられた者は刺突系の継続ダメージを受けてしまう。また、更には蛆虫から孵化した蠅たちが効果範囲内にいるものたちを無差別に襲うというオマケまでついている。肉体的にも精神的にも攻撃力の高い攻撃であり、それだけエントマの本気が窺えた。

 しかし対処法が全くないわけではない。

 

「〈魔法最強化(マキシマイズマジック)竜の息吹(ドラゴン・ブレス)〉!」

 

 襲いかかってくる肉食蠅の大群へと灼熱の火炎放射が襲いかかる。

 肉食蠅は成す術もなく炎に呑み込まれていき、炎の波は肉食蠅だけでなく、その後ろにいるエントマにまで襲いかかっていった。

 しかしエントマの身体は既に重力に従って落下を始めており、回避行動を取る必要もなく火炎から逃れる。

 地面へと落下しながら、エントマは長い裾から符を取り出してウルベルトへと勢いよく放った。

 

「〈雷鳥符〉!」

「〈連鎖する龍雷(チェイン・ドラゴン・ライトニング)〉!」

 

 符が青白い放電を放つ鳥に姿を変えた瞬間、ウルベルトは雷の竜を放ってすぐさま攻撃を消滅させる。加えてそれだけで終わるはずもなく、雷の竜は符の鳥を消滅させるだけでなく、その先にいるエントマへと襲い掛かっていった。今のエントマには逃げる術も防ぐ術もなく、防御の構えを咄嗟に取るものの雷は容赦なくエントマの小さな身体へと食らいつく。

 

「グッ……!!」

 

 バチバチっという激しい音と共に、微かに苦痛の呻き声のような声が聞こえてくる。

 しかし“知られざる眼”越しに見る限りではエントマのHPは未だ半分くらいは残っており、もう少しくらいは戦闘は継続できそうだった。

 とはいえ、魔法の選択肢を間違えれば一気にエントマを消滅してしまいかねない。魔法よりかは物理攻撃の方が良いだろうと判断すると、接近するべく力なく落下していくエントマを追って急降下を開始した。

 

「〈隕石落下(メテオフォール)〉」

 

 一気に降下しながら、しかし地上にいる悪魔たちへの攻撃も忘れない。頭上に巨大な隕石を召喚する魔法を唱えながら、落下地点と発動のタイミングを見計らった。

 この魔法は最初に発動させた〈星の雨(メテオ・レイン)〉での隕石とはわけが違う。隕石の数は一つしかないものの、その大きさも破壊力も雲泥の差がある。落下地点を間違えれば解放軍諸とも都市全てを破壊しかねない魔法に、ウルベルトは落下地点とタイミングを計ると一瞬の迷いもなく魔法を発動させた。

 空の彼方、エントマと共に落下しているウルベルトの背後の空で眩い光の塊が召喚されて姿を現す。

 それは、まるで眩く光り輝く太陽のよう。

 落下しながらこちらも再度ウルベルトに攻撃を仕掛けようとしていたエントマは、輝く太陽を背に近づいてくる悪魔の姿にピタッとその動きを止めた。まるで放心したようにピクリとも動かない彼女の様子に、ウルベルトは思わず怪訝そうに眉を潜める。しかし今はそんなことを気にしている場合ではないと気を引き締めさせると、更に落下速度を上げてエントマへと突っ込んでいった。

 漸くハッと我に返ったような素振りを見せるエントマだが、既に後の祭り。

 ウルベルトはエントマへと大鎌を伸ばすと、湾曲した刃の内側でエントマを掬い上げると、そのまま再び斜め上空へと吹き飛ばした。

 刃で直接身体を掬えば通常であればその身は切り裂かれてしまうだろうが、エントマの場合はその身に纏っている戦闘用メイド服が刃から身を守ってくれるだろう。

 予想通り、上空へと再び放り投げられたエントマは刃に傷つけられた様子もなく、ウルベルトはエントマに合わせて次は上昇を始めた。

 エントマとウルベルトの真横を巨大な隕石が通り過ぎ、地面に衝突して眩い光と爆発音を響かせる。

 地響きと共に襲いかかってくる熱と爆風に、ウルベルトはそれに乗るように更に速度を上げさせた。

 エントマの顎が再びウルベルトへと向けられ、次は白い糸が吐き出される。

 しかしそれに対してウルベルトは大鎌を投擲。

 白い糸はウルベルトではなく大鎌に絡みつき、勢いは相殺されて大鎌共々地面へと落ちていく。

 しかしウルベルトは勿論のことエントマも怯むことなくすぐさま次の攻撃態勢へと移る。

 ウルベルトは魔法で長い杖を創り出し、エントマは小さい多くの蟲を右手に集め始めた。

 エントマの細い右腕が三回りほど太くなったところで漸く蟲の出現は終わり、エントマは右手の指先をこちらへと突きつけてきた。

 瞬間、ガトリング砲のような鋭い破裂音と共にこちらに殺到する多くの蟲たち。三センチほどのその蟲たちは、まるで弾丸のように我先にと勢いよくウルベルトへと襲い掛かってきた。

 

「……〈転移(テレポーテーション)〉」

 

 しかしウルベルトが大人しく攻撃を受ける筈もなく。すぐさま転移魔法を唱えて弾丸を避け様にエントマの背後に転移すると、次には勢いよく杖を振り下ろした。

 咄嗟に身体を捻って硬甲蟲で受け止めるものの、無理な体勢で受け止めたせいで硬甲蟲は悲鳴を上げ、エントマ自身の体勢も大きく崩れる。ウルベルトの攻撃の威力も殺せぬまま、エントマは勢いよく地面へと吹き飛ばされた。大きく崩れた体勢が仇となり、無防備な背中が勢いよく灼熱に焼かれた地面へと叩きつけられる。

 

「……グ……ァ…ッ」

 

 仮面の奥からエントマ本来の声が零れ出て、それだけ彼女が受けたダメージが大きいことが窺える。

 しかし本来であればここまでエントマがダメージを受けることはなかったはずだ。ならば何故今回はそうではなかったのかというと、それは〈隕石落下(メテオフォール)〉によって灼熱の地へと姿を変えた地面による影響だった。

 通常ユグドラシルでは〈隕石落下(メテオフォール)〉発動後での焼かれた地面などによる継続ダメージという設定は存在しない。しかしここはユグドラシルでもなければ、ゲームの世界でもない。この世界はどこまでもリアルであり、そのためユグドラシルではなかった攻撃後の影響によるダメージが今回エントマの身体に多大なダメージを与えていた。

 それでも何とか起き上がろうとしているエントマの傍らに、スラリとした漆黒が優雅に舞い降りてくる。咄嗟に顔を上げるエントマに、長い杖が鋭く突きつけられた。

 

「……エントマ、“ストップ”だ」

 

 杖を突きつけたウルベルトが、短くエントマへと言葉を発する。

 それは勝負の終了を意味し、エントマの敗北をも意味する言葉。

 しかし言われた本人であるエントマからは、敗北からの悲しみや憤りといったようなものは一切感じられなかった。逆に感服したような、どこか嬉しそうな気配が仮面の奥から漂ってくる。

 

「ありがとうございます、ウルベルト・アレイン・オードル様。この度の手合わせを、必ずや今後の戦闘に活かしてみせます!」

 

 先ほどまでダメージに呻いていたというのに、今ではそんな影すら見られない。嬉々とした声を上げるエントマにウルベルトは思わず小さな苦笑を浮かべると、次にはアイテムボックスを開いて、中からポーションを取り出した。キュポッと小さな音をたてて蓋を開け、未だ地面にペタッと座り込んでいるエントマに合わせて屈み込む。そのまま蓋が開いたポーションを差し出してやれば、エントマは途端にひどく慌てたような素振りを見せた。

 

「ウ、ウルベルト様!? ウルベルト様からアイテムを頂くなど……!!」

「気にするな。そもそも、お前を傷つけたのは私なのだからね。そのままにしていては私がモモンガさんから怒られてしまうし、お前もこのままでは辛いだろう?」

 

 尚もズイッと差し出せば、エントマは未だ困惑したような雰囲気を発しながらもおずおずと両手でポーションを受け取ってくる。

 ウルベルトはエントマが顎部分にある本当の口でポーションを飲み始めたのを確認すると、屈み込んでいた状態から立ち上がって改めて周りを見回した。

 周辺には既に悪魔たちの姿はなく、その多くが〈隕石落下(メテオフォール)〉によって死に絶えたことが窺えた。それでも全員を焼き尽くしたわけではないだろうから、恐らく残りは〈隕石落下(メテオフォール)〉の攻撃を合図にデミウルゴスの元へ撤退したのだろう。

 後は亜人軍だが……と視線を巡らせ、ふと続々と撤退している亜人軍の姿を視界に捉える。

 ウルベルトが召喚した悪魔たちがその後を執拗に追いかけており、ウルベルトは少しだけ考え込んだ後、次にはパチンっと一度鋭く指を鳴らした。瞬間、あれだけ嬉々として亜人たちを追いかけていた悪魔たちがピタッとその動きを止める。

 急に追いかけてこなくなった悪魔たちに亜人たちは少々戸惑ったような様子を見せたが、しかしそれでもこの機を逃すほど愚かではないらしく、次には我先にと続々と撤退していった。

 後に残されたのはボロボロになった市壁と、こちらもまたボロボロになった亜人たちの布陣跡。地面に刻まれた壮絶な戦いの痕跡と、地に伏せる多くの死体。

 これが戦場か……と改めてウルベルトが実感する中、不意に静寂に包まれていた空気が俄かに騒めき始めた。

 最初はさざ波のような小ささで、しかし徐々に大きく膨らみ、最後にはまるで雷鳴のように鳴り響いて大気を震わせ始める。

 音の出所は市壁の中であり、音の正体は人間たちが上げる勝鬨の声。

 ウルベルトは少々耳障りに感じる雑音(・・)に小さく山羊の耳をフルフルと動かすと、次には何事もなかったようにエントマを振り返った。

 エントマは既にしっかりと立ち上がっており、無言のままウルベルトの傍らに控えるように佇んでいる。

 ウルベルトはエントマに気付かれないように小さな息をそっと吐きだすと、次には気持ちを切り替えるように柔らかな微笑を浮かばせた。

 

「……さて、今回は我々の(・・・)勝利だ。彼らと合流するとしよう」

 

 ウルベルトの言葉に、エントマはただ黙って頭を下げる。

 ウルベルトは市壁へと足先を向けると、エントマを後ろに引き連れて歩きながら今後について思考を巡らせた。

 エントマや捕らえたヴィジャーたちの存在。自身の今の魔力量や、解放軍の状況。今回の戦いでの自身の行動による影響や、今後の行動方針。亜人軍は勿論のこと、何よりデミウルゴスの今後の動きについて。

 考えることは山のようにあり、対処すべき問題もこれから続々と出てくることだろう。

 それに少々憂鬱になりながらも表情には少しも出すことなく、ウルベルトは未だ湧き立つ市壁の中へと足を踏み入れていった。

 

 




*今回のウルベルト様捏造ポイント
・“スーパー・メガホン”;
“アインズ・ウール・ゴウン”のギルメンが遊びで作ったネタ・アイテム。ただ単に声を大音量に響かせることが出来る。
・“知られざる眼”;
公式イラストの右半分の仮面。神器級の装備アイテム。対象の名前、レベル、HPやMP残量、ステータス、状態異常などを見ることができる。しかし対象者が阻害するアイテムを装備していれば見れなくなってしまう。
・〈地獄の軍勢〉;
〈不死の軍勢〉の悪魔版。
・〈星の雨〉;
第九位階の範囲攻撃魔法。隕石の雨を降らして攻撃する。
・〈竜の息吹〉;
第七位階の炎系魔法。灼熱の火炎放射で対象を焼き尽くす。
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